Strange Days

2000年06月30日(金曜日)

湿気に死にます

22時23分 暮らし 天気:くもりでしたよね

 今日は蒸し暑い一日。気温の方はそれほど極端でもなかったが、湿度が高くて蒸し暑い(生暖かいではなく)風が部屋を吹き抜けていく。
 これはたまらんのでさっさとエアコンをドライに入れた。こういう面での根性がまったく鈍りきってしまったな。わはは。

2000年06月29日(木曜日)

朝から不調なときは

10時21分 暮らし 天気:くもりのち雨

 朝、目覚めると、昨夜の不調がまだ残っていて、頭がぼんやり重かった。この重さは風邪ひきかけ&自家中毒のそれを予感させたので、特効薬の葱入りうどんを作った。朝食を自前で作るのは最近では珍しい。最近、朝食は会社の食堂で食っていたのだ。七味を叩き込んでむさぼり喰らうと、多少汗をかき始めて、前記症状は綺麗さっぱり消えうせた。効果てきめんなり。

2000年06月27日(火曜日)

あぢー

19時17分 暮らし 天気:くもりですね?

 蒸し暑い日が続く。僕の部屋はアパートの東の端にあって、割と風通しは良いのだが、それでも部屋の中に湿気がこもってしまってやってられなくなる。さっさとエアコンをドライモードにした。
 体にカビが生えないか心配になってくる。

2000年06月26日(月曜日)

なぜか足が痛い

17時15分 暮らし 天気:くもり

 なぜだか知らないが、日曜日から足が痛いのだ。かかとが痛んで、歩くたびに響く。その原因に、これという思い当たるものが無いのだ。
 強いていえば土日に歩き回ったことくらいだろうか。しかしその程度のことでこうなるものだろうか。なんというか、重い鈍器のようなものでかかとを殴りつけられたような痛さなのだ。
 考えられる原因はいくつかある。
1.夜中に無意識のうちに裸足で飛び出して駆け回った。
2.夜中に窓から白髪の老婆が侵入してきてかかとを金属バットで乱打した。
3.夜中に長島茂雄が侵入してきて(以下略)。
 ともあれ足が痛むのは事実で、緊急時に走り出せないので難儀している。歩くだけでも大変なのだ。いやあ、足が疲労骨折でもしたか。

2000年06月23日(金曜日)

蒸し暑い

23時06分 暮らし 天気:雨でしょ

 昼間のうちに気温が上昇し、おまけに降り続く雨で湿度が高くなっているので、帰宅したときにはかなりの蒸し暑さだった。早速エアコンをつけて、開けていた換気窓を閉めた。寝室は意外に気温が低く、マシンの熱の凄さを感じた。今は1台しか着けてないのだから、全部着けっぱなしだとどうなるだろう。慄然とするものがある。
 帰宅時にドアの所にクロネコからの連絡が入っていた。荷物が届いたのだが不在で云々だ。再配達の日時を電話のプッシュ信号で入力できるらしいので、早速やってみた。おっちゃんを相手にするより話が早いが、後で確認できないのがいまいちだな。
 荷物はブックウェブで発注した本だろう。ブックウェブも紀伊国屋の店頭在庫に関してはリアルタイムに確認できるようになり、在庫されているものは確実に入手できるようになっている。流通の在庫に関しては相変わらず博打だが、これはかなりの進歩だ。どちらもより便利にしようと頑張っているようだ。

2000年06月22日(木曜日)

蒸し暑すぎる

22時05分 暮らし

 帰宅して、部屋のドアを開くと、熱気が押し寄せてきた。うわっ、これはいかん。速攻でエアコンを入れる。
 本格的に梅雨を感じるこの頃だった。

2000年06月21日(水曜日)

観望はなし

23時44分 暮らし

 雨は降ってないが雲が濃い。時々月が顔を出すが、すぐに雲に隠れてしまう。今夜も観望は無理だな。

2000年06月20日(火曜日)

暑くなってきた

20時40分 暮らし 天気:晴れ風くもり

 次第に暑さが染みてくるようになった。帰宅してドアを開けると室内から暑気がムッと押し寄せてくる感じだ。まだPCが誤動作するほどではないが、食物が傷みやすくなってきただろう。
 夜はそろそろタオルケットだけで充分になってきた。というか、羽毛布団の他はこれしかないんだけど(極端すぎ)。

2000年06月18日(日曜日)

