Strange Days

2001年04月30日(月曜日)

天気の恵まれないGWだこと

21時19分 暮らし 天気:雨でしょ

 このGWは本当に天候に恵まれないなあ。曇っているか雨が降っているか、どちらかだ。週末までこれが続くんだとさ。とほ。しかしこの"GW"ってなんだ。ゲートウェイか? まだ"黄金週間"にした方が良かったか。どっちにしても馬鹿っぽさは残るが。
 天気に恵まれなければ、やることは二つ。ゲームするか寝るかだ!(いやそんな勢いつけなくても) ということで、Diablo2して、疲れたら寝るという子供のように生活を送る俺様だった。

2001年04月29日(日曜日)

NHKスペシャル「宇宙 未知への大紀行」

23時18分 テレビ

 今夜は期待のNHKスペシャル新シリーズ、「宇宙 未知への大紀行」第1集が放送された。今回は「降り注ぐ彗星が生命を育む」と題し、彗星がもたらす破壊と恵みとを追跡する内容だった。
 太陽系の周縁部、冥王星軌道の遥か先に、微小な天体が無数に巡っている。オールトの雲と呼ばれるこの領域は、太陽系が生成された時に残された、材料の残りだ。ほとんどが水、すなわち氷で構成されている。
 このオールト雲は、元々は彗星軌道の詳細な解析により、その策源地として予言されたものだ。彗星はこのオールト雲から"転落"した氷のかけらが、太陽系中心部へと落ち込んでゆくことで生まれる。
 現在、地球上の生命の全てが、アミノ酸を基本とする有機化合物により構成されている。ところで、このアミノ酸には光学的特性から左旋系、右旋系という2種類がある。化学的特性はほぼ同一であり、また自然条件で合成すると同量生まれる。ところが、地上の生物が利用しているアミノ酸は、全て左旋系のみなのである。この謎は、生命が使用するアミノ酸が宇宙からもたらされたものだと考えれば解けるという。
 もともと、アミノ酸は星間物質として盛んに生産されている形跡がある。特に太陽系の生成時のような環境では、多量のアミノ酸が生じていた可能性が高い。しかし、地球のような惑星が生まれる時には、無数の天体が衝突し、重力エネルギーを熱に変えてゆく過程で高温になる。そのため、高熱によりアミノ酸は壊され、誕生直後の地球にはアミノ酸が存在しなかった可能性が高い。しかし、その後オールト雲から多数の彗星が飛来し、あるものは地球近傍にて多量の構成物質をばら撒き、あるものは直接地球に突入した。すると既に低温になっていた地表ではアミノ酸は壊されずに蓄積されてゆくことになった。実は、アミノ酸をある種の紫外線にさらすと、右旋系の方が壊されやすいことが判っている。この事から、長期間宇宙を漂っているうちに、彗星内部のアミノ酸は左旋系ばかりになってしまい、それが地表にもたらされたと考えられるのだ。
 彗星は、しかししばしば恐るべき災厄をももたらした。地球の生命史を紐解くと、しばしば大規模な絶滅劇があったことが明らかになっている。数千万年前、地球を大型の彗星が直撃した。カリブ湾奥深くに命中した彗星は、莫大なエネルギーを放出し、付近の海水、地殻を蒸発させ、巨大な津波で近隣の地表をなぎ払った。それだけではなく、遠く離れた地点にも焼け爛れた地表の破片が降り注ぎ、やがて地球規模の大火災を巻き起こした。火災は多量の煤を吹き上げ、大気を暗く濁らせ、光をさえぎった。太陽光を得られなくなった植物は絶滅寸前になり、その植物に連なる食物連鎖の諸相も共倒れになってしまった。地球上に、生物がほとんど存在しない時代が続いたらしいのだ。
 しかし、この大破局は生命に別種の機会を与えた。
 地球に降り注ぐ彗星の数をプロットし、地球の過去の生命種数を重ねてゆくと、驚くべきことに彗星による災厄が増えた時代に、生命層の大爆発が巻き起こっていることがわかった。これは、生命圏の壊滅という危機的状況に、新しい環境に適用することで立ち向かおうとした、生命の苦闘の跡を物語るものだ。地球の複雑な生命圏は、度重なる災厄のストレスがもたらすものだともいえるのだ。
 このように、彗星は地球生命圏のゆりかごとなり、また災厄をもたらす妬みの神ともなる存在だったのだ。いやあ、彗星恐るべし(落ちてきたらもっと恐るべし)。

1号機の強化、だが

19時17分 コンピュータ 天気:くもりですねえ(どころか雨が)

 昨日買ってきたDuron800MHzを、早速1号機に叩き込む(壊れる壊れる)事にした。
 その前に、4号機に128MBメモリを追加しておこう。更にその前に、身の回りの掃除を(そうしないと作業場所を確保できない)。
 そうやってもたもたしているうちに日が暮れて真夜中になってしまったではないか!(爆) 今夜は雨だからちょうどいいか。
 間にテレビ視聴を挟みながら、4号機を解体、掃除機でほこりを吸い出しておいた。そしてまずは長い間ほったらかしにしてあった3モードFDDを入れ、128MBメモリを挿した。起動してメモリが認識されていることを確認し、さらにDiablo2をプレイすると、カクカクした動きがほぼ解消されている。ACT2ティラエル登場場面の地獄のような重さは変わらないが......。本筋に関係ないから問題は無いだろう。凄く快適になった。さらに3モードFDD用ドライバも入れて98用ディスクを読ませようとしたが、これはなぜかうまく読めない。FDが壊れているのかな。
 次に1号機に掛かった。こっちが大仕事だ。やはり掃除機でほこりを吸出し、それからメインボードを取り外した。一方、新しいメインボードを箱から出し、マニュアルを参照しながら設定しておく。このメインボード、どうやらBIOSでプロセッサ周りの電圧とか周波数を設定できるようだ。
 メインボードにDuronを載せる。前のPentium2/300MHzがかなりでかかったのに対し、Duron800MHzはコンパクトだ。ただし、ファンの騒音は変わらなさそう。さらにメインボードを筐体に収め、各種アダプタ、ケーブルを再接続する。
 電源ON。1号機、黙秘中です(爆)。動かない。なぜ? 最初にAGPアダプタを疑い、接続部を挿しなおしたりしてみたが、変化なし。しばらく悩んで、結局ソケットにプロセッサがしっかり刺さってなかったのが原因だと気づいた。挿しなおすと起動は出来た。が、今度はディスクが認識されない。
 これが非常に不思議な現象だった。いろいろ試していると、OS/2のインストールディスクをFDDに挿しておくと、起動できることがわかった。ジオメトリ設定でも変わったのか(BIOSで小細工するものなので)と思い、LVMマネージャでブートマネージャを入れ替えたりしたが、やっぱり挙動はおかしいままだ。まあそんなに再起動しないから(というか何カ月も平気で動いている機械だから)、このままでもあまり不便ではないが......。
 ともかく、プロセッサが速くなったおかげで、かなり挙動がきびきびしてきた。目が飛び出るほどの違いは無いが、IBM Browser(NC6)が実用的に思えるくらいには速くなった。こんなもんか。

2001年04月28日(土曜日)

運慶の変貌

23時16分 テレビ

 帰宅して、一息ついてから、国宝探訪を見た。なにやら癒し系の番組だなあ。今回の題材は平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した仏師、運慶だ。
 運慶は源平が争い、結局武士によるヘゲモニーが確立されていった時期に、優れた仕事を残した仏師だった。彼は慶派と呼ばれる仏師集団の棟梁の家に生まれ、やがて仏師を統べる存在となる。
 運慶の若い頃の作品は、平安期の流れを汲む穏やかな風貌の仏たちだった。しかし源平合戦の過程で、慶派の活躍していた奈良の寺院が戦火に遭った。彼は東大寺再建の請願を立て、多くの作品を残していった。それらの多くは、最終的な勝者となった東国武士たちの好みに合わせた、荒々しい感情と張り詰めた緊張感をたたえた写実的な作品だ。そこには平家への怒りもあったのかもしれない。運慶は、時代の潮流に合わせた技法を学び、我が物としていったわけだ。そして、この時期の最高傑作が、東大寺南大門に置かれた阿吽二形の仁王像だった。写実的でありながら、それを大きく誇張することで現実を超えた緊張感を演出して見せたこの大作は、しかしたったの69日で製作されたという。それを可能にしたのは、多くの仏師を統べる棟梁の立場をもって初めて可能になる、徹底した分業体制だった。しかしさすがに製作時間が短すぎたのか、一度作った部分の手直しが数多くあったようだ。しかしそれが緊張感をもたらしたようにも思える。あるいはそれは、天才芸術家だけに可能な奇跡だったのか。
 最晩年、運慶が生きる仏教界は、鎌倉新仏教の興隆期を迎えていた。貴族と僧侶のためのものであった仏教は、法然の専修念仏運動によって最下層にまで自律的に広まりつつあった。そうした流れの中に、また新しい仏像が求められていた。そして運慶は、興福寺北円堂の諸仏でそれに答えたのだ。その中の特に印象的な2体は、無著、世親という古代インドの兄弟僧に題を求めつつ、その顔は日本人の、おそらくは同時代の僧侶の顔をしている。悟りを求めつつも悟りにたどり着けず、しかし怒りを抱くことも諦めることもなく進み続ける彼らの姿は、日々もがきながらも行き続ける道を選ばざるを得ない庶民の心情を反映させたものだったのだろうか。

GWのはじまり

19時15分 コンピュータ 天気:晴れ?

