Strange Days

2004年11月03日(水曜日)

多摩川自転車誘惑オフ

20時05分 自転車 天気:いいねえ

 今日は、まめ氏の呼びかけで、多摩川にて珍しくオフが開催される。新車を検討中のみはる女史に、BikeFridayシリーズ試乗の機会を作ろうという趣旨だ。
 集合場所は二子橋のたもとだ。実は立場から向かうのに、一番中途半端な場所なのがこの一帯だ。自転車だと、これというルートは無い。いやR246があるのだが、かなり危険な道だからなあ。輪行するにしても、細かい乗換えが待っていたり、結果的に大回りすることになったりして、時間を要してしまう。
 R246以外にも、自走ルートは無くは無い。中原街道を走るのだ。中原街道を通って、多摩川沿いに出る。これが一番安全で、かつ簡潔なルートと思えた。ちょっと足の状態がよくないが、それでもMasterXLなら走りきれるだろうと思い、今日はチャレンジすることにした。
 ちょっと荷物があるので、メッセンジャーバッグを背負い、8:30くらいに走り出した。
 横浜市道環状4号を北上し、中原街道との交点で乗り換える。走ってゆくと、最初のうちは立体交差のトンネルがあったりするが、道は広くて安全だ。ただし、なんだこのアップダウンは。なにか嫌がらせのようにアップダウンが続く。
 蓮如が一休宗純に宛てた手紙に、
 寝て食(っ)て 寝て食て……(延々続く)
 かくて人間とは死ぬものなり
などと結ぶものがあるらしい。その顰に倣えば、
 登って下って 登って下って……(延々続く)
 かくて我輩は疲れ果てるものなり
という感じ。
 調べてみると、中原街道は、江戸期が始まった頃、徳川家康が領内視察と駿府との往復の必要から作ったものらしい。なるほど、清清しいほどまっすぐに、丘を越えてゆくこの道は、領内視察にはうってつけだったろう。だが自転車のルートとしてはどうよ。家康め、自転車が環境に優しいローインパクトでヘルシーな乗り物であることを知らなかったのかっ。
 あるいは、足の疲労が取れていたら、喜んで登っていたかもしれない。が、今日はさすがにダメだ。
 苦しみながら丘を越えてゆく。川崎に入る頃からアップダウンは無くなったが、道幅は狭くなる。本当にこれでいいのかと迷いつつも、しかし結局は無事に多摩川にたどり着いた。
 多摩川沿い、というより横浜線沿いに北上し、やがて武蔵溝口駅に出たので、多摩川に出ようと思った。が、ここで迷う。住宅街を迷走し、やっと多摩川に出て、集合場所に向かっていった。到着は10:15頃で、今まさにミーティングを始めようとしているところだった。早速紛れ込んだ。
 参加者の中にはお久しぶりの顔がちらほらと。@nak夫妻も参加していた。あれ、(た)女史のSatRDayが走行しているところは、初めて見たのかな?
 自己紹介が終わるなり、まずは登戸方面に向けて走り出した。と、疲労の極にあった我輩は、うっかり転倒劇を演じてしまった。まだ走り出してなかったのでインパクトは無かったが、恥ずかしい。
 多摩川は、同じような道幅で、かつ柵は無い境川に較べて、なぜかずっと走りにくい気がする。不条理な切り返しで橋をパスさせられるのと、交通量が多いためだろうか。
 途中、二ヶ領用水せせらぎ館での休止時、わかば女史のビアンキと、cho氏*1のケルビムに試乗させていただいた。ビアンキはセッティングもあるのだろうが、しっとりした乗り味。タイヤの圧を低めにしているのかなと思った。ケルビムのロードはデモンタブル仕様で、ちょっと重量があるせいか、どっしりした乗り味だった。同じ鉄ロードといえど、いろいろ違いはあるわけだ。
 次の休憩場所、登戸茶屋で、猫の餌付けシーンに遭遇した。猫どもは集まった自転車にも興味があるようで、僕のMasterXLの匂いなども嗅いでいる。食うなよ。お前らをまとめて三味線にして売っても、とても賄えないくらいの値段なんだからな。
 登戸茶屋を出て、対岸に渡り、北上してゆく。最初の未舗装区画はともかく、道として走りやすい気がするのはなぜだろう。
 途中、いつの間にかまめ氏のAirLlamaに試乗しているhai氏とバトルしながら、やがて最終目的地の関戸橋南方に到着した。郷土の森近辺のクランクを曲がってすぐの辺りだ。昼食を加藤画伯の先導で買出しに行き、戻ってみると、いつの間にかミキ氏らが合流している。かぜ氏もいたので、買ったばかりのカーボンロード、KUOTA KHARMAに試乗させてもらった。なんだか、段差を乗り越えるショックが、どこかで打ち消される感じだ。鉄ロードが『消えてゆく』なら、カーボンロードは『打ち消される』という感じ。もっと乗ってみたかったが、こけるとあれなので返却した。それにしても、ダウンチューブからBB回りに掛けてのボリュームが凄い。また10Sデュラエースの作動感は凄い。快感だ。
 昼食を取りながら、いつの間にか折り畳み講習会兼試乗会が始まる。まめ氏のAirLlmaの輪行状態の小ささには驚きだ。Airシリーズは手間が掛かるものの、畳むと小さくなるという感じ。対して、Pocketシリーズは、手間も掛からず小さくできる。俺的にはコンベンショナルなPocketシリーズの構造に惹かれるものがある。
 今回のそもそもの主眼である、みはる女史の試乗ももちろん続いている。が、ドロップハンドルに不慣れなゆえ、おっかなびっくりという塩梅であった。
 ここが解散場所なので、三々五々去ってゆく。多くの参加者はLoro方面に行くために折り返すのだが、僕は時間的には多摩ニュータウン通り経由が有利なので、関戸橋へと北上していった。
 Y's Parkで一服して、多摩ニュータウン通りを走っていった。こっちから登るとピークが連続するので、ちょっとだけ辛い。が、コンパクトクランクの軽さに助けられて、神奈川県へと帰還した。
 まっすぐR16を帰るのも嫌なので、帰路は境川を下っていった。帰宅する頃には真っ暗で、CBあさひのライト台が早速役にたった。
 今日は久しぶりに知人にたくさん会えたし、いい一日だった。