よく寝ました

20時34分 暮らし 天気:くもり

 ふと目覚めるともう夜だったのでまた寝た。じゃなくて、いいかげん夕方だったので買い物に出かけた。ふと、明け方にDiabloを始めるという暴挙をやらかしてしまったが故だ。おかげで夕方以降は何もする気力が湧かない。
 これが夜になると目が冴えて、明け方にうとうとした以外は一睡もできなかった。よく寝ると睡眠不足になる。世界は神秘に満ちている。

2000年06月14日(水曜日)

久しぶりの青空

18時31分 暮らし 天気:雨のちくもり

 朝方、雨が降っていたのだが、昼にはあがり、夕方には青空さえのぞいていた。
 寒気でも入り込んできたのか、気温はさほどに上がらない。涼しい風が吹いている。しのぎやすい日だった。

2000年06月13日(火曜日)

耳が......

18時28分 暮らし 天気:雨に次ぐ雨

 朝、目が覚めたとき、左の耳が詰まった感じで聞こえなくなっていた。気持ち悪いなーと思いながら出勤の準備をしているうちに直ってしまったが。ここ数年、内耳の管が細くなったのか、病気をすると耳が詰まりやすくなっている。あるいはストレスかもしれない。海老名にいた頃の上司が、ストレスからくる難聴で名古屋送還の刑に処された事もあった。人間の体は心の状況に正直に反応するのだな。

2000年06月12日(月曜日)

復活

23時27分 暮らし

 夕方に起き出してもまだ8割頭だったので、気合を入れるために焼きそばを作ってビールを流し込んだ。これが効いたのか、ようやく頭がしゃっきりしてくれた。ってアル中かい。
 起き出して、Hページに手を入れ、BBSの調整に手をつけた。怪しい雑談ページをさらに怪しくして、リンクページも天文関係を大幅に充実させた。なんだか初志と違うページになってきたなあ。最初はPCとDiablo(爆)のページだったんだけど。
 Diablo2関連の情報も、発売が決まって急激に増えているようだ。そろそろうずうずしてきたぞっと。

雨だな

18時25分 暮らし 天気:雨々です BGM:Rain Song/Led Zeppelin

 前日からの不快な感じはまるで改善されない。こういうときには汗をかけば何とかなるのだが、季節柄不快な、ねっとりした汗をかくばかりで、体温の降下には役立ちそうにない。さっくり休みましょう。しかし休出して翌日休みか。なにしてるのやら。
 布団に寝転がって、雨の音に耳を傾けていた。どうせ休むのならば、晴れの日より雨の日がいい。雨の日の静けさが心を安らわせてくれる。物理的には音量は増えているはずだけど、不思議な現象だね。人間の心の働きというものは不思議だ。
 それにしても今年の梅雨は梅雨らしい梅雨だな。例年、入梅後もしばらくは空梅雨という状況があたりまえだったのに。今年の梅雨前線は気合が入っている。おかげで星空を見たい僕は割を食っています。とほほ。
 ふと気づくと、もう夕方になっている。そろそろ日が暮れ始める時刻だった。今日は眠りに眠った日だったな。
 書くまでもないことだと思うが、雨なので観望は不可能です。

2000年06月11日(日曜日)

休出

19時22分 暮らし 天気:くもりと雨

 雨の中、会社に向かった。仕事が終わらねー、と喚きつつマシンの近辺をうろうろ。本当に終わらない。HP-UXへのパッチ当てって、どうしてこんなに面倒なんだ!(これでもテキストをシェルに食わせて.depotを得てswinstallと簡略化されてはいる)。おまけにJava2の前提パッチとして挙げられているもののいくつかは、HPの個別パッチデポでも見つからない。リプレースされているのがあるようだが、それがJava2の前提パッチに反映されてないのだな。とりあえず当てられるだけ当てておく。
 それで起動すると......Java2アプリケーションが起動できないでやんの(T-T)(身も世もなく泣き崩れる)。パッチ当てる前は起動できてたやん。なぜだ、フィオリーナ!(あんまり関係ないよな)。

2000年06月10日(土曜日)

