Strange Days

2000年07月31日(月曜日)

たくさんの間違いにがっくり

23時55分 思考

 昨日は「殷王朝は2000年続いた」云々と書いたが、実際には殷王朝の始まりはB.C.1600年ごろ、滅亡はB.C.1111年の事なので、600年弱だ。なにを勘違いしていたのやら。
 中国の王朝の正史は周の東遷以降は正確なのだが(中国の歴代王朝の義務の一つに前朝の正史を編纂するというものがあるため)、さすがに時代をさかのぼるとそれも難しくなるようだ。

風に吹かれながら観望

23時24分 星見 天気:晴れですな

 横浜はこれでも海風圏なのか、夜になると結構涼しい風が吹いてくる。
 宵の口にベランダに80mm双眼鏡を出して星を眺めていると、涼しい風が体の汗を飛ばしてくれるので快適だ。もっとも、風のおかげでシンチレーションは不安定で、シーイングは最後の詰めを欠くという感じだ。
 今夜の空も真っ青な快晴だったので、夜空は透明度が高い。いつものさそり座、いて座を眺めた後、双眼鏡の仰角を取って天頂近くの星空を眺めた。日本一(ということは世界一)光害のひどい横浜の空でも、天頂近くを80mm双眼鏡で眺めると星の砂を敷き詰めたような眺めになる。いやあ、ビールでも飲みながら見ればさぞや快適だろうな。

2000年07月30日(日曜日)

C8EXで惑星観望

23時55分 星見

 深夜、アパートの東に面したフローリングの部屋の窓を開き、C8EXを上り行く木星と土星に向けた。その前にすばるに向けてみたが、50倍で見ると大型天体であるすばるの一部しか見えないので、今ひとつ風情が無い。しかしきらめくような眺めではあった。木星を見る。今夜はガリレオ衛星は全て見え、カリストが遠くに進行しているのが見える。ピントを合わせると、縞が数本くっきりと見える。なんとなくだが、100EDに較べてもそう変わらないような見え方だった。ただし全体的に明るいので、フィルタを使えば印象が変わるのかもしれない。土星はタイタンが見えたのと、じっくり眺めるとカッシーニの間隙があるのが分かった。後者は100EDではなかなか見えなかったものだ。やはり口径の差はあるようだ。

地震ですよ

22時22分 テレビ 天気:晴れました

 今夜のNHKスペシャルは「4大文明」第4週の古代中国編だった。中国の古代王朝といえば殷、そして伝説上はその前に存在したとされる夏がそれに当たる。殷などは2000年は続いたとされているので、随分息の長い王朝だったようだ。
 殷の遺跡として今世紀に発掘されたのが殷墟だ。殷墟は古くから殷の遺跡と言われてきたのだが、それが実証されたのは今世紀に入ってから、発掘調査が行われたときだった。
 殷墟は殷の歴代王の墳墓だった。黄土の大地を掘り下ろし、地下深くに棺室を置き、その上に墳墓の構造物を構築してゆく。棺室を奥底に置くのは、人は死ねば黄泉という地下世界に行くという伝説に基づいているといわれている。黄泉への道行きを少しでも楽にしようということらしい。
 地下に豪華な墳墓を築くのは、後世の始皇帝陵においても受け継がれている伝統だ。巨大な始皇帝陵の地下には地下宮殿が眠っているとされる。また周囲からはいわゆる兵馬俑が発掘されている。これは8000人もの兵力で構成される始皇帝の近衛兵を、そのまま「生き写し」にしたものだ。この地下の軍団は始皇帝の身を永遠に守る事を願い、兵器の材質に至るまで吟味されたものだった。余剰資本の乏しかったろう古代中国で、このような巨大で贅沢な墳墓の建設にどれほどの血が流されたのか、考えてみると慄然とするものがある。
 殷の育まれた地がそうだったからだろうか、古代中国は黄土に依存した文明形態を持っていた。黄土は湿らせてつき固めると鋳型に使えるほど硬くなる、工業製品や建築材に用いるには絶好の特質をもった資源だった。この黄土の鋳型で武器を作り、黄土の防壁を巡らせた都市を築くことで周囲の他民族を圧倒し、古代中国文明は伸張していったのだ。
 という辺りだったろうか。布団に腹ばいになって、Portable Palm Keyboardで雑文を打ちながら見ていたのだが、かなり強い揺れを感じた。振動は体感的には20秒近く続いた。緊張しながら揺れる蛍光灯を見ていたが、やがて収まった。ややほっとしながらテレビに目を戻し、しばらく進行したところで、いきなり臨時ニュースが入った。テロップではなく、ニューススタジオからの本格的な臨時ニュースだ。地震が続いている伊豆諸島を震源地としたM6.2規模の地震があったという速報だった。公共媒体という性格からしてやむを得ないが、なんとも間の悪い話だ。結局、NHKスペシャルは再開されないままだった。また日を改めて放送してくれるんだろうな?

2000年07月29日(土曜日)

今夜の観望

23時55分 星見

 日が落ちた頃にベランダに出ると、近所で盆踊り大会でもやっているのかハマッコ音頭(あるのかそんなの)が流れてくる。もちろんベランダで踊ったさ(大嘘)。100EDと20*80双眼鏡で星を眺めたが、サウンド的には妙な風情があったかも(笑)。
 今夜のシーイングは9/10くらい。横浜ではこれ以上望むのは難しいくらいだ。100EDでも双眼鏡でもM4はその位置がわかった。M7は見事な眺めだ。なにしろ今夜は透明度が高く、微光星が群れているようなので、M6はなかなか位置がわからなかったくらいだ。M8も今夜は散光がキレイに見えて美しい。望遠鏡の仰角を取れば取るほど美しい光景が目に飛び込んでくる。さそり座のδ星はこのところ異常な増光をしている。確かに前に見たときよりも、並びの星との光度差が大きくなっているように感じた。
 その後、ちょっと一眠りしてしまい、2:30頃に今度は100EDを北側通路に出した。椅子を据え、天頂にあるだろうM31を追い始めたとき、東の空にある明るい星々に気づいた。これは何座だろう? とりわけ明るい星に目が行った。望遠鏡を向けて見て初めて、それが木星であることに気づいた。久しぶりに100EDで見る木星は奇妙な輝線をまとっていた。よく考えると中学校のネットに掛かっていたのだ。しかしガリレオ衛星はキレイに見えていて、かつ高倍率では縞もくっきり見えた。大赤斑は見えなかったが、もしも地球に向いていたら見えたろう。C8EXで見ればよかった。
 近くに土星があるはずだなと思い、捜索していたとき、突然明るい星の大集団が飛び込んできた。それぞれくっきりした星が無数に群れている。これはM7どころの騒ぎではない。いったい何を見ているんだ、とパニックになりかけながら考えていたとき、はたと気づいた。これはすばるだ。もうプレヤデス星団が上る季節になったのだ。それにしてもなんと美しい眺めだろう。それぞれが生命を内蔵した宝石を、まっくらなキャンバスに無造作にぶちまけたようだ。倍率を変えると別の眺めが目に入り、見ていて飽きない。
 さて、M31を片付けようと天頂を探したが、これは一筋縄では行かない。天頂を見上げるのは大変だし、M31はおぼろで結構見つけにくい。ここは10*42双眼鏡とワイドビノの二丁拳銃で探しだし、程なく100EDの視界に収めた。100EDの集光力をもってしてもM31はぼんやりと見える。しかしその近くに浮かぶ伴銀河(M32か?)も見えてきた。しばらく見続けていると、ようやくなんとなく写真で見たアンドロメダ銀河の姿と重ねることが出来た。
 ここで観望を終わろうと思ったが、その前にフィールドスコープですばるはどう見えるかを試してみた。すばるは視界一杯に広がり、かなりの迫力がある。主要な大型天体になら充分通用するようだ。

NHKスペシャル

22時18分 テレビ

 ちょっと星を見て寝ころんでいたら、NHKスペシャルが始まった。今週は以前選挙関係で潰された室生寺五重の塔再建の話題をやってくれた。
 室生寺は奈良の山中にある。国宝に指定されているのは、境内にある五重の塔だ。戦後最初に国宝に指定されたものだという。室生寺は女人高野と呼ばれ、古くから高貴な女性の信仰を集めてきた。江戸幕府の5代将軍綱吉の母も入れ込んでいたらしい。
 その室生寺の境内に立つ五重の塔は、その優美な姿から人々に愛されてきた。この塔は奈良の寺院に立つ塔の中では最小のものだという。その小さくまとまった姿は、女人高野にふさわしく優しげである。
 '98年の夏、その5重の塔が、近くにあった神木の倒壊に直撃され、大きく傷ついてしまった。檜皮葺きの屋根が大きく削り取られ、特に上二層は半壊に近い状態となってしまった。
 文化庁はこの塔の再建を検討し、無事な部分へも影響を残す解体修復ではなく、上二層だけを解体し、その他の層はジャッキアップして分離、修復するという手段を取った。これは室生寺の塔が小さく、軽いことから取られた手段だった。小さいために内部に人が入って修復するのは難しい。だが軽いためにジャッキアップするという道が開けたのだ。
 修復の過程で様々な事実が明らかになった。この塔は鎌倉、江戸、そして明治期にそれぞれ修復を受けている。そしてその度に、修理を担当した宮大工たちは、痛んだ部材をも出来るだけ再利用しようとしていたのがわかった。痛んだ部分は修復するなり切り捨てるなりして、出来るだけ残そうとした形跡がある。
 また檜皮葺きの姿は創建当時のものではなく、檜皮葺きそのものは江戸期の改修で取り入れられたことがわかった。しかも明治期の修復では、江戸期に変えられた檜皮葺きの線を優美にするため、屋根の曲線に手を加えられたこともわかった。今回の修復を担当した宮大工は熟慮の末、この低められた稜線をやや戻すことにした。
 このように文化財の修復は「原状に戻す」という単純な方針では立ち行かないもののようだ。塔を愛でてきた人々の美の意識が変遷するに連れ、塔の形も変えられてきたのだ。しかしこのような建築物を千年以上も守ってきた日本人というのは、どうしてなかなか立派なところがあるじゃないかと思う。