 いよいよ9連休の始まりだ。やらなきゃならないことは何だろう。まず100mmニュートニアンを組み立てないとな。それと、自転車もそろそろ手入れしてやらないと。それから、延び延びになっていたPC1号機の増強も必要だ。4号機のメモリ増設も同時にやりたい。でも資金は乏しいし。
 とりあえず、手を着けやすいところ、PCの増強から手を着けた。秋葉原に買い物GO!
 今日の秋葉は、GWということもあって相当の人出があった。殺人的なはずの電気街口を避け、昭和通り口から外に出た。そこからスターベース方面に歩き、電気街方面に抜けて、ツートップ2号店、俺コン、T-Zoneパーツ店、ツクモ各店、Vパラ本店辺りを見て回った。家を出て、電気街を回るまでは、AMDのDURONと適当なメインボード、それと256MBのSDRAMを買って帰るつもりだった。ところが、この"適当な"メインボードで困った。
 昨日くらいまでは、AMDのAthlonの1.33GHzと、FSB266MHzのメモリ256MBを買い、これを4号機に取り付け、4号機のAthlon1GHzを1号機に移植しようかと考えていた。その際、1号機の128MB*3、4号機の128MB*1を併せて512MB分を1号機に搭載しようかとも思っていた。しかし、かなりの資金が必要なので、とりあえず1号機はDURONで行こうかと考え直した。そうすると、1号機用の新メインボードはDuron対応は当然、DIMMスロット4本が必須となる。かてて加えて、今使用中のSB64を使いたい関係で、ISAスロットも必要になる。そういう条件での"適当な"メインボード選びだった。
 少し回って、この条件に適合する製品が見あたらないことに気づいた。DIMMスロットが3本だったり、ISAスロットが全廃されていたりするのだ。
 この条件を満たす製品がないとすると、今度はCeleronに目が行く。こちらはDIMMスロット4本の製品が結構ある。ところが、チップセットが815(E)である関係か、ISAバスが全廃されている。どうにも悩ましい選択となった。いちおう、SocketAのものとしてこれらの条件を全て満たすものは見つけた。しかしFSB266MHz対応製品で、ちょっと若すぎる。安定して動くものが欲しい。
 結局、DIMMスロットを一つ諦め、DIMM*3、ISA*1のDuron対応製品にした。メモリは384MBでも困ってはいない。4号機用には128MBのメモリを買い足すことで手を打った。

2001年04月27日(金曜日)

夏の星座を春に眺める

23時55分 星見

 一眠りして、3:00頃に件の丘に登り、南中を過ぎているさそり座を見た。今夜も火星は明るく輝いている。しかし、全体的に白っぽく霞がかかり、見たいものがなかなか見れない。さそりのしっぽを探っても、M7がなかなか視界に現れてこない。南の丘の下にある街灯が邪魔だったので、北に延びている砂利道を歩いてゆくと、やがて直接目に入る光源がほぼ消え去った。そうすると、逆に空の白さが目立ってくる。目が暗順応するに従って、暗い星もそこそこ見えるようになってくる。やがてさそりのしっぽに目を凝らし続けるうちに、M7を発見。まさに、あった、というような見え方。透明度の高い空で見る華やかさはない。諦めて、いったん帰宅した。
 ベランダに20*80を出し、もう一度さそり座を見た。さすがに光量的に有利で、こちらでは割と簡単に発見できた。M6も、M8も、さらにはM22も発見。しかし、やはり何の感動もない見え方だ。春は星見には辛い季節です。

いよいよ黄金週間

20時13分 暮らし 天気:晴れと確定されり

 明日から大部分の社員が9連休ということもあって、なんとなく浮ついた気分が横溢している。特に僕なんかそうだ。15:00位にサーバのバックアップを始めたりして。この前、Solarisな機械に8mmとDATを認識させたつもりだったが、どうも8mmの方はきちんと認識されてないようだ。どうすれば使えるようになるのやら。とりあえず、DATにバックアップを取っておいた。そして定時頃に全マシンの電源をシャットダウン。いよいよ大型連休気分の盛り上がる俺様だった。

2001年04月26日(木曜日)

やっぱり北はこっちです

23時12分 星見

 今夜も(雨が降らなければ毎日行ってるのだが)あの丘に立った。今夜はワイドビノを持ち出して、星座の位置を確認するつもりだった。しかし、いざ空に向けると、雲が多くて見えんではないか。
 それでも雲間にチラチラと見える星を見て歩いた。やっぱワイドビノは楽しい。こういう見晴らしの良いところだと更にである。やがて大きな切れ目から、見慣れた星の並びが判別できた。北斗七星。すると北極星はこの辺り、と判る。この間、コンパスで測った位置と、大体同じに北極があるようだ(信用してなかったのか)。

お寝坊さん

10時11分 暮らし 天気:晴れッすか?

 朝、目覚めた(目覚めなかったら大変だ)。明るい日差しがカーテン越しに差し込み、外から子供たちの歓声が聞こえる......。ン、子供の声?
 枕元の時計を見ると、時刻は9:00前。ありゃあ、えらい寝過ごしちゃった。すぐに会社に電話を入れ、一番遅い時刻のフレックス出勤をする旨伝えた。
 それにしてもなんで寝過ごしたのか。連休前で浮かれているのかもしれない。

2001年04月25日(水曜日)

痛くない奴に小説など書けるか

22時04分 思考

 あちこちで「痛い」という表現を目にして、僕もあまり気にせず使っている。しかし、考えてみれば危険な言葉だ。
 なにが痛く感じるかというと、これは痛い人の過剰な部分に、痛く感じている人が共感できないことだろう。例えばやおいに関して熱烈に語っている人を見て、やおいというものに思い入れの無い人は痛く感じるだろうが、思い入れのある人は共感できるだろう。親馬鹿という行為も、その子供に思い入れの無い赤の他人には痛く映ることだろう。しかしながら、人間誰しも過剰な部分はあるはずで、もし無いとすればその人は死んだように起伏の無い生活を送っているとしか思えない。現代人なら、なにかしら思い入れのあるものを持っているだろう。大体、なにかを熱心に語るには、それだけの動機が必要だろうから、他人に痛い認定している人々も、実際には痛い部分を抱えているに違いない。
 問題は本人が痛いことを認識しているかどうかだ、とする声もありそうだが、僕はそれは問題の中心を外していると思う。なぜならば、語られる以上はその部分は本人にとって過剰な部分であり、それだけで"痛い"と認識されてしまう危険性を払拭できないからだ。痛いかどうかは、個々人の価値観と対照されて初めて明らかになる事項であり、なにがそう認識されるかは完全に不確定だ。単に日常の必要性から風呂釜の機能に関して語っていても、それは興味のない第三者からは「痛い」と見なされる可能性が常にある。つまり、予め発信者の価値観との対照だけで「これは痛いかも」と認識することに、僕はあまり意義を見出せない。むしろそのような認識は、事後の反応に対する汎用的な心構え程度に抑えて置けばよいのではなかろうか。
 このことを創作(とまで身構えなくとも、まあ書く行為そのものでもいいが)にひきつけて考えると、創作家が痛い部分を抱えているのは必定だろうし、創作の中心はまさにその痛い部分に相違ない。なぜならば、創作し、語るには過剰な部分が必要だからだ。そしてそのような部分は、他者から見れば「痛い」と見なされる可能性を常に秘めている。その程度のことは、創作の上ではごく当たり前の、軽度のリスクと見なしても構わない。むしろ、ある種の人間にとっては魅力的だが、別種の人間にとっては痛く感じるような事項を見つけ出すことこそが、実は優れた創作の基本なのではなかろうか。万人に心地よい、ムードミュージックのような創作に、どれほどの価値があるというのだ。むしろ、読者に一歩退かれれば、すぐに痛さが目立ってしまうような、懐深くまで飛び込まなければ、魅力的な創作など不可能だろう。それを万人に受け容れられやすい形にするのは、創作技術の仕事だと思う。
 新田次郎や井上靖の描く自然は、どちらかといえば乾いた視点を感じさせるが、単にモノとして眺めてだけではあのような描写は出来まい。むしろ自然への過剰なまでの思い入れが無ければ、かの優れた描写は無かったのではないだろうか。そしてそれを、一見乾いた背景に見せているのは、実は優れた創作技術の賜物なのではないだろうか。

E995発表

18時03分 デジタルカメラ 天気:雨のちくもり

 はっきりしない天気だ。雨が止んでも、雲はまだ空に留まっている。星が見えないのでストレスがたまるたまる。
 あちこちのサイトで、NIKONの新型デジカメE995の話題が出ている。基本はE990だが、内蔵フラッシュの位置をE950以来のレンズ横から、筐体横からポップアップするタイプに変更、電源を単3*4から専用のものに、横幅をやや短縮、といったところ。正直、E990以降タマが無くなったので、間に合わせで投入してきたのかとも思える。あまり魅力は感じない。むしろ、軽量級のE775の方が魅力的に移るが、型落ちの他社製品を買ったほうが良いかも。もうしばらくE950で行くとするか。

2001年04月24日(火曜日)

Palmの構成

23時02分 デジタルギミック

 Palm系の新機種が出揃った。3月のVisor新機種発売、SONYのCLIE新機種発表に続き、Palm自身の新機種も登場し、さらにPalm互換機では老舗のHandEra(元TRG)からも新機種が出た。それぞれに個性的でそそる。
 このHandEraのものは、CLIEと同じく1/4VGAサイズの、しかしモノクロの画面を持つ。そしてCLIEと同じくジョグダイヤルを持ち、前機種と同様にCFスロットも持っている。アダプタを解してSDカードも使用可能だ。非常に魅力的な機械だ。またグラフィティエリアをソフト的に表示しているので、必要ならグラフィティエリアを消去して、通常の表示領域に使えるらしい。これは便利そうだ。しかしCLIEでかなり無理やりに実現したらしい高解像度表示に加え、グラフィティエリアのソフト表示化も加わったとなると、互換性が心配になってくる。PalmもOSヴァージョン5に向かう今が正念場なのだろう。

Java1.3動いたが......

21時01分 コンピュータ 天気:くもりのち......

