Strange Days

2001年05月17日(木曜日)

アルビレオはどうですか

23時55分 星見

 夜、自転車で星を見に出かけた。晴れてはいたが、霞が掛かった状況で、星見にはあまり適した夜ではない......。まあ、それでも見えるものが見えりゃいいんだけど。
 早速火星を眺める。間もなく接なので、双眼鏡の中でもかなり円盤状に見えている。さすがに"運河"は見えないけれど。M4は見えません。M7はしばらく目を凝らしているとようやく見える程度。M6は無理だろう。M8はもしかしたら散光を感じている?という程度。
 目を北東の天頂近くにやると、そこには夏の大三角形が浮かんでいる。火星が入り込んださそり座~いて座方面がにぎやか過ぎるせいで、いまいち地味な印象だ。
 18*50ISをデネブに向け、白鳥のくちばしに向けると、アルビレオがある。でも双眼鏡では分離できてないような......。今夜は天体の色が褪せたような見え方なので、さしものアルビレオも地味な印象だ。帰宅して、望遠鏡で見ようかと思ったが、もう遅かったので就眠。

地下鉄で事故?

22時59分 暮らし 天気:晴れですか?

 帰宅中、地下鉄に乗っていたときのことだ。戸塚を出てすぐ、突如として車内の照明、空調が停止した。プツン、という感じで、なんの前触れも無かった。出入り口付近の照明のみ残されている。乗り合わせた人々の中に、オヤッという表情がぽつぽつ見られた。僕も顔を上げたが、ちょうど残された照明の真下に立っていたのと、本を読んでいたのとで、それ以上気にせず読みつづけた。
 やがて、電車は踊場駅のはるか手前で停止してしまった。アナウンスが入り、「立場駅にて人身事故が発生したため」停止したと分かった。さすがに日本人だ。誰も騒ぐものはいない。不気味なくらい静まり返っている。いや、ボソボソと携帯電話で話す声が聞こえてくる。そして残された照明の下に移動する人もいた。それ以上の動きは無い。車内は完全に無音(空調と走行音があんなにうるさいかったなんて)なので、隣の車両で咳払いする声さえも聞こえる。
 停車は案外に長引いているようだ。同じアナウンスが数分ごとに繰り返された。この辺で、「どんな人身事故であれ、これは死んだな」という不謹慎な考えが浮かんだ。車両の下に入り込んで(つまり轢かれて)引き出すのに手間取っているとか、いずれにせよ自力では動けない状態になったのではないかと思ったのだ。また停電した理由も、地下鉄の送電線レベルが低い(レールの脇にある)事から、感電防止のために切ったのではないかと思った。
 10分くらい待っただろうか。ようやく動き出した電車は踊場駅に滑り込んだ。この先の運行は分からないというのだ。まあ、事故が我が目的地の立場駅で起こったのなら、しばらくは到着できまい。素直に地上に出て、歩いて帰ることにした。
 もう一つ立場寄りの中田からなら何度も歩いたのだが、踊場から歩くのは初めてだ。この辺りに共通した場末感漲る、しかし開発が進み始めている場所で、資材置き場などが散在する中に、各種店舗がポツポツとやはり散在している。しかし、店舗は新しいものが多いので、これから中田周辺のように開発されてゆくのだろう。
 立場まで歩いてゆく間に、戸塚消防署からの緊急車両が何台も立場方面に向かっていった。結局、どういう人身事故だったかはわからず終いだった。