いろいろ買い物

22時42分 暮らし 天気:くもりです

 昨日、無事にボーナスが支給されたので、さっそくモノを買い物に出かけた。
 秋葉に出かけ、まずは協栄に向かった。先週、ビクセンのファインダーが入るでしょう、といっていたのを憶えていたからだ。ところが店員さんに聞いてみると、まだ入ってないという。「電話を下さってからいらしていただければ......」と店員さんはいっていたが、なに、他に用事はあるのでお気になさらず。
 じゃあスターベースに行こうかと思ったが、先に若松に寄った。ここでWorkPadc3(8MB)を買うつもりだったのだ。が、店内を見回しても見当たらない。カウンターで言えば出してくれるのだろうが、張り紙も見当たらなかったので、他を当たってみた。結局、M専にて4万円でゲット。思ったより安かったな。さらに折りたたみキーボードを買おうと若松に引き返したが、今日は品切れの様子。うう、思ったより売れているようだな。確かに、そそるアイテムではある。
 やむなくここではボールペン内蔵スタイラスペンを買い(しかしサイズ違いでPalm3系にしか刺さらなかった)、T-Zoneに入ったが、ここでも折りたたみキーボードは見つからない。液晶保護シートと皮製バインダーを買って出た。
 その足で高架をくぐり、スターベースに。ここで店員さんにBORGに着くファインダーのことを聞くと、いろいろ出してくれた。MIZARやタカハシのモノがここにはあった。MIZARの変な形の正立ファインダーはそそるが、口径が20mmと小さいのでパス。50mm級のとしてはタカハシの物があったが、値段は本体だけで2万以上する。結局、タカハシの6*30+足を15000円で買った。帰ろうかと思ってスターベースの店内に目をやると、いろいろ面白いものに気づいた。まず、前から欲しかったミューロン180+経緯台セットがあったことだ。経緯台は本当に頑丈そうで、かなり大きいミューロン180も軽々とハンドリングできそうだった。微動ノブも軽いし、本当にそそる。近々、C8の中古をなるべく安く買うつもりだが、それでもこの望遠鏡なら観望用に欲しいところだ。またTeegul100という小さなカセグレン式望遠鏡も面白そうだった。100ED持ってなかったら買ったかも。またタカハシ製の50mm フィールドスコープが9800円。これもそそるが、荷物が多かったので今回はパス。その後は丸五に寄ってとんかつを食らって帰った。
 帰って、まずはファインダーに取り付けてみる。実は、家を出る前にBORGの付属部品をやりくりして、ヘリコイドにアメリカンサイズを挿せる構成が実現できることに気づいていたのだ。そこにファインダーを着ける。全長がタレットの無い分だけコンパクトになり、そこにファインダーがついたのでますます精悍なスタイルになった。かっこいいぜ、俺のスーパーボーグ!(どの辺がスーパーだ)。これなら携行バッグにもすぐに収まりそうだ。ファインダーの足もタカハシ製だが、鋳物のがっちりしたものだった。
 続いてWorkPadc3(PalmVx)のセットアップを。これは寝室の文机に置いてあるPortege660CDTに着けた。いろいろなアプリをインストールして、大型辞書を放り込んでも、まだ4MBも余っている。これは使い出がありそうだ。
 また日本語OS3.5は細かい部分で改良されているので、ますますPalmが使いやすくなっている。これでインターネットアクセスしようとは思わないが、可能性はいろんな意味で開けている機械だ。

2000年06月09日(金曜日)

いや今朝は凄かった

20時38分 暮らし 天気:暴風雨

 目覚めると、外は大荒れの天気。風が、いや暴風が雨戸を叩きのめしている。台風でも来たのかと飛び起きてしまった。
 出社のためにこわごわ外に出たが、しかし雨はそれほどでもない。また風も(その瞬間は)それほどでもないように思えた。
「でも濡れるとヤだから傘差そうっと」
 しゅばっ。びしっ。
 その瞬間にタイミング良く吹いた強風に、一瞬のうちに傘がひん曲げられる(笑)。笑うしかない状況だ。それでも雨がそれほどでもなかったので、傘を更生させつつ駅に急いだ。
 昼の間は雨が叩きつけるように降る豪雨だった。今年の入梅は派手だ。例年、ひっそりと入梅していたのに。
 幸運が重なって、帰宅時にも雨はほとんど降っていない。足早に帰宅を急いだ。

2000年06月08日(木曜日)

蒸し暑い

23時37分 暮らし

 帰宅した途端、湿気の高さと高温に、うわっとなった。慌ててエアコンを除湿に入れる。うーん、快適。文明の利器だぜ。しかしそれは掻き曇っているので、今夜の観望はなしでした。

2000年06月06日(火曜日)

だ、だるい

20時27分 暮らし 天気:晴れ!