 昨日、パッチが当てられず苦戦続きだったSolaris7だが、なんとかJava2 1.3を稼動させることが出来た。最後の手段として、パッチを手で当てたのだ。パッチといっても共用ファイルを入れ替えるもので、コピーすればいいだけのものなのだが、その共用ファイルがうちのSolarisには存在しない(!)ので困っていたのだ。別のディレクトリにあった同名のファイルをコピーしてもダメ。最後の手段としてパッチファイルを展開して手で対象ファイルをコピーすると、なんと動いたではないか。こんなことでいいのかっ!? しかし動いたからにはこれで正義なんだろうな。というのは人柱根性の賜物か。
 今のところ、これで怪しい挙動をしたりはしてないようだ。それにしても、これでテスト機種にAIXとかが将来加わってくるとすれば、なんだか先が思いやられる。

2001年04月23日(月曜日)

Solaris7との戦い

20時00分 コンピュータ 天気:晴れだったはずだが

 とりあえずテープドライブ類を認識させたSolaris様だが、これからが本番だ。こいつにJava2 1.3を入れるというのである。そのために必須パッチを当てなければならない。しかもその必須パッチの前提として、開発環境(Visual Workshop)をインストールしておかなければならないらしい。共有ライブラリを使うからだとか。一体、どうしてそうなのかは不明だが。で、この機械には開発環境は入っているはずだが......立ち上がらない。ライセンスサーバが「ライセンス無いよー」と申すのである。一応、基本ライセンスファイルは問題無いようだが......。苦悶の末、/opt/SUNWSpro/license辺りにある別のライセンスファイルが壊れていることが判明。消して、基本ライセンスファイルをコピーするとようやく動いた。この機械、何度か/homeがぶっ飛ぶという悲劇に見舞われてきた機械だからな。
 しかし、それでもパッチが当たらない。なぜかというと、どうも共用ライブラリの配置が、パッチの想定しているものと異なっているかららしい。どうせいというのじゃ。
 しかし、Java2 1.3を使うために開発環境必須というのは、なにか間違っている気がする。

2001年04月22日(日曜日)

明るいライトはどうでしょう

23時00分 自転車

 夜、昨日のライトの具合を試しに例の丘に向かう。ついでに買ったゴムひもでキャリアに18*50ISを縛り付け、気軽に出立。今夜も風が強くて、北上する荒れた道で難儀することよ。上りでは膝がどうにかなりそうだったので、最後の20mは素直に降りて押して上がった。
 ポケットからコンパスを出して方位を確認してみた。意外に南北の認識がずれていた。地図で見たときは、道が東西方向に走っているように思えたのだが。
 18*50ISで上りつつあるさそり座と火星、北斗七星付近を散策し、かなり寒かったのでさっさと帰宅した。
 肝心のライトだが、やはり夜道を飛ばすときには明るい方が頼りになる。心細いのは同じだが、危険の察知はこっちの方が簡単なはずだ。

線形の虹

17時52分 暮らし 天気:晴れ晴れ

 昼頃、ふと空を見上げると、不思議なものが見えた。広がりつつある青空と、退きつつある雲の境目に、鮮やかな虹が挟まっていたのだ。まさに挟まっていたと形容するべき眺めだった。
 問題の虹。あまりに鮮やかに見えたので、E950でパチリ。隣室の若い主婦も、子供に見せていたようだ。しかしすぐ前の中学校のグラウンドで練習している子供たちは誰も見上げていない。寂しいね。あるいは、練習が厳しすぎるのだろうか。
 虹は10分ほどで褪せ始め、視界から消えていった。

2001年04月21日(土曜日)

国宝探訪

23時50分 テレビ

 時間が22:00に移動した国宝探訪を見た。今夜の題材は「白描絵料紙理趣経」。平安時代末期に流行した、きらびやかに装飾された仏教経巻だ。厳島神社に平家が奉納した経巻と同類のものだ。
 この経巻の特徴は、経巻の下地に製作途中の絵巻物を使用していることだ。絵巻物の下絵と見られる線画が、そのまま残されている。この経巻の但し書きによれば、後白河法皇が製作を進めていた絵巻物が、法皇逝去により未完成となり、法皇を弔うべく未完成の下絵にそのまま経文を書き込んだという。だから下絵がそのまま残されているのだ。その線画の内容は、一見して源氏物語のような、絢爛豪華な王朝絵巻に見える。実際、そのような意見が多い。
 これに異を唱える向きもある。というのは、この下絵には、ふわふわした毛玉のような、異様なものも書き込まれているからだ。これは物の怪ではないかともいわれる。当時、平治の乱を始めとする戦乱が諸国に巻き起こり、公家政権は危機に瀕し、市中は度々戦火に巻き込まれていた。人心は動揺し、物の怪のような超自然的な存在が広く信じられるようになった。そうした流れの中にこの経巻もあるというのだ。しかし別の意見では、この正体不明の物体は、隠れ蓑を纏って隠身の術を使っている貴族の姿ではないかとする。
 この当時、宮中のあちこちを、隠身の術を使って密かに見回るという筋書きが流行した。恐らく、スキャンダラスな絵物語に使われたのだろう。後白河法皇は絵巻物の収集、製作に熱心で、こうした流行の素材にも熱心だったのだろう。
 絢爛豪華な平安絵巻にミスマッチな題材の気もするが、怨霊の類が頻出することを思えば、そうでもなかったのだろうか。

自転車用小物などを買いに

22時49分 自転車 天気:雨です

 連休中に、前に買ってあったオルヴィスの100mmニュートニアンを製作するつもりだ。今日はそのためのツールと、自転車用小物を買いに横浜に出かけた。
 ハンズに行き、まずは地下で自転車用ライトとリフレクタを探した。ライトはいろいろ見比べて、キャッツアイの単3*4で駆動するタイプを、リフレクタは同じくキャッツアイのLED*6付きのものにした。ここに来る前にヨドバシでNiMH電池*4を買ってあったので、これで使うつもりだ。
 上に登りながら、ニュートニアンキット製作用の工具を買い揃える。頑丈な厚紙に穿孔、工作するので、厚紙に使えるカッター、ハンドソー、目の細かいやすり、コンパス、定規などを買い集めた。なんか、余計なものも買い集めてしまったような......。
 帰宅して、ライトとリフレクタを取り付けた。ライト、今のライトの位置そのままにつけたのだが、そうすると並んで取り付けてあったサイクル・コンピュータと干渉してしまう。このサイクル・コンピュータを左に追い出した。今までのライトより明るくて頼もしそうだ。サイクル・コンピュータも、ケーブル長がギリギリなので、なんとかしてやらないと。ケーブル延長を検討中だ。
 ところでリフレクタの方だが、こっちはサドルパイプへの取り付け部品のサイズが合わず、取り付けできなかった。この部品だけオプションで売っているようだが、入手できるだろうか。
 こんな夜だが、一時止んでいた雨がまた降り始めた。今夜は試せそうに無い。

2001年04月20日(金曜日)

まだnamazuできてません

22時48分 インターネット

 例えばgoogleやgooの検索で「Warp4.5」だの「18×50IS」だので飛んできてくれる人は多いのだが、どうも目的の日記を探すのに苦労している形跡がある。というのも、日記ページの上にあるnamazuが未稼動だからだ。一見、いかにも検索できるような顔をしているし、そのつもりだったのだが、ずっとほっぽってあったのだ。ゴールデンウィーク中には何とかしないと。どうもすいません、それまでは月全表示で検索してください。心の中で頭を下げる俺様だった(なら検索欄は取っ払っておいた方が良くないか?)。

風に負けるな

20時47分 暮らし 天気:くもり(風強し)

 昨日の今日だが、昼前から熱がポッポッと出始め、異常に気だるくなってきた。これはあかんと思い、周囲に「早退します」と告げておいた。それからSolaris7のバックアップを取るべく、あれこれいじりまわし始めた。ちょっとしたら帰るつもりだった。この機械、前から8mmとDATを繋いではあったのだが、どうも同時には認識できない。片方だけなのだ。そこでウェブを見て回っていたら、カーネルを再構築すればよい、しかもごく簡単にできると分かったのだ。そこで、まずは念のためにバックアップを取り、それから再構築をしようと思っていた。ほんの1時間程度の作業だと思っていた。/export、/usr、/optぐらいのバックアップで済ますつもりだったのだが......これがなんと4時間近くも掛かった。しかもカーネルの再構築はほんの10分(それもほとんど再起動の時間)で済むというおまけ付き。テープドライブの遅さを舐めきっていた俺様の完敗だった。ぐはぁ(吐血)。
 結局定時まで居てしまい、あの早退宣言はなんだったのだと思いつつ帰宅した。
 部屋で横になっていたら復調したので、星見に出かけた。いや、出かけようと思ったら雲が多くてとても見えそうに無かったので、自転車で散策に出かけただけだ。今日も深夜の散策である。昼間と違って車が非常に少ないので、ちょいふらつき気味のBD-1の場合安全なのだ。
 今夜は風が強い。特に北上する荒い路面で堪えた。路面の抵抗が大きく、強い向かい風なので漕いでも漕いでも進まないでやんの。いや、僕は広島人なので、進まないんじゃー、と書くべきか。とにかく風に逆らい、前傾姿勢で漕ぐべし漕ぐべし。頑張れ、俺、頑張れ、俺様! 一人孤独な戦いを続ける俺様だった。いや、広島人なので、ワシだった、と書くべきか(もういいよ)。
 こういうとき、前傾姿勢を取れるBD-1はありがたい。ママチャリポジションでは、抵抗が凄すぎて進めなかっただろう。
 ここを過ぎるとゆるい下りと、かなりの上りが連続している。下りでは重いギアで一気に加速する。気持ちいいぞ。でも真っ暗な夜道に単三*2駆動のライトでは怖すぎるので、30km/hくらいでセーブする。そこから全力で上りだ。ダンシングせずに我慢しつつ上る。頂上を極めた頃には、足がしびれそうなくらいの歯ごたえだ。ここが楽々突破できれば、ダンシング込みで峠アタックも可能になることだろう。
 丘の上に立つと、強い風がビュービュー吹いている。私は肌寒い丘にいた。しかし寒いのは嫌なので長い下りを降りて帰宅した。はぁ、ぬくぬく。

2001年04月19日(木曜日)

