Strange Days

2011年02月19日(土曜日)

Lumix GH2到来するも、思わぬアクシデント発生

19時25分 デジタルカメラ , 暮らし , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:くもり

 昨日ほどではないが、そこそこ暖かな朝だった。といっても、起きたのは昼前だったけどな!(どや顔)
 さて昼過ぎに佐川のおじさんがアマゾンからの荷物を届けてくれた。GH2到来。D90、Powershot SX10と並べてみた。サイズ的にはD90より一回り以上小さくて、SX10より二回り大きい感じだ。D90は18-200*1を着けた状態、フォーサーズでは画角は半分になるので、GH2に14-140付きだと28-280相当になる。望遠がやや短いくらいだ。でもグッとコンパクトになる。デカイデカイと言われ続けてきたSX10も、こうして比較するとやはりコンパクト・デジタルの名に価する。SX10のカバー域は28-560なので、まだ活躍の余地は大きい。いずれかの一眼に対する予備としては旨みが大きい。
 さあ、早速フィールドテストだ。いつもの境川に出かけようと、Bromptonを室外に持ち出して、部屋の前に置いた途端だった。置いて、腰を起こした途端、腰の左の方に痛みが走った。んん、これはなんだ? もしかして、やっちまったか、ぎっくり腰を。
 身動きならないくらいのものではないが、体を曲げるのが辛い。特に左側のモノを取る、持ち上げるなどの動作が辛い。しかし、痛くて出来ないほどではない。あの瞬間、危険を察知して咄嗟に力を緩めたおかげで、軽減されたのか。凄いぞ、危険回避能力*2
 そんなこんなで出かけるかどうか躊躇したが、やはり試写したい。Bromptonを境川に走らせた。Bromptonなら、走行中はそれほど気にならない。が、これ以上腰を曲げるロードバイクでは、走るのがつらそうだ。またBromptonでも、腰に負担がかかり始めるような20km/h以上までは速度を上げられない。
 境川遊水地公園に向かっていたところ、ずっと改装中だった湘南台南の休憩所が遂に開通していたので、ここで試写。ご覧のように空間を広く取り、またトイレの横にバイクラックがある、自転車に好意的な作りだ。自転車ツーリングでの集合場所に使えそう。
 さて、ちょうど昭和薬科大学のシンボルとなった、エンパイアホテルが見えているので*3広角端望遠端で撮り比べた。スペック的にニコンDX18-200より短くなるはずだが、これくらい撮れたら文句はないな。これ以上のズーム域カバレージとなると、やはりコンデジに敵わない。オールインワン性ではコンデジの圧勝だ。しかし、これくらい暗いとSX10では手ぶれ補正できないくらいスローシャッターになってしまうのだが、GH2では余裕があった。
 一方で、対岸を走行中の車を撮ると、ほとんどピンぼけになるという結果に終わった。D90なら問題なく合う状況だが。コントラストAFなマイクロフォーサーズの限界かな。しかし黄昏時でヘッドライトが目立ち始めた頃合いだったので、いずれにしてもカメラには辛い状況ではあった。要再試験。
 HD画質での動画も試してみたが、これは眼を見張るくらいの高画質だねえ。僕に対しては無駄に高画質ではある。
 帰路、川岸にぽつんと立つ白梅を撮った。近づいて接写を試みる。薄暗くて、やはりカメラに辛い状況ではあったが、意外にピンぼけ量産になってしまって慌てた。フラッシュありで撮らなければならなかった。これもD90なら問題なく止まっていたよなあ。
 全体的に、暗所性能はSX10よりずっと上だが、D90よりは劣るかもという印象を受けた。これは撮像素子サイズから予想できたこと。まあ追々検証しよう。
 非常に嬉しかったのが、EVFの出来の良さ。非常に高精細かつ明るいので、疲れ目気味の現代人には嬉しい。特に暗所で自動的に増感してくれる点*4が、対象の確認しやすさという点で素敵。この点は光学ファインダーだと難しい点だろう。また精細度もマニュアルフォーカスを使うに十二分なくらいあった。SX10クラスの機械にこれくらいのEVFが載ったら、最高の旅行用カメラになるんだけどなあ。
 一つ物足りないのが、機械の動作感。ニコンD90のなんとなく機関短銃的なそれに較べ、GH2はよくも悪くも家電的だ。撮った瞬間に感じる機械の動作感、それがもたらす充足感が少ない。まあシャッター幕がずっと小さいはずで、仕方ないんだろうが。
 全体的に筋がいいぞ、GH2。でも暗所性能は検証せねばならぬ。
 マイクロフォーサーズ機でもネオ一眼コンデジ寄りのこのカメラが浸食するのは、そのネオ一眼から一眼レフへとステップアップしようとする層だろうな。またローエンド一眼レフも置き換えが進むだろう。特にキヤノンのKissが厳しくなるのではないか。というのも、ニコンの客は僕みたいに意固地なこだわりがある客が多いから、なんでもそつなくこなすキヤノン機の客ほど競合しないのではなかろうか。また一眼レフ中級機層の客も、こういう機械を求めるなら最初からローエンド機を買っていただろうから、あまり影響されそうにないと思うのだ。しかし動画性能や、EVFがもたらす別種の使い勝手を求め、乗り換える向きもある程度あるのではなかろうか。
 僕自身で言うと、しばらくは併用しそうだ。というのも、撮った瞬間の喜びのようなものは、どうもD90の方に感じるからだ。しかし、この先となると話は別。マイクロフォーサーズとの使い分けを考えると、近接したセグメントのDX機より、FX機の方が良さそうだ。というわけで、低価格FXフォーマット機プリーズ>ニコン