 朝、目覚めたら気力ゼロゼロ状態だった。そのくせ起床予定時刻の30分前。なんだか体がバラバラになったような感じがする。ともあれ、二度寝するとそのまま昼まで寝ていそうだったので、そのまま起き出して出勤した。
 会社でも気を失いそうなくらいの眠気が立て続けに襲ってくる。危うし、俺様の正気! ハリウッド的に波瀾万丈であった。
 とにかく仕事を終えて(多少、小人さんが暗躍したかもしれない)、20:00前に帰り着いた。
 帰宅して、飯を食ったら、強烈な眠気が襲撃してきた。これに抗うすべは我が手には無い。ゴロンと横になって爆睡。

2000年06月05日(月曜日)

くもってます

22時26分 暮らし 天気:晴れとくもりの重ね合わせ状態

 居も昼から空がはっきりしない。五月に入ってから大気中の水分が増え、入梅間近のこの時期にはさらに倍の絶賛くもり中である。ああ、光学兵器にカビが生えちゃうかも。
 実際、ちょっとばかりカビに注意しなければならないな。小物と望遠鏡の対物レンズは外しておいて、防湿容器に入れて吸湿剤で乾燥させておくのが良いのだろう。
 今日、マジにそういうのを買って帰ろうっと。

2000年06月04日(日曜日)

学校の近く

19時44分 暮らし 天気:晴れ時々雨

 朝、子供たちの歓声で目覚めた。アパートの正面にある中学校で、ハンドボール大会が開かれているらしい。いろんなユニフォームを着た中学生たちが走り回っている。これはこれで、なかなか清々しい眺めではある。睡眠の邪魔さえされなければ(爆)。
 とはいえ、こういう大規模な催し物のほかにはさほど騒がしくは無いので、別に疎ましく思っているわけでもない。こういう場所なので、きっと警察のパトロールも多くて治安もいいだろうと期待してもいるし。その代わり、近所に酒類の自販機が無いのが困り物だ。夜中にいきなり飲みたくなったときに困る(アル中か)。

2000年06月03日(土曜日)

本当に久しぶりに秋葉に出た

23時41分 暮らし 天気:くもり(水っぽい) BGM:Hotel California/Eagles

 久しぶりに秋葉に出た。いったい何週間ぶりだろう。
 朝は結構早く目覚めたが、それから二度寝なんかしちゃったりなんかして11:00過ぎにようやく起き出した。風呂に入り(この時間にかい)、身支度して14:00に出た。秋葉には15:00過ぎに着いた。
 まずはスターベースを目指す。とりあえず安いファインダーとワイドな接眼鏡を買うつもりだった。
 途中でカメラ屋に寄ったとき、面白いアイテムを発見した。雲台の上に付けるボール式傾斜台だ。これでカメラを自由に傾けようというわけだ。考えてみれば、あって当然のアイテムだ。
 我がMIZAR20*80用に調達した三脚は、雲台のレバーが水平にではなく斜めに突き出している関係で、高角度には向けられない代物だ。そこにこの傾斜台を取り付ければ、その上の双眼鏡の傾斜角を自由に変えてやって、天頂の星たちも見ることが出来る。早速買った。
 スターベースでは高そうな7*50くらいのファインダーしか置いてなかったのと、店員さんが急がしそうだったので買いそびれた。ただしフィールドスコープの中に面白いものがあった。MIZARの80mmフィールドスコープで、形としては我が20*80の半分そのものだ。そして価格は9800。だいたい 1/3くらいだ。双眼鏡は両目の軸を合わせる機構が命なので、まあこんなもんだろう。安いので思わず買おうとして、おのれの馬鹿さに気づいてやめた。 20*80を片目でのぞけばいいではないか。欲しいフィールドスコープはコンパクトでズーム可能な50mmくらいの、しかも見口が傾斜しているタイプだ。残念ながらスターベースにはそういうタイプはなかった。他にそそられるアイテムとしてはカートンの経緯台があったが、ちと資金に乏しいので見送ることにした。
 その足で(って別に足を取っ替え引っ替えしてるわけじゃないが)協栄に寄った。ここにまさに欲しいフィールドスコープが置いてあるではないか。コーワの展示処分品で、スペック的には僕の願いにぴったりのものだ。しかし金が無い。今回は諦め、来週まで売れ残っていることを願った。
 ここで店員さんにBORGの鏡筒に着くファインダーのことを聞いたら、いろいろ詳しく教えてくれた。なんでも、BORGの鏡筒にはタカハシ、Vixen のファインダーも着くんだとか。ただしVixenのは旧タイプしか着かないらしい。ファインダーの取り付け部がやけに複雑だなあと思っていたら、そういう目論見だったのか。さすがBORG、まるで小判鮫である。
 しかし、生憎なことに5*30くらいの安いファインダーは品切れ中らしい。いろいろ親切にしてもらったお礼代わりにMeadeのSW18mmアイピースを買った。手持ちのSWK23mmとWO13.5mmの中間的なクラスだ。ワイドな割りにかなり軽い。それでもBORGの超軽量アイピースに較べると結構重いのだが。
 その後は不調なWorkCentre用カラーカートリッジを買って帰った。どうもインクが目詰まりしてしまい、どうしても解消されないのだ。

