Strange Days

2015年05月09日(土曜日)

雨の今治、松山をうろついて帰る

22時52分 天気:雨(現地)

 朝、昨日の好天が「ああ、ありゃ間違いじゃった」と言わんばかりの、きっぱりした雨だった。まあいい。今日は傘を差して歩けばいいのだから。
 宿でトラベルケースを発送し、チェックアウト。港方面に歩いて行った。Ingressしながらだ。雨の今治港は、フェリーの時間が開いているせいか、誰も居ない。待合室には、お年寄りが屯していた。かつて、僕が子供の頃*1には、結構な賑わいだったのだが。
 駅からアーケード街に進むと、トンツクトンツク賑やかしが聞こえてくる。どうやら、市中の神社のお祭りらしい。雨、しかも肌寒いほど気温が低い中、大変だ。テンションが低くなりそうだが、頑張ってほしい。子供と大人で組んだ、獅子舞が披露されている。
 雨の良い所は、花々が瑞々しいこと。道端の、なんということもない花壇の花ですら、この時ばかりは輝くようだ。
 今治駅から特急に乗り、松山へ。駅前から路面電車に乗り換え、道後温泉に向かう。雨の中、道後温泉周辺をうろつきながら、Ingress。溜まりに溜まっていたXMバスターを消費する機会だ。
 雨の中、道後温泉本館の佇まいは、素晴らしい。
 湯神社を経由して、伊佐爾波神社に登ってみた。石段が不揃いの丸石を使ってあり、結構なクリート殺しだった。なにかの神事が進行していたので、長居はしなかった。
 そろそろ、風呂に入っておくか。本館が空いていたので、神の湯二階席に入った。風呂あがりの茶が旨い。
 空港行きのバスには時間があったので、もう少し散策。奥まった場所にある宝厳寺に立ち寄ってみた。建て替え中なのか、山門を潜るとガランとした敷地がある。
 空港行きのバスで、松山空港に。荷物は軽いので、手荷物預かりに立ち寄る必要はない。ゲートを潜る前に、肉うどんを腹に入れておいた。
 羽田に帰着し、帰宅。時機が合い、思わぬ11連休の長旅となった、今年のGW、充実であった。

2015年05月08日(金曜日)

