Strange Days

2004年01月24日(土曜日)

NHKスペシャル 「ソウルに生きる」

23時00分 テレビ 天気:晴れだったと思う

 今夜のNHKスペシャルは、「ソウルに生きる」~脱北者たちの歌舞団~
 統一の機運が生まれては、どこかで消失してしまう分断国家、韓国と北朝鮮。'90年代に入ってからの恒常的な経済危機に悩まされている北朝鮮からは、危険を承知で国外脱出を試みる者が後を絶たない。深刻な食糧危機で、餓死者が続出していると言われている。残って死ぬか、それとも国外への一か八かの脱出を試みるかの、二つに一つの賭けに乗ずる人が増えている。
 韓国では、こうして逃れてきた北の元国民に国籍と教育を与え、手厚く保護している。だが、南北の文化の違いから、韓国社会に馴染める者は少ない。番組では、こうした"脱北者"たちの現状を、彼らが結成した歌舞団の活動を追跡しながら、レポートしている。
 脱北者たちは、南北の文化、社会慣習の違い、北の出身であること自体を警戒され、思うように就職できない者が多くを占める。彼らに紹介される仕事は、きわめて条件の悪いものばかりだ。一応、韓国へと入国した際、専用の施設で教育が与えられてはいるのだが、それでも北での暮らしで身に着いたモノは、なかなか抜け落ちないようだ。結果、社会から落伍し、犯罪に走る者が後を絶たない。この点、日本国内での外国人によるそれと較べると、母数が母数だけにかわいらしくさえ見える。いや、日本で比較するべきなのは、中国残留孤児にまつわる事件の方だろうか。日本でも、やはり日本社会に馴染めず、犯罪に走る残留孤児(と家族)がいるという。
 この状況を変えるには、脱北者自身が力をあわせ、自分たちが身に着けた芸を売ってゆくしかない。北で歌舞団に所属していた女性を中心に、北朝鮮の芸能を中心に疲労する歌舞団が結成され、活動を始めていた。
 メンバーには夢があった。彼らが北の芸能を紹介することで、南北の敷居を下げ、統一の機運につなげたいというものだ。だが、仕事は思うように入ってこない。経済的な理由から、始まったばかりの歌舞団からの離脱者が相次いだ。また入ってきた仕事も、北への警戒心を煽りたいという右翼団体(日本での右翼は民族主義に近似しているが、こちらは南北の統一を力で成し遂げようという主張と見た)、客寄せとして利用したい健康器具メーカーなど、彼らの活動目的に沿ったものではなかった。後者の仕事など、ずいぶんまともなものに見えるが、リーダー格の女性はどうやら非常に誇り高く(前の職場を、言葉の訛りをからかわれてやめたという話をも考慮すると)、屈辱的に感じているようだ。だが、生きてゆくためには、そんな仕事でも笑顔でこなして行く他は無い。客の反応は鈍く、決して色よいものではないのだから。
 脱北者たちの受け入れ事業は、将来の南北統一を占う事業と位置づけられ、積極的に推進されてきた。だが潜在的には数十万に及ぶと見られる脱北者の受け入れを無制限に進めると、経済的な負担が大きくなりすぎるという批判が高まっている。一つの曲がり角に差し掛かっているといえる。南北の統一が果たして近未来に実現するのか、実現するとしてもドイツ型の吸収合併式で実現できるのか、予断を許さない。しかし、現実に南へと逃れてきた人々と、韓国社会とのコンフリクトは、様々な形で続いてゆくのだろう。

ダメな上にもダメだった日

20時00分 暮らし 天気:晴れだったと思う

(あらすじ)昨夜、帰宅してすぐに寝入ってしまい、うっかり朝まで寝続けた竹本は......。
 さて、今日辺り、どこか遠出しようと思っていた。三浦半島一周しようか、あるいは往還しようか、あるいは宮が瀬に足を伸ばすか。明け方、夢うつつにそんなことを考えていたのだ。
 7:00にアラームをセットして、その通りに起きた記憶はあるのだが、はて、その先の事は記憶に無い。布団の外の寒さに負け、後5分、いや3分などと、ズルズル居座り続けていたような気がするのだが......。
 ふとふと気づいたのは、すっかり日の高くなった時刻。ああ、寝過ごしたかな、と思いつつ時計に目をやると、な、な、なんと、既に15:00過ぎではないか!(滅) これはいくらなんでも寝過ごしすぎである。意外に、先週末からの諸々の事象が、ダメージになっていたのかもしれない。これじゃあ、三浦半島はもちろん、近所にだって走りに行けない。ショックのあまり、僕はそのまま、またしても寝てしまったのだった!(また寝たんかい)
 日が暮れかかった頃、流石にこれではいかんと思い直し、起き出した。思うに、寝すぎて新陳代謝不足に陥り、気分が重くなっていたようだ。それが更なる睡眠を欲する(錯覚に陥る)デス・スパイラルへの入り口だったわけだ。なんてこった。
 これはヤバイと思い、新陳代謝を高めるべく、自転車に乗ることにした。といっても、ナイトランする気力は無かったので、ローラー台をしばらく回しただけだが。しかし、汗をダラダラかきながらローラー台を回していると、ようやく新陳代謝が活性化され、重い気分は吹き飛んでいった。
 しかしまあ、良く寝たことよ。口直しに、明日こそは湯河原ツアーの下見に出かけようと思う。