Strange Days

2002年03月16日(土曜日)

間抜けな幻の荒川オフ

22時00分 自転車 天気:くもり

 今日は荒川オフがある(とこの時点では信じきっていた)。眠気みなぎる体を5:00過ぎにはたたき起こし、出立準備をする。今日は荷物を少なめにする。火器は無し。昼は適当に済ませよう。いつもより軽めのリュックを背負い、MR-4Fで出撃。やばい前輪を労わりながら立場駅まで走り、ここで輪行準備。横浜に出て、JRを乗り継いで浮間舟渡まで出た。
 浮間舟渡着は8:45くらい。まだ余裕の時刻だ。駅前で組み立てようかと一瞬考えたが、まあ担いでいって公園内で組み立てようかと考えを変えた。輪行バッグを担いで、公園内に。
 誰も居ない。いつもたむろしている近辺に、人っ子一人居ない。正確にはただの通行人はいるが。しかし、自転車をばらしていたり、乗り比べていたりという怪しげな人は、ただの一人も居ない。
 おかしいなあ、時間を間違えたか。あるいはなにか日程が変わったのか。などと思いながらうろうろしていると、そこにBD-MLのメンバーがさっそうと登場。仮にA氏としておこう。A氏の登場でこちらの勘違いという線は無くなった(と思い込んだ)僕は一安心。こういうのをぬか喜びというのだ。
 A氏も、誰も来てないことに驚いたようだ。A氏と会話しながら、やっぱりこれは僕の......、という考えが再びわきあがる。とりあえずMR-4Fを組み立てながら、9:15くらいまで待ってみようということにする。
 A氏が乗ってきたのは、僕が次の次くらいに是非にと考えている自転車だ。書くと人物を特定できるので控えるが(笑)。頼んで乗せてもらう。細いタイヤを履いているので、これがまた夢のような漕ぎ出しの軽さ。TCR-2より、小径な分、軽くなっている。いいよ、これは。その上、A氏いわく、折りたたむのも早いという、シートピラーを倒し、後ろのフレームを前に折ると、ずいぶん小さくなる。思っていたよりお手軽に扱えそうだ。なんか、やばいな。買うなら来年以降かと思っていたのだけれど。
 しばし待つ。『負けだね』とA氏。誰も来ないということは、すなわち僕らのほうが間違っていたってことだ。なんかガックリ。その代わり、A氏とちょっと飯でも食いましょうということになった。A氏とは前から話してみたかったので、願ったり適ったりだ。
 適当にうろうろと走り、最後はモスでということに。この時間、この界隈には、案外に開いてる店が少ない。そういえば、立場駅前にもモスが出来たのだ(前にあったファミリーマートがつぶれ、その後に出来た)。だんだん拓けてるなあ。
 それはともかく、A氏とはその乗車の話など、やはり自転車の話をする。A氏の自転車歴が案外に短いのには驚いた。どうしたら2年くらいであんな乗りこなせるようになるんだろう。
 その最中、なんと我がPHSに入電が。この番号は、実家と遊び関係の友人にしか知らせてない。取ってみると、なんと警察からだった。この間の事故の件だ。いわく、警察に通知した原付のナンバーに対しては盗難届が出ており、やはり盗難車らしい。警察ははっきりとはいわなかったが、これを検挙するのは難しいという雰囲気だった。やはりな。予想通りのことだったので、落胆もなにもない。というか、警察が一応でも仕事をしていることが分かって、ちょっと安心した。こんな電話が来るということは、少なくとも事故届はちゃんと登録されたということだろう。とりあえず『続報を(あれば)待て』ということなので、一応礼を言って切る。
 結構しゃべっていたので、A氏とここで別れ、一人で荒川を下ってみることにした。モスの前でA氏と別れ、地図と勘を頼りに荒川まで走った。なんということも無い、我が住所近辺でも大和から長後にかけていくらでも見つかりそうな、郊外の住宅街が広がっている。東京は中心部の限られた範囲を除いて、日本中どこでも見られるような地方都市が、そのまま大きくなっただけの場所なのだ。
 やがて荒川に出る。むむ、今日はすごく少ないぞ。すれ違う人が少ない。日が翳っているせいだろうか。そういえば、今日はカンパのシャツにスペシャのベストというカッコで来たのだが、やや肩が寒い。
 ともあれ、いつものコースをどんどん下ってゆく。途中、トイレ休憩を挟み、平井大橋まで南下。橋を渡り、新小岩で再び輪行体勢に。今日は輪行が多い。
 新小岩から新八柱に出て、そこからMR-4Fを労わりながら、東進していった。やがてオオヤマさんとこに到着。店頭にいた大山さんに、早速前ホイールを取り替えてもらう。
 大山さんに組んでいただいたホイールに入れ替え、これでやっとMR-4Fが戦列に復帰した。「この自転車、ハンドル回りがぎしぎしいうんだけど」などと大山さんに話す。MR-4Fは、エアサス回りのトラブルがやたら多いのだそうだ。それに折りたたみ部があるし(その分弱い)、ステムの構造も複雑だしで、やたら故障しそうな自転車ではある。ホイールも流通が少ないだけに、そう安くは無いのだそうだ。ちなみにGiantからリムを入手してもらい、ハブとスポーク(黒い奴はホイールスミスなど高いのしかないそうだ)をまた用意して組んでもらって、1万円。CBあさひで買った26インチのハブダイナモ完組ホイールが8000円くらいだったことを考えると、確かに安くはない。金使っちゃいそうな自転車だなあ。
 大山さんを後にし、西進する。秋葉に寄り、東京で輪行しよう。まだ日が高いので、快調に走る。狭い道は歩道に逃げ、広い車道は突っ走る。こういうシチュエーションでは、MR-4Fはとても軽快だ。復活したMR-4Fは、風が無ければ40km/h巡航できそうなくらい、走行感が軽い。
 途中、青砥でファミレスに入り、遅い昼食を取った。一人だと気ままに走れるので気が楽。僕にはこういう走り方が向いてると思う。だが、集団で走って、最後に宴会で訳がわからん状況になるのも楽しい。
 ファミレスで休みすぎたのか、ちょっと足が鈍る。しかしやがて浅草通りに出て、今度は南下し、やがて秋葉原に出た。イケショップでT600用の液晶保護シートをもう一枚買う。今貼っているのはイマイチきれいに貼れなかったので、暇を見て張り替えようかと思う。またサードパーティ製のUSBホットシンク/リチャージケーブルがあったので、買う。かさばるクレードルを持ち運ぶ必要は、もうない。
 さらに、予備/サブモニタとして物色中のアイ・オーデータ製15インチUXGAモニタの現物を見ようと探し回ったが、ZOA~T-ZoneDIY店界隈では見つからなかった。ううむ、あれ、売れてるのかな。
 秋葉を去り、東京まで走り、日本橋口で輪行体勢に以降、東海道線、地下鉄と乗り継いで立場に帰った。
 立場で再び組み、走り出そうとする。おや、なぜか後輪がロックしている......。なんと、後ろブレーキのワイヤを曲げているバナナがゆがんで、クランクと衝突しているのだ。そのせいで、後ろブレーキがロックしてしまっている。これ、いかにも華奢そうだったから......。とりあえず当たらない位置まで寄せ、帰宅した。バナナとブレーキをつなぐ金具が破損してしまっていたので、ワイヤをインシュロックで止めてクランクと当たらないようにはした。しかしまあ、いろいろ壊れやすそうな自転車という印象は裏付けられた。