秋葉で買い物

17時17分 デジタルギミック 天気:晴れの中の晴れです

 目覚めると朝だった(当たり前だ)。久しぶりに物欲が体内で蠢いている。給料日直後、しばらく秋葉に寄ってない、という状況では「たまらんのお」が本音である。
 電車で秋葉に向かいながら、欲しい物をリストアップする。まずはMP3対応ポータブルCDプレイヤーだ。これは九十九辺りにある19800円の機種が欲しい。もう一つは前から物欲衝動を熟成させていたPalm用折り畳みキーボードだ。この二つが無ければ、スターベースか協栄で長焦点広角のアイピースを買う腹積もりもあった。ただしこの場合はちょっとやそっとの出費で済まないので(必然的に2インチスリーブになるため)、優先度はかなり低い。
 まず若松に向かった。するとPalm Portable Keyboardが在庫されているではないか。自動的に買う。続いて九十九本店、DOS/V店から俺コンハウス、果てはZOA21にまで向かったが、MP3なCDプレイヤーは発見できない。T-Zone本店でも見つからない。売れてしまったようだ。などと思いつつ俺コンハウスのT-Zone本店並びの店舗に入ると、ここにあった。これもまったく反射的に買う。これで予定の資金は尽きたので、天文関係には寄らずに帰った。
 帰宅してまずはPalm Portable Keyboardを試してみた。ドライバのインストールは簡単で、ファイルを一つPalmにコピーするだけだ。これで問題なく使える。キーボードの方に電源は不要だ。キーボードは延ばすとIBM Space Saver Keyboardと同じくらいのサイズになる。しかもキーのサイズそのものは大きい。タッチはペコペコして短ストロークだが、最近はこういうキーボードに慣れてしまったので違和感はない。違和感といえば、E/R、P/[の間辺りに折り目が来て、キー2個分くらい空いてしまうのでやや打ちづらい。しかしながらこのキーサイズは立派だと思う。少し長文を打ってみたが、日本語入力ではいろいろ問題があるものの、克服できないことではない。例えばカナに一発で変換できない点は、画面にタッチすればいい。が、キーボードから出来ればもっと良いのだが。また折り畳み部分が固定されないので膝に載せて使えないが、これは適当な本(アスキーのLinuxマガジンが最適だった)に載せれば問題がなくなる。
 今のままでも大変使いでがあるアイテムだが、もしもドライバ関係で日本語入力への対処がされるのならば欲しいところだ。英語版購入者にも有償でもいいから分けてもらいたいものだが。
 お次はMP3対応CDプレイヤー。モノのデザインとサイズは10年くらい前の日本製CDプレイヤーにそっくりだ。電源はACアダプタと単3電池2本。NiMHでも問題ないようだ。プレイすると、最初の読み込みで多少時間がかかるものの、使い勝手そのものはふつうのCDプレイヤーだ。ただしモノがMP3ファイルを焼いたCD-Rなので、曲数が100曲以上という尋常なものではなくなるのだが。音質はMPMAN並。造りは全体的にチャチな面もあるが、MPMANに較べれば許容範囲だ。だいたい、単3*2で10時間くらい保つということだが。僕が最初に買った初代ディスクマン(バッテリーを含めるとサブノートなみの重さ)が確か単1*4で2時間しか保たなかったことを思えば、技術もずいぶん進歩したものだと思う。

2000年07月28日(金曜日)

NTP入れましょ

23時16分 コンピュータ

 我が家の機械群はNTP(Windowsは桜時計)で時刻を合わせている。一応、桜時計はNTPサーバになれるのでこやつを中心に時計合わせシステム群(なにがだ)を組んでいたのだが......。肝心かなめのNT機が平気で半日くらい時刻がずれるのだ。恐らく、メインボードの電池が切れたのだろう。買って2年しか経ってないが、こういうこともあるのだな。
 そこでせっかくNTPの本場、PC UNIXのLinuxな機械があるのだから、ここにNTPサーバを置こうと思い立った。
 Linuxの設定では物凄く役に立っている「R.H.L.で作るネットワークサーバ構築ガイド」を参照すると、xntpdというのがサーバになるよという。これをインストールし、/etc/ntp.confを適当にいじると、確かにLinux機の時計は正確になった。しかしNTPサーバとして外部から参照させることは出来なかった。桜時計から参照すると「サーバの準備ができてない」と言われる。NTPサーバそのものは認識しているようだ。さて、なにがいけないのか。
 もう一つ困ったのが、どこを上位のサーバにすればよいかという点だ。日本では各地の大学がトップレベルになっているようだが、僕のような末端のユーザはどこに時間を教えてもらえばよいのだろう。ちょっと考えて当てずっぽでairnetのntpサーバがあればこういう名前だろうという名前にpingを打つと、ちゃんと応答があった。ちゃんとこういうのも設置してあるんだ。
 しかしNTPの設定例はあちこちのウェブにあるものの、簡単にしか載ってないのがほとんどだ。NTPの本家に行くと死ぬほど詳しいが(笑)。まあぼちぼち設定するさ(こういうのばっか(;_;))。

たっぷり寝る

12時14分 暮らし 天気:晴れたか

 前日は1:00に寝たが、起きたのは9:00。8時間たっぷり寝たことになる。起き抜けはむしろいつもよりだるいくらいだったが、出勤して昼過ぎになるとますますだるくなった(核爆)。一体、8時間寝た意味はどこにあるのだろうか......。

2000年07月27日(木曜日)

今日も雨か

22時13分 星見

 今日あたりは星を見たいなと思っていたのだけれど、昼頃から空がどんよりくもり始め、夕方には雨がぱらつき始めた。こっちが暇になると空の都合が合わないか。
 仕方ないので久しぶりに8時間たっぷり寝ることにした。実は8時間も寝るとかえってだるくなってしまうのだが。

またも自販機で当たり

17時12分 暮らし 天気:曇り時々雨

 朝、例によって職場近くの自販機で缶麦茶を買うと、いつもの軽快でうっとうしいチャイムに続いて、以前にも聞いた耳慣れないチャイムと共に硬貨が落ちる「チャリン」という音が......。
 足早に去りかけていた僕は振り向きざまに110円なりを取り返し、珍しいこともあるものだと思いつつ職場に向かった。これで今年の当たり運を使い尽くしたのかも......。

2000年07月26日(水曜日)

Linuxとの戦い続く

23時11分 コンピュータ

 昨夜はゲートウェイ兼DNS兼DHCPサーバのダイヤルアップルータが外部と(ダイヤルアップで)つながっている状態で、Sambaの資源が見えることを確認した。今日、つながってない状態で見ると、やはりSamba資源は見えない。DNSかDHCPの周辺が臭い。このルータの簡易DNSという機能は、要するにキャッシングモードの事だと推測される。だからつながってない状態では上位のタイムアウトかなんかで機能してないのではないかと思った。なら自前で本格的なDNSを立ててしまうのも手だ。が、設定は結構面倒くさいようだ。それくらいならhostsに全部の機械を載せてIPと名前を固定してしまうのも手だろう。後者は10台程度までならなんとかなりそうだ。しかし面倒なのは間違いない。
 ところでこのLinuxに機械を他の機械からftpしようとして、全然接続できないことに気づいた。調べてみると、ftpdはおろか、inetdすらインストールされていないことを発見した。LASER5 Linuxでは完全にクライアントに徹するインストールを行うようだ。必要なものは後で足していかなければならない。この辺をインストールしてOS/2な機械からftp起動すると、一応はつながる。が、最初に異常に長い時間待たねばならない。まったく、勉強になるぜ、LASER5(爆)!

やっと応答フレッツアイ

22時10分 インターネット

 昨日、ダメダメなどと書いたせいではないだろうが、やっとのことでNTTから応答があった。僕の専用ダイヤルアップ番号を与えられて、しかし使えるのは8/9からだとか。そんなに待たなきゃならないのか。まあ夏休み寸前というのが救いではある。

爆睡志願

20時09分 暮らし 天気:雨降ったし曇ったし

 わかったぞ、最近のだるさは夏ばてだったんだ!(なにをいまさら) うなぎを食おう、うなぎを。とはいえ、スーパーで売ってる養殖うなぎでもそれなりの値段だ。毎日うなぎとは行くまい。替わりにビタミンAが豊富な果物でも食えばいいのだろうか。
 とにかく眠くてかなわんので、帰宅した途端に爆睡モードに突入した。おかげで風呂は真夜中に入る破目に。そっと体を流すことよ。

2000年07月25日(火曜日)

やっとsambaに光明が

23時55分 コンピュータ

 squid専用機に成り下がっている3号機のsambaがなんとなく動きそうになってきた。実はうちのネットワークはIPルータのDHCPと簡易DNSで世話している。このDHCPで割り当てているのは、当然プライベートなアドレスなのだが、そのときにRFCで定義されている範囲を勘違いしていて、その外を指定していたのだ。具体的に数値を書くと外部からの攻撃に手がかりを与えてしまいそうなので書けないのだが、要するにその勘違いしていたアドレス列に"0"を含んでいたのだ。するとそのレベルでネットワークそのものを表す事になるのではないかと勘ぐったわけだ。参考書がどこかに埋もれてしまったので真偽は分からないが、ともかくプライベートアドレスの割り当て範囲から"0"を外し、再度全ての機械のIP設定を見直した。こうしたのは、3号機への他の機械からのpingは通るのに、逆の経路は通らないという謎の現象があったためだ。このとき、NTな2号機の設定も少し変えたところ、いろいろ自動設定をやり直したあと、再起動せよと言われた。そして再起動すると、3号機のsambaで割り当てたスペースが見えるようになった。この時、IPルータはISDNに接続されていたので、あるいはDNSで何かが起こっていたのかもしれない。ならばIPルータの簡易DNSなる機能に原因があるのかもしれない。
 いずれにせよ、あと一息で動きそうではある。もうすぐsambaを踊れぞ。

だめだめIPフレッツアイ

20時55分 インターネット 天気:雨

 相変わらず辛いのでさっくり休む。ずっと高原状態が続いてきて、やっと一息ついたところなので、体の方がとうとうストライキに入ったのかも。
 雨の音を聞きながら寝床で転げまわっていたが、そのうちに飽きて起きだした。そういえば、先週フレッツアイに申し込んだのだけど、今に至るまでまったく応答がない。いくらなんでも1週間は長すぎる。
 なにか手違いがあったのだろうかと調べているうちに、あることに気づいた。実はiij4uもairnetも、神奈川地区では対応していないのだ。漠然と全国一律に対応/非対応が決まると思い込んでいたのだが、そうではない。フレッツアイそのものは(恐らく)各地のAP貸し出しサービス的なもので、そのAPからプロバイダの内部APまでの距離で料金が決まるのだろう。従って神奈川のAPを使う場合には神奈川県内にプロバイダの内部APを設置しなければ、料金的に旨みがないのだと思う。そしてiij4uもairnetもサポート範囲は東京都内なのだ。iij4uに至っては横浜を後回しにして千葉、埼玉をサポートするようだ。要するに現状では使えない。
 そこではたと思い出したのだが、実は僕はbiglobeのアカウントも持っていて(というかこれが一番古い)、こいつは全国一律にサポートしているのだ。当面はこいつで使うしかないようだ。
 フレッツアイではiij4uに再度一本化して、airnetはやめるつもりだったのだが、なかなかすっきりとは行ってくれないものだ。ともあれ、当面biglobeを使うにせよ、airnetは切ってしまおう。

