Strange Days

2009年01月25日(日曜日)

新たなる夕陽ポイント

20時58分 デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:快晴(だが寒い)

 寒いなあ。晴れたのは良いが、寒い。外出する気になれず、部屋でヌクヌクとしていた。この体たらくなので、腹部装甲は去年の倍アップのボーナスセール中だ。
 さて、体を動かさないと精神が腐りそうなので、夕方に買い物がてら出かけた。ケーヨーデイツーの日向山店に寄りたかったので、ついでに海軍道路で夕陽を撮ろうと思った。D90をバッグに入れ、最近はこれしか乗ってないのかのEPIC号で出動。
 まず相鉄ライフいずみ野でミスドのドーナツを買い、横浜市道環状4号線を北上する。新幹線の跨線橋を越えたところだった。ふと左手を見ると、夕陽に照らされて広々とした農地が目に入った。その向こうには富士山が。これはいい夕陽ポイントだ。そう思い、海軍道路行きを中止。ここで撮る事にした。まだ時間はあったので、ケーヨーデイツーに立ち寄ってから、農地への降り口に立ち、夕陽を撮った。寒かったので、近くの自販機で温かな飲み物を買う。それを啜りつつ、夕陽と富士とをカメラに収めた。残念なことに、どうしても電線が視界に入るので、クローズアップには耐えられない。が、こんなに見事に富士山をも収められるのはいい。
 日が沈み、富士山をクローズアップすると、霞の向こうで雪に覆われているのが見える。見るからに寒い眺めだが、背筋が伸びる思いでもある。
 帰ろうと、少し北の横断歩道で対面車線に入り、南下し始めたところ、さっきの撮影ポイントで、車を止めて夕焼けを撮っている車の男女が見えた。ここは見晴らしいいもんな。
 寒すぎるので、日が暮れる前に帰宅。

2009年01月24日(土曜日)

境川に

18時26分 デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:晴れ時々くもり

 Windows7化の手を止め、境川に出かけた。また遊水地公園で翡翠を撮るつもりだった。今日はD90とFH20のどちらも連れてゆく。撮り比べるつもりだった。
 生憎なことに、日暮れ時に川に向かうと、西空低くに雲が広がり始めていた。それと寒いなあ。EPIC号をぽたぽたと走らせ、遊水地公園の人道橋に到着した。が、今日は翡翠はお休みのようだ。見当たらない。
 ビオトープを見渡せる、管理棟近くに移動する。遊水地はまだ工事が進展中で、どうやらビオトープの周りにも下りてゆけるようになりそうだ。
 ここから水鳥たちを撮る。D90で水際の奴らを狙った。FH20では、バタバタと飛び立って着水しようとしている奴を、高速連写で狙った。どうだろう、解像度といい、明るさといい、D90の圧勝だ。撮像素子の特性が大きく違うわけで、ダイナミックレンジの差が如実に現れる結果となった。FH20は、シャッター速度を1/500s固定にしてISO感度増感(1600)という設定にしてある。これで被写体ブレはかなり改善できたが、画像が暗くなるのはやむをえない。夕暮れ時、準逆光という状況なので、日の高いうちに撮れば十分に明るい画像を得られただろう。逆に、D90では、飛び立った水鳥が着水する瞬間を狙っても、連写で5コマも撮れないので、FH20のように数十コマから選り取り見取りというわけにはいかない。かなり補完的な関係を築けそうだ。しかし面白いカメラだ。
 夕陽の方は、既に雲の中にずっぽりはまっていたので、これというものが撮れない。それでも、しばらく眺めていたら、夕焼けらしきものが始まったので、夕景を撮って締めとした。
 EPIC号をサイクリングロード南端まで走らせ、帰宅。

2009年01月17日(土曜日)

