Strange Days

2011年12月04日(日曜日)

神奈川県近代美術館葉山館まで往復して、夕日を撮った

22時05分 自転車 ( 自転車散歩 ) , デジタルカメラ 天気:快晴

 今日はいい天気だ。ピナレロくんで遠出しよう。
 ちょっと検討すると、神奈川県近代美術館葉山館で、ちょっと見てみたい展覧会が始まっていたので、そこまで出かけることにした。まあ実際には、ちょうどいい距離の葉山で、そこそこ興味を惹起する展覧会があったからなのだが。
 葉山では、去年も同時期に夕陽を撮りに行ったっけ。今日も撮ろう。Lumix GH2をTrack35に入れた。
 さて昼過ぎ、昼食後ちょっとおいてから、ピナレロくんを境川へと向けた。
 快調に境川を下っていったが、なぜか足に疲労を感じ始めている。あれ、なぜだ? 昨夜から食い過ぎたかな。
 裏道で江の島に。腰越に抜けて、七里ヶ浜を走り抜ける。やがて鎌倉。ここからは逗子海岸トンネルを経由して、披露山北側の道で逗子市街に入った。後は葉山まで駆け抜けるだけ。
 戦闘力の高いロードバイクで走ってきたのに、葉山についた頃にはかなり疲労していた。クランクの回し難さを感じる。ポジションはそこそこ煮詰まってきたはずだが、クランクが長すぎるのか。やはり165mmに変えようか。
 さて、葉山館で開催中なのは、ベン・シャーン展。20世紀初頭に、今のリトアニアからアメリカに移住。そこで頭角を表してきたアーティストなんだげな。
 このおっさんは、雑誌新聞から切り抜いた写真を参考に、様々な作品を製作している。その中には、戦前のアメリカでの公共事業として製作された物も多い。社会福祉関係の意識啓発を狙うものが多い。まさに戦中という時期のものも多いのだが、戦意高揚を狙ったものではないという点を差し引いても、そのトーンは落ち着いて、労働者や弱者を見つめている。アーティストの良心に委ねられた、余裕を感じた。ほぼ同時期、日本で芸術家達がどういう扱いを受けていたかを思えば、その差には驚くばかりだ。
 ベン・シャーンは、戦後の水爆実験に反対する一連の作品を残している。しかし、広島長崎の原爆投下に関する作品は見当たらず、新聞の切り抜きが一枚あるばかりだった。感受性の先鋭的な芸術家がこうだったのだから、アメリカ全体がそうだったのだと考えるのが自然ではなかろうか。つまり、アメリカ人が核兵器の恐怖を感じ始めたのは、第5福竜丸に代表されるような、無謬の第三者が無残にも巻き込まれる様を目撃してからなんじゃあるまいか。そして、キューバ危機で頂点に至ったのだろう。
 中庭に出て、夕陽を待った。対岸に伊豆半島が見える。相模湾に光を曳きながら、冬の夕陽がゆっくり落ちてゆく。今日はものすごく晴れたな。富士山もくっきりと見えている。
 引き上げようと、ふと頭上を見ると、が。GH2で望遠端280mm相当で撮った。いかに明るい対象とはいえ、手持ちでこれが撮れるのだから、手ぶれ抑止は素晴らしい。
 さて、だんだん真っ暗になっていく中を、鎌倉までは来た道を逆走。鎌倉から駅西のトンネル群を超え、境川に入るルートで帰還した。久しぶり、しかも暗い時刻だったので、境川への進入で何度か迷ったが、無事に帰り着いた。
 真っ暗な中を走るために、買ったばかりのFENIX LD40 R4。248Lumenを謳う、強力なLEDハンディライトだ。これをDosunのブラケットてハンドルに着けた。ものすごく明るい。通常は248Lumenも不要で、110Lumenモードで十分だった。ただし、道は暗いのに、路外の明かりで幻惑されるような場合*1、この最強モードで照らし返す必要がある。非常に心強かった。
 今日の行きの行程を、INOU Atlusに登録しておいた