2000年07月24日(月曜日)

カーネルを入れ替えましょ

23時55分 コンピュータ

 夜中に起き出して、LASER5 Linuxのカーネルを入れ替えた。現状では2.2.14にパッチをてんこ盛で当てているモノなのだが、このバージョンはセキュリティ上の問題があり、さらに次の2.2.15にも大きなセキュリティホールがあったので、既に2.2.16が公開されている。これをLASER5のサイトから取りに行くと、ちゃっかりRedhatにリンクされてるではないか(爆)。道義上何も問題はないが、別れた経緯を思い返せばちゃっかりしてるよなあと思う。
 モノはRPMになっているので、まずrpmでインストールする。SMP版と、念のためにユニプロセッサ版もインストールする。あれっ、カーネルが動いているのにインストールしても文句は言われない。きっとそのようになっているのだ(爆)と解釈してリブートしてみた。が、カーネルは2.2.14のままと表示される。ああ、なんか手を加えないければならないんだっけ。
 そこで/bootをのぞいてみると、2.2.14のカーネルイメージと、2.2.16のそれが仲良く並んでいる。つまり、インストール作業そのものは/bootにカーネルイメージをコピーするだけのものなのだ。道理でなんの文句もいわれないわけだ(なにしろなにもしてないのだから)。そこで/etc/lilo.confを書き直す。あれ、ブート時に使うRAMイメージはどうやって作るんだっけ? この機能は2.2.x以降にサポートされたので、手許の参考書(2.0.x当時のもの)ではこの辺が載ってない。でも前にfj.os.linux辺りで見かけた気がした。
 しばし考え、manでlilo辺りから手繰ってゆくと、RAMイメージ作成用ツールに行き当たった。これでRAMイメージを作り、liloを実行してリブートすると、今度こそ2.2.16(SMP版)が起動した。よしよし。
 さらに9GBディスク*2をmdでRAID0に組んだ。遅いし熱いディスクなのだが、これで多少なりとも高速化が図れそうだ。scsi-stopが効いてくれればよいのだが......。

つらいっす

19時03分 暮らし 天気:晴れのちくもり

 4連休明けの会社はなぜだかまぶしいくらい明るく感じた。天井の明かりが目に付き刺さるように感じられる。目を閉じて苦痛をやり過ごすが、時間が経つに連れてますます酷くなっていった。目が、というよりは頭がくらくらする。仕事してても集中できず、なぜだか脂汗がだらだらと流れてくる。これはあかんと会社をフレックス退勤した。帰り道に郵便局に寄ってMorphyOneの払込をするのが精一杯だった。買い物もしないで帰宅し、速攻で爆睡した。冷房病と夏ばてが重なったのか。
 夜になって空を見上げたが、意外なことに雲が広がっていた。今夜の観望はなし。

2000年07月23日(日曜日)

アンドロメダ大星雲を見ました

23時50分 星見

 寝る前にMIZAR20*80を北側廊下に引っ張り出して、天頂近くにあるアンドロメダ銀河を探した。星座早見表によればほとんど天頂付近、北東にアンドロメダ銀河があるはずだ。角度が角度なので、ふつうの双眼鏡タイプのMIZAR20*80では顎が痛くなってくる。三脚を傾斜させたり、椅子に座ったりして工夫しながら探した。これくらいの角度になると45度対空型でも楽ではなさそうで、90度対空型が必要になりそうだ。通常のストレートタイプでは天頂を見るのは拷問に近い。
 それでも後ろに転倒しそうになりながら走査していると、目の隅をふわふわした光の塊がちらちらと掠める。MIZAR20*80ではその位置を特定するのが難しすぎるので、MIZAR10*42を持ち出してフリーハンドで探した。位置はわかったのでそちらに20*80を向けて、ようやく視界に収めることが出来た。ぼんやりした楕円形の大きな光の塊、それは確かにM31のようだ。写真で見るよりはるかに淡くて、そうだと知ってなければこれがアンドロメダ銀河だと分からないのではないだろうか。
 しばらく感動の対面を続けていたが、首が痛すぎなのでやめ。次は望遠鏡を持ち出して、もっと楽に眺めようと思う。

NHKスペシャル

22時57分 テレビ

 今夜のNHKスペシャルは4大文明その3、インダス文明の巻だ。
 インダス文明の遺跡として有名なのはモヘンジョダーロ、ハラッパーなどの教科書もの遺跡だろう。これらの遺跡の特徴を挙げれば、まず計画都市であること、そして非常に水にこだわった都市設計であることがある。計画都市ということは、ここにそれなりに強力な権力の裏づけを持った政治機構が存在したことを示唆する。水にこだわった都市設計は、その権力が水資源の配分に強く関与していたことを示唆するのではないかと思う。
 インド亜大陸のパキスタン近辺にあった上記の遺跡に対し、海に近い辺りにある新しい遺跡が注目を集めている。この遺跡はさらに水にこだわった設計をされている。都市全体を整然としたプールで取り囲み、わずかな雨季に氾濫する川の水を引き込み、1年中農業を営めるように工夫していたのだ。これが都市の住民に富をもたらしていたと思われる。
 都市の住民たちはどんな人々だったのだろう。考古学者によれば、インダス文明の遺跡からは戦争の痕跡がうかがえず、また王権のような強大な権力の存在も見出せない。権力の中枢にいた人々は、街の有力者といった役どころだったようだ。彼らが権力の背景としていたのは、富や神聖といったものだったらしい。その代わりに子供の遊び道具は豊富で、平和な文明だったことが分かる。
 モヘンジョダーロというと山田正紀の「神々の埋葬」が頭に浮かんで戦争で滅んだというイメージがあったのだが、実際にはインダス川の遷移によって放棄されたというのが実情らしい。甚だしいのはインダス、ガンジスに並ぶ第3の川で、紀元前1600年ごろ、なにがあったかは知らないが消滅して潜行するようになってしまったらしい。その結果、それぞれ数万の人々を養っていた都市国家が放棄されるようになったのだ。消滅にはインド亜大陸の地形が影響しているのかもしれない。文明を育てるのも、滅ぼすのも、地球の大いなる力だったのだ。

LASER5 Linux(FTP版)導入

20時50分 コンピュータ

 多少生産的なことといえば、3号機のOSをLASER5 Linux6.0R2(FTP版)から同じく6.2へと入れ替えた位だろうか。前からSoftware RAIDの挙動がいまいち安定してなかったし、カーネルが2.2.5のままだったのでセキュリティに不安があり、入れ替えてしまえと思った。実はいまだにSamba出来てないのだ。Sambaも1.9くらいのときは快調に使えていたのだが、2.0.x以降のものを入れるようになってから、うまく設定できなくなってしまった。現状ではまるでSquid専用機である。
 アスキーのLINUX Magazineの付録CD-ROMからLASER5 Linux6.2をインストールした。この辺の手順は散々繰り返してきたので迷うことはない。しかもカーネル1.2.xの頃からすると大幅にインストールが簡略化されている。最新のインストーラでは、インストール時に既にSoftware RAIDのマウントが可能だ。3号機は2GBのIDE、1GBのSCSI*4、9GBのSCSI*2という暖房機のような機械だが、このうち旧時代の遺物である1GBSCSIをRAIDでまとめ、/varに割り当ててやろうと思った。RAIDで構成すれば速度的にやや有利だし、細かく刻む必要もない。このときにRAID5を割り当ててしまったのだが、よく考えるとRAID0で充分だった。
 インストール、再起動は問題ない。ここでsquidとsambaを設定しようと考え、まずlinuxconfからsamba関係の情報をいじった。するとなんと/etc/smb.confが空ファイルになってしまったではないか。またsquidはどうもインストールされてないようだ。そこでまずsquidをrpmからインストールして設定し、さらにsambaを再インストールした。squidはすぐ動くようになったのだが、sambaは他の機械からブラウズ出来ない。よく分からないな。参考書がいくつか手許にあるので、地道に試してみるしかなさそうだ。

無為に生きる

17時49分 暮らし 天気:まだまだ晴れだ

 4連休最終日ともなると、さすがに外出しなければという気になってくる(なんてことを前にも書いた気がするが)。散歩と買い物程度しかしてないので、秋葉に出かけるかという気になった。が、MorphyOneへの支払いのことが頭に浮かぶと、無駄金は使いたくないとも思い始めた。まあ来週にでも出よう。~
 かくして最終日も無為に時を過ごしたのだった。

2000年07月22日(土曜日)

星見るか

23時47分 星見 天気:晴れ

 今夜も快晴なので星を見た。というか、このところ連夜のように見てはいたのだが。
 高気圧が上空にあるせいか、昼の空はまことに蒼く、夜の空は昏い。MIZAR20*80を出してさそり座の方に向けると、M7が実に美しく見える。MIZAR10*42でもその所在は充分にわかるくらいだ。ろくに星座の位置も分からなかった春の空は、やはり霞が邪魔だったようだ。M6もなかなか楽しめるし、M8は周囲の微光星やM20がいっしょに楽しめる。いて座は夏の星座なんだな。
 100EDを出してM4辺りに向けてみた。............なんとなく見えているような気がする。あまりに淡くて、残像か何かと間違えそうなくらいの天体が、確かに見えている。100EDでも見えるようだ。一度位置を掴んでしまえばなんてことはない。
 M7のような大きな散開星団を見るのに、100EDのような望遠鏡と80mmくらいの双眼鏡とどっちがいいだろうと思う。望遠鏡ならば倍率を変えながら星団のディテールを観察することができるが、双眼鏡ならば探しやすいし、星団全体を視界に収めるのに好都合だ。一長一短ある。どっちも持ってるのがいいだろう。双眼鏡ならば安いものだし。双眼鏡は望遠鏡と違って半ば実用品なので(例えばMIZAR20*80などは形態的に船舶などに積む監視用双眼鏡だと思う)、安くてかなりの性能なのだ。しかしやはり望遠鏡の柔軟性がなければ楽しめない天体もある。
 いまだに見えるのか見えないのか評価の定まらないタカハシ製作所謹製のフィールドスコープで、同じ領域を眺めてみた。M7、M6、M8、M20などははっきり見える。が、同じ20倍でもMIZAR20*80ほどには楽しめない。見えてくる星の数が圧倒的に違うし、見かけ視野もさほど広くないからだ(45度くらいだろうか)。70度超と思われるMIZAR20*80の圧倒的な視界に慣れると、さすがにフィールドスコープの方は間に合わせに思えてくる。これは天体も「見えなくはない」程度のものと捉えるべきだろう。本当は、軽くて扱いやすいので、もっと見えてくれればよかったのだが。
 今夜のNHKスペシャルは定番の(なんのだ)寺社修復物だと月刊TVガイドに書いてあったので楽しみだったのだが、あにはからんやサミット関係の番組で潰されていた。各国のお偉いさんの顔なんてどうでもいいのだが(政策さえきちんと打ち出してくれれば)。
 ふてくされて、ネットゲームにふけって爆睡した。

