Strange Days

2007年05月13日(日曜日)

境川でもオデッセイ

21時58分 自転車 天気:晴れ

 またしても10:00まで寝て、だらだらと昼まで過ごす。しかし、もはや習慣と化しているサイクリング欲は抑えがたい。どこに出かけようか。今日は境川の下流域に行こう。それで埜庵だとか江ノ島だとかが欠片も出てこないのが俺の偉いところです*1。藤沢まで行って、まだ一度も訪問してないビックカメラに行こう。
 自転車は、MR-4Fは再整備が必要だし、BD-1もハンドル周りをなんとかしたい。MasterXLは昨日乗った。通勤ロードには乗りたくない。EPICとリカンベント隊ということになるが、今日はリカンベント欲が高かったので、一番状態のいいSatRDayに決定。そうそう、昨日届いたSatRDay Mk.2用泥除けを着けなければ。わざわざ専用品を作ったってのに、Mk.2生産中止とはなあ。Mk.3は身の丈に合った、多少は分割があっても軽くて簡略な構造のものにして欲しいもんだ。しかし、これで超レア車オーナーでありつづけるわけだがな。
 この泥除け、リアはいいのだが、フロントが少し長すぎないだろうか。フラップが明らかに邪魔で、地面に擦ってしまう。とはいえ、取り外し方が分からない。大小のパイプをあわせ、中から鉛球でカシメてあるみたいだ。このフラップのせいで、フラップがホイールに巻き込まれたり、地面を擦ったりで、アルミ製の支持部が歪む歪む。フロントはそんなに長くなくていいので、本当に切ってしまおうかと思っている。
 ともあれ、割と軽い、*2良く出来た泥除けで、走行中に振動でこすってしまうことも無かった。
 サイクリングロードを通り、ビックカメラに至る。1Fの自転車売り場は、閉店したハンズのそれに毛が生えたくらいだ。ただ、剛毛ではあるがな*3。本体の扱いも豊富だし、デュラエース級のパーツも、一応は扱っている。なんといっても補修パーツが豊富なのが助かる。サガミが近所にあるので、あまり利用はしないと思うが、サガミの次くらいにはここに来ていいかもしれないと思った。
 サイクリングロードに戻り、大清水高校前の休憩所で和む。まだ15:00台だ。こんな日の高い時間にここに来るのは久しぶりだな。明るいうちに、SatRDay Mk.2ディスコン記念写真を撮る*4。休憩所には、サイクリング中らしい一団も立ち寄っていた。この陽気と、まだ高い日に誘われて、久しぶりに飯田牧場に立ち寄る気になった。それが、思わぬ出会いを生んだ。
 飯田牧場も、結構な人出があって、警備員も誘導に大忙しだった。ジェラードの陳列棚を見ると、桜というのがあったので買ってみる。仄かな桜の香りが確かにしたが、本当に桜の花の塩漬けでも入れてるのかな。
 などと考えつつSatRDayの方に戻って行くと、そこにどえらいホイールの小さな自転車に乗った男性が、スーっと入ってきた。あれ、これは――なんだっけ(爆)。去年から今年にかけて、結構気にしていた自転車だ。だが国内での販社が売り出した価格が6万円弱と聞いて、すっかり買う気が失せてしまい、情報収集の網から外していたものだ。すっかり、名前すら忘れてしまっている。
 やがて帰ってきた持ち主の男性に話し掛けて、話をうかがうことが出来た。そうそう、これはA-Bikeでしたね。
 持ち主の話によると、これはA-Bikeそのものじゃなくて、コピー品の方だとか。しかも、コピー品でもマシなクラスのものらしいというからややこしい。正規品には多分劣るのだろうが、実用できるレベルだという。
 畳んだところはこう。大の大人がちゃんと乗車できる自転車が、このサイズにまで畳めるというのは、確かにインパクトがある。
 展開するとこうだ。やはりホイールベースもハンドル~サドル間も短いのだが、それでも案外ふつうに走るらしい。どれくらいかというと、ハンディバイク8よりはずっとマシだとか。乗せていただいたが、フニャッとした剛性感の無い乗り心地で、他に較べ様が無いものだった。しかし、案外に直進安定性はある。ハンドルを取られて即横転という事態は無さそうだ。また、案外に坂道での下りも恐くは無いとか。バンドブレーキで、無理してキャリパーブレーキを使っているわけでもないので、効きはまあまあなのだそうだ。ただ、短いホイールベースゆえ、漕ぎ出し即ウィリーが怖いとか。
 どこから来られましたかと聞くと、なんと町田から来たのだとか。しかもこれから埜庵まで行かれるという。幸運をお祈りします。
 しかし、この小ささ、軽さは凄いインパクトがあった。コピー品じゃない正規品がもっと安かったら、なかなか魅力的に思えるのだが。駅~駅のポタリングを繰り返すような場合、これに勝る自転車を思いつかない。逆に、それ以外のシチュエーションで、これの出番は無さそうだが。
 思わぬ時に、ずっと見たかったA-Bikeと出会え、満足した気分で帰っていった。
 途中、団地前の花壇を愛でる。好事家たちがしきりに植え替えているようで、パンジーの類が常に花を着けている。季節柄、芝桜も精一杯自己主張している。目の保養でした。
 そろそろ地平線に近づいてきた太陽と競争しつつ、しかしのんびりと家路を走っていった。そして高鎌橋の地下道を潜ったところで、見覚えあるBD-1の紳士が。こりゃまた、かいちの旦那じゃこざんせんか。かいち氏、宮ガ瀬の知人宅に寄り、野菜をたっぷりいただいての帰りなんだとか。少し立ち話をして、小田原にある素敵坂道*5の話などをうかがう。
 かいち氏と別れ、帰宅した。今日は短距離だった割に、えらい充実したサイクリングだった。サイクリングは、人が走っている時間帯にしなきゃなりません。