天候不順で体調も不良

23時55分 暮らし 天気:雨のち晴れ

 前日の夜から雨が降り始めていた。気にせずに窓を開けて寝ていたら、明け方にグワーッと高熱を発してダウン。なんだこれは。俺は湿気に弱い伯方の塩か。
 ともあれ、身動きできないので会社に電話を入れ、PCの前でボーっとしていた。明け方には既に雨が上がっていたが、昼にかけて次第に晴れ間が見えるようになっていった。するとこちらの体調も徐々に良くなってゆく。湿度計連動型体調らしい。これ、なんか別の病気の兆候では......。
 不安を抱えつつ、少しDiablo2をやっていたら育てていたバーバリアンがDiablo閣下を殺害。これでDiablo2世界の覇者となったキャラは3人目だ。しかしこのバーバリアン、意外な強敵はマナ吸いエイリアンだと判明した。囲まれてもジャンプで逃げればいいやと思っていたのだが、マナ吸い野郎とマジック・ナイトと打撃系のトリオが来ると、これが大苦戦する羽目になると分かった。おかげで大量の敵に囲まれたまま死に、サルベージに大苦戦する破目に。許すまじマナ吸い野郎。その後は敵を小刻みに引きずり出しては殺害し、難敵マジック・ナイトもリープ・アタックでしとめ、Diablo様まで到達した。そしてDiablo様殺害。レベル25、最低レベルでのクリアだった。今日気づいたのだが、マジックアイテムを二つ落とすのは、Diablo様だけなのだな。この一方、同時進行で育てていたソーサレスは、ACT4の入り口で足踏み中だ。火系魔法を中心に取っていたのだが、ACT3の終わり辺りから増え始めた魔法耐久性の敵にてこずり始め、ACT4ではマナがからっぽになるまでFB/FW連射しなければならなくなってしまった。これはもう少しレベルを上げ、火系のダメージを上げなければきつい。塩漬け中の氷魔女を復帰させるのが早いかも。
 昼過ぎにまただるくなってきたので少し寝入り、夕刻目覚めると、だいたい体調は回復していた。
 真夜中に、また自転車で例の丘に向かう。背中に18*50ISを背負って走るのだが、前傾姿勢のBD-1では前の方にずれて来てしまう。こういう時にフロントバッグが欲しい。キャリアに縛り付けると、走行中に落下しないか気になってしまうのだ。
 丘の上に立ち、南方を見ると明るい星が高く掛かっている。スピカだと思ったので、下の方にずっと引いてケンタウルス座ω星団を探したが、低高度はさすがに空が明るすぎて星座すら見えない。四週に大光源がないのだが、湿度の高い大気は市街地の明かりを敏感に拾ってしまう。しかし真夏の夜などには、かなり暗い空が得られるかもしれない。凄く暑いかもしれないが(虫も多そうだ)。

2001年04月18日(水曜日)

久しぶりに雨

22時43分 暮らし 天気:曇りのち雨

 朝、会社に向かうとき、Netscape6の左ペーンにある天気予報を見たら、今日は雨が降るということだ。一瞬、傘を持っていこうかと思ったのだけど、バックパックの中の折り畳み傘に賭けてそのまま出勤した。これは正解で、帰宅時にもまだ雨は降り出してなかった。
 帰宅して、Diablo2をプレイしていたら、外からパラパラという音が。予報通りに雨が降り出したのだった。すぐに、最近は全開状態の窓を締めて回った。そしたら蒸し蒸ししてくる。高湿度で、しかも室内ではマシン群がぶんぶん回っているので、締め切るとすぐに気温が上がってしまうのだ。窓を控えめに開き直した。
 こんな空なので、星を見ることも自転車を乗り回すことも出来ない。以前は、青空必須の健康的な趣味に走るなんて、思いもよらなかったのだが。

2001年04月17日(火曜日)

一周3.15km

22時58分 自転車

 サイクル・コンピュータを導入したので、いつも走っているコースの大体の走行距離がわかるようになった。今日はいったん中学校の南側を回り、東側を北上して例の丘に至り、そこから例の("例の"ばっかりだ)公園に向かい、西側を抜けてアパートに帰るというコースを通ってみた。この場合、一周3.15km。歩いて3km強は結構あるが、自転車だとあっという間だ。しかもこのコース、途中にきつい坂があるのでかなり歯ごたえがある。また下りの爽快感も味わえる。おいしいコースだ。
 しかしながら、真っ暗な道を30km/h弱で走ると、路面の状態がさっぱり分からないのでかなり怖いのだ。やっぱり今の単3*2のライトでは暗すぎるようだ。評判の高いキャッツアイの単3*4駆動型に変えようかと思う。
 丘の上に立って周りを見回してみたが、空にはどんよりした雲が掛かっていた。なかなか星見出来ない天候が続く。

なんでカクカクするのかな

19時57分 ゲーム 天気:くもり(それともこれは晴れの範疇に入るのか?)

 waniでいわれて気づいたのだけど、Diablo2の最新パッチ(1.05b)を当てると、シングルプレイでもマルチプレイ並に動きがギクシャクしてしまう。マルチの方は換わっているように見えないので、これはシングルプレイの方に様々なチェック処理が入ったのではないだろうか。あるいは、単に高負荷の処理がなにか挿入されたのかもしれないが。
 どっちにせよ、いまいち動きがスカッとしないのは、こういうことだったのか。なんとかしてくれ>Blizzard
 でも、拡張パック出荷直前の時期に、Diablo2本体までは手が回らないだろうな。

2001年04月16日(月曜日)

バックミラーの取りつけ

21時57分 自転車

 この間、取り付け方が分からなかったバックミラー。これはグリップ端を適当にナイフで切り落とし、ねじ込めばいいことが分かった。なんか、こういうアバウトなところが好き。
 取り付けたバックミラーは、果たしてどれくらい効果があるのかまだ不明だ。が、なんとなくかっこよい。こうしてだんだん手を入れて行くのね。

星見の場所を求めて

21時55分 星見 天気:晴れ

 帰宅した時刻がやや遅かったので、オリオン座を愛でることは出来なかった。まあ夏の終わりまで待ちかな。
 前に見つけた丘まで、18*50ISを提げてお出かけ。またしても坂に苦しみつつ上りきると、そこは四方を見張らせる丘の上。丘、とはいっても殺風景な畑と、なにを作るのか工事現場が囲んでいるだけの場所だ。工事現場? なにかの施設を造るのなら、この見晴らしもそう長いものではあるまい。
 ここで曇り気味の空に双眼鏡を向けてみた。確かに見晴らしはよく、また近くに大光源がないので星見には適している。が、車道の側なので車が通る度にライトを浴びせられてしまう。まあ、ちょっと見には良さそうな場所だと思った。
 帰宅して、場所をプロアトラス2000で調べてみると、うちから見て東横線にかなり近い側、むしろ東横線に近い辺りであると判明した。地図上、いかにも田舎な地形が続いている辺りだ。ああ、こんなところまで行ってたんだな。

2001年04月15日(日曜日)

ちょっと星を見た

20時54分 星見

 夕方、薄明けが終わる頃に20*80、18*50ISを空に向けた。もう夕闇の中に沈みかかっている冬の星座を見た。今夜は透明度が高めだったので、M42の散光が感じられた。こういう面では20*80が強い。また木星の衛星も、非常に明確に見えた。しかしすばるは見当たらない。
 M41は、最初18*50ISで見つからなかったのだが、20*80で探し当て、ようやく18*50ISでも見えるようになった。ほとんど背景に沈みかかっている。見え方そのものはどちらも似たようなものだった。

久しぶりに秋葉へ

19時53分 コンピュータ

 午前中、昨日から不調のDVD-ROMドライブを引っ張り出し、分解してCD-ROMだけは救い出した。が、ドライブ自身は相変わらず動作する気配が無い。トレイが出てこなくなったのだ。ううむ、これは、買うしかないか(泣)。高額商品を立て続けに買った後だけに泣けてくる俺様であることよ。
 ともあれ、久しぶりに秋葉に出かけることにした。どれくらい久しぶりかというと、去年の12/27以来なのである。必要が無かったので、これほど電気街に出向かなかったのだ。それと、湘南台のウェーブアイ、横浜のVパラ、ヨドバシなどで済む用事ばかりだったというのもありそうだな。しかし、以前は毎週出かけていたのにな......。
 昭和通口を出て、東海銀行で金を引き出し、スターベースの方に歩いていった。途中にある自転車屋に目が行く。
 スターベースは店内のレイアウトが少し変わっていた。BRC250に『売れてます!』というポップが躍っていたが、どういう人々が買ってゆくのだろう。許すまじ金満天文野郎ども。
 秋葉の大通りは歩行者天国になっているので、自転車で走り回る人が多い。僕も、例えばスターベースから協栄まで行くには、自転車の方がずっと効率的だ。しかし、バイクでかっとんで行く奴らはやりすぎだと思うな......人を殺したいのなら別だが。
 あんまりよそ見しないでTwoTop2号店に向かい、SCSI接続のDVD-ROMドライブを見て回る。PIONEERと東芝のものしかないようだ。今まで使っていたのは東芝のドライブで、それがトラブルを起こしたのだから東芝は避けたいのだが......。PIONEERがやや高価だし、東芝のものは新型ドライブに切り替わっていたので、東芝のドライブを買って帰った。
 帰宅して、従来のものに入れ替えると、やっと復調した。前のドライブより高速で、気持ちが良い。Diablo2もプレイできるようになった。

明け方の疾走

12時52分 自転車 天気:晴れの中の晴れ

 朝、5時くらいに目が覚めた。外はもう明るかったので、BD-1で近所を散歩。いつもの公園ではなく、そのさらに北に向かった。この辺りは道が荒れ、周りは農地ばかりだ。さらに北上すると路面は平滑になるのだが、急なアップダウンが現れてくるので、BD-1ではつらい場所だ。ヒーコラいいながら坂を登りきると、しかしそこは見晴らしのいい丘の上だ。南方の見晴らしも良い。星見に向きそうだが、残念なことに道路と農地しかない。
 ここから南に向かって気持ちよい下りがある。そしてその先は例の公園。なんだかこの辺の連絡は複雑だ。
 ちょっと一汗かいて帰宅し、また寝てしまった(ダメじゃん)。

2001年04月14日(土曜日)

NHKスペシャル

22時51分 テレビ

 今夜のNHKスペシャルは、ロシアのテレビ局が撮影した北方4島の自然を追う番組だった。見たところ、ロシア人はこれらの島をあまり活用して無いように見える。あるいは軍用施設の存在は、あえて隠したのかもしれない。
 これらの島々には、日本の本土では見られなくなった自然が生き残っている。もしもこれらの島々が日本の実効支配下にあったら、恐らくここまで手付かずではいられなかったろう。そう思うと、なんだか複雑な気分ではある。また地名をNHKのナレーションではいちいち日本時代の古名に直していたのが笑える。恐らく、ロシアで放映した時には、カリングラードとかいったロシア名で呼んでいたのだろう。国後などは住民が7000名も住んでいるという。軍事的に占領でもしない限り、国後、択捉の"返還"などありえないように思える。自衛隊には、これらの島を奪還する作戦計画が存在していないのだろうか。

