Strange Days

2006年02月21日(火曜日)

シマダス

22時00分 天気:くもり

 最近、ふと思い出して、話題の*1『日本の島ガイド『SHIMADAS(シマダス)』第2版』を買った。ちょっと、流行に乗り遅れすぎ。前にぽた郎氏が取り上げておられたな。
 この本、かなり分厚い、一頃流行ったハンディ百科事典風の体裁で、内容も日本の島に関する百科事典といっていいものだ。国内全ての有人島と、主だった無人島のデータがまとまっている。
 なんでこれを思い出したかというと、最近伊豆諸島、更には小笠原諸島に妙に惹かれ、地図などを眺めていたのが影響している。これらの島を眺めていると、周囲の別の島も当然にして視界に入るのである。そしてそれらの中に、見慣れない、奇妙な名前のものも。孀婦岩(そうふいわ)、須美寿島(すみすとう)、ベヨネーズ列岩なんて、命名そのものが奇妙でしょう? これらの島は、伊豆大島の南方*2、小笠原諸島との間にぽつん、ぽつんと点在している。この近辺には海底から立ち上がった大きな海山が点在しているのだが、これらの島はその頂なのだ。孀婦岩なんて、海また海の真っ只中に、忽然と屹立する穂先のような巨岩らしい。どうです、ワクワクするでしょう? それで、そういえば島のデータがまとまった本があるなと思い出したのだ。
 そうした無人島のことは、実はシマダスにはあまり詳しく載ってない。発行元の日本離島センターは離島振興を目的とする財団法人なので、有人島にウェイトが置かれるのも無理は無い。とはいえ、そうした島々のデータも面白い。『周囲40km』なんてあると、自転車でブラブラ走ってみたくなる。『自販機が一台だけ』なんてあると、わざわざそこまで行って買ってみたくなる。『昭和44年以降無人』なんてあるのは悲しいものだ。そして『(無人島だが)恵比寿神社の社がある』なんてあると、愛しい気分になるものだ。誰も居ない島でポツンと人を待っている社なんて、なんとも愛しいじゃないか。
 最近は、寝る前に適当なページを開き、端から眺めるのが日課になっている。僕の日常とはあまり縁の無さそうな島々。だが端から読んでゆくと、思わぬ発見もあるものだ。この分厚い本は、そうした偶然の発見こそが面白い。