翡翠と再戦

20時46分 デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:晴れ

 今日は早めに起床して、どこぞに遠出するつもりだった。昨日も昨日の内に寝て、朝は8:00に起きる気満々だった。が、ふと気がつくと12:00を回ってるじゃござんせんかosz
 あまりのことにしばらく何もする気力が湧かなかったが、負け犬気分に浸るのはそこまでだと自分に言い聞かせ、起き出して散歩に出かけることにした。
 まだ日はあるので、境川に出かけて、あの翡翠と再戦しよう。前は日没後の薄闇の中で遭遇し、単なる失敗写真なのか心霊写真なのか区別がつかないものしか撮れなかった。今日こそは。
 EPIC号で境川に出て、湘南台の高架を潜ると、早い時間だったせいか猫ポイントにが溜まっている。思わず猫分補給に走る我輩だった。この白いのはここの主なのか、とにかくででかくて、態度もでかい。
 さて、境川遊水地公園の人道橋に差し掛かる。先週のポイントに立ってみた。うーん、いないなあ。時間帯が違うからか、今日は周囲で草刈をやっているからか。
 と、ふと少し離れた草地に目をやると、いた。草地の上を旋回し、またどこかに消えた。目を凝らすと、水際の枯れ草に居座って、水面を睥睨している。しかし遠い。あの位置だと、撮るのに苦労しそうだ。という心の思いが届いたのか、単に巡回しているのか、程なくより近くに移動してきた
 さて、今日の作戦。前回はクローズアップしすぎて、とっさにカメラを振った時の手ぶれと、コントラスト差が低下することによるAFミスとで、ほとんどの写真が失敗に終わった。そこで、今日はむしろ広角端側で撮ろうと考えた。後で画像から切り出してやればいい。
 そうやって15分ほど粘った結果、3回ほどのチャンスに恵まれた。大体90mm相当のズーム域で撮ってみたところ、どうやらピントに関しては大幅に改善できた。ピンボケはこの手で解消できそうだ。次は見ての通りの被写体ぶれの方か。これを解消するにはシャッター時間を短くするしかないが、そうするとまた画像が暗くなってしまう。だがそこは目をつぶって、画像加工ソフトの方でエイッと明度を上げるしかないか。ISO感度も1600まで上げられるが、もともと小さな受光素子故にすぐにざらついてしまう。それも耐え忍ぶしかないな。
 ともあれ、なんとなくこのカメラの使い方が見えてきた。これはとっさの遭遇でワンチャンスをものにするような使い方じゃなくて、環境を予想して待ち受けるような使い方が向いているな。D90みたいに漫然と撮ってもそれなりに撮れるカメラじゃない。スィートスポットの狭い、気難しいカメラのようだな。しかし面白いな。はまると、普通は撮れないものが撮れるかも知れない。
 この遊水地には様々な水鳥がいる。鴨の群れが遊泳していた。白鳥が来ているという話もあったが、今日は見つからない。
 管理棟でトイレを使って出たところで、ロードのお兄さんに声を掛けられる。白鳥が来てるようだという話を、ここでも聞く。うーむ、どこにいるのかな。また来週に探しに来るぞ。
 夕陽を撮りながら南下し、南端で折り返して帰宅した。

2009年01月13日(火曜日)

Exilim FH20をもう少し

22時02分 デジタルカメラ 天気:晴れ

 今日は朝から少し頭痛があり、会社でも調子が出ない。定時で退けたが、遠回りしないでさっさと帰宅した。
 さて、FH20をさらに弄繰り回す。連写時に撮影枚数を掴みにくいと書いたが、撮影音再生ありで何度か試していたら、慣れたのかまあまあつかめる様になって来た。というか、撮影音無しだと高速連写時の開始終了もつかめなくなるので、これは必須だと思った。安っぽい音ばかりなのが難だけど。
 単写モードの画像設定が連写モードのそれに引きずられる現象だが、単純に単写→連写→単写と切り替えても出ない。さらにフラッシュ連写にまで切り替えてから戻すと、7M画素モードになってしまっている。これは、今のところ気をつけるしかない。ファームウェアのアップデートで直して欲しいな。
 ところで、これには期待を込めて16GBのSDカードを入れたのだが、実はRAWモードで撮影すると1枚撮る毎に数秒ほども記録に時間をかけている。これはRAWでは実用的でないので、9M画素/Fineの設定で撮っているのだが、この場合だと実に4000枚ほども撮れてしまう。一方、GX200には8GBのカードを入れているのだが、こちらはRAWで取っているため、これでは400枚強しか撮れない。
 そこでカードを入れ替えてみた。最初、お互いにカードを認識しない挙動不審なところがあったのだが、一度PCでフォーマットしてから、それぞれのカメラでフォーマットすると認識できた。おかしいな、PCからだと単なるFAT32フォーマットにしか見えないのに。
 そうしてFH20で高速連写を試してみると、なぜか記録時間が短縮されている。GX200に譲ったのは高速化を謳っているPhotoFastのDualCore/DualChannelカード、FH20に移ったのはトランセンドの単なるClass6カードだ。PhotoFastのだと40枚連写から操作可能状態*1になるまで15秒掛かっていたのが、トランセンドだと10秒そこそこに短縮されたのだ。こいつの方が速いのか。まあ、どっちも高速を謳ってはいてもClass6対応って表現だから、実際にどれくらいの転送速度かはやって見なければ分からないのだ。
 ともあれ、入れ替えた結果、GX200では800枚以上撮れるようになり、FH20でも2000枚は撮れる。十分だ。しかし、FH20で高速連写すると、一度に40枚ずつ増えるんだよな。そう考えると、やはり出来るだけ高速で大容量のカードが要るのだろう。サンディスクの超高速SDが安くなったら考えよう。

