Strange Days

2010年11月01日(月曜日)

BD-1はなぜ"不安"なのか

21時29分 自転車 ( 自転車いじり ) 天気:雨のち晴れ

 BD-1を買って10年が経とうとしている。その間、多くの改造を施してきた。ほとんどはコンポーネントの変更だが、いくつか乗車感や操作性に関わるものもあった。特にハンドルバーを長めのものに換える、シートピラーをワンフィクションタイプに換える、前後ショック&ダンパーをより良質のものに交換する、この3点は大きな変化をもたらした。
 走行感を中心に、購入時のそれとは別物と言えるほどに変えてきた。しかし、それでも乗って感じる不安感はなんだろう。
 不安感をもたらす要因の一つは、間違いなくハンドルのクイックさにあるはず。BD-1のハンドルは、単に小径車だからとは言えないくらいクイックに感じる。しかし、クイックなだけならBromptonもそうだし、トレンクルもそうだ。しかし、それらではそこまで不安感を抱くことはない。トレンクルの場合、BD-1に比較して、走行可能な速度域が低いからだろう。ゆっくり走るなら、ハンドルが少々クイックでも不安は少ない。Bromptonはどうか。これが判らない。差はないはず。そして速度域も同レベルだ。恐らくは乗車姿勢の差が現れているのではないか。つまり体を起こし気味にして、ハンドル位置も高めにしているBromptonの場合、BD-1程には前のめりに突っ込んでゆく感覚が薄いからではないか。
 速度と乗車姿勢。これらはかなり改善が難しい。速度域を落とすとなると、これはもうBD-1の存在意義を問われる。乗車姿勢も、ワンフィクションピラーでサドルをめいっぱい出している状態では、改善する余地が少ない。
 そうなると、ハンドルのクイックさ自体を解消するより無いのだろうか。これもハードルが高いが、世の中にはステアリングダンパーというものもあって、とりあえず改善する余地はありそうだ。単純に考えれば、フォーク軸からスプリングを延長して、フレーム下部の適当な位置に繋げれば、一種のステアリングダンパーは実現できるはず。フォーク側は多少の工夫がいるが、フレーム側はチューブ直下のワイヤガイドを流用できるだろう。意外に簡単に試せそうなので、やってみようと思う。
 しかしまあ、BD-1は未だに立ち位置が定まらなくて、それこそ床の間自転車に堕する崖っぷちにあるなあ。