しまなみの、あんまり行かない方面を走る

23時48分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:快晴

 仕事の狭間にうまくハマったおかげで、このGWは長く遊んでいられた。最後に、しまなみを走ってから、帰る。
 朝、実家を出て、呉線で尾道に。段々と夜が明けてゆくのを見ながら、列車は淡々と瀬戸内の海岸を走ってゆく。
 尾道に降り、まずは腹ごしらえ。駅横のラーメン屋が、もしかして開店時間を30分繰り下げたのか、このところ8:30に開いているのを見たことがない。なので、横のリトルマーメイドで、軽く朝食。ここのトイレはシャワートイレなので、満喫しておく。
 尾道駅前渡船で向島に渡り、今日は標準ルートを淡々と走る。ちょっとした心づもりがあって、できるだけ先を急いでおきたかった。
 途中、向島大橋を潜る。そういえば、ここから岩子島に渡ったことはない。島を周回する道路はあるので、機会があれば渡ってみたいものだ。
 推奨ルートだと、因島大橋を北から見ることになる。大体は逆光下だ。これはこれで印象的。
 しまなみ海道は、去年度一年間、自転車通行料金無料となっていたが、今年度もめでたく継続された。今のところ、広島側、愛媛側、双方の予算処置が必要なので、毎年やきもきすることになりそうだ。
 今日は、因島の南ルートを回りたい。一度回ったはずだが、10年以上は前なので、まるで印象に残ってない。南に下った辺りで因島大橋を振り返ると、ちょうどさっきとそっくりな構図で、順光側が見える。
 因島の北側は、工業地帯と住宅地が多く、地方都市の景観だったが、南側は人家もまばらで道も細く、島の眺めが濃厚になる。
 小高い鼻を回ってゆくと、その突端辺りに小さな神社があるのを見つけた。幸神社。さいのきさんと呼ばれていたそうな。
 因島大橋から南端くらいまで、小高い鼻を超えると小さな集落があるという感じ。島の風景だ
 もうじき昼という時刻だが、まだ因島にいる。ふと通りがかった、家老渡のフェリー端に近い集落で目にした、大出商店の佇まいにビビっときたので、入店。店のおばちゃんと話しながら、鉄板でお好み焼き。直感に誤りはなかった。大変正しいお好み焼き。美味しい。この辺の住民、勤め人のご飯場所なのだ。
 お腹を満たせて幸せ。生口橋方面に向かう。ここまで来る間、あちこちの小堂に幟が立っているのが気になっていた。今日は島遍路のお接待の日ということらしい。大変気になったが、先を急ぐ。
 生口橋の登りにかかり、いつもの構図の写真を撮る。ここで既に昼を過ぎているなんて、今までにない記録だ。生口島に渡り、ドルチェ本店でシャーベットを。気温が上がってきており、冷たいものが美味しい。
 今日は耕三寺にもしおまち通りにも寄らない。高根島に行きたかった。高根大橋は2回通ったことがあるが、実は2回とも渡っただけで引き返している。
 高根大橋に向かう途中に、八幡神社がある。小さい、石造りの御神橋がプリティ。
 さて、高根大橋への上りだ。と、その横に、気になる看板を発見。なんだって、内之浦トンネルが通行禁止? ここを通れないと、地図上は島を周回できない。うーむ、断念だ。ちゃんと周回したいしね。
 小奇麗に整備された、サンセットビーチに。レモンの島に来たのに、柑橘類を口にしないのは悔しいと、せとかゼリーを買い求める。酸味が少なく、初心者向けのみかんゼリーだ。背後に写っている黄色いのは、いつの間にか出来ていた謎の禍々しいモニュメントで、多分犠牲者を吊るしてぶん回したりするのだろう。
 のんびり走ってきて、やっとのことで多々羅しまなみ大橋に掛かる。もう、日は結構傾き始めている。しかし、なにせ陽の高い時期なので、日没まではまだまだだ。
 渡って、最近出来たサイクリストの聖地に立ち寄る。なんか、ここに素直に来てしまうと、負けな感じが大層いたします。
 大三島橋を渡る頃には、少し膝に来始めていた。長旅だったので、体力を消耗しているが、もう少しで自転車旅は終わりだ。今日は、橋を色んな角度から撮っちゃうデーだ。渡ったばかりの大島大橋を振り返る。
 宮窪に向かう海岸線の道は、瀬戸の潮の速さを知る、良い観察点だ。ちょうど沖合を、潮流観測船が遊覧していた。ついでに、Xperia Z3のビデオレコーダーは、4K対応の無駄に高画質で撮れるので、無駄に緻密な瀬戸の潮流動画を御覧ください。でかい(70MB)。
 大島は、いったん石文化運動公園に上り、下って旧道のあった北岸を通る、最近良く取る経路を行った。いつも気になっていた、味噌蔵が開いていたので、覗く。変わり味噌がいくつかあったが、背負っているのがVario一つで、とても収まらないので、諦めた。
 外周ルートを走り、最後の来島海峡大橋の威容を望む。上り途中の展望台で、リアルゴールドを入れ、最後の頑張りだ。渡りきった頃には、とっくに17:00を回っていたが、日はまだまだ高い。
 宿は今治駅近辺に取っていた。宿には、先にトラベルケースを送ってあり、自転車はそこに収納して別送してしまい、明日は徒歩で動くつもりだった。サンライズ糸山でそれをやると辛くなるので、あえて今治市街に出た。
 宿に到着。へろへろに疲れていたが、食事とIngressを兼ねて散歩し、帰ってからポケロケをとレベルケースに、恙無く収納した。やっと旅が終わりに近づいた。明日は移動日だ。

2015年05月07日(木曜日)

呉をぶらぶらする

20時24分 , , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:雨が降るほどではない

 実家のいいところは、ホテルと違ってチェックアウトがないこと。ということで、惰眠をむさぼる。
 さすがに昼時に目覚め、中通りに出かけた。もちろん、モリスで中華そばだ。先代の出汁に比べ、何かが違う気がしているのだが、よくわからない。よくわからない程度なら問題はない。
 一旦実家に戻り、急いでトラベルケースを今治の宿に発送する。今日出せば、間に合う。
 また惰眠を貪って、夕方、散歩に出かける。
 二河川に架かる、太平橋。呉市内では、数少ない木造橋だろう。上流側下流側の橋は車道が通り、鉄筋コンクリ化されているのだが、この橋ばかりは頑固に木造人道橋を貫いている。僕が子供の頃からあって、かつて治水が不十分だった二河川*1では、大型台風が来る度に流されたものだ。流されるのが目的なのかと、小学生の頃には疑っていたくらいだ。この橋が、未だに現用されているのには、恐れいった。大分治水の進んだ二河川では、流される危険性も低くなったのだろう。
 ちょっと、ネタ探しに市中に。なんのネタかというと、そのうちに呉ツーリングをやりたいと考えているので、そのためのものだ。特に飲食店のネタは欲しい。
 一つ目のネタが、呉うどん。呉のうどんはツルツルの細麺に、いりこ出汁が基本だ。呉でうどんといえば山乃家だが、他のネタがほしい。そこで見つけたのが、一心。微妙に裏通りにあるが、自転車的にはむしろ絶好のロケーションだ。ところが、この日は生憎の店休日。もう一つのネタが、呉冷麺。呉では、冷やし中華的なものを、年中出す店がある。呉龍がその一つ。有名店で、中通りの珍来軒に並ぶ。しかし、僕はあまり行った記憶が無い。小中学校の頃に行ったきりだ。冷麺に、それほどありがたみを感じなかったからでもある。
 呉市役所隣接の、呉中央公園にも立ち寄る。トーテムポールや、謎の銅像があったりして、和む。元々は坂倉準三の手になる庁舎、市民会館などが並んでいたが、今は市民会館は解体され、庁舎も解体を待つばかり。市民会館スペースに新市庁舎の建築真っ最中で、これが完成すれば旧庁舎は解体される運命にある。
 明日のしまなみ行に備え、帰宅。