DVD-ROMドライブ大不調

20時50分 コンピュータ

 いつものようにDiablo2をプレイしている時のこと。主に4号機で日本語版をプレイしているのだが、アイテムの保管用キャラなどは2号機の英語版の方に置いてある。この2号機側のDiablo2が起動できなくなった。ディスクを入れても「入ってない」とぬかすのだ。ディスクが汚れたかと思い、清掃しても同じだった。さらに別のディスクも読めない。そうこうするうちに、同じSCSI系統につながっているCD-Rドライブまでおかしくなった。再起動し、DVD-ROMドライブにディスクを再挿入したところ、2度と排出しなくなったでやんの。本格的にダメダメだ。うう、どうしましょ。

またしても転倒

19時49分 自転車 天気:晴れ晴れ

 今日も今日とて転倒大サービスだ!(なにがだ)
 今日は早くに目が覚めたので、昼頃、BD-1を例の公園へと走らせた。車の交通量が多かったので慎重に走っていたのだが、ほとんどUターン並みの左カーブを曲がる時、前方から入ってきた車を避けようとして、道路わきの砂利に車輪を取られて転倒してしまった。うひぃ、恥ずかしい(X_X)
 幸い、かすり傷一つ無かった。ホイールが歪まないか心配だったが、そういう兆候は無さそうである。
 例の公園に立ち、コンパスで南北を出してみたが、やはり南に木立が掛かってしまう。ギリギリまで道路側によれば、なんとか真南から西は開けているのだが。
 ところで、物凄く風が強い日で、走っている時に何度も帽子が飛ばされそうになった。BD-1を立てているだけで転倒しそうなのである。早々と逃げ帰ることよ。

2001年04月13日(金曜日)

自転車用品買いあさり

23時55分 自転車 天気:晴れかもな

 定時でサッと退け、ハンズに向かった。延び延びになっていたサイクリング用品の買い揃え実行することにしたのだ。
 横浜はいつもながら人が多い。今日は特に学生が多かった。新学期の緊張がそろそろ解けて、どこか浮かれているのだろうか。
 ハンズの自転車売場をうろうろしながら、あれがいるなあ、これも必要か、などと小一時間ほど考えたが、懐も寂しいことだし高価なものには手を出さなかった。買ったのは足踏み式ポンプ、空気圧計、サイクリング・グローブ、バックミラー、そしてサイクル・コンピュータだ。ポンプは携帯式のものを買っていたのだが、これで80PSI入れようとすると死ぬ。死んでしまう。見たところ高価なものでもなかったので、英米仏式全対応のものを買った。空気圧計は携行式ポンプ付属のものがいまいち信頼できなかったので購入した。サイクリンググローブはあった方が絶対楽だと思ったので、季節を考えて指先が出るタイプを買った。実は、今は軍手を使ってたりするのだが。そしてバックミラー。BD-1で後ろを振り返るとこけそうなので、後方確認用にと買った。
 まず空気圧計で、タイヤの空気圧を確認した。ほぼ50PSI。携行式ポンプのゲージは思ったより正確らしい。しかし60PSI強までは入れておこうと思い、次に足踏みポンプを取り出した。そこで気づいた。これ、空気圧計が着いてます(爆死)。しかしISO式になっていて、kg/cm^2、kpas表示なのでPSIでどれくらいなのかわからん。ウェブで検索して換算レートを見つけた。空気圧計が無駄になってしまった......。
 次にサイクル・コンピュータを着けようとして、はたと困った。ケーブルの長さが足りない。サイクル・・コンピュータはデジタル式腕時計を思わせる表示部、スポークに挟んだ磁石が接近する度にそれをカウントするセンサー部からなっている。その両者を縒り線対で結んでいる。通常、このセンサー部はハブの中心に近い辺りに着け、表示部はハンドルバーに取り付ける。ふつうの自転車なら、ホイールサイズが大きいので、ハブの軸も当然それなりの高さになる。しかし小径車の場合は必然的にハブの位置が低くなる。それでもケーブルの長さは多少の余裕を見込んでいるようなのだが、BD-1の場合折り畳み機構の都合上、さらに大回りな取り回しにしなければならない。そうすると足りなくなってしまうのだ。これはケーブルを延長するか、無線タイプに換えるしかない。ところが無線タイプは同じ理由で電波が届かないものがほとんどだという。難しいところだ。
 今日のところは折り畳み部を無視して取り回した。輪行するときは、ケーブルを外す必要がありそうだ。
 次にバックミラー。これはバーエンドにねじ込むタイプだ。が、BD-1のバーエンドにはねじ込む穴が開いてない。これはハンドルカバーの終端を切り落とせということなのだろうか。分からないのでとりあえず置いておく。
 真夜中、いつものように公園に出かけ、さらに中学校周回までこなしてきた。最高速度は29.7km/h、距離は2.56km。ええっ、こんなもんだったのか。意外に遠出してないもんである。
 さて、サイクル・コンピュータの取り回し、バックミラーの取り付けという課題が残ったぞ。しかしサイクリング・グローブは大変具合良かった。

2001年04月12日(木曜日)

せっかく晴れていたのに

23時55分 暮らし

 いい天気だったが、帰宅がやや遅かったので空は見なかった。おまけに0:00前に寝てしまったので、自転車による散歩もしなかった。今夜も晴れてくれるかな。

SFの要件

19時46分 SF 天気:晴れ

 このウェブページの創設以来、「SFとはなにか」という問題に度々肉薄してきたわけだが(どの辺がだ)、未だに分からない部分は多い。が、少しずつこうではないか推測できる部分は増えてきた。今日はその辺を暫定的にまとめてみようと思う。~
 SFとScienceが極めて強く結びついていることは疑問の余地が無いように思う。例えば市場に科学技術が援用された小説(『パラサイト・イブ』、『二重螺旋の悪魔』など)が登場した時、「それはSFではないか」という論議が必ず発生する。このことは、逆説的にだが、SF小説の前提として「科学技術の援用」というものが一つあるからだといえないだろうか。この点に関しては、あまり異論があるとは思えない。異論があるとすれば「ファンタジーはどう扱う」かという点だろう。これはまたいつか、別途述べることにしたい(このまま忘れたりしてな)。~
 「科学技術」がSF小説の前提とすると、しかし「科学技術を援用した実録小説」はどうなるかという問題が発生する。例えば本四架橋の人間ドラマを書くとすれば、必然的に本四架橋で用いられる様々な科学技術を取り上げざるを得ないだろう。しかし「実録小説」であるならばその細部まで"事実"が入り込んでいるはずだ。フィクションが作用する余地は少ないように思う。それをSF小説と呼べるかどうかは疑問だ。例えば「アポロ13号」を題材にした小説はいくつかあるが、それらをSF小説と呼ぶことには抵抗がある。事実、それらはSF小説と呼ばれることが無いように思う。だからSF小説には、なんらかのフィクション(虚構)が必要なのではないか。~
 虚構は、非真実と同義ではない。非真実は単に!trueだが、虚構とは全体が非真実であってもその内部では論理が一貫しているものだ。つまり全体を!(true)として括れるものではあっても、その内部での関係性はtrueであるもののことだ。~
 SF小説への虚構の関与の仕方には二通りあると、とりあえず考えてみよう。一つはSF小説で前提としている科学技術が虚構であるもの。もう一つは小説にかかれているストーリーが虚構であるものだ。後者を敢えてSF小説から外そうという意見もあるようだが、僕はこれもSF小説の範疇にあると考えたい。というのは、科学技術というものは敷衍性が極めて強く、「Aが実用されるならBも実用される」という形で、一つの『科学知識|科学技術|科学思想』が確立されれば、また別種の『科学知識|科学技術|科学思想』もまた成立すると予見されるものだからである。これは科学そのものが予言性を強く持つという性質に由来している。つまり、『科学技術の虚構性』は、実はあまり強度に関係が無い。そもそも、小説という形を取る以上、その前提とされる論理と、語られる内容とは、きれいに分離できたりしないだろう。この両者は不可分であると見なすならば、SF小説とは「科学技術を前提とした、虚構性のある小説」ということになる。これがSF小説の最低要件だ。~
 しかし、もしもこのように置いたならば、少し困ることがある。というのは、「科学技術を前提に置き、ストーリーに虚構を含む小説」ということなら、世の中の小説の大半が含まれてしまうからだ。~
 サン・テクジュペリの「夜間飛行」は、航空機という新しい科学技術が勃興しつつある時代を背景に、その科学技術を手に果敢に冒険に挑むパイロット、その家族、そしてそれらの人々に一見冷酷に当たりつつ、実は深い人間理解に根ざす高い精神性から理想を具現しようとする支配人とが織り成す、人間ドラマの傑作だ。この「夜間飛行」から"航空機"や"地球に関する科学知識"のみを取り除くことは出来ない。というのはパイロットたちの冒険心、支配人の対人観の背景には、科学知識の強い関与があるからだ。ここでは、人間という全人的存在の成立に、科学知識が不可欠な前提として立ち現れている。従って、「夜間飛行」という小説は科学知識(技術)が大前提にある小説であり、SF小説として読めてしまうということになる。いや、そもそも現代の小説で、全人的存在から"科学"を欠落させて成立しうる小説が、どれくらいあるだろう。つまり、小説と呼ばれるものの全体集合の大きな部分を、僕たちは"SF小説"として読めてしまうということになる。~
 僕はそれで構わないのではないかと思う。ここからはジャンル論が関わってくる。ジャンルというものは人工的な概念だが、斯界においては2種類のそれが混在しているということに注意しなければならない。一つは出版社、流通、購買者の利便に沿って"冊"を単位に分けられるジャンル。もう一つはその"冊"の内部の構成要素に着目する、小説の要素としてのジャンルだ。前者によれば、一冊の本は一つのジャンルにしか置けない。後者によれば、一冊の本をどのようにでも分類できる。ふつう、「SFの衰亡」というものが語られる時、前者の分類による。つまり、本屋のSFコーナーが縮小したとか、本の帯にSFの二文字が見られなくなったとかいった類のものだ。しかし後者のようなSF的要素というものに目をやるとき、市場にはSF小説が溢れているといえる。今、"科学"を排除した小説がどれほど成り立ちうるか。僕たちの日常生活そのものが科学的営為を大前提にしているのだ。よほど注意深く創作しない限り、どのような小説であれ"科学"による関与を免れ得まい。つまり、「SFの衰亡」なるものが語られる時、それを肯定するものも否定するものも、実は商業的なジャンル主義の奴隷に成り下がっている事に注意しなければならないだろう。後者として取るならば、恋愛小説や推理小説がそれぞれ兼用しうるように、多くの小説がSF小説として読めてしまうことに、なんら問題が無いことが分かるだろう。~
 それではSF作家/読者が意識するSFの"コア"とはなんだろう。科学の性質の一つに、強い予言性がある。ある科学知識について、ある条件が成り立つならば、ある状況が発生することを予言できる。例えばCO2による温室効果という知識があるとき、大気に占めるCO2の濃度が上昇することが発生したならば、地表での平均気温の上昇が観測されるだろう。このような"予言"が小説のテーマとして立ち現れている小説を、僕たちは"SF小説"と呼んでいるのではないだろうか。逆に"予言"がストーリー上の単なる必要性により語られる場合、それは"SF小説"とは呼ばれないように思う。『パラサイト・イブ』がいくら最新の遺伝子学を引用したものであろうとも、小説自身がなんらかの科学的予言をテーマとしていない限り、(いわゆる)ジャンルSFの書き手や読み手が受け容れるのに抵抗するだろう。『パラサイト・イブ』がジャンルSFの担い手に複雑な反応を引き起こしているのには、こうした背景があると思う。~
 ジャンルSFは実に様々なものを予言している。その中には軌道エレベーターや遺伝子クラック、不死人類のようなガジェットもあれば、人間の深刻な認識論的変化もある。A.C.クラークは『幼年期の終わり』で宗教の終焉や、隔絶した科学知識をもつ存在の理解不能性を書いた。小松左京は『果しなき流れの果に』で全宇宙的意識の進化の中に善悪の二項的対立、調停の必然を描いた。このようにSFはしばしば"予言"する。しかし予言するがゆえに、その的中率が比較的簡単に測られるという性質がある。認識論的変化は哲学的命題であり簡単には測れないが、各種ガジェットの実現や近未来の社会的現象の類ならば簡単に図れる。SFがしばしば"子供だまし"とされるのには、このような背景があるように思う。恋愛小説や推理小説に結果的な真偽を問うことは無意義だからだ。~
 まとめると、SF小説とは「科学技術を前提に置き、ストーリーに虚構を含む小説」である。そしてその結果として、SF小説はなんらかの"予言性"を持つことになる。そしてその"予言性"が作品のテーマに強く関与している時、僕たちSF読みはそれをSF小説であると見なしているのだろう。~