2000年07月21日(金曜日)

郵便局の罠

20時45分 デジタルギミック 天気:晴れである

 今日は郵便局にMorphyOneの代金支払いに出向いた。プロジェクトがやっと最終段階、つまり生産段階にいたり、資金の投入が始まったわけだ。秋までには届くかな。
 出かける前に、ちょっとした時間だろうと見込んでPalmへの辞スパ組み込みを実施した。このPalm版辞スパ、4MB強もあるので、英和辞書(大)とは共存できない。辞スパには国語辞書と漢字字典が組み合わさっているが、英和辞典と併せた4点のうち一番必要度が低いのが和英辞書だと思われた。実際、和英辞書はそんなに使うことがない。これを中辞典にしても200KBしか空かないが、さらに小さな和英辞書(小)ならば800KB近く空く。なぜならば、この小辞書はPalmのフラッシュに既に焼かれているので、わざわざ別にインストールする必要がないのだ。
 そこで和英辞書(大)を削除しようと思ったのだが、なんと削除する手段がないらしい。Palmのランチャーからは削除可能なオブジェクトとして見えてないのだ。やむなくPalmをハードリセットして、必要なオブジェクトを全て入れなおした。こんな手しかないのか。
 インストールが終わったのが16:00頃。すぐに近所の郵便局に出向いた。泉区の郵便局はなんでこんなところにというような辺鄙な場所にある。しかし歩いて10分くらいだし、郵便局の業務は17:00までだと記憶していたので楽勝だと思っていた。
 しかし、なんと郵貯関係の取り扱いは1時間早い16:00に締まるのだった。かくして郵政省の仕掛けた罠にまんまとはまった俺様は、徒労感に苛まれながらのんびりと帰宅したのだった。来週早くに払いに行かねば。
 辞スパの方は、さすがにそう詳細ではないものの、結構実用的に使えそうだ。こういう大型アプリが出るようになると、さすがに8MB程度では苦しくなってくる。

2000年07月20日(木曜日)

4連休

23時43分 ゲーム 天気:晴れ

 というわけで(なにがだ)、僕の職場では今日から4連休なのだ。今日はひたすら、ひたすらだらけて怠けることにする。というか結果的にそういう一日を過ごした。
 しかしようやく時間をまとめて取れたおかげで、とうとうDiablo2をクリアできた。まるで時間を吸血鬼のように吸い取ってしまうゲームだ。

2000年07月19日(水曜日)

学校も夏休みか

20時41分 暮らし 天気:晴れ

 帰宅したとき、まだ明るかった。いつもならすぐ前の学校ではクラブ活動が続いていて、さらに校舎の職員室では残業している職員の姿も見られるのだが、今日はもうない。そうか、今日が終業式だったんだ。
 まったく、うらやましいことだと思う。

2000年07月18日(火曜日)

七転八倒る

20時40分 暮らし 天気:晴れ

 前日、水分を取りすぎたきらいはあった。コーク(むろんペプシなどではない)と緑の野菜ジュースを買っていたので、それと冷やしたウーロン茶をがぶがぶ飲んでしまったのだ。書いててもおなかに良くなさそうだが、案の定、壊してしまったようだ。ところが今朝の壊し方は一筋縄では行かない。
 会社の食堂で朝食(初めて洋食メニューのアイスコーヒー付を試したのだが、これもおなかに良くなさそうだ)を取った後、おなかに異常な緊張(笑)を感じてトイレに駆け込んだ。
 ところが、出ない。出すべきものが一向に出ないのだ。これは、おなかが壊れているのに便秘になったのか。つまり固いもので蓋をした状況になっているのだ。力んでも出ないものは出ない。しかし内圧(なんのだ)は高いままだ。
 これは非常に苦しい状況だ。出るなら出てくれ! と、しばし七転八倒する破目に陥った。
 何度もトイレに行きながら、しだいに固い部分が出て、やがて堰を切ったように......。これで一気に楽になった。ああ、死にそうだった。便秘の人の苦しみを思い知らされた。

2000年07月17日(月曜日)

どうしたMP-MAN

20時39分 デジタルギミック 天気:晴れ時々くもり

 愛用のポータブルMP3再生機、MP-MANの調子がどうも思わしくない。正確にはベッドの方で充電できないのだ。MP-MAN本体には何の問題もない。
 MP-MANはポータブルMP3プレイヤーの走りで、64MBのフラッシュメモリ内蔵、パラレル接続したベッドでデータ入出力、充電池への充電をこなすという、同種機械の基本形を提示した機械だ。本体には大きな不満は感じてないが(正確には液晶画面に奇妙な記号が表示されるという問題はある。アルファベットの"T"の字が化けてしまうようだ)、ベッドには不満たらたらだ。造りがあまりにチャチなのだ。使い始めてすぐ、データ転送が出来ないという問題が発生した。困った僕がベッドを分解してみると、なんと内部の配線のはんだ付けが取れているのが分かったのだ。この配線がチャチ(むろん赤頭巾ではない)さの最たるものだ。電源プラグ部からベッドの接続部へざっとケーブルを渡し、接点にぞんざいにはんだ付けしているのだが、長さに余裕がないのだ。そのために配線に無用なテンションがかかっている。それに輪をかけているのが、データ転送用のケーブルに絡められたフェライトコアだ。多少ノイズに気を配ったのだろうが、接点に無用なテンションをかけるという意味では悪影響がある。その結果、データ転送用ケーブルのはんだが取れてしまったのだ。念入りに付け直すと、以降使えるようにはなった。
 今回は電力供給用のケーブルが取れたのだろうと思う。また中を開けて付け直さなければならないのかと思うと憂鬱だ。
 全体的に満足してはいるのだが、いいかげんどうでもいいようなトラブルを抱えるのもバカらしいのでヤメヤメだ。新しい機種を買おうかと思う。
 一番そそられているのが、MP3データを直接再生できるポータブルCD再生機だ。CD-Rに焼けば650MB分も記録できる。今の実に10倍。10時間再生が可能だ。こんなになにを聴くんだといいたくなるが、64MBになにを詰め込もうかと考えるような今の状況よりは、、無論良い。秋葉で買ってこようかと思う。
 しかし内蔵メモリベースの再生機は小さくて、CD-Rベースのそれとは別次元の使い勝手の良さがある。ちょっと悩むところではある。

2000年07月16日(日曜日)

月食の一部始終

23時55分 星見 天気:快晴

 先週くらいの週間予報では「くもりか雨」とされていたのでヤキモキしてきたが、今日の昼になると空は晴れ渡っている。そしてそのまま日が暮れてくれた。
 今夜は久しぶりの皆既月食だ。それも千年に一度しかないような長時間にわたる月食だという。月食は地球の作る影に月が入ることによって起こる。太陽、地球、月の順番に一直線に並ぶ事によって起きる天体現象だ。そのため、満月のときにしか起きない、と思う。
 今回は、この並び方が本当に一直線で、月が地球の影の真中を通過するので、隠れている時間が長いというわけだ。今回を見逃したら、これより長時間なものは実に1800年後にしか起きないらしい。
 日が暮れると、いそいそと準備を始めた。メインはE950による撮影だ。E950にテレスコマイクロを取り付け、MIZAR20*80で使っていたカメラ三脚に固定し、空に向ける。たかがレンズ径20mmのテレスコマイクロとコンパクトカメラ並みのE950が一人前に空を睨んでいる様は笑える。
 テストで昇り始めた月を捉えてみたが、いまいちピンぼけになってしまう。これは測光モードを中央重点に切り替えると解消された。しかし8倍程度では画面中央にポツンと写るだけなので、トリミングして強拡大しなければいまいちぱっとしない。
 E950と100EDを並べて空に向け、月を待った。残念なことに月食開始の頃までは隣の中学校のネットにかかってしまった。
 20:56。月食が始まった。その直前あたりから月の右横、やや上付近が暗くなり始め、やがて影になった。影は見る見るうちに広がってゆく。それをE950で適当に撮る。
 欠けつつある月に望遠鏡を向けてみた。80倍弱で眺めると淡い色の月(ムーングラスを噛ませているので)が次第に欠けて行く様が手にとるように分かる。いやその程度のことなら10倍の双眼鏡でも分かるのだが。
 アイピースを替えて160倍で境界線付近を眺めた。何か劇的なものが見えるんじゃないかと期待していたのだが、実際にははっきりした昼夜境界線が分かるわけではなく、また月の満ち欠けのときのような月の陰影の妙を感じられるわけでもない。考えてみれば満月のまま欠けて行くわけだから、そういう面白いものが見えるわけではないのだ。
 完全に欠けたのが22:00過ぎくらいだったろうか。明るい部分が右横の方に吸い込まれるように消え、月全体が赤っぽく不気味な色合いで鈍く輝き始めたように感じた。以前月食を見たのは恐らく80年代、20年は前のことだろうか。その時の月はもう少し赤く、明るく光っていたように思えたのだが、今回はかなり暗くなったようだ。
 しばし室内と行き来しながら赤い月を眺め、再び輝き始める時を待った。
 皆既の終了は23:49だと書かれていたので、その前後からまた月を撮り始めた。シャッター速度を8秒にすると、夜空の星でも結構写ることを発見した。また皆既中の赤い月も良く写った。
 皆既終了直前から月の右横が明るくなり始め、やがて少しずつ白く輝き始めた。その輝きは徐々に月を回復し、翌0:47分位には完全に食が終わった。
 終わって撮れた画像を眺めてみたが、最初の頃のものはいまいちピントがあってなかった。しかし少しずつ調整していたためか、皆既食が終わる頃以降の画像は、それなりに見えるものが撮れたと思う。デジカメでこれくらい撮れるのなら、記録用には十分使えるのではないかと思った。
 100EDはあまりに邪魔なので途中で引っ込め、タカハシのフィールドスコープで月を眺めてみた。20*50mm程度なので、月が視界の真中にこじんまりと収まるのだが、地表の模様はかなりよく見えた。案外に見えるという印象をもった。
 疲れきって就眠。

2000年07月15日(土曜日)

NHKスペシャル

22時34分 テレビ

 寝床でうんうんうなりながら見たのが、今夜のNHKスペシャル、「さよなら映画のふるさと・大船撮影所」だった。「フーテンの寅さん」との絡みでとかくその名が知られてはいたが、さほど映画を見ない僕にはやや縁遠い世界でもある。
 大船撮影所の巨大カマボコ型建屋は戦前の1936年に落成したものだったという。時期的に、なんらかの国策に沿ったものと思う。
 しかし大船には東海道線の乗客を一度はギョッとさせる大船観音もあるんだったっけ。なにか巨大なものが集まりやすい土地なのかも。

自家中毒でGO!

