BD-1で突っ走る最大の障害、それは坂道。BD-1の1stと2ndギアの歯数が違いすぎるので、やや激坂という局面では2速では重い~、1速では回りすぎ~、という悲劇的傾向が強い。いっそ、1stギアを入れ換えちゃおうかと思ったりして。
元々、BD-1は平らでアップダウンの少ない、しかし微小な突起の多い欧州の街路を突っ走るために作られた自転車なので、坂道は想定外ということかもしれない。いや、欧米人はパワフルに登りきるのか?
BD-1の性格設定に輪を掛けて坂道属性を下げているのが、この俺様の軟弱さであります。なにせ、200mくらいの、だいたい3速で上ってゆける坂道でさえ、上りきるとぜいぜい言うくらいだ。いや、最後の10mが異様にきつい。ここが2速では辛い領域なのだ。
シッティングで辛いのならダンシング(立ち漕ぎ)でしょう、というのが脳内シナリオ。だが、BD-1の低い重心はダンシングを異様に難しくさせている。正統なダンシングは
かのダイワのウェブページで拝めるテクニック集にある通り、自転車を左右に振りながら乗る物らしい(知らなかった。そもそもあんまり自転車は振ってなかったな)。そんな正調ダンシングを会得して、坂道を克服だッ。
というわけで、近所の丘に特訓に出かけた。サラリィマンの遊び時間は夜遅く、日が沈みきってからだ。真っ暗な坂道で特訓開始。ええっと、まず重いギアにしてぇ、ペダルに体重をかけてぇ、同じ側のハンドルバーを引きつけてぇ......。なんか、まっすぐ進みませんけど? 振幅が小さすぎて、振り子の周波数が高すぎるのだ。おかげで、体が着いてゆけないくらい忙しくなる。
何度か挑戦するうちにちょっとずつ形になっては来た。だが、なんだかシッティングより異様に疲れる気がするんですけど? ギアが重すぎたか。
しばし暴れて、そのうちに疲れきったところでやめ。ああ、こりゃあ相当イメージトレーニングを積まないと。