Strange Days

2004年07月03日(土曜日)

富士裾野キャンプツーリング初日

08時46分 自転車 天気:山の天気は変わりやすい

 割とゆっくり目に起床。昨晩のうちに出しておいたHARDROCK号(なんちゃってキャンピー化中)に荷物を積み込んだ。リアキャリアに左右のサイドバッグを着け、その上に跨るようにしてテントこと天幕、シェラフ(世間一般ではシュラフと表記するらしいぞ)こと寝袋、自己吸気式敷物をまとめて入れた3Wayバッグいや三様式袋(いやなにも擬似漢語化に拘らなくても)を固定する。輪行が不安だが、この状態でも走るのに苦労は無い。しかしバランスが悪いな。フロントにもキャリアをつけて、そちらにサイドバッグをつけたい。
 戸塚まで走り、駅前で輪行準備する。ここで早くも問題点発覚。持っていったL-100輪行袋には、自転車はサドルとリアエンドで立った状態で入れるのだが、キャリアがついた状態では立てられないのだ。むしろ、完全にキャリアで立てなければならない。縦長の状態で収めることが出来たが、30分近くも掛かってしまい、予定していた便を逃がしてしまった。到着が遅れそう。
 この状態で自転車+サイドバッグ*2+3Wayバッグ(重)を持ち運ぶのだ。苦しかった。自転車が縦長になっているので、階段で下に当たってしまうのだ。帰りは、なにが何でも自走で帰ろうと決意した。
 次に来た東海道線に乗っていると、なぜか大船でマモル氏が乗り込んできた。ここまで走ってきたのか。
 やがて国府津に着いたが、御殿場線は便数がごく少なく、次はほぼ1時間後だ。それまでのべーっと待つのもなんなので、駅弁を腹に収めておいた。
 やってきた便に乗り込む。国府津始発なので座れたが、発車時間間近には結構な乗車率になっていた。
 御殿場に着き、駅前で自転車を組み立て、荷物を載せる。ここで問題点その2発覚。GPSの裏蓋をハンドルバーマウントのものに変えてなかったので、せっかく着けてあるハンドルバーマウントに載せられない。帰路は自走するつもりだったので、これはちょっと困って。
 集合場所のダイエーは、そこからすぐだった。誰かが自転車を見てなければならないだろうと思い、外でボーっと待っていた。やがてにち氏らが出てくる。きさ家組は逆側に駐車場がある関係で、もう出発したとか。こぐ家組は現地に直接向かっているようだ。
 にち氏、hai氏、マモル氏、僕の自転車隊は、緩いアップダウンのある道を走り、ながおねキャンプ場へと向かった。
 市街地を出ると、そこは広大な草原を望める、富士山麓の風景が広がっていた。自衛隊の演習地をかすめる時、高機動車を目撃した。演習シーズンたけなわの時には、もっといろんな車両を拝めるのだろう。
 やがて、演習地を突っ切ったところで東に曲がり、さらに大きなアップダウンのある道を走っていった。ほとんど下りで、とても爽快な道行だ。あんまり気持ちいいので、調子に乗って突っ走っていたところ、hai氏に後ろから呼び止められてしまった。そういえば、後ろが着いてきてない気がしてたんだ。それと、目的のキャンプ場の近くに出来たという温泉施設の標識も目撃していたのだ。そこからすぐだろうと思いつつ降っていたのだが、物凄く行き過ぎてしまったようだ。そこからキャンプ場の本当の入り口に戻るまでは、ずいぶんしんどい思いをしなければならなかった。
 ながおねキャンプ場は、芝生が綺麗に張られた、良く整備されたキャンプ場だった。客は3組だけで、我々は奥の方に陣取った。既にきさ家、こぐ家が車を並べ、タープも張られていた。きさ女史曰く、『目の前の道*1を凄い勢いで走っていったのが見えた』とのこと。後で登り返したことを考えると、要するに借金生活をしただけだったのだが。
 さっそく、我輩のテントを披露しようぞ。モノはシエラ・デザインのクリップフラッシュライトCD。あゆこ女史らの評に拠れば『あざらし型』だげな。そう思えば愛嬌が無くも無い形ではある。ペグ打ち必須のタイプなので苦戦を予想したが、意外にあっという間に設置完了した。中は想像したぐらいの広さだった。持っていった荷物を全て(除自転車)置いても、まだゆっくり眠れるスペースがあった。フライは要らないかなと思っていたのだが、夜露が出るよとの事なので、張っておいた。上に寝袋を広げ、乾かしておいた。
 各自の寝所を確保した後は、食の確保である。車隊に運搬していただいた食材を元に、きさ総監督の指示の下、各自製作作業に乗り出した。僕も洗い物、切り物を分担した。水場は良く整備されていて、地下水をくみ上げて供しているとかで、大層美味い水であった。
 食事の準備が進む間、手が空いたところで本日のゲストをもてなす。っつうか構う。ゲストというのは、こぐ家の愛犬あゆ嬢*2のこと。いつもと異質な環境、異様な風体の輩どもに取り囲まれたせいか、かなりナーバスになっていたようだ。しかし、まったく吠えない、大人しい令嬢であった。癒し系だな。何度も接しているうちに落ち着いたのか、機嫌が良いときは手を舐めてくれるようになった。僕は猫より犬が好きな人間だが、犬には好かれないが猫には好かれる謎な人間でもある。
 やがて夕食メニューが出来上がる。カレー2種(キーマ、洋風カリー)、ご飯とナン、バーベキュー各種、サラダ、御殿場高原ビール(明るいのに、もうですか)、デザートに手作り杏仁豆腐、スイカ、そしてこぐ氏専用特殊食材の数々、など。とてもキャンプとは思えないほど豪華な夕食だった。きさ家がいれば食に関して心配無用だ(笑)。いやほんと、今回車隊のおかげでかなり楽が出来ました。ありがとうございました。
 食後は、近くの温泉施設に入浴。ますますキャンプとは思えない状態だ。単に宿がキャンプになるというだけの話か。
 各々入浴してきた後は、ランタンの明かりの下、酒を飲みながら語り明かす。キャンプらしいいい雰囲気だ。他に客が少なくて、なおかつ離れていたのも幸いした。
 いい頃合になったので、寝ることにした。その頃には空気が冷えてきたので、それぞれに上着を羽織っていた。僕もウィンドブレーカーを着ていた。それと湿気が増えてきた。水滴がパラパラと降って来た。雲も多いし、もしかして雨になるのかな? 自転車類などをタープの下に移動しておいた。その真ん中に取り残されたあゆ嬢は、不安そうな目つきだった。頑張れ、明けない夜はない(意味不明)。
 テントにもぐりこみ、寝袋に入る。やっぱ、暑い気がしたので、ジッパーは閉じないで置いた。このシェラフ、さかいやの安売りのときに買ったさかいや3シーズン用のものなのだが、かなり重くてかさばる。3シーズン用なので仕方ないが。
 などと考える間も無く、寝つきの悪い僕にしてはあっという間に眠りに落ちていった。