20時32分 暮らし 天気:まだ曇ってるなあ

 前日、久しぶりの連休(ずっと休出が続いていたので)を前に気持ちが緩みきって、朝方まで夜更かししていた。こうなると夜更かしとはいわないか。なにせ休みが1日しかないのと2日あるのとでは気持ちの余裕度が全然違うのである。1日しかない休みにDiablo2やってネット土左衛門と化して夜の空を気にしながら秋葉に出かけるのと、2日ある休みにそれをこなすのとでは、やはり心の余裕がまるで違うのだ。
 そんな風に気持ちが緩みきっていたせいか、昼くらいから昼寝して夕方目覚めた頃には立派な自家中毒にかかっていた(まったくコノ男は......)。気が緩むと異常な不快感に苛まれる本格的自家中毒だ。自家中毒のなにが恐ろしいかといって、デフォルトが"快"から"不快"へと切り替わってしまうことだ。解消する手段は新陳代謝を促すことしかなく、この暑いのにエアコンを消して寝床でうんうんうなっていた。

2000年07月14日(金曜日)

自販機で当たり

20時31分 暮らし

 出勤時、勤務地のすぐ傍にある自販機で500ml入り麦茶を買って行く。この自販機、当たり付きなのだが、今まで当たったことがなく、またそもそも実際に当たることがあるなどとは思いもしなかった。買ったときに軽快なチャイムで煩わしい思いをさせるのが関の山なのだと思い込んでいたのだ。ところが当たってしまった。缶を取り出して歩き出した途端、いつもとは違うチャイムとともに金が払い戻される「チャリン」という音が耳に届いたのだ。すぐ傍にはJR東海道線、横須賀線が走り、バスも突っ走っている騒音の中だったが、その音ばかりは聞き逃したりはしなかった(笑)。110円なりを取り戻して歩き出したが、なんだか今日一日の当たり運を使い尽くした感じだ。
 考えてみれば、自販機であたりを引くなんて事は、かれこれ6年前に当時の勤務地だった本厚木で引いて以来だ。
 この当たり運を使い尽くしたのが良かったのか、「仕事抱え込んでるのにお呼びがかかりそう」な事態に直面しながらも、なんとか逃れることが出来た。そういう「当たり」だけは引きたくない。

高原状態

19時30分 暮らし 天気:曇ってますね

 夏の日の高原といえば涼やかな風が心地よいものだが、仕事の高原状態ではそうは行かない。「この状態がいつまで続くのだろうか」という恐怖に涼しい思いをするのが関の山だ。そういう本格的ホラー状態が今週一杯まで続いた。
 ようやく区切りがついたのだが、仕事の締めが今日1日にいくつも重なったので(なんでそういうスケジュールに(怒))、書類との格闘は来週まで続きそう。救いは今日中にあげなければならない特急の仕事がないことくらいだろう。久しぶりに休日2日休める。

2000年07月13日(木曜日)

謎のアクセス

23時28分 インターネット

 ここのところアクセスが多い。どうもDiablo2効果と、いくつかの注目度の高い掲示板へのメッセージが呼び込んだらしい。しかし中には謎のアクセスも多い。Reffer Fromを見ると検索エンジンで「スクール水着」と「女子中学生」を検索したというものだ。一つなら偶然と片付けられるが、なぜだかいくつもの来客がある。そんなことどこに書いた! と探してみたら、ありましたね、こんなところに
 しかし来た人は凄くがっかりしただろうな(笑)。

後一歩なのだ

20時27分 暮らし 天気:くもり

 仕事のピークに達する。来週になれば一気に楽になり、20日から4連休に突入できる、はずだ。
 日曜日の月蝕は天候が心配だ。くもりか雨かというところらしい。晴れて欲しいな。月蝕なんて滅多に見れないのだし、今回の月蝕は食の長さが記録的なのだそうだ。
 疲れているので午後はリポDで稼動しているような按配だ(爆)。早く眠りをむさぼりたい。

2000年07月12日(水曜日)

テレスコマイクロ他到来

23時26分 デジタルカメラ 天気:晴れだったらしい

 今日は定時退勤日だったのだが、仕事の1日だけの谷間だったので久しぶりに定時に退けた。
 帰宅するとドアにメモが挟み込んであった。クロネコからの荷物到着通知だった。ほんの1時間ほど前に来たらしいが。送り主はニコンなので当然あれだ。そう、テレスコマイクロだ。
 早速クロネコに電話を入れて待つこと1時間ほど。小さなダンボール箱が届けられた。さっそく開封してみると、中には小さな箱が三つ納まっていた。一つはテレスコマイクロ、一つはワイドコンバータ、最後の一つはおまけのスリムライト・クロックだった。
 テレスコマイクロを取り出すと、これが意外にずっしりと重い。そしてそれにオプションがいくつか付属している。手持ちで外の風景を眺めてみたが、かなり良く見える印象がある。口径の割には、だが。これをE950に取り付けるには、三脚取り付けようのリングにテレスコマイクロをねじ込み、さらにE950のフィルタねじにねじ込んでやればいいのだ。この状態で三脚に取り付けると、なんだか怪しい物体の出来上がりだ。
 もう夜だったので空に向けてみた。あいにく雲が多くて月がなかなか現れない。その割にアンタレスが良く見えるので、MIZAR20*80を手持ちで向けるとM7が案外に良く見えた。
 そうこうするうちに月が雲を抜けたので早速撮影してみる。テレスコ側のピントつまみを回してピントをだし、写すべし。20枚ほど撮ったが、案外に良く映るようだ。これなら日曜日の月蝕にも充分使えそうだ。所詮口径20mmなので、星を写すには力不足だ。月の画像を撮るくらいなら充分実用になると思う。もっとも、設定ミスでXGAサイズで撮ってしまったので、本当の実力は分からない部分があるが。
 ワイドコンバータは、E950の視野を広げるアイテムだ。僕のE950に対する不満の一つは、前に持っていたDC210に対して視野が狭いことだった。風景写真をとるにはちょっと力不足なのだ。取り付けて視野を見ると、結構いい感じだ。しかしこのワイドコンバータ、新型が間もなく登場するといわれている。もっとも、その時期は9月に延期されてしまったのだが。
 あとはテレコンさえあればE950は完璧だ。テレコンばかりは新型の方を待とうと思う。

2000年07月11日(火曜日)

Morphy One動き出す

22時05分 コンピュータ 天気:晴れ

 やっとMorphy Oneの代金請求が始まった。Morphy Oneは予め全購入台数を確定してから生産に移るという方式なので、全ての台数が確定してからじゃないと生産工程に移れない。この確定作業に案外手間取った形跡がうかがえる。購入希望をして半年経っているので、僕自身も予約番号を探し出すのが大変だった。購入希望したこと自体を忘れてしまっている人も少なくはないのではないかな。
 ともあれ、84000円なりを払い込めば、今年中には手に入る、はず、だ。486ベースのパームトップ機という性格設定から、「高い!」とびっくりする人もいるはずだ。しかし僕はそう思わない。僕はPalmだのCEだのといったクローズドな世界の他に、ユーザが自己責任さえ負えばなんでもできる世界が必要だと思っている。PalmにしてもCEにしても、いかに発展していっても、実現できる世界は所詮はユーザの最大公約数に過ぎないし、Palm ComputingやMicrosoftの思惑を超えることも難しい。コンシューマー向けプロダクトの最たるものとなっているPCの世界があれだけ発展したのも、レディメイドの他にカスタムメイドや自作の世界が大きく広がっていたからだというのは否定できないと思う。という意味での「発展性」などには興味はないが、自分が欲しい機械が絶対的に狭いニッチとしてしか成立し得ないことを認識すれば、量産品に期待をかけることは難しい。
 Morphy Oneの第1ロットはわずか800台程度らしいが、その程度の超少量でも設計から生産まで実現できることを示した意味は大きい。もちろん、その実現までにはプロジェクトの中枢にあった人たちの犠牲があったことも忘れたくはないのだが。創造的な作業に犠牲という言葉は不似合いかもしれないが、やはり様々な現実との折り合いの中で犠牲になったという観は否めないように思う。
 Morphy OneのOneには始まりであって終わりでないという意味が込められているのだと思う。全てのデータがオープンになっているMorphy Oneならば、それぞれにとって物足りないところを付け足すことも可能だ。実際、「AMDの最新モバイルチップを使いたい」とか「やっぱりカラーVGAじゃなきゃヤダ」という声はあるようだし、それが実現していく可能性も常に残されているのだから。
 しかし秋に届くのか。そこまで待つのならやっぱりつなぎにCE機でも買っておくべきだったか(この辺がへなちょこ)。

2000年07月10日(月曜日)

なんちゅう偶然(10:00追加)

