Strange Days

2000年08月26日(土曜日)

サイエンスアイ

23時55分 テレビ

 23:30からのサイエンス・アイは例の国際宇宙ステーションの話題だ。これはNASA、ESA、NASDA、そしてロシア宇宙局などが参加している恒久的な宇宙ステーション計画のことだ。ロシアの財政難などによりかれこれ2年以上遅れている計画だが、番組を見た限りではロシアだけを責めるわけにはいかないようだ。最初の一歩から、すなわちレーガン政権下でFreedomとして企画されたときから、ボタンの掛け違いは始まっていたようだ。当時のNASAは計画を生き残らせるため、意図的に見積額を低く算定したのだ。そして実は技術的にもNASA単独では遂行できないことが明らかになった。スカイラブ以来、長期滞在の経験がないアメリカは、恒久的な宇宙ステーションの実現に必須な空気、水のリサイクル技術を持っていなかったのだ。つまり、計画の実現にはロシアの参加が不可欠だったということになるのだろう。また資金的にもアメリカ単独ではまったく賄えないことは明らかだった。アメリカが広げた大風呂敷を実現するために、他の国の参加は必然だったのだ。やれやれだ。

また星を見る

23時55分 星見

 今夜も空はよろしくない。今夜もシーイングは4/10から5/10程度。しかし木星の輝きは明瞭だったので、今夜はC8EXで星を見ることにした。
 このC8EX、10年落ちなのだが、丁寧に使われてきたのか鏡面の傷は見られない。もう10年は使えそうだ。これを100EDと入れ換えにGP赤道儀に載せる。そして木星を視野に入れようとした......。あれれ、なかなか入らないな。ファインダーの軸が狂っているのかもしれない。しばらく放っていたから。それでもなんとか無理やりに視界に納めようとしたが、ダメ。とうとう木星は桟に隠れてファインダーからは見えなくなった。そこで本体の方でサーチしてみたが、まったく星が見えない。ピントが合ってないのか?
 何がなんだかわからない。今までにない事態だ。いくらなんでも、LV40で50倍の視界には、星の一つでも入るだろう。しかしやがて、視界が明るくなったり暗くなったりすることがあるのに気づいた。これはピントが大きく狂い、星像が拡散してしまったためだろう。そこで明るくなるところまで望遠鏡を動かし、ピントを明るさが凝縮する方に動かし、また明るい点を探すというのを繰り返した。やがて、レコード状の光が目に入った。これは明らかにピントが少し狂った星像だ。そしてピントを合わすと、思いもしなかったくらい大きな木星が目に飛び込んできた。ムムム、ということは......。アイピースを良く見るとLV40ではなくLV4だった。500倍で捜天していたとは......。500倍で見る木星像は、結構はっきりと見えた。特に大赤斑とそれを巡る縞の蛇行が見えたのはびっくりだった。100EDではさすがにここまでは見えない。うーむ、やはり惑星観望用にはこっちが向いているな。

戸塚で遊ぼう

19時30分 暮らし 天気:晴れだとされる

 昼前に目覚めた。昨夜は2:00には寝たので当然だ。フレッツアイを導入して以来、テレホーダイにまったく縛られることが無くなったので、大変健康的な生活を送れるようになった。実際、思いついたらアクセスできるという生活は、非常に便利だ。
 今日は戸塚の図書館に行こうと思った。戸塚は仕事帰りに便利なのだが、PC関係のショップが全くないのであまり利用してなかったのだ。
 戸塚までは通勤定期があるので、現金を使わなくてよい。そこからまずは戸塚小学校を目指した。その近くにうまいラーメン屋があるらしい。途中、駅前でフリーマーケットを冷やかしていった。Tシャツの安いのがたくさんあったので、いくつか買っておけばよかった。
 ラーメン屋は戸塚小学校の前、国道方面に抜ける道にあった。店に入り、チャーシューと餃子を頼んだ。出された水は当たり前の水のようだ。注文すると、まずは麺をゆで始めた。ここはラーメンとはいわず「支那そば」と称するようだ。中国の右翼につるし上げを食わないか心配だ。
 麺はタイマーを使ってきっちりゆでている。そのせいか、麺のゆで加減は結構なものだった。そこにしょうゆ味のスープを満たし、細切りの支那竹、柔らかめのチャーシュー、そして茎ワカメを添えている。上がったとき、店主が「言ってくださればネギ油を足しますから」といった。そういう目で見ると、スープには油っけがほとんどない。恐らく海鮮由来のうま味に味付けしたものと思われる。なんとなく、我が故郷のモリスと似ている。が、モリスがそれを塩味にして徹底徹尾あっさり味にしたのに対し、この店は強いしょうゆ味にしてさっぱりしているが濃厚な味付けにしている。これでももの足らない客がいることは、店主の言葉からもうかがえる。
 このクソ暑い最中にこってり味なぞごめんしたいので、この味付けは大変よろしい。一方、餃子はふつうの餃子だが、調理の間合いを見て支那そばと一緒に出るように調節してくれた。僕が出るのと入れ換わりに客が入ってきたが、それ以外に客は見かけなかった。時間もあるのだろう。繁盛して欲しい店である。
 店を出て駅方面にとって返し、程なく戸塚の図書館に着いた。ここは公民館などの機能を併せ持っているようで、図書館は1階を占有している。藤沢や泉区の図書館は数階にまたがっているので、ここは大した規模ではないのだろうかと思っていた。しかし1階と言ってもかなりの広面積で、内容的にも他に劣らない程度の充実ぶりだった。夏休みも終わりということで、宿題をやり残している学生が殺到しているのだろう、机は皆埋まっていた。あまつさえ、それらは朝一で抽選されたのだとか。交通の要所にある図書館ということでか、利用者は泉区のそれの倍以上はいるようだ。恐るべき混雑ぶりだった。
 ここでは増谷文雄の著作を探して歩いた。横浜市の図書検索によれば、この戸塚にも置いてあるはずなのだが、一向に見つからない。宗教関係のコーナーにも東洋哲学のコーナーにもない。貸出中かもしれない。それでヴィトゲンシュタイン(ウィトゲンシュタインと書くより物々しくて良い)の科学哲学考察を解説した「科学の誘惑に抗して」という本を読み始めたが、例によって難しくて数ページ読んではしばし考え込むという始末だった。まあ理解率35%程度かな。開館時間が迫ったので図書館を辞した。
 帰り道、駅前のミスドに寄ってPalm+PPKで日記をつけようかと思ったのだが、キャピキャピした学生が群れていたので2階は満席だろうと観念して帰宅した。