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Strange Days
2000年09月20日(水曜日)
23時44分
星見
ふと思いついて、手持ちのアイピース毎の実視野を計算してみた。といっても正式な計算法は面倒なので、倍率で見かけ視野角を割るという誤差の多そうな方法をとった。少なくとも感じはつかめるだろう。
アイピースを縦軸に、横軸には(公称)見かけ視野角、望遠鏡ごとの倍率/実視野角を書いてみた。
アイピースと望遠鏡の組み合わせ毎の実視野角
名称 |
見かけ視野 |
100EDの場合 |
C8EXの場合 |
LV40 |
42 |
16.0/2.63 |
50.8/0.83 |
K28 |
50? |
22.9/2.18 |
72.8/0.69 |
SWK22 |
70 |
29.1/2.41 |
92.4/0.76 |
K20 |
40 |
32.0/1.25 |
101.6/0.39 |
UW18 |
68 |
35.6/1.91 |
112.9/0.60 |
WO13.8 |
65 |
47.4/1.37 |
150.5/0.43 |
Or9 |
40? |
71.1/0.56 |
225.8/0.18 |
Or7 |
40? |
91.4/0.44 |
290.3/0.14 |
UW6.7 |
84 |
95.5/0.88 |
303.3/0.28 |
Or6 |
40? |
106.7/0.37 |
338.7/0.12 |
LV5 |
45 |
128/0.35 |
406.4/0.11 |
LV4 |
45 |
160/0.28 |
508/0.09 |
一見して、100EDでも3度以下の実視野しかないことがわかる。Rich Field Telescopeなどと名乗るには3度以上必要とされているから、この構成ではRFTを実現できないことになる。実現にはNaglar5、LVW42などの2インチスリーブのアイピースが必要そうだ。Naglar5は31mm84度だから20倍強で4度強という広大な視野が得られる。しかし高い。一方、Vixenから出たLVW42だと15倍強で4.2度強の実視野が得られる。こっちの方がいいかな。貧乏人だし。ああ、Naglarは遥かに遠い.....。
22時44分
星見
夜、風呂に入る前にC8EXを月に向けた。月の高度はすでに35度くらいになっていただろうか。木星はそれよりさらに高い位置にある。C8EXにUW6.7(Poorman's Naglarと命名)を着けて、月面散歩した。
広角アイピースで夜空を流すことをスペース・ウォークなどというが、これはムーン・ウォークとでも言うべきだろうか。84度の視界に月面の光景が300倍で迫ってくる。まさに月着陸船からの眺めだ。残念ながらシーイングが良くなく、ひっきりなしに雲がかかる状況だった。時々、月の表面に不思議なものが見えることがある。まっ平らな月の海の真っ只中に、まっすぐに走る線を見つけることがあるのだ。まるで滑走路みたいに見える。光線の加減でか、ある月齢の間でしか見えないようだ。たぶん、海に別の大型クレーターからの噴出物が重なったものだろうが、丸か乱雑な線かで構成されている月で、こういう直線を目にするのは奇妙な感覚がある。
昼夜境界線の山脈の眺めも楽しく、日差しを受けて光る側の輝きと、深い渓谷の闇との対比は見ていて飽きない。
いいかげん風呂に入らなくちゃ、と思い、ちょっと間を置いた。
風呂に入って一服し、また望遠鏡を月に向けた。むー、相変わらずシーイングが安定しない。木星は縞が薄くて見難い。光量は充分だったので、フィルタを掛けるとそれなりに見えたかもしれない。どういうフィルタがいいんだろう。
望遠鏡を100EDに換えて月を見た。UW6.7だと、ちょうど月の全景が視野に収まる形になる。ムーングラスを着けるとコントラストが悪化する。しかし着けないと目が焼けてしまいそうだ。
次に木星に向けてみた。こちらでもシーイングは改善されないので、かなり上空の気流が乱れているようだ。筒内気流といい高空の気流といい、思うようにならないものだ。
17時56分
コンピュータ
天気:晴れでしょ
ふとTwoTopの通販ページを見ると、なぜかG4 Mac Cubeを扱ってますとの告知が。なぜこのタイミングで。背中を押されているのだろうか。
しかし望遠鏡関連でいくら使うか分からないし、そろそろ滅茶速いクライアントも組みたいしで、悩みは尽きないものだ。