22時58分 インターネット

 などと書いていたら、このドメインの所有者が7/7に亡くなっていたことが分かった。インプレスの「できるXXXX」シリーズの編集者だった山下憲治氏だったとは。僕がkangae.comなどというものを気にしたのは昨日のことだったが、山下氏の死を知ったのは中村正三郎おじさんのWebページを読んだ今朝方、上の雑文をいったんアップロードした直後のことだった。
 もちろん偶然なのだけど、なにか神秘的な同期性を確信する人がいたとしても無理の無いような偶然だ。ちなみに山下氏は34歳、僕と同い年だった。編集者という職業は、寿命を縮めてしまうものなのかもしれない。
 ああ、それと。複数名の印鑑登録が必要なのはor.jpではなくてgr.jpだったかも。いずれにせよ、趣旨からすればgrの方が似つかわしいよな。

ドメイン青田刈り

22時57分 インターネット 天気:晴れですよ

 眠さにとろけそうな脳味噌は妙なことを考え付く。
 kangae.comというサイトを作ろうと思った。いや単にtanomi.comからの連想なのだけど。
 コンシューマー・ゲーム機でのゲームすら明らかにルーチンワーク化してしまっている現代では、もはや純粋な娯楽は"考える"という一点しかありえないと思える。人間は様々な行動を反射的なルーチンワークに展開してしまうという業を背負っている。なぜならばそれはまず楽だし、怠惰に陥ることも人間の業であるからだ。その意味では、今現在、思考というものほど苦役と形容しうるものは無いように思える。ルーチンワークの本質は等質化で、全ての作業を同等のステップへと分解し、差異を意識することなくたどっていくことで一つの作業を完遂させようとする。思考は逆に差異を意識しながら遂行される。このことは細かなステップ一つ一つで別々の様式を必要とされるので、煩わしく、不快で、人を不安にさせる。
 ところが世人の一部にその思考を喜びとする変な人々がいる。ルーチンワークという確実な手段を捨て、不安に満ちた思考の大海に勇躍飛び込んでゆく人々がいるのだ。僕にはこれは奇妙なことだと思えるのだが、反面それこそは僕たちが追随すべき未来の娯楽だと思える。だって、ルーチンワークに堕したゲームなど、読書など、創作など、単なる時間つぶしに過ぎないことは明らかではないか。
 そんなわけで"思考"にこだわってみようと思ったのである。というところで以上の文章を読み返してみると、我ながらなにを主張しているのかさっぱりわからないな。わはは。
 ところが世の中には同じようなことを考えた人がいて、きっちりそのドメインは登録されていた。それもニュアンスとしては日常の様々な思考を書くという趣旨の個人サイトだ。やはり僕が考える程度のことは、世の中では既に実現されているのだな。
 実は.jpの方でthink.or.jpというのが未登録なのは確認してある。kangae.comの明快さには及ぶべくも無いが、これはこれで趣旨の明確なドメイン名ではある。orgドメインだと複数名の署名が必要だったと思うので、誰か同じような妄想を抱く人間を見つけて共同設立するのが吉だろうか。~
 もっとも、.jpドメインでは北米のような価格破壊が進んでないので、本当に作るかどうか怪しいようなドメインを取得するのは、ややためらいを感じるが。
 ところで、件のkangae.comの人はインプレスの編集の人(だった)らしい。記事の多くがリンク切れなんだけど。

2000年07月09日(日曜日)

今夜はいまいちな夜空

22時56分 星見

 帰宅して夜空に100EDを向けてみた。今夜のシーイングは昨夜の記憶も新しいので辛く、せいぜい6/10程度に感じられた。実際、M7もいまいち見栄えがせず、最初視界に入れたときはてっきりM6の方だと思ったくらいだ。今夜の夜空はワイドビノでも星座のうち明るい星だけが見える状態で、昨日の透明さは無い。
 気力が続かなかったので早々に撤収した。来週は日曜日の皆既日食に向けて予行演習を積んでおかなければ。

また休出かよ

19時55分 暮らし 天気:晴れ

 というわけで(なにがだ)またしても休日出勤の日だった。あー、だるいと思いながら誰もいない職場でお仕事お仕事。サボりたいが、切羽詰っているのでそれは無理だ。
 一部のエアコンしか入ってないためか、汗をだらだらかくような暑さで、団扇だけが頼りという体たらくだ。夏場に休出してもあんまり効率は上がらないと思う。そう思いつつも立場上せざるを得ないじゃぱにーず・さらりまんの辛さであることよ。

2000年07月08日(土曜日)

明け方にさらに観望

23時55分 星見

 望遠鏡をしまい込み、風呂に入ったりしてうだうだしているうちに、時刻はなんと3:00過ぎ。実は部屋に置いてあった時計が電池切れで止まっていて、ずっと現在時間に気づかなかったというお粗末。慌てて寝支度をしたが、ふとLINER彗星がそろそろ見える頃だなと気づき、寝る前に見ておこうとMIZAR20*80を担いで北空が見えるアパートの通路に出た。するともう空が明るくなり始めているじゃないか。まだ4時前なのに。夏至から2週間は経っているのだが、今もこんなに夜明けが早いとは思わなかった。ワイドビノで空を見ても、明るい星がポツポツと見えるだけだ。淡い彗星なんて見えるわけが無い。
 ふと、東空に目をやると、滅多やたら明るい星が二つ浮かんでいる。ピンと来た。木星と土星が見える時期になっているのだ。
 MIZAR20*80で木星と土星を見ると、木星はガリレオ衛星まできちんと見える。土星もただの星とするには形がいびつで、昔の人が「コブがついてる!」と驚いたのも無理は無いと思った。意外に良く見えるという印象だ。
 さて寝ようと部屋に戻り、ではフィールドスコープではどう見えるのだろうと気になった。東の窓からフィールドスコープでのぞいて見ると、こちらも光学スペックは20*50mmなのでガリレオ衛星、いびつな土星は確認できる。しかし色収差が甚だしく、土星などくっきり虹色に彩られてしまう。しかし値段を考えればやむを得ないか。これくらい見えるのなら、M7を見るくらいなら問題なさそうな気がした。1台目の望遠鏡は、安価な望遠鏡を買うよりは、正立像で軽くて取り回しが簡単なフィールドスコープも良いのではないかと思った。なにせ、\9800だ。
 もう夜が明けそうだし仕事なので(泣)、大急ぎで爆睡モードに突入した。

台風一過で観望

23時52分 星見 天気:台風一過の晴れ

 台風は朝のうちに去っていった。昼頃に起きだすと、空は台風一過の濃い青空。霞のかかってない、但し書きのついてない青空は本当に久しぶりだ。今夜は絶対観望できる!
 久しぶりにまともに星空を見れそうなので、うきうきしながらGP赤道儀を調節しておいた。三脚を広げて極方向にだいたいあわせ、赤道儀を載せて付属の水準器を見ながら水平を出した。100ED付属の片持ち赤道儀でもやったように、予め脚位置をポイントしておいて、設置作業を簡略化させるつもりだった。
 C8EXを載せ、ファインダーを調整した。どうもまだピントが合ってないようなので、取り外して合わせてみたのだ。しかし僕の目があまりに悪すぎるのか、可動限界まできてもまだいまいち合わない。メガネをかけた状態で左目でならば何とか見えるが、右目は全然ダメだ。メガネを作り直したほうがいいか。
 苦労しながらファインダーの軸併せをする。この伝統的な3点保持は微調整が物凄く大変だ。だいたい、ファインダーそのものが倒立像で、全然直感的じゃないのだ。それでも遠い鉄柱を標的にだいたい合わせた。ふと空を見た。月が出ている。半月だ。これから来週の皆既日食にかけて満ちていくのだろう。「まひるのつき」という歌がみんなの歌であったが(あの映像は怖いものだった)、17:00を過ぎているから夕方の月か。真っ青な青空に白い月がきれいに浮かんでいる。
 スケベ心を出して月をC8EXでのぞいて見た。これが結構きれいに見える。月の表に走る山脈の陰影が、思ったよりくっきりと見える。まあ夜中に見るのとはくっきり加減が違うにせよ。予行演習のつもりでしばらく眺め、それから望遠鏡はそのままにしてDiablo2に興じた。
 20:00ごろ、日が暮れきったのでまたベランダに出た。月は西空にまだ高い。空は所々に雲が出ているが、その間は澄み切っている。最近になく暗い夜空だ。
 まず半月にC8EXを向けた。LV40mmをつけると、視界の中心に月が小ぢんまりと収まっている。この倍率ではかなりシャープに見える。SW18mmに替えてみた。100倍を越えるので、広い見かけ視野に月面の1/3から1/2くらいが入ってくる。これくらいまではムーングラス必須だ。100EDの4倍近い集光力は伊達でなく、ムーングラス無しでは眼を痛めつけそうだ。LV5mmでは400倍になる。これくらいになると200mmのC8EXの限界近いので、像はかなりぼやけて見える。しかし100EDの能力を超えた月のディテールを見ることができる。光軸をしっかり調整すれば、もう少しシャープな像が得られそうだ。
 しばらく月を眺めた後、そろそろ南中しつつあるさそり座に向けた。今夜の空はワイドビノでも星がくっきりと見える透明な夜空だ。シーイングは9/10くらい。台風の名残があるのか、高空の風は少し強いようだ。
 さそり座をファインダーに入れようとして、とんだ苦労をする羽目になった。今回、低高度の星でも見られるように三脚を今までより広げたのだが、その結果、脚が完全に室内に掛かるようになってしまった。そしてGP赤道儀のアーム+C8EXの幅が、ベランダへの開口部ぎりぎりの大きさなのだ。結果、東空にある星をファインダーに捉えようとすると、とんでもなくのぞき難い位置ファインダーが来てしまう。実質、東の空の端から真南近辺(ベランダの真正面から少し左にずれた位置)まではファインダーを使えなくなってしまう。そのため、さそり座が完全に南中するまで待たねばならなかった。ああ、広いベランダが欲しい。
 さそり座が最も高くなった頃にアンタレスを視界に入れてみた。星像はやはり100EDでのそれより太って見える。光軸を調整する絶好の機会だとは思ったが、今夜は観望の方を優先したかったので後回しにした。
 ファインダーをM4が存在する(とされている)辺りに向けてみた。LV40mmでその周辺をうろつく。100EDより暗い星が見えるようで、一見何もない空間に小さな星がポツポツと浮かんでいる。それらの暗い星を目印に、周辺をゆっくりとスイープした。
 ......なにかもやもやしたものが見えている気がする。視野中心では見えないが、より光に鋭敏な視野周辺ではなにかの存在を感じることができる。ファインダーと見比べてみると、それはどうやらM4とみても良さそうな位置にある。確かに、淡い星の集団のように思えなくもない。見間違えかと思い、何度も位置を変えながら眺めてみたが、確かにその位置に淡い天体があることは間違えないようだ。これはM4だ。そう、間違いない。たぶん......。
 あまりの淡さに確信が揺らぎそうになるが、位置的には何度見てもM4に間違えない。ということで、M4との長い戦いもようやく終わりを告げた。思い知ったか、M4め。
 これでC8EXが可視等級に関しては100EDを上回る威力を発揮できることが分かったと思う。しかし今夜のシーイングが良かったから見えたのかもしれない。
 少し雲が出てきたので部屋に引っ込んでしばし涼み、少し経ってベランダに出た。今度はM6、M7を眺めてみた。M7はファインダーでも見えるから、楽に導入できる。ファインダーさえ使えれば(爆)。LV40mmをつけて50倍で除くと、その眺めは本当に見事だ。見かけ視野が少し狭い関係で全体は収まらないが、100EDやMIZAR20*80で見たときよりも背後の微光星は増え、まさに星の大集団という観が強くなる。M7は望遠鏡を買ったらまず見るべき天体だと思う。きっと、その安くはない出費も後悔させないだけの価値があると思う。
 M6はM7よりかなり小ぶりな天体だが、C8EXの高倍率で見ると微光星が数多く見え、M7に劣らない眺めとなる。今夜はシーイングの良さもあって最高だ。
 番号順にM8も眺めてみた。こちらも微光星の集団が迫力ある眺めとなり、隣接する明るい星の小集団も散光をまとって神秘的な眺めとなる。さすがに色を感じることは出来ないが。肉眼でこの眺めなら、デジカメで画像をコンポジットしてやれば、M8の全貌も楽々再現できそうな気がする。
 M22は100EDでは星雲状にしか見えない天体だ。しかしその存在は、MIZAR10*42でも分かるので、導入は楽......なはずだった。しかしまだ東の空にあるので、ファインダーをのぞくのが苦痛でうまく導入できない。少し時間を置いて、ほぼ南中した頃にやっと導入できた。50倍で見るとやはり星雲状に見えるが、100EDに比べてかなりブツブツしてくる。SW18mmで100倍超の倍率をかけると、ようやく細かい星に分解され始める。が、途端に暗くなって見難くなる。この倍率になると光害と迷光で背景とのコントラスト差の無さが響く。しかもM22を導入する頃にベランダ真正面の家が窓を開けて明かりをつけたので、余計迷光が激しくなってしまったのだ。これは仕方ないことだが、長いフードでも自作して工夫するしかなさそうだ。
 明日も出勤なのでそろそろ引き上げようと思い、C8EXを取り外した。そこで100EDでならばどう見えるだろうと気になり、100EDを載せてM7を覗き込んでみた。100EDはバンド式に固定しているので、鏡筒をまわすことでファインダー位置を変えることができる。また鏡筒自身も細いので、C8EXのようにサッシにつっかえる事も無い。取り回しはC8EXよりかなり楽だ。M7の眺めは、やはりかなり見事なものだ。C8EXで見たときよりも微光星の量はやや減るが、低倍率を得やすく、LV40mmではわずか16倍になるだけに実視野が広く取れ、M7の広がり全体を楽々捉えることができる。M8も見事な眺めだ。今夜はシーイングの勝利だったのか。
 結論。良いシーイングは口径に勝る(こともある)。