Exilim FH20は普通じゃないデジカメ

11時05分 デジタルカメラ 天気:寒いねえ

 三日間、FH20を使い続けて、大体こいつの正体が見えてきた。こいつは普通のデジカメでは出来ないことが出来る代わり、普通のデジカメでは出来ること*1が出来ない、あるいは難しい奴だ。
 普通のデジカメでは出来ないことは良いとして、普通のデジカメでは出来る事が出来ないのは困る事もある。
 例えば、静止画の連写をしたい場合がそれに当たる。連写ならこのカメラの独擅場ではないか。しかし、通常の、つまり比較的低速の連写を考えると、こいつは途端に不器用な奴になるのだ。
 FH20の場合、まずモードダイヤルありきで、これで単写、連写を切り替える*2。連写モードには高速連写とフラッシュ連写がある。フラッシュ連写は必ずフラッシュ発光を伴う特殊な撮影だから*3、当然高速連写で、連写速度を低速に調整してとなる。ところが、この高速連写モードで、というのが曲者。
 まず、高速連写モードでは、RAWはもちろん、900万画素目一杯使った撮影も出来ない。CMOSの中央800万画素相当からという設定になってしまうのだ。CMOSの読み出し速度の問題らしい。が、これが連写速度に関わり無く適用されるのは参る。
 また、こいつは完全電子式シャッターなので、今何枚撮ったかが非常に分かりにくい。シャッター音を発生させる*4事も可能だが、タイミングが微妙にずれていて、どうにも制御しづらいのだ。
 そもそも、FPSを低速に調整してしまうと、自慢の高速連写をしたい時に、いちいちメニューから再調整しなければならない。本当は、低速でもフル画素で連写できるモードが別に欲しいのだが。
 そんな奴なので、こいつではブラケット撮影が出来ない。まあ使うかと言われると滅多に使わないのだが、いかにも『デジイチと勝負しまっせー』という面構えなのに、機能的にことごとく劣るのは悲しいもんだ。
 他にも、MFの耐え難いほどの合わせ辛さも弱点だな。イマドキの高倍率ズームデジカメなら、MFにもそれなりに配慮されているものだ。しかしこいつの場合、そのMFがおまけ程度でしかない。FH20でのMFは、背面十文字キーの左右で合わせるのだが、長押しした場合の高速モードと、チョン押しでの低速モードの差が大きすぎて、物凄く合わせづらいのだ。またMF時に強拡大*5されるのもイマドキのデジカメらしいのだが、さすがに520mmの望遠端でのそれは、むしろ迷惑だ。もう少しズーム量を抑えてくれたらいいのだが。この辺、PowerShot SX10や、Lumix G1でのそれがあまりに出来が良かったので、比べてしまうと『こいつは使えない!』と思うくらい使いづらく感じた。実際、PowerShot S3ISに比べても、ピント合わせが難しいくらいだ。
 他にも、高速連写時の有効画素サイズ*6に、単写モードのそれも引きずられる*7、などなど、細かい部分での使い勝手がどうにもこうにもなのだ。これ、本当にF1から改良された機種なんだろうか。
 とはいえ、普通のデジカメでは出来ないことが出来るのも確かだ。この前の翡翠との勝負でもそうだったが、高速連写はやはり強い。あれをD90で撮ったなら、絵的にも使い勝手においてもずっと楽に渡り合えただろう。ところが4.5FPS程度の連写速度では、翡翠が水に潜り、すぐに飛び出してくるまでに、ほんの数コマしか撮れないことになる*8。FH20なら、10~20コマくらいは撮れる。これなら、翡翠が突入した瞬間、水中を進む様子、反転に移った瞬間、飛び出してきた瞬間と、ほぼ確実にモノに出来るだろう*9。もちろん、高速連写だとかなり暗くなる*10とか、前述のMFの問題とか、乗り越えなければならない課題はある。でも、特殊なことをしようとすれば、特殊なコストが掛かるのは仕方ないとも思うのだ。
 このカメラの存在価値は、高速連写、高速動画、ムーブインアウト撮影など、特殊な芸にあるのは間違いない。でも、その他の、普通のデジカメとしての機能が、ことごとく完成度の低いものに留まっている。減点法ならどうしようもない奴なのだが、一芸に秀でているという意味では換え難いものがある。そこをどう評価するかだろう。
 とりあえず、スナップカメラとしては十二分に使えるから、僕としてはあんまり問題を感じない。低速連写はいつも保険代わりに使っていたくらいで、別に使えなくて困るようなもんでもない。しかし、PowerShot S3ISの後継としてはどうだろうか。やはり、あのカメラのそつの無さと、このカメラのピーキーさは異質なものだ。この先、いざ当たり前のことをしようとして、また困る事が起きるかもしれないな。