2000年06月02日(金曜日)

マシン大移動

17時38分 暮らし 天気:だいたい曇り

 職場のマシン類を全て移動することになった。といっても各自の机上にある(建て前としてはOA用の)機械ではなく、テスト用に固めておいてある機械類を別のフロアに移すというのだ。30台強の大移動はどうなることやら。
 僕の世話している機械は5台だが、いずれもサーバクラスでかなりでかい。それに今の置き場所は僕の居場所から歩いて2秒の所(要するに通路を挟んだ隣)にあって超便利だったのだが、これからはいちいち下に降りなければならない。先が思いやられるところだ。

2000年06月01日(木曜日)

あ~らよ出前一丁

17時33分 暮らし 天気:晴れかもくもりかも

 僕が子供の頃は、ラーメンといえばずばり出前一丁のことだった。同じインスタント麺でもチャルメラやサッポロ一番、チキンラーメンではダメだった。近年は新手の商品や、実家の方ではかなり本格的な生麺パックなどが売られるようになったが、相変わらず出前一丁が僕にとってのスタンダードだった。
 理由はいくつかあるが、もっとも大きいのは中学のときに保健体育の教員が力説した「インスタントラーメンは体に悪い説」だ。その先生いわく、「インスタントラーメンのスープにはふつうの食品の絞り粕のような小魚などが使われているのです」。だから体に悪いというわけだ。しかし考えてみれば、絞り粕だからといって体に悪いわけじゃない。おからはどうなる。絞り粕だって立派な食品になるのだ。だから本当に絞り粕を使っていたとしても大して体に悪いわけじゃないだろう。そう考えた僕は、その後はかえってインスタントでも気にせず食べるようになった。要するに生物由来の材料を使っているのなら、そんなに悪くないではないかと思うようになったのだ。実際には化学調味料の多用などの理由もあったのだろうが、あの先生の警告はかえって仇になったのかもしれない。まあインスタントばかり食ってると体に悪いこともあるのだろう。しかし荒俣宏氏があの体躯をインスタント麺の常食で築いたということだから、カロリーそのものは決して低くは無いのだろうと思う。
 話が紀州みかんに化けそうなので戻すと、前述の理由でまずインスタントラーメンへの忌避がほぼ無くなった。その上で出前一丁でなければならない理由というと、これはトッピングに対する無類の鈍感さということになる。
 だいたい、インスタント麺を食すときには、なんらかの具を載せるようにしている。概ねキャベツを炒め、そこにベーコンかチャーシューを炒めて加える。場合によっては禁断の卵も煮込んでしまう。卵まで登場すると大抵のスープでは太刀打ちできず、てきめんに水っぽくなるのだが、出前一丁の強靭なスープはそれに耐えてしまうのだ。そこに大量の葱と炒め野菜を載せるとやはりラーメンが霞んでしまいそうになるのだが、そこにあのごまラー油を入れると、最終的にはやっぱり出前一丁としか形容しようの無いものに仕上がってしまう。あのごまラー油の強烈さは、何を載せようがその香りが消し飛んでしまう点にある。ごまラー油、恐るべしである。
 かくして数あるインスタント麺の中でも出前一丁が生き残ってきたのは、あのふてぶてしいまでの強靭さにあると考えている。インスタントラーメンはラーメンではなく、何か別種の食品なのだ。
 こんなにも愛している出前一丁なのに、横浜ではなぜかなかなか手に入らない。本格的中華圏の矜持が似非中華の存在を許さないのだろうか。どこかの通販で扱ってないかな。あの味を口にしたいのです。