Strange Days

2002年11月09日(土曜日)

三崎に自走で往復したのよ

00時00分 自転車 天気:晴れ

 朝、5:00にいったん目覚めた。が、その後、なぜだかなぜか、時間は8:00へとタイムスリップしてしまった。宇宙の神秘だ! いや、二度寝しただけか。ともかく、飛び起きて、風呂に入り、出発準備をする。今日は、三崎まで、完全自走で往復してくるつもり。
 今回のツーリングの目的は、EPIC号に慣れること、12/8予定の三崎マグロツアーの下見、の2点だ。
 EPIC号にはスリックタイヤを履かせ、TOPEAKのキャリアをシートポストに着けておいた。そのキャリアに、TOPEAKのリアキャリアバッグをカチリとはめ込んでおくと、ぐらぐらしないでいい感じだ。もっとも、キャリアがストレートタイプなので、少し腰高な感じになるのだが。
 あれやこれやで10:00過ぎに出発。7:00前に出ようなどと考えていたのは、どこの誰だったのだ。既にかなり高くなっている太陽に向かって、境川を下っていった。
 この時刻、気温がぐんぐん上がってくる。長袖Tシャツ、カンパのジャージ、カステリのジャケットという構成なので、結構暑くなってくる。胸元のジッパーを開けておくと、いい感じになった。一方、下り坂や日陰なんかでは寒くなる。その時にはジッパーを上げて調節した。
 藤沢市街を抜け、江ノ島へ。鎌倉、厨子、葉山と走って行く。EPIC号は、ロードバイクの加速感こそ味わえないものの、走行感は十分に軽い。予想外だったのが、ギアが想像以上に軽かった点だ。最初、ミドルギア主体に使うことになるのかと思っていたのだが、実際にはアウター主体で、坂に来るとミドルも使うという程度だった。リアは、このホイールに関してはティアグラの12-25Tに換装してある。ロード用スプロケでこれなら、MTB用11-34Tで上れない坂は無いだろう。
 このところ、走りこんでなかったせいだろうか、葉山から先、坂が増えてくるにつれ、だんだん疲労をおぼえるようになってきた。また右膝が痛み始めてる。これは負荷を掛けられないと思い、軽めのギア主体に使い始めた。
 三崎口駅寸前に、かなりつらい坂が連続する。ようやく、インナーギアの出番だ。かなりの急坂でも、ギアを軽くクルクルと回せるので、どこまでも登って行けそうな感じだ。一人旅ならではのマイペースで登って行く。こんなに軽く回せるのに、リアのギアはまだ数枚余裕があるので、気分的に一気に楽になった。この自転車、BD-1より坂が楽かも。
 やがて三崎口駅を通過、さらにダラダラした坂を登りつづけ、引橋の三崎高校前に到達する。ここからはアップダウンしながらも、やや楽な道行になる。
 この辺で、ハンガーノックの兆候をおぼえる。補給食で凌ごうかどうしようか迷ったが、結局は引橋に近いぢんげるに久しぶりに入ることにした。
 ぢんげるでは中おち丼にビール! 一気に体調が蘇る(笑)。少し酔いを醒ますために、駐車場でEZウェブアクセスしたりしながら、時間を置いた。
 再び出発。時刻は13:00前だ。まあまあのペースだと思う。しかし、まだアルコールが残っていたのか、足が回らない! まあゆっくり行くさと思い直し、上りも下りもゆっくり走っていった。
 大きなスーパーの前で、油壷への分岐に差し掛かった。しばし信号を待ち、油壷への坂を下っていった。突き当たりに、油壷マリンパークがあったが、その点だけを確認し、また引き返した。海に出る道が良く分からなかったのと、特に見たいものが無かったので(後で三浦導寸の墓でも見とけばよかったかと思い返したが)。
 登り返しの途中で、適当に南向きの道に折れ、海沿いに三崎を目指した。交通量が少なく、また小さな入り江にヨットハーバーもあり、心安らぐ風景だ。が、三崎の手前ぐらいに、海を埋め立てて工業団地を造成する現場があった。
 やがて、なんとなく見慣れた港町に出たなと思ったら、三崎港に到着していた。
 うらり、に入った。相変わらず、観光客で賑わっている。あんとろまんを買おうと思って、売店を訪ねたが、おばちゃんいわく、まだ10分かかるとか。10分後に再訪することにした。
 ちょっと外で風に当たっていると、空模様が気になってきた。雲が多い。特に東に多い。まあ西は明るいようだが。また売店に寄って、今度こそあんとろまんを手に入れた。
 岸壁まで走り、車の影に座り込んで、ペットボトルのお茶とあんとろまんでおやつにした。空は暗く翳っている。西と、南には青空も広がり、時々日差しもあるのだが。あんとろまん、うまいのだが、マグロチップは入ってても入って無くてもどっちでもいいのでは?
 あんとろまんを片付け、次に登場するのは今シーズン初の火器、ガスストーブ。シエラカップにお湯を沸かし、マグカップにコーヒーを淹れた。心安らぐ一時。
 が、俺様の安穏な時間を叩き壊すように、北の空から低い轟音が響いてきた。なんだって、雷鳴? さらに、ぽつり、ぽつりと雨粒が顔に当たってくる。ひどくなるわけではないが、繊細な俺様の心を動揺させるには十分だ。西は晴れている。東は曇っているが、これ以上は悪化しないだろう。たぶん。だが、前回、にち氏とマグロしたときの悲劇が思い返された。一応、合羽だけは持ってきているが......。
 少し思い悩み、結局は即座に帰還することにした。北は内陸部だ。内陸部ではさらに天候が悪化するかもしれない。その前に帰ってしまおう。
 帰路は、いつものコースを通っていった。引橋まで、上り基調のアップダウンが続く。雨粒がぽつぽつと増え始めた。早まったか! しかし、それ以上に悪化することは無かった。
 引橋を越え、その先は下り基調になる。路面が案外に濡れているのに気づいた。どうも、僕が上ってくる寸前くらいに、通り雨があったようだ。なんとか切り抜けたか。
 その先は、順調に走っていった。慣れない新車なので、やや疲労感はあったが、のんびり走って戻った。今日も風は強めだが、ハンドルを取られるほどではなかった。
 葉山、厨子、鎌倉と走り、藤沢市街に入った頃には、遂に日が没していた。ライトを着け、境川沿いに北上する。
 気分的に、なぜかラーメンを食いたくなったので、湘南台の湘南家でラーメン&ギョーザを食らい、真っ暗な中帰宅した。
 本日の走行距離は105km程度。100km走りたいという時には、このコースは良いかも知れない。