2015年05月06日(水曜日)

博多をうろついてから、実家へ

20時00分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ→悪化中

 今日は、最寄り駅の博多から、実家までJRで戻るつもり。午後遅目に乗車すればいいので、それまでは博多周辺をうろつくことにする。
 地図を見ては、気になった場所を拾ってゆく。Ingressのポータルを拾いながら歩いた先にあった、櫛田神社に行き当たった。それほどまでの歴史は無さそうな社殿だが、豪壮だ。ここには山笠祭りの飾り山笠が展示されている。
 割と近所に、住吉神社もある。境内をうろついていると、「原哲夫デザイン」と勝手に注釈したいような、ド迫力の古代力士像(想像図)があった。これ、博多人形の造形師が作ったものだとか。サバ折り一発で背骨砕かれそうな迫力。もちろん、お社にもお参りするとも。正式な参道に回って撮ったもの。
 お腹が空いてきた。ここ数日、麺類ばかり口にしていたので、なんだか無闇にチキンを食べたくなってきた。そう、ケンタッキーフライドチキンのアレだ。わたくしの場合、定期的にこういうことがある。探してみると、対馬に立つ前に寄った、大濠公園近くにありそう。向かう。
 交通量の多い幹線道路を走り、見つけたケンタに入店。昼前だったが、誰も居ない。ファミレス風の1F駐車場、2F店舗の広い構えだったが、拙者が摂食している間にも、二組ほどの客が来ただけだった。恐らく、平日に学生が貯まる店なんじゃなかろうか。もちろん、チキンを豚のように貪食したとも。
 さて、大濠公園が近いので、そっちに向かう。しかし、また大池の周りをうろつくのは芸がないので、前回行けなかった福岡城址に立ち寄ろう。
 城の上部構造物は、既に破却されているが、石垣は丸々残されている。かなりの数の城がそうだったように、ここは旧軍の軍事拠点が置かれた。石垣が保存されてきたのには、そういう背景もあるようだ。
 上部構造物が無いせいもあるが、規模が近い熊本城の猛々しさに比べ、ずいぶんおとなしめの印象がある。唯一、移築されて保存されていたという櫓、祈念櫓なんぞも、熊本城の天守並にごつい櫓に比べ、ちんまりしている。もっとも、この祈念櫓は、鬼門封じの装飾的なものではあるらしい。しかし、その他の櫓を想像しても、その立地の狭さから、熊本城に比べてずっと小綺麗なものだったろう。まだまだやる気満々だった加藤清正に対し、いやいやもうこんなもんだよという、黒田長政の呟きが聞こえるようだ。
 天守閣は、未だにその存在に関して議論が絶えないらしい。初期にはあって、幕府への配慮から破却したのではという説。いやいや、こんな玄界灘に近い強風地帯には作らねえだろうJK、という説などなど。しかし、天守台からの眺めは、真に支配階級が得るべき絶景である。ぐわはははは、愚民どもがっ!
 旧平和台球場方面に向かうと、鴻臚館跡展示館がある。鴻臚館というのは、大宰府が現用されていた頃、大陸からの使者を持て成すために作られた、外交用の使節だという。近年、この鴻臚館の跡地が発掘され、そこをまるまる覆って展示したのがここ。内部には、大半は発掘状態のまま、一部に復元されている。
 さて、そろそろ新幹線に。博多駅に向かい、自転車を畳んで、乗り込んだ。車中、またしても駅弁を使う。結構歩いたから、消費したんだよ。
 乗り継いで、あっという間に呉に到着。まだ日があるので、呉をうろついてはIngressこく。Ingressをやっていると、思わぬものを発見することがある。これは、大和型の復元錨
 実家に戻り、とにかく爆睡する。明日は布団と一体化するまで寝るずら。

