Strange Days

2007年01月23日(火曜日)

妖怪ハンター、孔子暗黒伝、暗黒神話、宗像教授

23時08分 天気:えらい晴れました

 さて、PSP用GPSユニットを買ったのはアマゾンだったので、ついでに本も買っていた。モノは諸星大二郎の「妖怪ハンター」、「暗黒神話」、「孔子暗黒伝」と、星野之宣の「宗像教授異考録」だった。諸星作品は連載当時、あるいは単行本化の際に全て既読だったが、宗像教授モノは初めてだった。
 妖怪ハンター、暗黒神話、孔子暗黒伝と読みながら、『あれ、こんな話だったっけ?』と思った。妖怪ハンターは都合よく事件が起こりすぎだし、物の怪の表現も意外に即物的だ。なんていうか、深みが無い。暗黒神話も孔子暗黒伝もこじつけが鼻につきすぎる。かつては気にならなかったものだけど。まあ読んだのは中坊の頃だったからな。
 でも、そういう部分を漫画的お約束として受け入れてしまえば、稗田礼二郎の遭遇する異界は人間の深遠に潜む闇を見るようだ。暗黒2部作は、もはや人間の感知し得ない全宇宙的な闇を、わずかに垣間見るような思いを抱かせる。昏い冬の夜、外の風の唸りを聴きながら、一人で読むべき本だ。そういえば、暗黒神話の結末は、拙者的に中坊時代に受けたトラウマのNo.1だったな。
 初読だった宗像教授もの。さて、星野の伝奇物とはどんなものじゃろうのお*1。内容的に、邪馬台国はどこですか?的な歴史新解釈物というべきか。あまり非常識な範疇に放り出さず、知性の光の下に置いているのが、諸星作品との違いか。未読のヤマタイカがかなりぶっ飛んだ話らしいので、意図的にそのような構成になっているのだろう。巻は続いているようなので、そのうちに読むつもり。
 しかし、久しぶりに漫画爆読の日になったな。小説と違い、漫画は多量に読めるので、逆に脳がもたれそうだ。