Strange Days

2003年02月25日(火曜日)

MELTY BLOODをやってみた

00時00分 ゲーム 天気:いいの?

 (とりあえず)復活した4号機で、MELTY BLOODをやってみた。このゲーム、俺様が嫌いな格闘ゲーなのだが、ストーリーモードがもう一つの月姫という感じで楽しい。格闘ゲーのなにが嫌かといって、ひたすら戦うだけという味気なさだ。FPS(DOOM系のゲーム)のようなパズル的要素があるわけではない。あ、しかし、逆にFPSが嫌いな人は、パズルな部分が余計なものに映るんだろうな。
 ヴィデオボードが太古のGeForce2という構成だが、別にコマ落ちとかは発生しないようだ。ならP4買うことも無かったか......。
 このゲーム、印象が明るいので何故かなと思ったら、本編のように人がポンポン死ぬ展開では無いからなのだな。まあ、案外に明るい格闘ゲーというところか。

2003年02月14日(金曜日)

心に染みる言葉

00時00分 ゲーム 天気:いいのかな

 いつか成人して、この檻みたいな屋敷の中で一人きりになったとき。この思い出さえあれば、泣かないで、寂しいときも穏やかでいられますようにと。
 月姫から、どうやら秋葉のものらしい言葉。子供の頃の、ほんのひと時の思い出だけでも、家に縛られた自分を和らげてくれるという意味。過去を振り返ると、本当に楽しかったことは一瞬だったけれど、それでも、それがあるからなんとかやって来れた。このゲームで、どうも秋葉に入れ込んでしまうのは、妹萌え以前に、こういう心に染みるセリフが出てくるからなのかもしれない。
 日本語としていろいろ直したいところはあるけれど、こういう言葉を紡ぎだせるというのは、才能があるからだろうと思わざるを得ない。このシナリオライターは、いい仕事をしたと思う。

2003年02月10日(月曜日)

月姫、残り全部

00時00分 ゲーム 天気:くもり

 明日は雨の予報。真夜中になっても雨は上がらず、曽我の梅を見に行くという計画は実行できそうにない。そこで、ゲームの残りを片付けた。
 残るは、遠野家のメイド隊二人。まずは翡翠たんから。こちらは順当に進んで行くと、まずトゥルーエンドに直結する。秋葉、琥珀がそれぞれ死ぬ展開に少しドッキリだぜ。少し戻ってプレイ再開すると、途中の選択肢が増え、今度はグッドエンドに進む。いずれにせよ、意外に印象は薄かった。
 ここまでやると、ゲーム最初の方の分岐に、また選択肢が増えている。新しい選択肢を取ると、今度は琥珀たんのお話となる。琥珀のたどった運命、そしてその企みは、全て翡翠コースで明らかになっている。そこでは秋葉は琥珀の企みに乗せられたものとして描かれている。しかし、琥珀シナリオでは、秋葉は琥珀の企みを知りながら、父の犯した犯罪の償いとして、それにわざと乗るという筋道になっている。そうして、秋葉が背負う遠野家の宿業と、琥珀による復讐という二つのメインテーマは、琥珀の過去からの開放という結末につながって行くわけだ。
 しかし、琥珀コースの本当のヒロインは、主人公との道ならぬ恋に身をやつす秋葉でもあるようだ。嫉妬のあまりぶっとんだ秋葉は、このコース最大の見世物かもしれない。
 琥珀コースでは、遠野家の誰もが幸せになれそうな予感を残し、一応の大団円を向かえている。が、物語の完成度として、秋葉コースに比べると深みに掛けるきらいはある。ということで、俺的好みはやはり秋葉たんなのか。こういう嫉妬深いキャラクタ造形は好きではなかったのだが、秋葉の場合は気位の高さゆえの馴れ合いの無さが、それを補っている気がする。
 全体的に、かなり面白かった。他にビジュアルノベルをプレイした経験は無いので、月姫が突出して面白かったかどうかは分からない。しかし、全ての分岐が固定された、紙媒体上のテキストアドベンチャーとは、なるほど異なる見せ方が可能なのだなと思った。
 こうなると、PlusDiscも歌月十夜もやりたいところだけど、どこを探しても品切れのようだ。早く再販してくれ~。

2003年02月09日(日曜日)

