Strange Days

2002年07月11日(木曜日)

台風一過の星空は

22時00分 星見 天気:快晴

 朝、6:00に起床して、空を見る。すげえ青空。こんなに澄んだ空は、かれこれ何カ月ぶりだろうか。まさに台風一過の青空だ。
 残念なことに、まだ路面が濡れていたので、早朝サイクリングは取りやめだ。会社に行っても、時々すっきりした青空を見上げては、ため息をつくばかり。
 会社から帰って、熱気のこもった部屋に風を通して一休み。そういえば、今日の夜空はかなり暗く見えたな。久しぶりに100EDをベランダに出した。
 ちょうど、さそり座のしっぽ辺りが南中している時刻だった。SW24.5を着け、さそりの心臓を視界に入れて、M4を探してみたが、案外に空が白っぽいので、見分けがつかない。昼の熱気と昨夜の降雨のせいで、水蒸気がかなり多いようだ。
 さそりのしっぽを伝ってゆくと。M7はすぐに見つかった。なにせ、6*30のファインダーでも、その存在がわかるくらい大きな散開星団なんだけど。しばらく見つめていると、微光星がぽつぽつ浮かび上がってくる。今夜はなぜか、星団全体が立体的に見えた。
 M6が見つからなかったので、次にM8を探す。これもファインダーですぐに発見できる。ちょうど南中しているところだった。しかし、背景が真っ白なせいで、散光がまるで判別できない。
 こういう時には、と思い、SW18に光害防止フィルタを着け、M8に向けた。うん、やはり散光がはっきりする。全体が散光に包まれているのが良く分かる。しかも、コントラストが向上するので、微光星も良く見えるようになるのだ。M8にある微光星の集団が、目が慣れるにつれて徐々に増えてゆくのが楽しい。ただし、十分に暗順応させないと、かえって星が暗くて見難くなるのだが。
 M22を探してみたが、これは見つからなかった。またM6を探したら、今度はあった。M7とM8の位置を見ながら、さっと向けてみたのだが、案外に位置をおぼえているものだ。M7に比べると小さな散開星団だが、光害防止フィルタのおかげかコントラストが上がり、なかなかきらきらと輝いてくれる。
 最後にM7。光害防止フィルタと、十分な暗順応のおかげで、さっきフィルタ無しで見たときよりも明るく見え、微光星がそれぞれ分離して見える。もっと澄んだ空の日に見たら、さぞかし見事に映えるだろうな。