Strange Days

2009年01月10日(土曜日)

思わぬ遭遇

20時52分 デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:晴れ

 寒いなあ。まるで冬の熊のように動きの鈍った僕は、昼過ぎまで部屋の中で起きているのか寝ているのか判別つかないような時間を過ごした。
 夕方、どうしてもExiliim FH20の試し撮りをしたくて、境川に夕陽を撮りに出かけた。速さ重視でTCR-2に乗り、裏道ではなくて長後街道~環4経由で境川遊水池公園に出ることにしたのが、思わぬ遭遇を生んだ。
 追い風に乗って突っ走り、天王森公園をかすめて遊水池に着いたのは、16:30頃だった。新しくできた人道橋を渡ってみようと思い、接近する。橋の横浜側から、遠くに見える旧エンパイヤホテルを狙った。520mm相当ともなると、手振れ防止機構が働こうがどうしようが、心拍によって画面が小刻みに動く状態だ。
 人道橋に落ちる夕陽を撮った。プリセットされている設定から、夕陽撮りの設定を試してみたが、色合いが不自然なまでに夕焼け色になるだけみたいだ。
 さっきのエンパイヤホテルを、今度は26mmの広角端で撮ってみるとこうなる。もの凄いズーム域だ。
 人道橋を渡っている時だった。橋の下をのぞき込んでいた初老のご夫婦が、手招きして教えてくれた。橋の下に翡翠*1が来ているのだと。並んでのぞき込むと、小さな沢の合流点に淀みがあり、そこの脇に張られたロープに、翡翠がちょこんと居座っていた。望遠で狙う。これは試し撮りに絶好だ。
 翡翠は、どうやら目の前の淀みに見え隠れする小魚を狙っているようだ。ならば、と思い、高速連射を試してみることにした。こういうシチュエーションではAFは当てにならない*2ので、MFの置きピンで撮らねばならない。ところが、FH20のMFがすこぶる決まりにくいもので、正直MFがついているだけというレベルなのだ。それ故に、既に日が陰っていたこともあり、撮ったうちのかなりがピンぼけとなってしまった。ここは困りものだなあ。
 それでも、じっくり構えていると、翡翠がダイブした瞬間を撮ることが出来た。パスト撮影の効果もあって、意外にタイミングは合わせやすいモノだ。
 まずは翡翠が水面に突入した瞬間だ。ここまで10枚程度、翡翠の陰が水面に迫る様子が写っていた。さらに数コマ後、翡翠は水中で羽を広げ、浮上しようとしている。もう少し明るく、ピントがあった写真だったらとも思うが、予期していなかった遭遇で、これだけ撮れたら御の字だと思う。
 その後しばらく、寒さに凍えながらシャッターチャンスを待ったが、これ以上のものは撮れず、あえなく閉園時間を迎えた。しかし、面白いな。また撮りに来よう。ちなみに、見回りに来た公園のおっちゃんいわく、近くの茂みに白鳥の幼鳥がやってきているのだそうだ。当然親もいるはずだよな。この公園には、流れ込んでいる和泉川に翡翠が多いこともあり、結構野鳥がやってくるのだそうな。
 その後は境川を南下する。夕景を撮る。この写真ではISO800まで増感しているが、元画像では細部がざらついてしまっていた。ウェブ用に縮小するなら問題はないだろう。
 元来た道を走って帰宅。