2000年07月07日(金曜日)

台風がやってきた!

20時50分 暮らし 天気:くもりのち大荒れの台風 BGM:July Morning/Uriah Heep(七月はコレでしょ、やっぱり)

 いよいよ今年最初の台風がやってきた!(エクスクラメーション付で楽しそうだな)
 台風が来るとワクワクするという人は多いだろう。今まで隠していたが、実は僕もそうなのだ(誰も聞いてないよな)。強風が雨戸をたたき始めると、むやみにワクワクする。しかし去年みたいに水害水害また水害ということになると喜んではいられない。そこそこの台風であってくれ。
 そんなわけで、昼くらいから空はドヨドヨと禍禍しいものを孕み始めた。それにかこつけてさっさと帰宅して、Diablo2をプレイしながら台風の通過を待った。あっ、しまった。非常用持ち出しセットを用意してなかった。まあ水とお菓子があればしばらく凌げるだろう。懐中電灯はちゃんとある。ラジオは買ってなかったな。これは今度買っておこう。
 空が曇りきって、風がだんだん強くなり始める頃。僕は不覚にも寝入ってしまった。いや別に起きていなければならない理由は無かったのだけど。
 目覚めると朝の4時前。風が激しく窓を揺らしている。雨が叩きつけるように降ってくる。久しぶりに東側の雨戸を閉めた。室内の気圧が急に変化するので、障子がザワッという感じで揺れる。これは少し怖い。
 少しばかりDiablo2をプレイしてまたしても寝入った。

2000年07月06日(木曜日)

台風が来てるようだ

23時50分 星見

 今夜の夜空はそれなりの晴れ方だったが、気力が萎え萎えのゼロゼロだったので観望はなし。ところが既に本州南方に台風3号が発生していて、明日くらいには本州が雨になりそうだとか。無理しても見ればよかったかな。

ソラリスの陽の下で

17時49分 コンピュータ 天気:晴れかも

 仕事で使うソラリス7の再インストールをした。去年の4月頃にUltra SPARC333MHzな機械に入れたのだが、その後パッチリリースCD-ROMが山のように送られてきて、あまつさえソラリス8まで来たので、最新のリリースを入れなおしてしまえと思った。この辺がMS-DOS育ちな僕の安易な点だな。
 SUNの機械ならばCD-ROMブートできるのでインストールそのものは早い。ところがその後、山のようなパッチを当てようとすると大変な目に遭うのだ。個々のパッチは自動パッチ当て用のシェルスクリプトだのなんだのが添付されているのだが、それらを当てるためにシングルモードに落ちろだのなんだのという通常発生しない作業が発生するのがわずらわしい。まあふつうは全部当てようなどとはしないのだろうが、テスト環境なのでOS依存の問題をできるだけ潰しておかなければならないのだ。これはまったく面倒だ。

2000年07月05日(水曜日)

今夜の観望

23時55分 星見

 今日は会社で宴会があったので帰宅は20:30くらいだった。空を見ると雲が目立つ。今夜の観望も無理だと思い、かといってDiablo2をやる気力は無かったのでうだうだと時間を潰していた。
 1:00頃にふと空を見上げると、いつの間にか晴れ上がっている。これは見るしかないと思い、100EDをベランダに出した。
 シーイングは6/10程度。低高度ではもやったような不透明さがあるが、高高度では小さな暗い星までかなり見える。もっとも、この時刻になるといて座も西に低くなってしまい、南天には面白みのある星が見かけられなくなるのだが。
 今まで買い集めたアイピースの比較をしてみた。といっても100ED付属のもののほかは、LVシリーズとMEADE SW18mmだけだ。
 焦点距離の長い方から。
 BORGのH50mmはおまけだと思ったほうがいい。これをファインダーに使うということだが、視野が狭くて使い勝手がさほど良くないので、できれば別にファインダーをつけた方がいいだろう。アイピース単独としてもさほど評価すべき点はない。
 LV40mmは、見かけ視野が狭いが実視野はかなり広く(100EDに着けると18倍になるので)、大きな天体の観望や天体の位置確認に便利だ。しかしそういう特性なのか、僕の肉眼の性能なのか、星像が集束しない。これは100EDとの相性もあるかもしれない。特筆すべきはアイリリーフが32mmもあることだ。メガネどころかゴーグルをつけてもケラレなく覗けるかも。
 BORGのSWK22mmは、見かけ視野は70度近いもののアイリリーフが極端に短く、眼レンズと水晶体をくっつけるつもりで覗き込まないとケラレてしまう。また周辺に行くにしたがって星像が急速に崩れてしまう。しかし中心の星像は充分シャープだ。また軽くて安いので、多少目をつぶればお得なアイピースだと思う。
 MEADEのSW18mmは、さすがに見かけ視野が広くて周辺でも星像の崩れが少ない。しかし中心ではSWKの方が気持ちシャープに見える。これにBORGの2.2倍バローレンズを組み合わせると、月全体が視野にちょうど収まって気持ちよい。
 BORGのWO13.5mmはSWKと似たような傾向で周辺像の崩れが大きい。しかし中心像がシャープなのも同じ。見かけ視野が広いがアイリリーフが極端に短いのも同じ。また軽くて安いのも同じ。
 LV5mmは見かけ視野が狭いことを除けば、像はかなりシャープで崩れも少ない。アイリリーフも20mmあるので覗き易いのだが、100EDとの組み合わせでは瞳径が小さいので覗き込む姿勢が厳しくなる。LV4mmも同じ。
 こう見てくると、LV系は手堅い設計で、欠点が少なく、売れているのも分かるような気がする。しかし手持ちのアイピースでは8mmくらいのものが無いのだな。ワイドで安いのを探してみようと思う。それと、LVのズームは持っていると便利そうなので欲しいところだ。
 コーヒーを飲みながら、山羊座周辺の小さな星たちを気ままに散歩して、望遠鏡をしまいこんだ。

SW休刊

17時46分 星見 天気:くもりのち晴れ

 スカイウォッチャー誌が休刊となった。6月にBORGの中川さんがいささかの憤懣を込めてその旨書いていたが、今月発行のSW8月号で次号をもって休刊する旨、正式に公表されていた。こういうのを見ると斯界の不振ぶりがうかがえる。SW誌の広告収入が少なかったからだという説もあったが、広告収入で雑誌を支えるという構造はどうだろう。コンピュータ業界を見れば分かるが、業界全体が伸びているときはいいが、衰退し始めると一気に苦しくなるのが広告便りの雑誌なのだ。また広告主におもねって公正な評価を出来なくなるという悪循環もある。天文ガイド誌の勝ち誇ったような編集後記を見るにつけ、業界全体の行く末を見失っているのではないかという中川さんの指摘も、あながち間違いではないような気がする。僕の印象では、業界全体がハイエンド指向に偏りすぎて、ローエンドの、新しい入門者を勧誘する力を失っているのではないかと感じている。実際、星でも見ようかと思いついた人は、まずは価格に目が行くと思う。しかし10万円以下の価格帯に魅力的な商品が少しはあるのに、雑誌媒体が取り上げるのは一生お目にかかれないような50万円を軽く越える価格帯の商品だったりするわけだ。車じゃないんだから。コンピュータ業界の現状からいえば、一般の人が20万円を越える価格の商品に手を出すのは、よほどの利便性か実益がある場合に限られるのではないか。星を見るという機能以外になにもない望遠鏡に20万円の金を出すのは、これは一部のコアなマニアのみといっていいように思う。実際、浪費で知られる(誰にだ)僕だって、10万円を超える出費は100EDセット一式のみだ。
 BORGはもう雑誌広告を出さないでインターネット一本に絞るらしいが、笠井はどうするんだろうねえ。やっぱりここは一気にインターネットビジネスを立ち上げるしかないと思うんだけど。幸い、インターネットでの決済手段もかなり整ってきたし、高額商品については通販のうまみが満喫できるのではないかな。
 来月からは地味であんまり見かけない月間天文誌も買うようにしよう。

