Strange Days

2009年06月09日(火曜日)

長後街道を安全に抜けるには

20時11分 自転車 天気:くもり

 毎日、長後街道を経由して通勤している。長後街道は戸塚と神奈川県西部を繋ぐ動脈だ。延いては横浜と西とを結ぶ道でもある。そういうわけで、交通量は結構なものだ。
 数年前にいずみ野~戸塚間の拡幅工事が完成し、片側2~3車線と十分な余裕を得たはずだ。実際、拡幅前には踊場の坂で必ず発生していた自然渋滞が、いまやすっきりと解消されている。繁忙期には多少詰まることはあっても、戸塚~長後で1時間かかるなんて事態は、既に過去のものだ。しかし、自転車通勤者の目から見ると、嬉しくない整備結果だ。
 地図を見ながら読むと理解しやすいが、自宅から戸塚に至るには、途中の踊場交番前までは北側の裏道を通り、そこからR1との交点めがけて長後街道を下って行く経路を取っている。ずっと裏道を通って、戸塚の北側から回りこむルートもあるのだが、こちらは道が狭くて悪路があるため、できるだけ避けるようにしている。
 さて、この踊場交番前からR1までが問題だ。ほぼまっすぐの下りで、踊場交番から300mほどは3車線、以降は2車線になる。歩道はそこそこ広い。交通量はR1に乗る車が多いせいで、左側車線が圧倒的に大きい。
 3車線のうち右折車線は置いて、直進車線を通るか左折車線を通るか、あるいは歩道を通るかという選択肢が残る。法的にもっとも正しそうなのは左折車線をひたすら直進する道だ。実際のところ、最後のR1との交点までは直進車線兼用だし、自転車は左端の車線を走らねばならないという法的縛りを考えると、遵法主義的な見地に立てば選択肢は無い。ところが、この左車線が非常に危険なのだ。R1に合流する道であり、つまり産業車両が多いのだ。中には20tコンテナを載せたトレーラーなんて代物も。そうした大型車両に対しては、この車線はぎりぎり一杯なのだ。すり抜けは諦めるにしても、下りでスピードアップした大型車両に追われると、危険な状態になる。つまり、下手をすると自転車は路肩に追い込まれてしまうのだ。時によっては命の危険さえ感じるほどに。
 では歩道が安全かといえば、ここも難点がある。歩行者がそこそこ多いこと、車止めが非常に多いこと、そして古い規格の歩道なので段差が大きいことだ。なにせ歩行者という道路交通上最も不正規な動きを示す物体が闊歩しているので、普通ならなんのことは無い車止めや段差も、合わせ業で危険度が増す。
 最後に直進車線。実はこれが意外に安全だったりする。まず(なぜか)道幅が左折車線より相当余裕があり、自転車で走行中に大型車両に抜かせるだけの余裕がある。また交通量が左折車線に比べると小さい。また左折車線ではいくつかの交差点で対抗する右折車が目に入りにくいのだが、直進車線なら常に視界が開けている。それと、どうせR1を潜る辺りの信号で道幅が狭くなり、車がたまり易いので、こちらを走って車に煽られることはあまり無い。そういうわけで、ロードバイクで走るなら意外に安全だったりする。しかし、法的には黒っぽいぞ。
 というわけで、時期や体調によって時々変わるが、概ね左折車線を通り、危険を感じたら歩道に逃げるという経路を取っている。法的にも鉄板だ。車が少なければ、左折車線をずっと走っていけるわけだし。とはいえ、もう少し道幅に余裕があれば。この辺はまだ古い規格の歩道がそのまま残されており、そのうちにこれも改善されるのではないかと期待している。
 ちなみに復路、踊場に上る場合だが、こちらは左端の車線に余裕があり、車が余裕を持って抜いてゆける。バスだって問題ないくらいだ。
 今のところロードバイクで左折車線を走り、時々歩道に逃げる道をとっているが、交通量の多いシーズンだとこれもストレスがたまり、結局歩道に逃げるか、直進車線を走るかになってくるのだ。歩道ならMTBがいいよなと、ロードバイクを忌避してしまうこともある。
 駅前再開発&踏み切りトンネル化が完了すると、また交通事情が変わるんだろう。