2001年04月11日(水曜日)

まだまだ続くサドルとの戦い

23時55分 自転車 天気:晴れ気味

 今日もオリオン座が上っている時刻に帰宅できたので、MIZAR20*80でしばし眺めることよ。春霞が万遍なく覆っているせいで、どうしたって真冬に見るオリオン座ほどの迫力はない。M41もはっきり確認できない。でも三ツ星周辺は微光星がたくさん見えて、きれい。
 今夜も睡魔に負けて変な時刻に寝てしまったので、またしても真夜中に活動開始するはめに陥った。
 飯を食って、風呂に入る前に腹ごなししようと思い、自転車でかの公園まで出かけた。18*50ISを月に向けると。欠けつつある月の昼夜境界線上にある山々が、くっきりとした陰影を描いて美しい。この地点からは真南が見えない。北方には開けているのだが、南の星座を見るには苦しい。
 昨日調整したばかりだが、まだ姿勢が起きているような気がする。風がかなり強く上体に当たるのだ。そこでアパートに着いたところで、更にサドルを上げてみた。もう片足が着くのがやっとという高さだが、片足だけでも問題はないかなと思った。これで中学校一周コースを回ってみたが、こいつが具合いいようだ。ペダルが軽々と回る。思わず2周してしまった。こんな真夜中に。アホである。
 休日にはちょっと遠乗りしてみよう。でも最近は休日には寝てることが多いからなあ......。

2001年04月10日(火曜日)

サドルを調節

22時44分 自転車 天気:くもってます

 近所を走り回ってストレス解消に役立てているBD-1だが、いま少しライディング・ポジションに違和感が残る。ペダルを踏ん張る時、どうも膝が曲がりすぎるような気がするのだ。ペダルを一番下に回したとき、軽く膝が曲がる程度が望ましいという話だったので、その通りに調整したつもりだった。しかしウェブ上で他のBD-1オーナーのポジションをチェックすると、どう見ても僕の場合よりサドルが上がっている。身長はあまり差が無いはずだ。自分の足が短いからだと解釈するのは嫌だったので、さらにサドルを引き上げてみた。
 ちょっと乗った感想では、前より踏み込みが楽になり、ペダルを楽に回せるようになったと感じた。足つきが悪くなり、完全に爪先立ちになってしまうが、これは止まる時にサドルから降りてトップチューブにまたがるようにすれば問題無いようだ。別に山を走り回るわけではないのだから、これで大丈夫だろう。
 今夜はいつもの公園を回り、さらにこの間迷った中学校周回コースを逆周りに進んでみた。すると迷った理由がわかった。この経路、中学校を囲む四辺形だと思っていたのだが、実際には五辺系だったのだ。それで方向感覚が失われたらしい。
 ちょっとずつ走行距離を伸ばしている。

2001年04月09日(月曜日)

月の散歩道

23時55分 星見 天気:雲が多いが晴れの範疇に入るか?

 今夜も雲が多くて星が見えない。気が抜けたのか、帰宅してすぐ、19:00には寝てしまった。
 23:00頃にまた目覚め、しばし蠢くことよ。春真っ盛りで、窓を開けていたくなるほど暖かい。風呂を沸かし、飯を作る。これ生活の基本なり。しかし俺様の場合、なぜか深夜になることが多い。
 1:00頃、散歩に出かけた。例の遊歩道まで双眼鏡を提げて向かう。遊歩道といっても総延長100mくらい。たいした長さではない。その入り口辺り、頭上が啓けている付近で双眼鏡を構えた。18*50ISで満月直後の月を捉える。今夜も目が痛くなるほどくっきりと見える。アリスタルコスはなんであんなにはっきり見えるんだろう。年代的に新しい衝突痕なのかもしれない。
 そうしてしばし空を仰いでいたが、やがて東から流れてきた大きな雲にすっぽり覆われてしまった。今夜の星見時間はここまで。
 ここから木立を見ると、一昨日も歩いたが、歩くのに不自由無さそうな明るさだ。よそよそしく人を拒否するのではなく、親しげに誘う感じ。でも月がない夜に見たらどうかな。そして街灯が灯ったらどうなるだろうな。暗い闇が人を峻拒するかもしれない。

2001年04月08日(日曜日)

月がきれいだから

23時55分 星見 天気:やっぱりくもり

 夜、南の空に満月が掛かっていた。カメラ三脚にスターベースの20*50フィールドスコープを載せ、月に向けてみた。というか、月が明るすぎて他に何も見えない。
 この倍率でも、アリスタルコスやティコ、危機の海は良く見える。月は青と緑で縁取りされているものの、僕の場合は色収差があまり気にならない。というか、この程度のことで気になってしまう人たちは不幸なのではないか。
 さらにBD-1で例の星見の場所にわざわざ出かけ、18*50ISを月に向けてみた。さっきのことが頭にあったので色収差も気にしてみたが、ほんのり緑色の影がちらちら見える程度だ。
 北の空で雲が大きく切れていたので、そっちに向けて星空散歩としゃれ込んだが、月の明かりに小さな星がかき消され、あまり愉快な眺めではない。
 月が消えた頃、晴れ空を期待したいものだ。

2001年04月07日(土曜日)

酔払い運転

23時40分 自転車

 夜、牛丼(というか実体は他人丼)をビールで流し込み、散歩がてらに自転車で近所を流した。例の公園近辺をしばし散歩した。ここ、木立の間に遊歩道が走っていて、夕涼みがてらの散歩には良さそうだ。ベンチもいくつか置いてある。来る途中で買った缶コーヒーを飲みながら、一服した。客観的には幽霊でも出そうなシチュエーションだが、そういう不気味さはなぜか無い。それは良かったのだが、帰宅してから猛烈に良いが回ってしまい、寝床にバタンキューな俺様なのである。500ml缶を飲んでしまったからか。350mlで充分だ。ウィ。

番組改編

22時40分 テレビ

 NHKの番組編成が、一部変わっている。土曜夜の国宝探訪、サイエンスアイは生き残った。特に国宝探訪は人気があるのか、22:00に移っている。サイエンスアイは相変わらず。
 ちょっと期待していた未来潮流系、あるいはYOU系番組の復活は無いようだ。

Diablo2な日々

21時38分 ゲーム 天気:くもり

 思えば、Diablo2を買ったのは去年の7月のことだった。それから時々プレイしたり、逆にまったくプレイしなかったりという状況が続いた。全体的に低調な日々だった。どうもRealmの状況が思わしくなく、マルチプレイに力が入らないのだ。かといってシングルでも難易度が高めで、ちょいとやるには向いてないゲームだ。そもそも、ゲームをあまりやらなかったせいでもある。
 最近、ふと、パイクを持たせたアマゾンなら、思ったよりサクサク進むことに気づいた。ダメージが最大250に達するので、ほとんどの敵は瞬殺ものだ。しかし盾を持てないので、囲まれると危うい。が、ちゃんとうまいスキルが用意されている。ヴァルキリーのスキルを使うと、神の使いの女戦士を召喚できるのだが、こいつを先行させると敵をうまくひきつけてくれる。HPがかなりあるので、囲まれた状況でもかなり頑張ってくれる。そこでリーチの長いパイクで敵をドつきまわすわけだ。ノーダメージクリアは難しいが、ほとんどの敵はこれで分散させ、1対1に近い状況になるので、パイク+ジャブで叩きのめせる。
 これで、LV32パラディンでは絶望的に難しかったナイトメアの修道院編をクリアできた。逆にパラディンはどっちつかずの中庸なキャラなので、この先も苦しむかも。
 これで意外に便利なスキルの存在に気づいたので、他のキャラでも使えそうなスキルを探してみた。まずソーサレス。こいつのファイアウォールは意外に使える。前作のファイアウォールは使い方が難しかったが、本作ではダメージが高く設定されているので、硬いよろいをまとって敵をひきつけ、足止めをかけてFWを出すと、ユニークキャラでもあっという間に片付く。問題は非力なソーサレスが着られる硬いよろいを探すことだが。
 バーバリアンのリープ系も意外なほど便利で、ACT2のミイラ魔法使いやACT3のシャーマンのような腹立たしい敵に有益だ。さらに川も飛び越せるので、ACT3では非常に便利なのだ。
 こうして見てゆくと、プレイ時間の短いといわれるDiablo2も、意外に長生きしそうだ。