2009年01月10日(土曜日)

思わぬ遭遇

20時52分 デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:晴れ

 寒いなあ。まるで冬の熊のように動きの鈍った僕は、昼過ぎまで部屋の中で起きているのか寝ているのか判別つかないような時間を過ごした。
 夕方、どうしてもExiliim FH20の試し撮りをしたくて、境川に夕陽を撮りに出かけた。速さ重視でTCR-2に乗り、裏道ではなくて長後街道~環4経由で境川遊水池公園に出ることにしたのが、思わぬ遭遇を生んだ。
 追い風に乗って突っ走り、天王森公園をかすめて遊水池に着いたのは、16:30頃だった。新しくできた人道橋を渡ってみようと思い、接近する。橋の横浜側から、遠くに見える旧エンパイヤホテルを狙った。520mm相当ともなると、手振れ防止機構が働こうがどうしようが、心拍によって画面が小刻みに動く状態だ。
 人道橋に落ちる夕陽を撮った。プリセットされている設定から、夕陽撮りの設定を試してみたが、色合いが不自然なまでに夕焼け色になるだけみたいだ。
 さっきのエンパイヤホテルを、今度は26mmの広角端で撮ってみるとこうなる。もの凄いズーム域だ。
 人道橋を渡っている時だった。橋の下をのぞき込んでいた初老のご夫婦が、手招きして教えてくれた。橋の下に翡翠*1が来ているのだと。並んでのぞき込むと、小さな沢の合流点に淀みがあり、そこの脇に張られたロープに、翡翠がちょこんと居座っていた。望遠で狙う。これは試し撮りに絶好だ。
 翡翠は、どうやら目の前の淀みに見え隠れする小魚を狙っているようだ。ならば、と思い、高速連射を試してみることにした。こういうシチュエーションではAFは当てにならない*2ので、MFの置きピンで撮らねばならない。ところが、FH20のMFがすこぶる決まりにくいもので、正直MFがついているだけというレベルなのだ。それ故に、既に日が陰っていたこともあり、撮ったうちのかなりがピンぼけとなってしまった。ここは困りものだなあ。
 それでも、じっくり構えていると、翡翠がダイブした瞬間を撮ることが出来た。パスト撮影の効果もあって、意外にタイミングは合わせやすいモノだ。
 まずは翡翠が水面に突入した瞬間だ。ここまで10枚程度、翡翠の陰が水面に迫る様子が写っていた。さらに数コマ後、翡翠は水中で羽を広げ、浮上しようとしている。もう少し明るく、ピントがあった写真だったらとも思うが、予期していなかった遭遇で、これだけ撮れたら御の字だと思う。
 その後しばらく、寒さに凍えながらシャッターチャンスを待ったが、これ以上のものは撮れず、あえなく閉園時間を迎えた。しかし、面白いな。また撮りに来よう。ちなみに、見回りに来た公園のおっちゃんいわく、近くの茂みに白鳥の幼鳥がやってきているのだそうだ。当然親もいるはずだよな。この公園には、流れ込んでいる和泉川に翡翠が多いこともあり、結構野鳥がやってくるのだそうな。
 その後は境川を南下する。夕景を撮る。この写真ではISO800まで増感しているが、元画像では細部がざらついてしまっていた。ウェブ用に縮小するなら問題はないだろう。
 元来た道を走って帰宅。

