Strange Days

2009年05月10日(日曜日)

三浦往還

18時34分 自転車 ( 自転車散歩 ) , デジタルカメラ 天気:晴れ

 最近、ぜんぜん走ってない。100km超なんて、前回はいつだ? 体に渇を入れるべく、久しぶりに100km超のサイクリングに出かけた。復帰戦は行き慣れている場所が良いだろう。というわけで、三浦半島にうどんを食いに行くことにした。
 境川に出て、腰越経由で海岸線に、一度逗子マリーナ経由で内陸を経由し、また葉山方面に向かって海岸線を進む。
 今日は強い南風が吹いていたが、純ロードのMasterXLで難なく突っ切ってゆく。全然平気だぜ、などと舐めきって走っていたら、葉山を過ぎた辺りから段々足が回らなくなってきた。この辺で続く微妙なアップダウンが堪え、ちょっとした登りでも背中に汗が噴出す思いだった。これは、随分とヨワヨワになってしまったな。確かに南風が強いし、日光も強いしで消耗するが、それでもこんなに辛いと感じるとは予想外だ。また走りこんで鍛えなければならない。が、走り始めた頃のように、わずかな傾斜でも敏感に感知する、世界最高精度の傾斜計と化すまでは至らなかった。それだけが救い。ともあれ、帰りは追い風だという期待だけを胸に、走り始めた。
 武山の駐屯地前で、うどん屋に入った。うどん工房さぬき太田和支店だ。ここは、併設されている総菜屋が表の大半を占め、うどん屋への入り口は脇のドアに過ぎないので、物凄く目立ちにくく、また入りにくい店だ。しかしうどんはかなりの本格派だ。
 入って、冷やしきつねを頼む。冷やしぶっかけにきつねが載っているのだが、見た目少なそうなのに結構な分量だ。
 困ったことに、一つ置いた隣に座っていたおばさんが、物凄く汚い食い方をする。なんというか、音が。喉の筋肉が弱ってたんじゃないかな。とはいえ、僕も年を食って体のあちこちが弱り、自分の意思ではどうにもならない事が増えてきた。その悲哀は身に染みて分かるので、ここは慈悲の心で忍耐した。この時の僕は、10m以内からなら菩薩として観測されたことであろうよ。
 さて、慈悲の心タイムを捨て、また別種の忍耐タイムに戻らねばならない。ここで引き返すと往復で70km程度にしかならないため、三崎まではいかねばならない。この先も続くアップダウンに消耗する。特に三崎口へのキツイ登り、そして引橋へのダラダラ坂の2段登りが応える。しかし、なんとか登りきって、油壺経由で三崎港に到着した。所要時間は3時間超。途中のうどん屋タイムを差し引いても、2時間40分というところか。かつては2時間強で到達できていたことを考えると、これは随分遅くなった。
 うらりは大賑わいだ。まず水分補給をかねてにんじんジュースを飲み、まぐろコロッケを摘みながら、今日はLOOX Uを持ち出していた。これで地図を見ようという寸法だ。動作速度的には問題はない。が、直射日光下での液晶画面が見づらくて仕方ない。でも、この先はこいつを持ち出す機会が増えそうな予感。沖を行く観光船をSx10で撮ったりしながら過ごした。
 帰路も同ルートで戻る。例によって森戸海岸は大渋滞だったが、そこを抜ければすり抜けが楽なので、追い風もあって楽々走れた。とはいえ、既に消耗しきっているので、ノロノロと走って行くばかりではあったが。
 境川を遡って帰宅すると、ちょうど妙に懐かしい色合いの夕陽が沈んでゆくところだった。
 MasterXLをきれいに清掃して、ラックに返した。それにしても、今日は物凄く疲れたものだ。