Strange Days

2001年06月30日(土曜日)

明けの明星でKT-10調整

23時55分 星見

 ちょっと一眠りして、国宝探訪やらサイエンス・アイやらを見てボーッとしていたら夜明け前。寝ようと思って空を見上げると、東の空にやけに明るい星がかかっている。木星? いや、時期的には金星ではないか。
 KT-10をアパートの廊下に持ちだし、金星を導入して各種調整をやった。まずファインダーだが、前に合わせたハズなのにまたずれていたので、再調整した。更にピントを大きく外し、副鏡の影を見ながらその位置を中心に合わせた。なかなかうまく行かない。気力が続かないので、『まあだいたい中心ではないか』という辺りで手を打った。これで金星を見ると、ひたすら明るい星像が見えているだけだ。その北西に、もう一つ小さな星が見えている。まさか衛星では無いだろうな。衛星なら、木星という線もありそうだが。
 雲が多く、それ以外に星は見えなかったので、この辺で撤収した。ああ、実り多い日だった。

境川サイクリングロードへ

18時00分 自転車 天気:くもり(かと思えば雨)

 今日は絶好のサイクリング日和だ! ではなくて湿度の高い曇り空だ。でも体がうずうずするので、BD-1で境川サイクリングロードを走ってみた。
 14:00頃、空を見上げると、なんだかはっきりしない曇り空だ。湿度は高い気がする。大気に水の気配ありだ。しかし天気予報ではひたすら曇り。午前中ところにより一時雨という予報だが、これからは降雨確率が下がるという予報だった。それを信じて出発したのが誤りだった。
 せっかく買ったヘルメットだが、色が気にくわないので、も少しいいのを見つけるまでは帽子で我慢しよう。これでもきつめに被れば飛ばされることは無さそうだ。
 500mlのペットボトルにアクエリアスを詰め、気軽に走り出した。
 立場-湘南台線を、昼間に走るのは初めてだった。案の定、車が多い。しかもきっちり2車線なので、自転車が脇を悠々と走るのは困難だ。そこで所々ある分岐やらバスレーンやらを利用して後続車を通しながら、境川まで走り抜けた。
 境川に到達し、サイクリングロードに乗り込んだ。ちらほらと散歩する人、ジョギングする人、そして自転車で走る人がいる。路は幅2.5m程の舗装路で、自転車で走るには最適だ。ただし、本当に路が続いているだけで、途中で自販機だのなんだのがあるわけではない。少し走ると東屋があり、そこでサイクリング中らしい人たちが自転車を止めて談笑していた。というか、東屋を占拠していた。そのまま通過する。
 途中、境川に降りて行ける階段を発見したので、喉を潤し、階段を降りようとしたときだった。顔に、ぽつりと水滴が当たった。顔を上げると、ポツ、ポツという感じで雨が降り始めている。道ゆく人たちの足どりが早まった。ここで少し迷ったが、このまま走ることにした。雨量はそう多くなりそうに思えなかったからだ。頭のどこかに、気象庁の予報のことがあったのだろう。これが傷を広げるとも知らないで(笑)。
 徐々に強まる雨脚をよそに、僕自身は結構気分良く走り続けた。路は境川に寄り添うようにして、少し蛇行しつつ走る。沿道の田園風景が美しい。対岸の工事現場が、少し目障りだ。
 何kmか走って、ふと自転車を止める。喉を潤しながら、辺りの風景を眺めていると、なんだか前に見たような気がしてきた。気のせいではなく、確かに前に見たことがあったのだ。そこは六会、前の住所のすぐ東だったのだ。この辺りの田畑まで足を運んだことがある。ああ、畑の向こうのあの辺りに立ってたんだな。~
 この辺りで「小田急で輪行して帰っちゃうか」という考えが頭をよぎる。しかし今日は輪行袋を持ってこなかったし、この快調さなら六会日大前まで行くのも、踵を返して来た路を帰るのも変わらないだろう。
 雨は降っているが、この時点ではさほど強くなく、また走っているせいで上着はさほど濡れた感じがしない。時折、ロードバイクやMTBが忙しなく走り抜けている。ああ、もったいないな。きっとたくさんのものを見落としているだろうに。同じようなペースのファミリーバイクもよく見かける。アップダウンが皆無なので(川沿いなのだから当然)、非常に走りやすいのだ。
 路はやがて終点に到達したようで、いくつか一般道と交差した後、不意に途切れてしまった。それでも藤沢までは出ようと川沿いに走り続けたが、アパートの立ち並ぶ一角でさらに強い雨脚にさらされ、やむなく木陰に退避した。困ったなあ、と思いつつロカティオで現在位置を確認しようとすると、なんと電池残量が少なくてGPSを使えないのでやんの。電池を替えるのも面倒なので、やけくそで来た路を帰り始めた。
 少し走ると、サイクリングロードの始点に到達した。そこの案内看板を見ると、ここから藤沢市街をはさみ、もう一つ西の川沿いに海までのサイクリングロードが走っているという。そこからはさらに湘南サイクリングロードに行けるのだろう。町田まで続く長いサイクリングロードだ。次の機会に最後まで行ってみよう。
 さて、雨脚はますます強くなる。ここでフロントバッグに仕舞ってあったポンチョを引っ張り出し、着込んだ。をを、雨が直接当たらないだけで、ずいぶん快適になる。早く出せばよかった。しかし、当然のことながら腿から下は濡れ放題だ。これで意外な問題点が明らかになった。この間付け替えたペダル、こいつが実に雨に弱いのだ。すぐに滑ってしまう。これはやはり雨に弱い傾向のあるスニーカーのせいでもありそうだ。威力倍増。変速してガツンと突き上げが来る度に、ペダルから足が滑り落ちてしまう。実に危ないのだ。こりゃあ、ペダルは変えないとなあ。それと、今日なんざ転倒の危険性が高いから、やはりヘルメットは被った方がよい。もう少し丸いメットを探そう。
 やがて、路は立場-湘南台線に交差した。これが立場方面へは車が実に多い。タイミングを見計らって乗り込み、更に対岸側の歩道に乗り上げようとしたときだった。段差に、やや鋭角で乗り込んだため、前輪は乗り上げたが、後輪が段差に沿って滑ってしまった。久しぶりに大転倒でした。幸い、ひざを少し打ったくらいで、ケガはない。でも格好悪いなあ。
 そこからヒイコラ言いながら坂を上り、信号に当たった辺りで、サイクロコンピュータの表示が更新されてないことに気づいた。道端に止めて調べてみると、センサー部の磁石が外れていた。とりあえず磁石は外してしまった。そこからは大事なく、なんとか家まで帰りついた。濡れ鼠だ。
 濡れた着物を着替え、濡れた自転車の整備をした。出るときにワックスかけて、チェーンオイルもさしたばかりなのに(泣)。しかし汚れをふき取り、またワックスとオイルで磨きをかけると、生き返ったような塩梅になった。しかし、サイクロコンピュータは生き返らない。センサー部ばかりの問題ではないのだろうか。この前のケーブル延長の影響かもしれない。もう、無線式のに買い換えるべきだろうか。