2009年01月04日(日曜日)

ご近所散歩ついでに試撮

23時55分 デジタルカメラ , 暮らし 天気:ちょっと雲が増えたかな

 今日も左膝が痛い。明日から会社なのだが、自転車で出勤できるかしら。とりあえず、氷嚢で冷やして熱は取っておいた。冬に、こたつに片足を突っ込みつつ、もう片膝は冷やす不条理。
 さて、自転車に乗れないにせよ、外出しないと体が腐りそうなので、徒歩で散歩に出た。昨日のExilim FH20を持ってだ。アマゾンに発注したこれ用メモリカードが届いてないので、暫定的にS3IS用のSD2GBを挿した。
 ついでに、ご近所の神様に初詣をと思い、御霊神社の方にぶらぶら歩いていった。途中の公園にある庚申塔。かつて東海道と中原街道という動線に挟まれた地区だった故か、この辺りには江戸時代の俗習である庚申塔がやたら多い。
 御霊神社には、まだ幟が立っている。鳥居をくぐった辺りにも、実はこの辺りで最古の庚申塔がある。神社には、三が日が明けた今日になっても、晴れ着を着た参拝客が散見された。帰省していた人々が、地元にもお参りしようとやってきた、という寸法だろうか。
 御霊神社から、すぐ西に広がる丘に登ってみた。頂上には小さな森があり、こんなお社が祀られている。すぐ近くに御霊神社なんて由緒ある神社があるのにね。
 この丘の西に下ると、畑越しに夕陽がよく見える。ああ、9連休、なにもしないで終わってしまったな。
 帰宅してすぐ、黒猫の人が荷物を持ってきてくれた。その中に含まれていたFH20用のメモリカードを、早速挿してみた。モノはPhotoFastのDual Channel SDHC16GB。内部的に8GB*2という構成になっていて、ストライピングして高速化しているという触れ込みのもの。値段の割に速いと言うことで買ってみた。FH20に、何ら問題なく適合できた。
 さて、今日の散歩で、FH20の問題点がいくつか浮かび上がってきた。まず、AF性能が意外に低いのだ。これはヨドバシでの試撮では気づかなかった点だ。室内や静物なら問題ないのだが、遠景や雲のように、境界がやや判別しにくい対象に弱いみたいなのだ。それでも、キヤノンの機械なら問題ないだろうという相手に対して、フォーカスを迷う場合が多かったのだ。まあこれは、慎重に当たればいいと思う。
 これに関連して、マニュアルフォーカスの操作が難しいという点も浮かび上がってきた。マニュアルフォーカスに切り替えるのは、レンズ横のボタン操作だけなので簡単だ。が、背面左右キーでのフォーカス調整が、長押ししての高速モードと、短押しの低速モードとの差が大きすぎて、非常にやりづらいのだ。慣れてないというのもあるのだろうが、それにしてもと思う。
 また、各ストロボ発光モードでのシャッター許可ポリシーが厳格すぎて、使いにくく感じる面もある。発光モードには、大別して発光を禁止するモード、必要なら発光させるモード、絶対発光するモードがある。通常は必要なら発光させるモードを使えばいいと思ったのだが、ここに落とし穴があった。このモードでも、カメラが『発光させなければ』と思った時には、必ずストロボをポップアップさせて発光させなければ、シャッターが絶対に降りないのだ。それでもシャッターを切るには、わざわざメニューから発光禁止モードに切り換えなければならない。これはもの凄く不便だ。キヤノンのように警告は出すが、ユーザの意思を優先してシャッターは落ちるというポリシーの方が、ずっと使いやすいのに。あるいは、ニコンのように勝手にポップアップして発光するかだ。仕方ない、普段は発光禁止で使おう。幸い、メニュー階層は浅いので、切り替える手間はさほどでもない。
 全体的に、いくらニコンやキヤノンの同クラスのような顔をしていても、基本はメニューからいちいち切り替えてくださいという、より初心者向けのインタフェースになっている。でも、我慢できる範囲だと思う。
 なんてFH20をいじっていると、電話が鳴った。実家からだ。なんとなく不穏な予感を抱きつつ、母の言葉に耳を傾けた。
『XXが亡くなってね』
 えー、叔父さんが。まあ脳溢血で倒れて以来、20年ほども寝たきりだった人だけど。それにしても叔父さん、凄いタイミングだったな。去年の年末でも来週でも仕事で帰れなかったところだ。
 とりあえず母と急遽帰省する話を打ち合わせ、子細は明日の出社以降と言うことで電話を切った。明日は荷物を担いで出社しなければ。

