Strange Days

2002年08月08日(木曜日)

蒲刈を巡る

22時00分 自転車

 今日はちょっと足を伸ばしたい気分だったので、前から行ってみたかった蒲刈に向かうことにした。
 子供の頃、主に下蒲刈に、よく釣りに行っていたのを思い出す。重い竿を何本も背負って、平気だったものだ。その下蒲刈に、本土との連絡橋である安芸灘大橋が架橋されたのは、比較的最近のことだと聞く。
 いつものように、ほとんどなんにも考えないで、BD-1を走らせた。おっと、夏なので、日焼け対策と水だけは注意したが。
 春にも通った広トンネルを通って広に出る。ここからは国道を通って、ひたすら東進するのだ。道は案外に広く、大体走りやすいものだった。
 広、仁方を通り、道路標識を見ながら、安芸灘大橋方面に進んでいった。途中、コンビニで水とおやつを仕入れておいた。この辺、ややアップダウンがある。
 やがて安芸灘大橋に差し掛かった。新しい橋で、自転車と歩行者は無料だ。ただ、本土から下蒲刈に渡る歩道は、向かって右側にしかないので要注意だ。
 橋は、しまなみ海道の巨大な橋たちに比べれば、大きいとはいえ親しみやすい大きさだ。しかし、橋の中央に向かってアーチ状に盛り上がっており、舐めると結構きつい目に遭う。
 橋を渡りきり、島に下りてみる。昔とは様変わりしている。かつては鄙びた島の風景が残っていたのだが、今は観光目当ての開発が進んでおり、島の小さな川に渡った橋の欄干なんぞも、ケバい極彩色に塗られている。俺の蒲刈を返せ!(爆)
 橋のすぐ側でおやつにする。あんまり人気は無い。が、なぜか駐車場には車が一杯だ。いったい、この車の主たちはどこにいるんだろう。
 BD-1を再び走らせる。島を一周するつもりだった。橋の周辺ではあちこちで開発が進んでおり、盛んに工事が行われていた。海沿いの道は工事の関係で通行止めだったので、低い峠を越えて向こうに抜けた。
 しばらく走るうちに、また別の橋が見えてきた。これは安芸灘大橋よりかなり前に架橋された、蒲刈大橋。その名のとおり、上下の両蒲刈島を結ぶ橋だ。アプローチをよじ登り、上蒲刈島に渡ってみた。橋の近くに真新しいレストハウスなどがあり、こちらも開発が進んでいる模様だ。だが、二つの橋、その他の新事業の費用と釣り合う効果はあるのだろうか。橋や公園整備はあるいは地元民の熱望するところだったかもしれないが、費用対効果という点では疑問だ。呉ポートピアだって破綻したのに。レジャーだけで回収は出来まいとも思える。
 蒲刈大橋を戻り、下蒲刈島一周に戻る。島の南側は、これという施設も無く、鄙びた海岸の風景が続いているだけだ。なんとなく楽しい。ひたすら走りつづける。車も滅多に見ない。
 結局、1時間弱くらいで一周してしまい、安芸灘大橋を通って本土に戻った。建設中の施設が全部完成したら、どういう感じになるのかな。
 帰り、広トンネル近くにあるトップバイクという自転車屋に寄ってみた。所詮は地方の、と思いきや、案外に侮れない品揃えの店だった。e-ショックマスターブラスターもここにはあった。入り口には売り物なのか預かり品なのか、2001年型Bianch MiranoCDが停めてあった。そういえば、呉ではサイクリストをほとんど見なかったが、どこを走っているのやら。
 実家に戻り、そこで初めてCrank Bros.のマルチツールを無くしていることに気づいた。蒲刈のどこかで落としたのかな。便利で使いやすい奴なのに。そういえばトップバイクでも売ってたので、もしも明日になっても見つからなかったら、買ってこよう。