2000年07月04日(火曜日)

涼しい

23時46分 暮らし

 星を見るためにベランダに出ると、思いのほか涼しくて快適な風が頬をなでていった。これならエアコンはいらんと、除湿のためにつけていたエアコンを止めて寝た。こういう夜ならぐっすり眠れそうだ。

涼しいので観望できた

22時44分 星見

 帰宅する頃、まだ明るかったのだが雨がポツポツと降り始めていた。その後、Diablo2をしながら時々空を見上げていると、地面が湿る程度の雨が降ったようだ。空を見上げると雲で真っ白だったので、観望は(いつもの通り)無理だろうと思っていた。
 ところが、丑三つ時にさしかかろうという頃に、さて寝ようかと思いながら空を見上げると、いつの間にか雲が消えて真っ暗になっていた。こいつはびっくりだぜ。慌ててC8EXを引っ張り出した。
 アルミ三脚を開いて赤道儀を載せ、C8EX本体とバランサーを設置した。これは結構な仕事だ。慣れればかなり早くなるのだろうが、総重量が20kgに迫るセットを微調整するのは凄く大変だ。昼間のうちに南北の軸、足の位置、長さを決めて、しるしをつけておいたほうが良いかもしれない。
 これでいて座方面に向けてみたのだが、いて座は既に西にかなり傾き、また大気中の水蒸気が多いために光害が厳しく、ろくに星座の位置も分かりやしない。この空にはワイドビノでは力不足なので、MIZAR10*42を引っ張り出して明るい星の位置を確かめながらC8EXを向けた。導入が難しいもう一つの理由は、C8EXの8*50ファインダーが思いのほか良く見えないというのもある。「どうして見えないんだー!」と暴れたくなるほどはっきり見えない。まだピントが合ってないのだろうか。それでもM23を導入してみた。なにせLV40mmでも50倍の世界なので、散開星団の全体が視界に収まることは無い。ごく一部が入ってくるだけだ。これ以上の実視野となると目くるめく2インチアイピースの世界に入ってしまうのだろうか。おまけに迷光が甚だしく、空は本当に真っ白だ。100EDもそうだが、早急に手を打たなければ。
 とりあえず、散開星団のような大きな天体の観測には不向きと分かったので、C8EXは撤収させた。こんな重いもの、週末の時間があるときじゃないと出していられない。
 替わって100EDを引っ張り出した。こちらにLV40mmをつけると倍率は16倍。M23はすっぽり入る。星像はC8EXよりも締まっているし、取り付けてある高橋の6*30のファインダーは良く見える。高橋製作所恐るべしというところだ。価格も50mm並にしたけど......。
 しばらく目に付く星を眺めてから撤収した。

死にそう

17時44分 暮らし 天気:晴れ時々雨

 休出に続いて昨夜もかなり残業し、おまけにDiablo2をやらねばならなかった(爆)せいか、かなり疲労がたまっている。仕事をしているとき、なんだか動悸が早くなったりして、世界がフラフラ不確かに思えるのだ(危)。命に関わりそうなので、早々に帰宅した。

2000年07月03日(月曜日)

どうにも観望ならない

23時42分 星見 天気:晴れにかなり近い

 休出に続く週明けは、どうにも気力が湧かないダメダメ状態になるものだ。今朝も「今日代休取ればよかったかな」と思うことしきり。しかし仕事は当面高原状態なのである。秋にはまとめて休みを取って、北海道にでも旅行しよう。
 空は晴れてはいるのだが、快晴というには霞が多すぎる。Diablo2をそこそこでやめて、ちょっと100EDをベランダに出してみた。LV40mmをつけて夜空に向けてみたが、どうもこれという面白い眺めではない。時刻的にいて座は沈んでしまっていたので、山羊座でも眺めるしかない頃だ。それもよくは見えない。真正面の家が今までと違って雨戸を開け、明かりを浩々とつけていたので、その迷光で視界が真っ白になってしまったようだ。早々に撤収した。
 失敗が一つ。Diablo2をしているとき、晩に食ったすき焼きののこりですきうどんを作ろうと火にかけていたのだが、目を離した隙にあっという間に焦げ付いてしまったのだ。焦げ付いたというより、ほぼ炭になった(滅)。こんなに簡単に焦げ付くとは思わなかった。

2000年07月02日(日曜日)

休日出勤

23時41分 暮らし 天気:晴れ時々曇り

 せっかくDiablo2とC8EXで盛り上がっているのに、このところ休日出勤が増えている。今日も今日とて人影の少ない工場でお仕事だ。
 出勤すると熱気が部屋に満ち満ちている。途中でミスドに寄って買ったアイスコーヒーを頼りに仕事をしていると、やがてエアコンが効き始めた。
 休みの日は電話も無く、余計な割り込みが皆無なのでいつもより捗る。ある程度めどをつけてさっさと帰宅した。
 帰って、さっそくDiablo2をプレイした。やや疲労気味なのでそんなに出来なかったが、新キャラが最初のクエストをこなすまでは一気に進んだ。
 しかし猛烈に眠くなったので、日付が変わる頃にさっさと寝た。

2000年07月01日(土曜日)

C8EXで星を見る

23時39分 星見

 昼の間、薄雲はかかっていたが大きな雲は無かったので、夜は晴れるかなと思っていた。案の定、夜になると星がかなり見える。しかし透明度は思い切って低いようだ。シーイングは3/10という辺りだろうか。
 しかしこの機会を逃す手は無いと思い、GP赤道儀をベランダにセットした。重いGP赤道儀もばらせばそれなりの重さだ。案外軽い三脚を南北方向に向け、その上に赤道儀本体を載せる。この三脚の接合部に突き出ている謎の突起が邪魔で、前回セットしたときは南北に向けられなかったのだが、良く眺めてみるとこの突起を赤道儀側の微調整ねじで挟めば良いのだと分かった。さらにバランスウェイトをセットして、C8EXを載せた。......ファインダーを覗けん(笑)。ファインダーが左側についているので、南半球に向けるとそれが下側になり、望遠鏡の下にでも潜り込まないと見えないのだ。僕が使うときはもっぱら南向きなので、これはありがたくない状況だ。
 一度C8EXを降ろし、ファインダーの取り付け部を眺めてみた。六角レンチで取り外せるようなので、手許のレンチを合わせてみた。なんてこった、合う奴が一つも無い! それと構造的に他の場所への移設は難しいようだ。取り付けようのねじ穴があいてないのだ。しかし転んでもただでは起きない。このとき、7*50ファインダーの合焦機構をついに発見したのだ。意外なことに、対物レンズ側をスクリューで調節する仕組みだった。これで近視の進んでいる僕にもぴったりに調整できた。
 ファインダーはどうしようもないので、そのままC8EXをまた載せて、この時間に南中しているアンタレスに向けた。あれ、南北軸がずれている。手持ちのコンパスがどうも不可思議な動きをするので、ごく近くに強磁界があるような気がする。なんとか微調整してアンタレスを視界に入れた。うわっ、明るい。背景が(爆)。物凄いStray Lightで空が真っ白だ。シュミット・カセグレン式望遠鏡は開口部が大きく、また補正レンズが筒先にある関係で、迷光をきっちり拾ってしまうらしい。またアンタレスは凄く明るいが、100EDでのピンでつついたような集束した星像とは異なり、面積をもって見える。もっとも、この点はジフラクション・リングを見ながらの微調整をしてないし、このシーイングなので仕方ないのかもしれない。
 光量そのものは充分なので、迷光を防ぎ、適当なフィルタを使えば、かなりよく見えそうな予感はある。ためしにM4の辺りに向けてみたが、ポツポツと小さな星が見えるばかりだ。しかし良好なシーイングの下でないと見えるかどうか分からない。
 次にLV40mmの効果を試したかったので、C8EXを100EDと載せ替えた。100EDにLV40mmをつけると、なんと16倍という超低倍率が得られる。我がMIZAR80mmが20倍なので、それより低倍率ということになるのだ。それをアンタレス近辺に向けると、さそり座の頭から心臓(アンタレス)まですっぽり入る。これは面白い。惜しいのは見かけ視野が狭いことだが、広視野のものははるかに高価なので我慢しよう。
 100EDでも背景はやはり真っ白だ。今夜はC8EXのインプレッションには過酷な状況だったようだ。残念なことに明日仕事だし、Diablo2もあるので(爆)ここで撤収した。

Diablo2発売!

16時36分 ゲーム 天気:晴れてます(^-^)

 今日から7月。今年も半分終わった。そしてDiablo2発売の日だ。秋葉では深夜販売までされ、数百人並んだとか。もしかしてWindows2000よりよほど凄かったのでは(笑)。
 ともあれ、矢も盾もたまらず昼頃に秋葉に向かった。
 今回の発売に当たって、Bllizardはかなりの数量を用意したようで、秋葉ではどの店でも山積み状態だった。僕はOverTopで買ったが、どこで買っても似たような価格だったようだ。今日は(これ以上の出費が怖いので)望遠鏡関係の店には寄らず、裏秋葉のドトールでアイスコーヒーを飲んで一息つき、速攻で帰宅した。
 帰宅して一息ついていると、前の中学校のプールに人影が。そうか、いよいよプール開きだったのだな。天気もそれなりに良好で、気温も高く、こういう日にプールに行けば気持ち良さそうだ。ということは女子中学生のスクール水着姿が(おやっじ~)。しかし世の中そう甘いものではなく、プールで泳いでいるのは全部野郎だった。だいたい、中学校の周りの植樹が邪魔でろくに見えんじゃないか。浮世の苦さをかみ締める俺様だった。
 肝心のDiablo2に関しては、Diablo2レポートで報告させてもらおう。(まだ作成中ですよ)