2009年01月03日(土曜日)

もの凄く久しぶりに秋葉原に

22時55分 デジタルカメラ 天気:相変わらず晴れだ

 一晩寝て、結論は出た。寝ているうちに結論を出せるなんて、便利な脳みそだ。ともあれ、俄然買う気になった。物欲の神様の唆しにまんまと乗り、価格コムで最安値を調べ、すぐに入手できそうな秋葉原に出かけることにしたのだ。実は左膝が痛んで、熱を持っているので、養生しなければならない。歩き回るのも嫌なので、予め地図で当たりをつけて、地下鉄立場駅へと向かった。
 suicaの便利さを堪能しながら*1秋葉原に降り立つ。ここに来るのは実に4年ぶり。買い物目当てとしてはそれ以上の時を置いての訪問だ。駅前のレイアウトがずいぶん変わっていた。
 目当ては以前は俺コンがあった辺りにあるニッシンパルだ。店に飛び込み、在庫を聞くとスパッと出てきた。購入して、今度はメモリカードを求めて彷徨ったが、そういえばどんなメモリが必要だろう。小容量でも高速なものが向きそうだが、逆に大容量じゃなければ箸にも棒にもかからないかも知れない。うーん、情報を集めて、アマゾンで買おう。さくっと帰宅した。
 帰宅して、いそいそと箱から取り出す
 Exilimじゃん! そう、なんと、大穴も大穴だったExilim FH20を買ってしまったのだった。だが衝動買いでは無い。たぶん、ただの衝動買いでは。
 昨夜、PowerShot Sx10と、対抗1に格上げしたFinePix 8100fdを中心に、同等クラスの高倍率ズームコンデジの情報を集め、検討してみた。要件はAA駆動、広角端30mm以下、望遠端が350mm超であること、バリアングルモニタ、見やすいEVF、などなど。それで現実的なサイズと重量でまとまっていればいい。まあ、バリアングルモニタは便利だけど、実は使うために展開するのが億劫で、意外に多用しなかったりする。なので、この点は優先度を落として良いと思っていた。
 そういう条件で探すと、例えばパナソニックのLumix TZ3は魅力的に映るのだが。バリアングルモニタではないが、広角端28mmからの10倍ズーム機とは思えない小ささ、軽さが目を惹く。なんといっても、これは旧機種なので今は2万円以下で買えるのだ。しかし、28mmから10倍では物足りない。自分の写真を顧みると、S3ISでも380mm相当の望遠端をかなり多用している。旅行だと、寄れないけど大きく撮りたいことなんて多いわけで、どうしても望遠端’も’出来るだけ欲しいのだ。
 そういう目で自分の要件をさらに絞ると、ズーム域とAA駆動が残る。この2点は外せないな。AA駆動は、もう手元のカメラはほとんど専用リチウムイオン電池駆動だから外しても良いかなと思わなくも無い。が、長期の旅行時に、2式程度のリチウムイオン電池だけでは不安だ。AA電池*2中心に組めば、他の機器へもUSBバッテリーケースを軸に電源供給できることもあり、実に電源体系を組み立てやすいのだ。なんてったって、非常時には安いアルカリ電池で凌げる点が大きい。そう考えると、この2点は外せない。
 すると、やはりSx10かな。8100fdは少し軽くて良いのだが、なにか所有欲を満たせそうになかったし。
 が、その時に気になり始めたのがFH20だった。これ、ヨドバシでも手に取ってはいたのだ。だが、シャッターの動作感が『ポショッ』ってな感じで嬉しくない。さすがデジタル小物メーカーだなと思った。だから候補からは外していたのだ。
 ところが、これの持っている異能がすごく気になり始めた。この機種は超高速撮影が可能なのだ。実に40FPSという速さで静止画像を撮れる上、1000FPSという狂ったような高速動画を撮ることも出来るのだ。小さな受光部故に撮影条件は厳しいだろうが、他に類を見ない異能のカメラだと言うことは出来る。そう考えると、無性に欲しくなってしまったのだ。だって、俺たち『第3の目』だの『驚異の世界』だのを見て育った世代は、あのミルククラウンを撮ってみたいじゃないか。いや、それだけかよと言われそうだが、とにかくD90では絶対に出来ないことが出来そうな気がした。これは補完に向いている。
 他の部分、AA駆動とズーム域は申し分ない。重量も電池込み500g弱なら許せる。というか、こんな変態カメラにAA駆動をよく盛り込んだものだ。もう、欲しくて仕方なくなって、とうとう秋葉原にレッツゴーしてしまったという始末だ。いや、決して衝動買いじゃなくて、熟慮ノ上ダヨ?
 いくらか試撮してみたが、やはり動作感はデジタル小物だな。軽いよ。ポコンってな感じ。でも機械的にはともかく、電子的な部分で凄く頑張ってみましたという感じがありありとうかがえて、好印象。思うに、ソニーが無くなる日は来るかも知れないが、カシオはずっと残ってゆく感じがするね。ほどほどのセグメントでオンリーワンを鷲掴みにしているメーカーだと思う。

