Strange Days

2004年10月12日(火曜日)

軽い自転車

20時11分 自転車 天気:ずっと雨降り

 それにしても降り続くものだ。今年の秋雨前線は、梅雨前線よりも元気なのではないか。台風に元気玉を注入されたのだろう。
 あまりの雨に走るに走れないので、かえって自転車のことを考えてしまう我輩である。
 軽い自転車とはなんだろうか。
 僕のように自転車が趣味の人間は、中途半端に田舎で拓けているこの辺りには少ない。そこで当然、自転車を抱えてアパートから降りてくる*1僕は、結構近所のおっちゃんおばちゃんの質問を受けることになる。
『高いんでしょ?』、『速いんでしょ?』に並んで多いのが、『軽いんでしょ?』というそれである。速いか、ってのも微妙な質問だが、軽いかというのも微妙だ。質問している人がなにをもって"軽い自転車"と判断しているのか、基準があやふやだからだ。
 車重が軽い、ならば、トレンクルが最軽量だ。しかしペダルが軽い、となると微妙だ。一定のスピードで走る限り、ロードバイクが一番"軽く走れる"自転車だ。これは多分、走行抵抗の少なさを体感しているんだと思う。しかしインナー22Tでリア34Tまで使えるMTB系は、一番"ギアが軽い"自転車だ。ペダリング/駆動レート*2となるとBD-1辺りが最右翼か。"ハンドリングが軽い"となると小径車が有利になる。かように、一口に"軽い"といっても、解釈の幅は広い。
 なら質問してる人に聞き返せよ、ってことになりそうだが、実際には質問しているパンピーなおっちゃんおばちゃんたち自身が、"軽い自転車"の意味することを理解してない場合が多いのだ。だからそこで何らかの答えを返しても、頓珍漢な会話に陥ることが多い。
 僕ら自転車趣味を持つ者の間では、『軽い自転車』はやはり車重を指す事が多いと思う。では、『軽く走る自転車』となると? 僕の場合、走行抵抗とも、クランクレートともつかないまま、混同しているように思う。まあ、自転車の走行性能を体感する上で、この二つが一番気になるからかな。