2001年04月06日(金曜日)

嗚呼、大転倒(いや大げさな)

22時37分 自転車 天気:くもり

 週末の夜ということで、ちょっと浮かれながら帰宅。しかし雲が多く、星見はほとんど不可能な状況だ。一応、C8EXをベランダに出しては見たが、オリオン大星雲も精彩を書いて、面白みが無い。そうそうに引き上げた。
 真夜中のことだった。寝る前にもう少し星見しようと思い、メッセンジャーバッグに18*50IS、ロカティオ、PHSを詰め込んで、例の球技場まで自転車を飛ばした(いや本当に空中を飛翔したわけではない)。
 ここは北方に広く開け、なおかつ近くに大光源も無いので、思ったより暗い。幹線道路がやや離れているせいか、静かだ。夏くらいには絶好の散歩道として知られるようになるだろうから、この状況はいつまで享受できるだろうか。
 18*50ISを取り出して、ひとしきり星を見て回ったが、雲が多くて面白みにかけることおびただしい。双眼鏡は仕舞ってロカティオでこの場所を定位した。思ったとおりの場所だ! いや、単に使ってみたかっただけなんですけど。しかしGPS測位、さらにはPHS経由(3本ビンビンに立っていた)の地図ダウンロードの間、暗い公園の中に突っ立っているのは、そこはかとない居心地の悪さを感じる。特に、数台通過した車が、スピードを落としてこちらを眺める風だったのは......(なにかと間違われたか)。
 まあ星も見えないし、そろそろ帰るかい。その前に、ちょっと北側に走ってみた。北の方には畑が広がっていて、本当に真っ暗だ。北に向けてちょっと上りになっている。この自転車、上りにちょっと弱くて、脆弱なエンジンである俺様にはちょいとつらい。しばらく走って、本当に畑また畑だったので、そろそろと引き返した。ミニベロは街中で乗るものみたい。
 帰りはやや下りなので、放っておいてもスピードが出る出る。調子に乗って飛ばしていたら、T字路で曲がりきれず転倒してしまった。最後の最後まで減速しつつ踏ん張ったせいか、膝をちょっと傷つけただけだった。でもなんだかちょっと愉快だ。最近、こけて怪我するような危険な状況に自ら進んでなった覚えはない。少しだけ野生を取り戻した気がする。しかし全てのツケがメッセンジャーバッグに回った。倒れた時に泥が着いてしまったのだ。帰宅した時に気づいたので、ティッシュで出来るだけ拭い取っておいた。しかし自らの役割は果たし、中身の双眼鏡、ロカティオ、PHSは無傷だった。また自転車にも目立った傷は無く、フレームが歪んだりもしてないようだ。
 曲がりきれないほどスピードを出してしまったのは、ライトが低出力でスピード感がつかめなかったからだろう。今使っているのは単三2本で点灯するものなのだが、単三4本タイプの方が良いだろう。それと、消したまま走り出してしまうことが良くあるので、自動点灯タイプのLEDライトも用意したほうが良いかも。それと、バックミラーが欲しい。
 なんか小物ばかりごてごてとつけるのも考えものだ。

2001年04月05日(木曜日)

近所の星見ポイント発見

23時55分 暮らし 天気:晴れました

 帰宅した頃は空に雲が多かったのだが、20:00頃見るとけっこう切れ目が増えていた。後で散歩に行こうと思った。
 23:00頃、18*50ISを首から下げて、昨夜も行った近所の公園に出かけた。今日はBD-1を飛ばしながらその近辺を観察してみたのだが、やはり各種球技場が整備されつつあるようだ。工事事務所らしきプレハブが建ち、建材が並べられている。球技場、ということは夜間は使用されないわけであり、通常の公園と異なり、常夜灯が少ないことも期待できそうだ。
 その公園の北側、ちょっとした木立の側に、遊歩道でも作るのか拓けた空間がある。ここから北は畑が続き、明かりを点した家屋は視界に入ってこない。南方には木立があり、またその向こうに市街地があるが、北側のスペースが広いので、充分距離を置くことが出来そうだ。西、東には市街地があるが、これも地平線近くなのであまり邪魔にはならない。南への視界をのぞき、なかなか星見には良さそうである。
 出来たばかりのせいか、街灯は一つも灯ってない。一応、遊歩道に沿って幾つか並んでいるが、横浜市の条例に沿って(市の施設なのだろうから当然だが)光害を抑えるタイプの水銀灯になっているようだ。まだ点灯されてないのではっきりとは分からないが、位置的にも、また形状からも、多少距離を置けば問題は少なく出来そうな感じだ。
 ここで18*50ISを取り出し、北東に向けた。この頃、雲がまだ多かったので、期待ほどには見えなかった。しかし西に傾いた月に向けると、明るい月のディテールが、雲越しに良く見えた。天頂近くの雲の切れ目に向けると、そこからいくつかの3等星程度の星と、その背後の微光星とが良く見えた。雲に月明かりが反射したので、今ひとつ見難かったが。
 まだ街灯が灯ってない今は星見に最適な場所だが、完成したらどんな状況になることだろう。

2001年04月04日(水曜日)

春先にしては透明な夜空だった

23時55分 暮らし 天気:きれいに晴れたじゃないか

 仕事が一区切りついたので、最近は早めに帰れる。帰る時間にもあちこちの店や施設を利用できるのが嬉しい。帰りに図書館に寄り、スーザン・ブラックモア女史の臨死体験関係の本を読もうと思ったが、一冊も無い。どういうわけか、脳内現象寄りの本は少なく、現実体験派(つまり死後存続派)の本が圧倒的に多い。臨死体験関係の本では、元々こういう傾向が強い。どっちかといえば、後者の方が人の耳に心地よいのだろう。そのうち、臨死体験に関しては再考してみようと思う。
 帰宅して、ベランダに出て星を見た。この時間にはちょっと雲があるように思えたので、20*80双眼鏡と18*50IS双眼鏡、ワイドビノの双眼鏡揃い踏みで冬の大三角形を見た。
 パッと見は、さっきも述べたように薄雲が多いように見えた。が、実際に双眼鏡をのぞくと、意外にも透明度が高いようだ。オリオン大星雲ことM42はかなり強く散光が感じられた。特に20*80で見ると、真冬のそれのように映える。18*50ISでもそれなりに見える。18*50ISの場合、微光星がはっきり見えるほうが大きい。
 M41もそこそこ見えた。しかし、既にかなり高度が低くなっているので、迫力に乏しい眺めになるのはやむを得ない。C8EXで見ればよかったかも。
 M47を見る場合、18*50ISの方が遥かに見つけやすい。三脚に載った20*80より、やはり手持ちであるだけに機動性が高い。
 外に飛び出して(いやベランダから飛び降りたわけではない)、天頂付近にあるかに座に、18*50ISを向けた。プレセペ星団がとてもよく見える。直視型なのでつらい姿勢になるというハンデはあるが。そのうち、寝そべる形のイスでも買って、楽な姿勢で空を見られるようにしよう。
 さらに西に向けると、間もなく観測シーズンが終わる木星、土星が、ヒアデス星団を背景に輝いている。木星の衛星が三つ、かなり近接して見えた。ヒアデス星団は、むしろ10*42で見るほうが楽しい星団だ。プレアデスの方は、18*50ISで見るのにぴったりな星団だ。もう少し早いシーズンで、高度があったら、絶品な眺めになっただろうけれど。
 天頂から少し東に、かなり太ってきた月が輝いている。その輝きに、他の星がかき消されてしまいそうだ。18*50ISで見ると、かなり微細な地形までくっきり見えるのに驚かされる。
 真夜中、また変な時間に寝覚め(というか、そもそも変な時間に寝てしまったというのもある)、自転車で近所を爆走した。ちょっと北に向かって走ると、前は畑と資材置き場だけだったのが、いつのまにかきれいな道と公園らしき施設が設置されている。街灯は一つも無く、これなら星見に最適だ。が、そのうちに街灯が設置されることだろう。どうも球技場と、それを取り囲む小さな公園が整備されつつあるようだ。完成間近という雰囲気で、公園脇の植樹記念碑の日付が、「平成13年3月」となっている。色んな意味で楽しみ。
 部屋に戻って、そろそろ南中しているさそり座に18*50ISを向けた。この時間、透明度が意外に高くなっていたようだ。アンタレス西方に目を凝らすと、やがておぼろげな光の塊が見えてきた。M4だ。これが見えるということは、横浜としてはかなり良い空だということだ。
 さそりの尻尾に目をやると、ちょうど南中しているM6、M7が見えた。M7は大輪の花という感じで、見つめていると明るい星の向こう、暗い微光星が次々に浮かび上がってくる。M6も今夜ははっきり見えた。
 その北東には、いて座がかかっている。明るく輝く火星から少し東、M8干潟星雲が浮かんでいる。散光があまり感じられないせいか、20*80で見た時より、それほど華やかな感じがしない。この点は、やはり口径差がものをいう点だろう。18*50ISでは、微光星の集団という感じだ。むしろ北にある三裂星雲の方が、散光が見えないなりに星の集団としての迫力があって面白い。
 さらに東方、明るめの球状星団M22も、今夜は楽々見えた。50mmでここまで見えたのは驚きだ。まさにガイドブック級の見え方だった。これからはシーイングの良い空を「ガイドブック級」と呼ぶことにしようじゃないか(誰に向かっていってるのだ)。

2001年04月03日(火曜日)

BD-1で近所をさ迷う

23時55分 自転車

 夕方から雨が降り始めた。エエッ、という感じである。もちろん、星見は無理だ。
 ふてくされて、ゲームを飽きるまでやって、寝ることにした。
 真夜中、昼まで寝たせいか、どうしても眠くならない。外を見ると、嫌な雨が止んでいるようだ。BD-1を引っ張り出して、近所を散歩した。
 まだ濡れている路面を爆走し、中学校の周りを一周するつもりだった。が、途中で思い切り道に迷ってしまったではないか。家の近くまでショートカットできる道があると思っていたのだが、実はそんなものはなかった。いつの間にか幹線道路に出てしまった。あれれと思いつつ、しばらくうろついていたが、やがて諦めて元来た道を引き返した。実は乾電池式のライトを途中で消し、そのまま忘れて走っていたのだが、家に着くまで全然気づかなかった。つまり、その程度の明るさしかないものだったのだ。単三2本だからなあ。もっと明るいのに買い換えよう。

