帰宅後、早速BD-1に再挑戦した。正確には、台湾のおばちゃんが固く締め込んだ、BBに。
一時は、自転車屋に持ち込もうかなどとも思い悩んでいたが、地道に衝撃を加えてゆけば、相手はアルミフレームだし緩むだろうと思った。よし、毎日100打の誓を。
BD-1を据えて、BBにBB工具をカマせ、それを咥えているモーターレンチの先端を、プラハンマーでどつき始めた。
数回目、オッという感覚。BBが動いた。さらに、慎重に数撃を加えると、遂にBBが回った。はぁ、手ごわかった。台湾のおばちゃん、次はお手柔らかに頼む。
ここまで来ると、後は一気呵成である。BBとクランクセットを、ポケロケで使っていたSRAMのREDのものに変更する。ワンフィクションタイプのシートピラーを前後入れ替え、サドルをその分前進させる。そして、それに見合うだけハンドルを前に出すべく、ポジションチェンジャーをハンドルに挿入する。さらにAceraのRDで代用していたテンショナーを、Alfineの専用品に入れ替える。トドメに赤黒いカラーチェーンに換装だ。
ひとまずの完成。
試走してみた。サドルが前になりすぎたので、ちょっと後ろに寄せ戻す。ポジションはいいな。しかし、走りが重い。手で回してみると、内装BBの回転が明らかに重いので、まだ当たりが出ないのだと思う。
新たな問題として、サドルが後ろに寄り過ぎ、サドルバッグを着ける余地が少なくなってしまった点だ。しかし、その分、リクセンカウル式のサドル直下バッグをつけやすくなったので、これはおいおい解決したい。
本日0900をもって、海自横須賀司令部において、興味深い催事が始まる。
ちょうど、需品系の演習か何かで、護衛艦の大集団が集結しているので、各艦自慢のカレーを一般の試食に供し、順位を着けてしまおうというもの。これは、行かずばなるまいと。
しかし、今日の午前中に着荷する予定があったので、それを待ちながらツイッターで現地状況を追う。
ほうほう、行列ができているのか。なに、京急横須賀方面まで伸びてる? 折り返し始めただと! などと、恐ろしい惨状が目に入り始めたのは、まだ開始直後の時点。海自は6000食用意したと言っているが、行列はおそらく万単位なので、これはもうカレーは無理かもしれない。
それでも、イージス護衛艦がこれだけ揃うのは珍しいので、乗艦はしたい。
カレー諦めムードの中、11:00過ぎにやっと着荷したので、大急ぎで出立する。と、その前に、どのみちカレーは無理だし、この分では現地のめし処も凄惨な状況だろうから、近所の吉牛で牛すき鍋を食っておいた。
地下鉄、JRを乗り継いで、横須賀に。降りた途端、この静かな駅では滅多にない混雑を目にする。改札を出ても、なにやら行列が。1本は例の入場待ちだろうが、もう1本はなんだ。こっちの方は、場外でのカレー屋台に並んでいる人々だった。今日はみんな、大変だねえ。
僕の方は、すでに車中で『入場打ち切り』という情報を得ていたので、外から護衛艦を撮りに来たという、かなり低レベルな目的にまで落ちていたので、平気です。
早速、
イージス護衛艦。艦番号176はちょうかい、168はあしがらさんだ。ならびの144は、最後の蒸気缶護衛艦のくらま。イージス護衛艦は、かれこれ6杯も揃ったそうな。この奥にもイージス護衛艦が並び、更に右奥はおそらく護衛艦いせ。
あしがら艦上は、すでに多くの観客で鈴なりだった。儂は入れぬ。くやしいのお、くやしいのお……。
艦橋前面のCIWSでは、一定時間ごとに幹部の人が上がり、なにやら実演していた。
なにせ、海自が所有するイージス護衛艦8杯のうち、じつに6杯が集結しているのだから、ツイッターの軍事クラスタも喧しい。だが、その対岸では、米海軍の馬車馬
アーレイ・バーク級が2杯、『イージス、ふーん』ってな顔で、並んで眺めている。アーレイ・バーク級は米海軍の馬車馬駆逐艦だが、就役済の60余隻全てがイージスシステムを備えているのだ。
ちょっと
沖合の桟橋には、海自の馬車馬護衛艦たちと、更に別のイージス護衛艦が並んでいる。
今日はNikon 1 V2を持ちだしたのだが、こういう迫るに迫れない対象には、やっぱりFinepix S1の方が剥いてるなあと、
観客たちを物欲しげに眺めてから帰途に就いた。
それにしても、岸壁には一般公開にあぶれてしまって、遠くからカメラを揮う人が多すぎであった。俺もそうだけどな。