今年も、小出川に彼岸花を見に行った。BD-1で、湘南台を通過してしばらく、気軽な距離だ。D7100+16-85mmで撮り回る。
小出川の、やや下流まで歩いたところで、一団の人々がなぜか、夕陽の方にカメラをセットし、なにかを待ち構えているのに気づいた。なんだろなー、と呑気に、気にもせず、撮り回っていたのだが。
やがて、落日が地平線に近づく。夕陽専門写真家としては見逃せない。早速、カメラに収め……という瞬間にようやく気づき、慌てて連射した。
ダイヤモンド富士が拝めるのだった。なるほど、これと彼岸花を、同じフレームに収めたかったのだな。来年来た時には、気をつけよう。
残光に浮かぶ彼岸花を撮って、帰宅。
高野への往復時、車窓から彼岸花が見えていたのを思い出し、彼岸花を見にゆきたくなった。以前から近場で花の名所として耳に入っていた、大和市の常泉寺に足を延ばすことにする。
ピナレロくんで、まずは境川に。境川沿いの田んぼにも、あちこちに
赤い花が見える。彼岸花は、その毒性を見込んで、害獣避けとして植えられたものなのだ。
長後のココイチに寄り、カレーで補給。それからちょっと北西に走り、Google Mapsで常泉寺を探し当てた。
寺は入観料を取る。それほど広くはない庭園だが、彫像の類がゴロゴロしていて、また散策路の間を立木で遮っているので、奥深く感じる。
ここの売りの一つは、
白い彼岸花。実は近縁種との雑種なんだそうな。野では確かにレアアイテム。
庭園には、
彫像の類が実に多い。そんな所に、ドォォォンと佇んでいるのは、ありゃあ、これはこれは、
せんとのアニキじゃござんせんか! 一般に流布しているせんと像が、ゆるキャラらしく多少緩められているため、この原型のキツさがたまらん。
庭園内には、彼岸花がそれほどには密集しておらず、
そこここに散在している。
さきのせんとくんをデザインした、籔内佐斗司の作品が、境内に結構多い。これは新作の
縁結び菩薩。むしろSAN値が下がって、寿命も削られそうだ。
境内の小径を散策しながら、カメラを働かせた。
常泉寺を辞し、境川の鉄塔ポイントで、
夕景を観測する。早々と、秋も深まったものだ。