Strange Days

2001年12月15日(土曜日)

深夜の観望

23時55分 星見

 NHKスペシャルは、ロシアがうまくいってないんだよ、という現状レポートだった。70年もの歴史を持つ共産主義時代の思考から、頭をすっきり切り替えるには、やはり時間がかかるようだ。
 テレビを見て、風呂に入って一息つくと、もう日付が変わる頃だ。昨夜と同じく、ミザールの20*80をベランダに出して、オリオン座界隈に向けてみた。
 今夜も、昨夜と同じく凄い透明度だ。どこに向けても、微光星が群れて見える。M42の散光は今夜も強く、トラペジウムもぎりぎり分離して見えた。M41もかなり多くの微光星が見える。昨日見えたM93らしきものは、今夜も良く見えた。位置的には他にNGCナンバーもMナンバーも居そうに無いのだが? 望遠鏡をシリウス、プロキオン線上を移動させると、M50らしき天体も見つかった。が、今夜は微光星がいくらでも見えるので、本当に散開星団なのかどうかは判断しにくい。

秋葉で買い物

23時00分 デジタルギミック

 上野から秋葉に出て、前から欲しかったモノをついに入手する。一つはTOMYのビットチャージ。超小型のラジコンで、充電器を兼ねたコントローラーとセットで手のひらに乗るくらいだ。しかも値段は3000円足らず。これは九十九電気ロボット館で入手した。
 もう一つはSONYのCLIE T600C。今使っているWorkPadC3(PalmVx相当)の電源スイッチがそろそろ怪しくなってきたので、買い替えの時期に来たと思った。市場にはPalmとその互換機が溢れているが、T600Cは高精細のカラー液晶を搭載し、16MBのユーザ領域を確保しながらも、PalmVxより薄くて小さい筐体を実現している。気に食わないのは拡張スロットがメモリスティックなことだけだ。しかし、現時点では一番魅力的な機種だ。ええい、SONYめ、罠に落ちてやるわ。俺様も、とうとうメモステ路線に屈服することにした。といっても、CLIE以外では使う気はさらさらないが。こちらも九十九電気本店で購入した。
 用を済ませると、BD-1で東京駅まで走り、帰宅した。
 早速、ビットチャージを組み立てる。説明書に沿って、モータとギアボックス、ギアを組み、車体に組み込んだ。充電器兼コントローラに単三電池*2を入れ、45秒間充電する。板張りのキッチンの床に置いて、コントローラーを前進にすると......。うははは、走る走る。ちゃんと走る。しかも、意外にコントロールしやすい。いいなあ、これ。ちゃんとしたコースでも組むと、またはまっちゃいそうだ。
 T600Cは液晶が大変見やすい。が、バックライトをオフにすると、やや暗い場所では見にくくなる。まあ、そのためのバックライトなんだから、あんまり問題にはならないと思うが。またユーザ用のメモリスペースに15MBも空きがあるので、小さなPalmwareならいくらでも入ってしまいそうだ。もっとも、辞書の類を入れると、さすがにかなり埋まってくるのだが。GPSエクステンションを買って、メモステに地図データを入れておくという運用だと、今のロカティオよりさらに使えるように思う。GPSの出来次第だ。

