Strange Days

2002年05月26日(日曜日)

晩春の雨にコテンパンにやられる

22時00分 自転車 天気:くもり時々集中豪雨(x_x)

 昨日、BD-1のサドルに痛めつけられたせいで、尻が痛い。尻の皮が薄いのと、サドルが硬い(だからレース用のを着けたほうが悪いって)のとで、しばらく再起不能かと思うほど痛むのだ。ううむ、もう少しパッドの厚いレーパンを探さないと。
 こんな時にアップライトの自転車に乗るのはつらいものだ。しか~し、僕にはBikeEという強い味方がある。
 午後、ちょいと買物と散歩に出かけた。ちょっと、の、つもりだったので、雨具などなにも用意しないで出かけた。これが大いなる災厄を呼び寄せるとも思わずに(泣)。
 まずはサガミサイクルに寄るつもりだった。今日は新しいルートを開拓するつもりで、まずは北東に向かって走る。かまくらみちは交通量が多く、またアップダウンも結構きついので、もっと楽な道を探すつもりだったのだ。
 国際親善病院からかなりの坂道を下り、T字路を北に進む。交通量は、どうかな、あんまり変わらないような気がした。しかし、気のせいかかまくらみちに比べれば楽な感じを受けた。
 事前に地図で道を確認していたこともあり、迷うことも無く三ツ境へとたどり着く。
 サガミ3、サイクルセンターと襲い、何がしかの買物をした後、サガミ3に停めていたBikeEの元に戻った。空が不穏だ。なんとなく降りそう。それでも楽観していた僕は、行きなれたかまくらみちや境川沿いに戻るのではなく、新しい道を探すつもりでふらふらと走り出した。
 いちおう、環状4号線に抜ける腹づもりはあったのだが、かといって道順を憶えているわけでもない。行き当たりばったりだ。
 住宅街の複雑な生活道を迷いながら進むうち、細い川沿いに出た。こんなところに川なんてあったっけ? 空が曇っていて、北も南も分からないので、適当にこっちだろうと当たりをつけて走り出した。川沿いには遊歩道が設けられていたが、自転車では走れそうにない。たぶん、この辺りを初めて走るリカンベントだぞと思いながら、意外に心地よい川沿いの道を走りつづけた。
 なんとなく逆方向、つまり北に向かっているなと思い始めたときだった。ふと、耳に不気味な雷鳴が。空を仰ぐと、黒い雲の塊が、空を覆いつつあるところだった。やばい、と思うほども無く、パラパラと降り始めた。こんなところじゃ雨宿りも出来ない。
 なんとなく、位置的にぐるりと回って三ツ境に近い位置にいた気がしたので、サガミ3の駐車場で難を逃れようと突っ走った。しかし、雨はとうとう本降りに。民家の塀から立派な木立が突き出していて、その下で雨宿りできそうに思えた。ともかく、そこに逃げ込んだ。
 最初のうちは雨も弱く、ここに立っていれば濡れずに切り抜けられそうだと思えた。のんびり鼻歌を歌う余裕さえあった。実際、ふつうの雨なら十分濡れずに済んだろう。ふつうの雨なら。
 やがて、空にやや白んだ部分が見えてきて、通り雨も過ぎたかと思われた。しかし、そんな僕の甘い認識を、お天道様は見逃さなかった。すかさず、雨脚が最強に強まったではないか! バケツをひっくり返したような、いや頭上でプールがひっくり返ったような凄まじい雨が、一気に降り注いできたのだ。唖然とする間もなく、頭上の木立もついに雨滴の処理能力を超え、冷たい水滴が滝のように降り注いできた。もうどうしようもない。難を逃れるような軒先も見当たらない場所だ。やれやれと思いつつ、雨が弱まるのを待った。
 豪雨は30分ほども続いただろうか。やがて、ようやく弱まり始め、やがて晴れ間がのぞき始めた。ホッとしながら、チェックのシャツを脱いで、BikeEを再び走らせる。しかし、これも実は罠だったのだ......。
 思った通り、程なく三ツ境に出て、そこから境川経由で南下していった。やれやれ、ひどい目にあった。しかし、走るうちに徐々に自転車も、体も乾き始めた。だが、BikeEのシートバッグからは水滴が絶えない。ふと思いついて、バッグのバンジーコードに絡めてあったシャツを取り上げ、絞ると、呆れるほどの水滴が垂れる。さっきの豪雨の凄さに苦笑しながら、濡れた路面を快調に飛ばしていった。
 ちょいと小腹がすいていたので、前から気になっていた店に寄ってみた。いちょう団地の北の外れ、サイクリングロードが橋と交わる近くに、小さな総菜屋さんがある。そこでコロッケとメンチカツを買い食いしてみた。うーん、腹に染みる。おやつにちょうど良い。
 なんとなく気分が回復してきたので、後は楽しく走りつづけ、さらにダイクマに寄ることにした。しかし、これがいけなかったのだ。
 ダイクマでうろうろして、なにがしかの買物をした後、さて帰ろうと外に出た。......雨が降ってる! またかよ、いい加減にしろ。もちろん、空は僕の怒りなど何ら関知しないのだ。さっきのこともあり、まだ雨脚が弱いうちに強行突破を試みた。これは正解だった。少々濡れながら帰宅すると、雨脚がさらに強まっていった。ホッとする俺様。しかし、一日に二度も濡れ鼠になっちまった。
 雨はそのうちに止んだが、気温はやや低いままだ。BikeEが汚れたので、整備しないと。やっぱり、マッドガードは必要だと思った。