Strange Days

2003年05月24日(土曜日)

そうだヤビツに行こうツアー2003春

00時00分 自転車 天気:くもり

 朝は7:00過ぎに起床。食事をとり、身支度をする。今日は神奈川支部のヤビツツアーが開催される。先週、突然たか氏によって開催が告知され、最初のうちは反応が悪かったのだが、最終的には8人が参加することになった。久々のヤビツ、しかも裏からのルートは初めてだ。大いに期待していた。
 MR-4F改にFREEPACK SPORTを取り付け、長後駅まで走った。たか氏の先導で愛甲石田まで走ることになっており、その一次集合場所としてここを選んだのだ。が、時間になっても誰もこない。そのままたか氏が待ついなげやへと向かった。後で聞くと、はるだぁ氏が逆側で待っていたとか。
 県道22号沿いのいなげやに着く。やがてたか氏がBD-1でやってきたので、それに着いて愛甲石田へと向かった。裏道っぽい場所を走り、やがて幹線に復帰する。そこから良く覚えてない道順で愛甲石田駅に近づくと、すげえ激坂を越えて駅前の階段に至った。ここで参加者を待つ。
 集合時間の10:00には、参加者全員が集まっていた。今回の隊長、たか氏を始め、@nak(あ)、@nak(た)、まき、hai、マモル、はるだぁ、そして僕の8名。
 駅近くのコンビニで買物を済ませ、相模川支流の玉川沿いにさかのぼって行く。車の少ない、のんびり走られる道だった。のんびりおしゃべりしながら、後ろの方についていった。
 やがて北に折れて、玉川に別れを告げると、いよいよ登りだ。最近、我が自転車筋に宿った神は健在で、ミドルギアのままするすると登って行く。と、そこでアイス休憩だ。さすが、どんな走り企画でも、カロリー摂取量が消費量を上回るカナ支部企画。コーヒーフロートで糖分補給とカフェイン摂取を図った。
 小休止の後は、また登り、全員が一列になって、おしゃべりしながら登って行く。次第に峠の雰囲気に変わってきた。
 hai氏は体調が良くなく、やや辛そうだったが、それ以外には大過なく登って行く。ここで一つ目の峠越え。ごく低いものだ。各自のペースで、ということだったので、少し速いペースで上っていった。サングラスに赤っぽい姿が映り、ずっと迫ってくる。それが(あ)氏だと思い込んだ僕は、追いつかれないようにペースを上げながら登っていった。しかし赤い姿はどんどん迫ってくるではないか。やっぱ、赤いから3倍速? しかし、よく見ると、それは別人28号のサイクリスト(気合入り)ではないか。へなへなと萎れた僕は、そのままそのサイクリストにパスされ、しかしいつの間にか平坦な道に出ていた。バス停を見ると、なんちゃら峠(ど忘れ)とある。ああ、ここが峠の頂点かな。ここで後続を待つ。前方には宮ガ瀬湖が見えていた。
 後続が揃い、呼吸を整えて、ビジターセンターに向かった。道が良く、車も多くはない。また湖畔を回り込むような道は、橋を三つ越えてゆくので、大変見晴らしが良い。気持ちがいい道だ。一発で気に入ってしまった。
 やがてビジターセンターに到着し、ここで食事となる。適当な店に入り、適当にそば定食を頼む。蕎麦はうまいが感動するほどではない。しかしタンクは満たせたので満足だ。
 僕が参加してなかった前回は、ここで時間をつぶし過ぎて、スケジュールが苦しくなったそうだ。そこで今回は、そこそこの時間にビジターセンターを後にした。とはいえ、既に14:00だが。
 ここから本格的な登りになる。裏ヤビツは、表ヤビツと異なり、道が細い個所が多い。2車線区間と単線区間が半々というところだ。それに加え、この日は車が異常に多かったそうだ。頻繁にすれ違い、追い抜かれが発生し、その度に自転車側は路肩に縮こまらねばならない。体調不良気味のhai氏を気遣って後に着きながら(本当はズルしてゆっくり走っていただけだが)、マモル氏、まき氏らと『ヤビツ祭りか?』などと無駄話をする。なんだよ、ヤビツ祀りって。最後はヤビツ神が降臨して、辺り一面火の海になりそうなくらい禍々しい響きがあるな。とにかく、それくらい車が多かった。