月姫3人目、秋葉たんの場合

00時00分 ゲーム 天気:晴れ

 月姫の裏ルート一人目は、主人公の妹、純潔お嬢様種の秋葉だ。
 中断を挟みながら、せこせことゲームを進めてゆく。秋葉は、なんというか、ツボ。こういう複雑な愛情表現を示す、しかし根は単純なキャラクターというのはヨイ。ハァハァじゃなくって、もっと根深い、突き刺さるような感情を呼び起こす。いろんな意味で切ないキャラクター作りだ。
 秋葉だけは全キャラクターの中で別格の扱いで、通常はグッドとトゥルー2種類あるエンディングも、秋葉だけはノーマルとトゥルーとなっている。グッドが無いのは、主人公と秋葉が決して切り離せない存在だからだろう。一つの資源を分け合っていることが秋葉の反転の根本的な理由なのだから、どうしたって一方が犠牲になるか、共倒れになるかしかない。最後に主人公が自決するか、それとも秋葉とともに衰弱しつつ生きて行くか、二つに一つしかないのだ。そのせいか、さらに秋葉の願いをかなえてやる(ようするに秋葉を始末する)デッドエンドも存在する。主人公との絡みが根源的で、また他のシナリオでもキーパーソンになるという点で、やはり秋葉は別格の扱いにせざるを得なかったのだろう。
 トゥルーエンドは切ないね。秋葉のその後を想像しちゃいます。まあ、ちゃんと後日談が用意されているようなのだが。

2003年02月07日(金曜日)

まだ同人ゲー中

00時00分 ゲーム 天気:晴れ

 月姫も二人目、シエルの攻略とあいなった。表ルートのヒロイン二人はいずれもアクション志向で、物語を構成するフレームも大きなものだ。それだけに、割と気楽に楽しめるようになっている。それにしても、このゲームはHシーンがねちっこいな。
 シエルたんにせよアルクェイドたんにせよ、それぞれに業を背負って生きている。こういう設定が流行りなのだろうか。因業の奥深くからにじみ出る絶望と、生きていることから派生する必然の救い。その大きな間隙を読者に提示することで、物語世界を広く、深く見せる手法は、昨今のモダンホラーにも散見されるものだ。というか、このゲームは、動きと絵のあるモダンホラーを書きたかったんだろうな。

2003年02月05日(水曜日)

同人ゲーに走ってみる

00時00分 ゲーム 天気:曇り

 日曜にゲマずとかメロンブックスとかに寄ったのは、あるゲームをゲットするためだった。それは、TYPE-MOONの『月姫』という18禁ゲーム。ああ、ここで逃げないで。いや、別に逃げられてもいいか。しかし、このゲームでは、18禁部分はあんまり重要ではない。付け足しみたいなものだ。
 前から評判は聞いていたが、ふとした事で横浜で売っていることが判明し、どうしても欲しくなって買ってきたのだった。なんだか社会見学してきた気分。
 このゲーム、攻略できるギャル様は5人いらっしゃるのだが(一応はギャルゲーなので)、ある順番で解く必要がある。密かに妹属性付(いや姉属性もメイド属性もついてはいるが)の吾輩は、一部の妹属性付を、ボーリングのピンのようにばたばたとなぎ倒してしまったという、主人公の義妹である秋葉から攻略したい。が、どうも最初に表ヒロインのアルクェイドからやらなきゃならないみたいだ。
 あんまり期待しないで始めた吾輩だが、さすが表ヒロインのシナリオと思わせる、ダークで激しい展開に引き込まれた。テキストは洗練されてないし、また誤字脱字が多いのだが、それでもアツいものは感じるぜ。ビジュアルノベルという位置付けなので、文章が長い。紙媒体なら、長ければ長いでさらっと読み飛ばせるのだが、この場合はセンテンスごとにマウスをクリックして読み進めなければならないので、どうしても冗長に感じる。特に、この作品の枢要部である吸血鬼に関する説明と、その描写は、どうしても長くなりがちなのだが、かといって委細隅々まで頭に入れなければならないというものでもない。それを飛ばし読みできないのは、どうにももどかしい。ここはプロンプトまでの表示文字列長を大きく取り、ユーザにじっくり読む機会と、飛ばす機会とを与えるべきだろう。などと、密かにビジュアルノベルの仕様も検討したりしてな。ともあれ、読むスピードも製作者が縛ってしまえるビジュアルノベルでは、こんな細かい気遣いが重要になってくるのではないだろうか。
 とりあえず、最初の敵を片付け、次の敵にまつわる謎に迫って行くところで中断した。なかなか楽しめそうだ。