Diablo2な日

19時31分 ゲーム 天気:くもり、どころか雨ふっとるやん

 昼の間、それなりに晴れていた。起床が昼を大幅に過ぎていたので(爆)、もっぱら引きこもりモードでゲーム三昧である。
 Diablo2を相変わらずプレイしていたりして。去年、買ってから、しばらくプレイして、「これはすぐ飽きるかも」と思った。ノーマルからナイトメアに進むと、急に難易度が上がる。そこで引っかかるだろうと思ったのだ。実際、最初に育てたパラディンは、ナイトメア突入直後に四苦八苦することになった。
 しかし、つい最近のこと、パイクを持たせたアマゾネスが鬼のように強いことを発見したのだ。強力なパイクだと、ダメージは300弱に及ぶ。さらに非常に遅いパイクも、ジャブのスキルを使うと高速で繰り出せるのだ。1対1なら無敵に強い。さらにレベル30でヴァルキリーのスキル(残念だが三つ編みではないし変な生物のお供もいない)を覚えると、集団で掛かってくる敵も非常に凌ぎやすくなる。
 こういう事があると、他のキャラ種別でも無敵に強い装備があるのではないかと思ったりして。奥が深いゲームなのだ。

2001年04月02日(月曜日)

18*50ISで星見

23時55分 星見

 明日は年休を取ることにしたので、今夜はゆっくり星を見るつもりだった。が、あいにく夕方から雲が増え始めていた。
 ベランダにC8EXでもと思ったが、雲行きが怪しいので18*50IS単独の星見だ。
 M42は、さすがに雲に霞んでしまっているが、それでもトラペジウムが複数の星で構成されていることは確認できる。ひっきりなしに雲が掛かる状況なので、いまいち楽しくない。
 M41は、これがそうか?という程度の見え方。他は期待できない。
 明け方に、もう一度空を見た。さそり座がけっこう見えている。M4はさすがに見えないが、M6、M7はきれいに見える。M7はじっくり眺めていると、次第に微光星が増えてゆくようで、見ていて飽きない。

例のLinux搭載PDA

19時29分 デジタルギミック 天気:晴れ時々曇り(というか雲が切れない)

 前にどこかで話題になったLinux搭載のPDAが、秋葉のぷらっとほーむで遂に売り出されたそうだ。
 ぷらっとほーむで扱ったのは、開発者向けの先行バージョンで、一部のアプリが未搭載だということだ。が、66MHzのMIPSプロセッサ搭載、その他はPalm並みという内容で29800円という値付けはどうだろう。一瞬、安いかなと思った。しかしPalmのV系が同価格にあり、またPDAとして未知数のLinuxベースということで、PDAとしても未知数だ。あるいは、まあギリギリの価格かなという観がある。これは確かに開発者向け、しかもLinuxを愛好するようなソレ向けのPDAだろう。ちょっと、今すぐには手が出ないな。
 実は、最近WorkPadC3の電源スイッチが入りにくくなって、予備のPalmが欲しいところなのだ。データを移行さえ出来れば、プラットフォームにはこだわらないつもりだが、実績から言ってPalmが最右翼だろうな。
 このAgenda、どう発展してゆくか見ものだ。

2001年04月01日(日曜日)

CANON 18*50IS到来

23時55分 星見 天気:晴れました

 いやはや、とうとう四月になっちゃったよ。無事に期の変わり目を迎えることが出来たか。
 実は昨日、オルヴィスに発注したCANON 18倍50mm防振双眼鏡を一日中待っていた。前に小熊の運送屋さんから電話をもらった時は、土曜日の午後にという事だったはずなのだが......。昼からずっと待っていたのだが、一向にこない。午後というと一応12時間はあるからな(いや深夜到着は勘弁)。とはいうものの、次第に不安が募る。15:00頃、ふと郵便ポストをのぞくと、その名鉄から「荷物到着のお知らせ」というものが入っていた。あれれ、今日はずっといたよ? しかしそれ、「不在通知票」兼用で、しかもチェックが入っているのは「荷物到着~」の方。これは何を意味するのだ?
 名鉄の集配所に電話を入れると、それは「代引きの場合、配達予定日の前に予告のために入れておくもの」だと分かった。紛らわしいなあ。丁寧な仕事ではあるが。では到着はというと、「明日です」。おかしい、土曜日のはずだったのに......。僕の勘違いか。
 ともあれ、昨日一日を無駄に過ごし、今日も今日とて荷物を待つ。
 15:00前頃、ようやく小熊のおじさん(いや小熊のコスプレをした奇矯なおじさんでは......前にもこれやったなあ)がやってきて、代金と引き換えに大箱、小箱を置いていった。大きさからこっちが双眼鏡だと見て、先に小箱を開封する。手にした重さは、思ったより軽く感じる。
 一緒に届いた大箱は、オルヴィスの100mmニュートニアンのドブソニアンキットだ。これは員数確認だけ済ませておいた。
 段ボール箱の中には、化粧箱がそのまま入っている。開封すると、やっと双眼鏡と対面できた。
 見た目は、50mmにしてはかなりグラス面が広い。MIZARの10*42に較べると、その大きさが際立つ。最前面は防護ガラスらしいので、実際のレンズ面より広く開口しているのかもしれない。その大きなガラス面が二つ、ほとんど間を空けずに並んでいるデザインは、何とはなしに愛嬌がある。
 この双眼鏡、防水設計になっているので、少々汚れても平気なはずだ。早速、パッキンを挟んで防水構造になっている電池室の蓋を空け、単三乾電池2本をはめ込んだ。
 まだ日が高い。50m向こうに立ち並ぶ、中学校前の桜並木を見た。
 まず、ピントは非常にフラットに合う。桜の花弁一枚一枚が見えそうな、精密な見え方だ。
 ISをオンする。右人差し指が掛かる辺りにボタンがあり、それを押すと「カチリ」という音と共に像の揺れがぴたりと止まる。手持ちの時の揺れには、心臓の鼓動などに由来する周期の短い揺れと、大きな揺れがある。このISは周期の短いものに有効らしい。少し待つと、細波の収まった湖面のように、像がまったりと安定してくる。この状態では、さらに細かく見えるようになる。IS無しでも像はクリアで気持ちよいが、ISを使うとさらにはっきり見える。まるで魔法のようだ。
 夜、ベランダにMIZAR 20*80を出し、沈み行くオリオン座をネタに比較してみた。
 まず視界。どちらも見かけ視野60度超、20倍弱程度の倍率と似たような条件なので、視野も似たようなものだ。大三ツ星がすっぽり収まる。明るさは、さすがに口径差が出て20*80がやや勝っている。M42を見ると、20*80では散光がはっきり感じられるが、18*50ISではそれほどでもない。しかし20*80ではバックグラウンドの明るさが前面に出て、コントラストがかえって悪化する傾向がある。さらに、18*50ISは中心部から周辺部までピントが合っているのに対し、20*80はかなり球面収差が出るのだ。まあ29800円の双眼鏡を150000円のそれと比較してはいけないのかもしれないが。
 M41に向けた。明るさそのものは20*80の方が感じられた。しかし、見えている微光星の数は、それほど差がないようだ。これはISのおかげで、18*50ISの方が微光星を見やすくなっているためだろう。20*80は三脚に載せているのだが、それでも見ている人間や、その他の微小な振動を拾っているようだ。
 M47を見ようとしたが、すぐ上に明るい月がある状況で、非常に見難い。諦めて、天頂近くにあるかに座に向けた。ベランダからはひさしが邪魔になって、どうしてもかに座は見えない。しかし18*50ISだと手持ちなので問題はなく、しかもISのおかげで画像もクリアだ。プレセペの明るい集落がくっきりと見えた。月はクレーター群の中央丘まで見える。
 西に向け、明るい木星を視界に納めた。ISを使わなくても、木星の衛星たちは、その存在がなんとか分かる。ISを使うと木星を挟んで一直線に並んでいるのが明瞭に見える。
 土星は楕円形に見え、惑星であることが一目瞭然だ。
 少し北、すばるは星の一つ一つが明確な輝点をなし、ぼやけたところはほとんどない。恐るべし超低分散ガラス。ヒアデス星団も視界一杯に入ってきて美しい。18倍という倍率は、巨大なヒアデスを収めるには高すぎるようだ。
 真夜中、眠れなかったので18*50ISを路上に持ち出した。
 この時刻、おとめ座が南中している。そのずっと南、ほぼ真下にケンタウルス座ω星団があるはずだ。ω星団は全天最大の球状星団だ。日本からは南中高度が低くて観測の機会が少ないのだが、なんとか見えるかもしれない。スピカからまっすぐに南下していったが。視直径が満月を超える大天体なのだが、あいにく発見できなかった。星図を眺めて検討してみたが、我が部屋の近辺からは南方の家が邪魔で見えないという結論に達した。残念。暖かくなったら、海岸線まで遠征して見ようと思う。
 この頃、ヘラクレス座のM13が天頂にかかっている。天頂のやや東に向けると、ぼんやりした光の塊があった。間違いなくM13だ。かなり大きな球状星団で、50mmではさすがに星雲状にしか見えないが、大口径の望遠鏡ではざらざらした微光星が見えるそうだ。
 南南東にはさそり座が立ち上がっている。アンタレス近辺に向け、M4を見ようとしたが、見えたような気がしたが気のせいかも?という程度の見え方。
 さそりの尻尾を辿ってM6、M7。M7は大輪の花という感じで、華やかな眺めになる。M6もばっちり見える。微光星もたくさん見えて、良い感じだ。
 その北方には火星がかかっている。こちらは赤い、しかし面積を持った天体が見えた。衝が楽しみである。
 さらに少し東に進むと、M8干潟星雲が見える。散光はさほど強く感じられないが、微光星が群れているのが良く見える。
 値段が値段だが、これは凄い双眼鏡だ。病み付きになりそうだ。