 ヤビツを登り始めた辺りから、大学のサークルらしい重装備の一団(こちらもいい加減重装備だが)と絡み始めた。道が細めで、車が多いので、たか氏が最後尾の部員(たいていベテラン部員)と話し、幅の広いコーナーで抜かせてもらった。あちらは新入部員を配慮してでもいるのか、ペースはゆっくりだ。しかし無休憩で登っているようだ。一方、こちらはペースは速いが、頻繁に休みを入れている。その結果、次の小休止で、今度は抜き返されてしまう。再スタートして、すぐに追い抜いたが、次に気まぐれ喫茶で止まる事になっていたので、「そこでまた抜かれたりして」などと話した。
 すぐ側に渓谷が見え隠れする道を、徐々に高度を上げながら進んで行く。木立が鬱蒼としており、その中をつづら折れの道が通っている。気持ちいい道だ。登りなので、盛大に汗をかいている。風が心地よい。
 やがて、気まぐれ喫茶に到着。ここで最後の糖分補給を行う。なんだか食ってばっかりだ。アイスコーヒーとケーキを頼んだが、ケーキがなんと四つしかないという。なら折半すればいいということで、二人で一つのケーキを分け合う形になった。
 ケーキを堪能し、アイスコーヒーを飲みながら落ち着いていると、窓の外に見慣れた一団が......。例の大学サークルだった。あちらもこの奇妙な一団を憶えていて、互いに手を振り合ったりした。
 さて、十分に身体が冷えたところで、最後の登りだ。経験者の談に拠れば、ここからの登りが一番辛いという。身体が冷えたところで、一番きつい傾斜をこなさなければならないからだ。なら気まぐれ喫茶に寄らなきゃいいじゃん、というのは無しだ。
 最後の登りは、やはり各自のペースで登って行く。確かにかなりの上りはあったが、あっけなく終わってしまった。後半はそこそこの登りという程度だ。マモル氏、(あ)氏と登って行くも、気が付くと(あ)氏が離れはじめている。逃げられてはたまらんと思い、後を追って距離を詰めた。すると今度は、『乳酸が溜まるという感覚を味わったことが無い』と豪語するマモル氏が逃げ始めた。今度は(あ)氏と一緒に後を追っていった。
 坂、というより山頂部の高原道路という感じの道が続き、やがて見覚えのある場所にたどり着いた。ヤビツ峠の売店だった。駐車場の碑の前でパチリ。やがてたか氏、(た)女史ら、後続が次々に到着し、全員が無事にヤビツ登頂に成功した。ヤビツの碑(新)の前でパチリ。
 例のサークルは既に到着していた。やっぱり兎と亀結果に終わったようだ。
 下りは冷えるので、ウィンドブレーカーを着込んで、痛快なダウンヒルだ。こけると激痛なので、最後尾を恐々下っていった。MR-4Fのブレーキは、前ブレーキシューを再調整すると良く効くようにはなった。が、サス無しで小径のMR-4Fでは、ギャップを越えた時に衝撃が直接手にやって来る。それはともかく、その瞬間にグリップが無くなるのが怖い。だからあまりスピードを上げられないのだ。
 途中、菜の花台で一服する。生憎、春霞が濃く、遠望は利かなかった。
 さらに下り、蓑毛を過ぎた辺りで住宅街になり、最終的にR246に突き当たった。こんな勾配、逆に登れば、そりゃあ鍛えられるだろうな。
 ここからはR246沿いに走る。トラックの追い抜きに苦労しているうちに前と千切れたりして、少々苦労したが、やがて鶴巻温泉に到着した。まだ日が高い。さすが夏至間近の時期だ。温泉に入り、休憩室でまったりする。ここでちょいと上せてしまったようで、気分が下降気味になる。
 鶴巻温泉を後にして、近くにある天安(てんやす)に向かった。まずは発泡する黄金色の液体(人体注入後の効果を知る者には魅惑の魔法を発揮する)で乾杯。しかし中ジョッキは多すぎて、眠気に襲われてしまった。帰りの電車で寝ちまうかな。
 今日もウマウマの天ぷら定食を平らげ、満足度は高い。店を出て、鶴巻温泉駅前で各自輪行準備をして、小田急で三々五々帰宅した。
 僕はマモル氏、はるだぁ氏ともども長後で降り、境川で別れて裏道経由で帰宅した。なんとも満足度の高いツーリングだった。