2009年01月02日(金曜日)

町田ヨドバシまで

23時19分 デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:快晴続く

 さて、去年から延々と悩み続けてきたミドルレンジカメラの選択だが、機は熟したと見た。そろそろD90の圧倒的*1高性能ぶりと、重さ大きさを深く胸に刻み込んだ。今なら買えるぜ、中途半端な大型コンデジを。
 本命候補がPowerShot Sx10なのは変わらない。対抗がLUMIX DSC-G1なのも。コンデジじゃないっちゅうに。でも、サイズ的には競合するくらいまで来ている。他にいくつかの対抗、大穴を胸に、町田ヨドバシへと向かった。ヨドバシ前に止めたかったので、スタンド付きの自転車を選択せざるを得ない。するとBikeEかSatRDay MK.2、つまりリカンベントしかない。今日はBikeEを選んだ。
 町田ヨドバシに入り、カメラコーナーにまっしぐらに向かった。そしてD300、D700、D3Xを矯めつ眇めつなで回した。コンデジはどうした? いやあ、やはりD90とはいろんな点で格が違うなあ。特にD3X。まるで重機関銃のような、無慈悲なまでの確実さが印象深い。しかし5分も持っていたら腱鞘炎間違い無しの重さも。さあ、今なら大型コンデジを軽く感じられるぞ。
 まずPowerShot Sx10。やはりキヤノンはカメラメーカーだなと思うのは、コンデジのくせに動作感が確実で小気味よいことだ。特にズーミング動作のすばらしさはどうよ。フォーカスもびしっと決まる。これは大型コンデジの普遍的完成モデルかも知れないと思った。重いけどな。そう、やはり重く感じるのだ。今のS3ISに比べて200gものビハインドは、結構腕に来る。しかしAA電池駆動、バリアングルモニタ、EVFなどの完成度の高さは、他社製同級コンデジに比べて、一頭抜けていると感じた。問題は、重量とサイズも頭抜けているところだ。
 対抗1のLumix G1も手に取る。これはデジタル一眼としては、やはりかなり小さく感じる。とはいえ、標準レンズの14-45*2を着けても、Sx10より大きく感じる。しかも旅行用と考えて30mm以下の広角~300mm程度の望遠をカバーしようとすると、レンズをもう1本持ち歩かなければならない。動作としては、マニュアルフォーカス時のフォーカスエッジ拡大の動作が小気味よくて、もしかしてキヤノンのそれより出来が良いかもと思ったりしたのだが。これを旅行に持って行くのは、やはり覚悟が要りそうだ。
 うーむと悩み続け、とうとう結論は出せず、帰宅することにした。その前に、対抗各種を見ておく。フジの機種が軽くて良さそうだが、なぜか動作が気持ちよくない。なぜなんだろう、フジは機械に弱いのか?
 ヨドバシを出て、既に真っ暗な境川沿いに走って帰宅した。そして部屋でごろごろし、情報を集めて再検討しているうちに夜が更けたのだった。うーむ、悩むなあ。