寺田商会でBD-1を60T化

17時00分 自転車 天気:晴れ

 今日も今日とて晴れ晴れした冬晴れのいい天気だ。しかし寒いのである。まだ氷点下には下がってないが、山の上では日が翳るとすぐに一桁だろう。ちょっと山サイは春先まで無理だ。
 今日は浅草近くの押上にある寺田商会で、BD-1のチェーンスプロケットを60Tのものに交換してこようと考えた。以前からメールで前2枚化を含めて相談していたのだ。
 出かける前、BD-1のリアキャリア、ステム周りのワイヤソケット、ボトルケージを外しておいた。何日か預けることになると予想していたのだ。
 昼過ぎにBD-1に乗って出発。立場駅、戸塚、上野と乗り継ぎ、上野から浅草通に走り出した。
 浅草通りを東進すること30分ほど、橋を越えた商店街の一角に、寺田商会はあった。案外に小さな店で、中には自転車がぎっしりと詰まっている。親子で切り盛りしているようだが、息子さんの方に対応していただいた。
 BD-1を店の前に止め、横浜の竹本ですと告げると、すぐに話は通った。ただし、「フロントのダブルは無理ですよ」とまたしても釘を刺される。60Tのチェーンリングはすぐに出てきて、その場で交換していただくことになった。この60T、たぶんスギノの60T(良く流通しているもの)が元なのだろうが、外周部に穿孔してあって、軽量化と個性化を図っている。これをつけるとチェーンガードが着かなくなるが、それは大きな問題にはならないと思った。チェーンオイルをルブに変えてから、チェーンを持ってもあまり汚れなくなったからだ。
 作業の間、外にあったタルタルーガに跨ってみた。思ったとおり足つきが良く、普通に走れそうだ。ただ、クランクの位置が遠く、身長167cmの僕にはきつそうだった(断じて足が短いからだとは認めんぞ(`~´))。もうちょい短いクランクに替えたらいいかも。どうせ踏み込むよりは、回すペダリングになるだろうし。
 他にもいろいろ面白い話を聞いた。なんでも、ここで特殊仕様のBD-Xを組むことがあるとか。近くにミズタニサイクルがあるのだが、輸入するBD-Xの中には部品の不良で、市場に出せないものがあるらしい。そういうものを引き取って、ここでパーツを替えて売ることがあるらしいのだ。例えば、その場にBD-3改というのがあったのだが、それはSachsのディレイラーに問題があったBD-3のリアホイール周りを、BD-1Wと同仕様(DEORE9速仕様)に替えたものだ。すると、オリジナルのBD-1よりは多くのパーツのグレードが上で、なおかつ価格的にもそんなに高くはならない(BD-3よりは安くなる)というものができる。お買い得感があって、良く売れるらしい。同様に、初期BD-1Wにはフロント台座に問題があり、市場に出せないものがあったらしい。そのチェーンホイール周りをBD-1と同仕様にしたものとかもあったらしい。BD-1WSとでもいうべきか。
 作業してもらいながら、フロントのBB、クランクの交換についても相談する。XTなりUltegraなりにすれば、オリジナルの状態より軽くはできるようだ。が、BBには種類が多く、結構ややこしそう。今は在庫が切れていて、今日の交換は無理だそうだ。やっぱり、BB、クランク周りの交換は、時期を見てショップに依頼しようと思う。
 寺田(若)氏が我がBD-1を見て「お金かけてますね」といった。まあ、結果的にですけど......。
 店内には、寺田オリジナルのミニベロが展示してある。それに興味を示すと、試乗車を出してくれた。太いタイヤを履いたタイプだが、走りはそれなりに軽く、またサスが無いのに振動をあまり拾わない。角が丸くなる感じだ。クロモリフレームにクロモリフォーク、この組み合わせが効いているのだという。店のお勧めはより細いタイヤを履かせたロードタイプのようだ。重さは10.5kg程度。ちょっと重いが、タイヤが小さいので輪行は楽かもしれない。これで前後バッグくらい載せられるスポルティーフを組んでみたくなった。それでも20万円程度で組めそうだ。うーん、暖かくなってきたら考えるか。
 それにしても寺田(若)氏は親切だ。
 店を出て、また上野方面にBD-1を走らせる。60Tの違いはすぐに分かり、いつもより1段、とはいかないが、ちょっと重いギアで踏んでいる感じがする。今まで、長いくだりだとすぐにギアを使い切ってしまっていたのだが、これだともう少しがんばれそうな感じだ。上りはさらに苦しくなりそうなので、奇策手動ディレイラー(変速時には降りて手でギアチェンジする)で60T+44Tくらいにしちゃおうかとも思う。適切なチェーンラインを設定できるだろうか。そのうち、試してみよう。