2015年05月05日(火曜日)

大宰府に遊びに行くヨ

23時54分 天気:快晴

 今日は大宰府に行くよ。九州国立博物館に行きたい。
 最寄りの西鉄中洲川端駅まで歩き、そこから太宰府行きの電車に乗った。しかし、ん、待てよ、太宰府直行じゃなくて、その周辺の遺構を見てゆきたいんじゃないか? なので、乗換駅の西鉄二日市駅で乗り換え、都府楼前で降りた。
 駅から水城方面に向かう。駅近くには、ここが太宰府天満宮への参道の一部だったことを示す、鳥居が取り残されていた
 てくてくと、大宰府とは逆の方向に向かう。しばらく歩くと水城跡。左手に見える小高い土塁と、その手前にあった水濠から形成される、太宰府の防衛線だった。車道を渡って、この水城に2つしか無かった門の一つ、東門の跡がある。背後の丘に登ってみて、目の前の水城がかつて1.2kmほども伸びていた様を想像してみた。
 東門から、おそらく旧道だったのだろう、幹線と平行している細い道を進み、住宅が立ち並ぶ傾斜地へとてくてく登ってゆくと、国分尼寺跡、そして国分寺に行き当たる。今の国分寺は随分小さいが、かつては講堂や金堂、七重塔を持つ、大きな寺だった。その七重塔は、今は存在しないが、復元模型を太宰府文化ふれあい館の庭で見ることが出来る。
 一度、幹線まで下り、太宰府方面へと歩く。結構暑いな。
 やがて、大宰府政庁跡に着く。平城京みたいに、余計な復元を試みてないのがいい。並ぶ礎石を見るだけで、かつての栄華を偲ぶに十分ではないか。どうしても復元した姿を見せたいのなら、近くに大宰府展示館もある。
 太宰府から天満宮へと向かう道は、よく整備され、堀に水の流れる、気持ちのいい道だ。山の林も近い。ふと見ると、黒い頭の、腹の白い、尾長ながうろついている。瑠璃色の羽が美しい。後で調べてみると、カササギだろうという事になった。かつては、日本では佐賀平野でしか見かけられなかったが、今や福岡から山口辺りまで進出しているらしい。
 おなか空いたね? 太宰府市役所近くに、一耕という小洒落た蕎麦屋を見つけたので、入ってみた。自転車をディスプレイに使っていたり。
 蕎麦は十割蕎麦ということで、やや裁ち蕎麦っぽく短め。香り良し。程よく冷水で締めてあるのもよし。
 お腹を満たせて幸せな気分で、太宰府への参道に入る。おやつが欲しいので、ここはやはり梅ヶ枝餅でしょう。統一価格なのか、どの店でも\120/個だった。
 新緑の清々しい、大宰府天満宮に参拝する。ここまで、Ingresしながら歩き回っていたのだが、ここはLv8のポータルが作られては潰される、激戦場で、低レベルな拙者ごときは歯がたたない。
 最後に、主目的の九州国立博物館に。この登り口は、初めて使う。でかい建物だ。九州の戦国大名に着目した特別展だった。いつも、ゆっくり見て変えられる時間を見積もっているつもりだが、いざ来ると全然時間が足りない。次は、周辺を歩かず、ここに直接来よう。
 太宰府駅から宿へと戻った。今日は好天に恵まれ、よく歩いた一日だった。あれ、自転車旅じゃないのか。まあ、一日くらい、いいじゃないか。

2015年05月04日(月曜日)

対馬壱岐~九州北方ツーリング 6日目

22時27分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:好天

 対馬、壱岐の旅も、今日が最終日。芦辺港から出るフェリーに乗るまで、昨日の復仇を果たすのだ。
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2015年05月03日(日曜日)

対馬壱岐~九州北方ツーリング 5日目

22時46分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:ほぼ雨

 今日は壱岐に丸一日を費やすことが出来る。しかし、天気は良くない。ずっと雨雲がうろつく一日になりそうだ。
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2015年05月02日(土曜日)

対馬壱岐~九州北方ツーリング 4日目

22時43分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:超快晴

 今日は対馬最終日。やっときっぱりした晴れになったので、厳原周辺を見て回ろう。
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2015年05月01日(金曜日)

対馬壱岐~九州北方ツーリング 3日目

22時27分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:急激に晴れ

 今日は対馬北方編。遙かなる朝鮮半島を見てやろうと意気込んだのだが。
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