Strange Days

2000年10月09日(月曜日)

でけえぞ2インチアイピース

22時18分 星見

 今夜は午前一杯降った雨のおかげで雲が晴れない。観望は無理そうだと思った。
 しかし望遠鏡への装着を試してみようと思い直し、100EDに取り付けてみた。100EDの備品をやりくりし、ヘリコイドに2インチアダプタを取り付けた構成で装着できるのを確認した。しかしこのアダプタ、最初はアイピースなんて通らないのではないかと思うほどきつかったのだ。特にMeadeのミラーはほとんど通らないのではと思うほどだった。しかしなんどか試しているうちに内径が削れたのか、きっちりはまるようになった。
 あれこれやっているうちにふと空を見ると、いつの間にか空が晴れ上がっている。天の恵みに感謝しながら、100ED+LVW42をオリオン大星雲に向けた。
 このアイピース、重さは1Kgはあると思われるもので、重みで望遠鏡のバランスが崩れてしまうほどだ。Naglar5ともども、凶器になりうるアイピースである。しかし見口は大変広く、かつめがねを掛けていても視野全てを見渡せるほどアイリリーフが長い。扱いやすさでは随一だ。物理的なサイズは別にして。これでオリオン座M42を視界の中心に置くと、小三ツ星が視野の中央に収まってしまう。広大な視野は大三ツ星さえもすっぽり収まるほどだ。しかし視野は明るく、コントラストは劣化する。
 計算上、実視野は5度近くにもなる。まさにRFTだ。
 その広視野に感動しながら、では他のアイピースで焦点が出るかと試してみた。2インチ天頂ミラーは、1.25インチ天頂プリズムよりも光路長は長くなる。テストの結果、やはり焦点が出ないアイピースがかなりあることが分かった。ビクセンのツァイスサイズと、BORGの軽量アイピースだ。ツァイスサイズのものはともかく、BORGのアイピースが使えなくなるのは痛い。正確には、(存在自身を忘れていた)H50を含めて、メガネを掛けていればなんとか焦点が出る。しかしアイリリーフの長いH50をのぞいて、残り二つのアイリリーフは極端に短いので、めがね付での運用は無理だ。前記2インチアダプタよりさらに短いサイズのアダプタがあればいいのだが、今度協栄に行ったときに探してみよう。
 それ以外のビクセンLV、Or、Meadeのものは問題なかった。とりあえずこれで使えそうだ。

モノを買い物

20時16分 星見 天気:雨のちくもり

 うーん、ロカティオはPC接続ケーブルが無いと、外部とファイルのやり取りも出来ないのか。CF経由では地図データぐらいしかやり取りできないようだ。これは買わざるを得ない、と思って秋葉に出かけた。
 いつもより多少早く、14:00前に出かけた。ポケットにはロカティオを突っ込んでおく。Palmの倍はあろうかという重さが頼もしい。わけが無い。重すぎだぜ。
 秋葉に出ると、まずはスターベースを襲う。ここで2インチ天頂ミラーの価格を見ておいたのがポイントだった。Meadeのアイピースが軒並み半額だった。うわっ、安い。幸いにして、我がUW6.7の買値の方が少し安かった。しかし、今がアイピースの買い時かもしれない。などと考えてしまいディーラーの罠にみすみすはまる俺様であることよ。
 ここではなんとか耐え、その足でロカティオのPC接続キットを探して秋葉を流離う。このキット、実体は単なるケーブルに過ぎない。秋葉のどこかにはあるだろうと思い、最初はM専の類を探してみたが、無い。さらに大手量販店を探すも、ここにもなし。そもそも、ロカティオ自身、影も形も無いではないか。やっぱりソフトウェアが独自というのが痛かったのだろう。WindowsCEかPalmかだったら良かったのだが。そういうのを出す気は無いのだろうか。
 結局、秋葉では接続キットを買えなかった。帰宅してインターネット検索で探し出した店舗に問い合わせを出してみることにした。
 では秋葉でなにも買わなかったかというと、あにはからんや高額商品をまたしても購入してしまった。最後に協栄に寄ったとき、以前見かけたビクセンのLVW42を買ってしまったのだ。しかも、Meadeの2インチ天頂ミラーまで一緒に。
 このアイピース、焦点距離が実に42mmと長く、実視野を広く取れる点が目を引いていた。しかし見かけ視野の方は他のLVWと同じく65度だと思い込んでいたのだ。しかしふと値札を見ると、実際には72度とあるではないか。これはほとんど、貧乏人向けNaglar5だ。Naglar5が8万円近くするのに対し、こちらは28000円弱。高価ではあるが、しかし手が出ないわけではない。しかしこれを買っても2インチの天頂ミラーが無いとなあ。
 まあいい、とりあえずは直視で使おうと思った。このアイピースと安売りしていたBORGの遮光環キットを手にレジ向かった。そこでつい「安い2インチの天頂ミラーってありますよねえ」などと話したのがいけなかった。店員さんいわく、「あれは平滑度が......」と。確かにその点は不安だ。そこで店員さんが薦めてくれたのがMeadeの2インチ天頂ミラーだったというわけだ。これなら13000円でどうだという。乗りかかった船だ。買わざるを得なかった。そんなわけで思いがけない大出費となった。
 それにしてもこのアイピースとミラーの重いこと。たかが"望遠鏡用小物"の癖に、リュックがずっしり重くなる。今夜は鍋するつもりだったので、飯屋には寄らず、ロカティオでネット漂流しながら帰宅した。