Strange Days

2009年05月01日(金曜日)

武蔵野ポタリング

23時05分 自転車 ( 自転車散歩 ) , デジタルカメラ , 天気:晴れ

 今日は平野氏が企画してくれた武蔵野ポタに参加する。近場で楽しそうな企画なのだが、今日は出勤日という人も多く、蓋を開けてみれば僕の他はkimrin姐さんだけの参加となった。
 出発地の保谷まではJRで池袋に、そこから西武鉄道に乗り換えることになる。駅は隣接しているが、連絡通路もないので乗り換えは面倒だ。Bromptonで出動することにした。
 保谷に着くと、kimrin姐さんの他、何故か戸田さん、いや谷口さん、いやkimrin旦那氏が待っていた。ただしここでお見送りだそうな。
 まず向かったのが東大農場。東大の実験農場で、平日の火曜日~金曜日で公開されている。戦前に駒場から移転してきたそうで、その当時の古い建物が残っている。これは研修所。現役で使われているそうだ。
 今日のお目当てのポプラ並木まで来ると、サイロと併せて写生中の方々と遭遇。ポプラ並木は台風の時に倒れて農場にダメージを与えるので、伐採されると言うことだ。またサイロも既に使われてないので、同じく取り壊し予定だ。この風景が見られるのも、あとわずかのことだ。なんでも、ここに道路を通すんだとか。
 農場内には地元ボランティアが運営している資料館があった。ボランティアのおじさんに捕まり、通り一遍の説明を受けた。ここで乳牛を飼っていた頃、ここから『東大牛乳』なるブランドで出荷されていたそうだ。へえー。
 ここらで食事でしょ、ということで、大助うどんに寄る。800円とちょっとお高いが、どえらい盛りのうどんが供される。これは熱盛りと冷や盛り。僕は普通に肉うどん*1を頼んだのだが、この有様だ。駅うどん2杯分くらいあったか。
 おやつにケーキを買って、和光市と練馬区の間*2公園で分けあっていたら、遠足らしい小学生たちがぞろぞろと近くを通過して行く。落ち着かない気分でケーキを腹に収めた。
 朝霞駐屯地の周囲をぐるりと走る。警戒中の隊員に狙撃されないよう小刻みに移動しながら*3走り回った。
 この先、黒目川という荒川の支流に沿って走る。上流にある妙音沢という水源地が目的地だった。長閑な川沿いのサイクリングコースを走り続け、南岸のサイクリング向きとは思えない砂利道を少し入ると、意外にきれいに整備されたが現れた。この奥に水源がある。ここは武蔵野丘陵が川へと落ち込む段丘の淵にあり、武蔵野の平原に降り注いだ雨が、地下水として湧出しているものだ。なので、水源のすぐ裏手には住宅地が拡がっている。すぐ近くには変わった橋も架かっていて、目印に出来そうだ。
 さらに下流にももう一つの水源があるのだが、こちらは崩落したことがあったらしく、こんな風に風情もなにもない。
 さらに遡って行く。境川っぽい長閑なサイクリングコースだ。米軍の大和田通信所近辺の新座市、東久留米市、清瀬市に跨っている農地を走り回る。途中で、団子屋に立ち寄った。うるち米を搗いた米団子で、油断していたら結構なボリュームだった。
 大和田通信所の周囲は交通が少ないようで、こんな有様。金網の中をのぞき込んでいたら、どう見ても野良犬っぽい白いのが寄ってきた。施設内に野良犬が堂々と侵入するなんて、どんな警戒態勢なのだ。しかしこれは罠ではないかと、我々を疑心暗鬼にさせた。
 米軍施設の存在故か、この周辺には高い建物がない。ちょうど畑を鋤き終わって、きれいに均されたところだ。思い切り走り回りたいねえ、などとkimrin姐さんと話す。このコースがなんとも愉快で、農地と農地の間のあぜ道みたいな細道*4を走ったり、どう見ても人家の裏庭みたいな場所を抜けたり、なんだか北海道みたいなだだっ広い場所を走り抜けたりで、なかなか非東京的な風景を堪能できた。走りながら笑いが止まらない。いいね、楽しいコースだ。
 さて、黒目川に戻り、さらに支流の落合川源流に向かった。ここも水源地が整備されている。
 少し戻って竹林公園。『勝手にタケノコを掘るな』という張り紙があるのだが、竹林のあちこちにある穴は、どう見てもタケノコを掘った跡だよな。多分、近所のおっさんおばさんが早朝こっそり、いや堂々と掘っているのではないか。ここにも水源あり。ちょうど我々が水源を見下ろしていた時、なぜか近所の中学生と思しき集団がやってきた。ここで和んで行くようだ。裏手には自由学園がある。
 最後は、東久留米駅近くにある寿司屋で締めた。意外に見所の多い、楽しいサイクリングになったと思う。