Strange Days

2001年03月01日(木曜日)

怖い話対策

23時17分 思考 天気:雨っ

 2chのオカルト板を見ていたら、"洒落にならないくらい怖い話"というスレッドが立っていた。これがまた、確かに洒落にならないくらい怖い。例えば、『一軒家を買ったところ、どう考えてももう一部屋ありそうに思えた。その辺りを探ると、板を打ち付けて閉鎖した扉が見つかった。開けてみると、あたかもたった今まで誰かが生活していたとでも言うような茶の間が現れた』なんて話。昼に読むとどうということは無いのだが、夜中にふと思い出すとぞくぞくしてくる。そこはかとない、微妙な不条理感が、底なしの妄想を誘うのである。また別のスレッドで、稲川淳二の『生き人形』のほぼフルバージョンも読めた。これが本当に洒落にならないくらい怖い話だ。泣きたくなりながら読んでしまう俺様! 悲しい性である。業やれ業やれ。
 しかしまあ、真夜中に生き人形を思い出した日にゃ、眠れなくなること請け合いだ。なんかの拍子で、まあ酔っ払いが階段を蹴飛ばしたとかでビックリさせられた日にゃ、即身成仏すること請け合いである。命に関わるのである。こんな情けない理由で死にたくは無いのである。
 そこで怖い話対策である。
 まず、深夜には怖い話を読まない! まだ隣家や近所に人の気配が充満しているうちに読むのがベターである。ふとした物音が心を勇気付けてくれるのである。しかし、真夜中に話し声が聞こえたら、こりゃまた逆効果であろう。
 怖くなったらどうするか。最近は『スッタニパータ』を読む。紀元前のインド、悪霊や呪いが充満していたインド亜大陸で、それらを見事に切って捨てた思想家仏陀の声は勇気付けられる。霊魂不在を確信すればお化けなんか怖くないのである......というわけにはいかないのである(T-T) やはり怖いものは怖い。
 もう一つはニュースを見ること。血なまぐさい現実世界の出来事を追ってゆくと、たとえ悪霊が実在するとしても、その害は現実世界の悪に較べれば微々たるものだと思う。これでやっとお化けの恐怖から解放されるのである。しかし、明日の日本はどうなるのか、世界は、地球は、などと考え始めると、これまた別種の恐怖に眠れなくなってくる。毒をもって毒を制するとしばしば新しい毒にやられるのである。これでいいのかっ!