Strange Days

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2011年3月22日(火曜日)

松山を観光して帰還

, デジタルカメラ , レジャー 13:04:00 天気:好天
 思い返すに、松山に来る度に道後温泉くらいには入るのだが、松山をじっくり観光したことがない。今日は、その機会に恵まれそうだ。
 もう自転車で動く気はないので、ターゲットは松山城周辺に定める。全日空ホテルからは真正面だ。ホテルに荷物を預けてゆく。
 城の周囲は繁華街に取り囲まれており、路面電車がひっきりなしに行き交っている。まずは松山城に向かい、ロープウェイ乗り場を目指した。繁華街から伸びる、いかにも観光スポット的な道を歩く。
 ロープウェイ乗り場は観光センター的な機能を持っていて、かの「坂上田村麻呂」じゃなかった「坂の上の雲」に関する催事があるようだ。帰りに寄ろう。
 頂上の松山城への往復は、歩いても行けるらしいが、ロープウェイかチェアリフトを選べる。いい天気だし、料金は同じなので、チェアリフトを選択した。思った通り、好天もあって気分良く乗って行けた。河津桜らしい、濃いピンクの花が、空中の道行を彩っている。
 松山城は、維新負け組の城にしては綺麗に残っている。石垣は、ほぼ残存したようだ。
 城内は、例によって物々しい工夫を凝らされ、戦国期という状況に最適化された仕組みを、随所に施している。しかし、言うまでもなく維新期には役に立たなかったのだな。射程の長い火力の打ち合いが主体に成り、燃えやすい構造物はあまり役立たなかったろう*1
 郭の最上部は存外に広い。熊本城に比べても広く見えるのは、山を頼りに石垣を晴れる山城の利点なのだろうか。天守閣に上がり、四方を眺めると、無闇に征服欲のようなものが沸き上がってくるのは何故だ。
 またリフトで降り、観光センターを下ってゆくと、場外にこんなモノが迎えてくれる。日露戦争時、二百三高地の攻略で名を馳せた二十八サンチ要塞砲だ。元々は海岸の要塞に据えられていたものだが、思い切って外地である二百三高地の攻略に転用したもの。もちろんレプリカ。
 この辺で、他のこば氏を初めとする一行は、一足先に松山空港へと向かった。僕は1便遅くしたので、まだ時間がある。またホテルの向かいにある、坂の上の雲ミュージアムに向かった。安藤忠雄の設計で、外からみるとシャープで印象的だが、中は区割りがまちまちで、しかも完全往復式の経路*2という、真に謎な設計になっている。誰の責任だ。
 ちょうど日本海海戦にまつわる催事があり、ついつい長居してしまった。早く出て、適当な店で喫茶でもしているつもりだったのだが。
 同じ敷地内に旧松山藩主の別邸、萬翆荘がある。絢爛豪華な、明治期の上流階級の暮らしぶりを覗える建物だった。
 松山空港に出て、まず荷物を預け、遅い昼食を取った。荷物は、なにが増えたのか、行きの17kgから22kgにもなっていた。あまり身に覚えないが、重さは後者の方が正確かもしれない。ツーリングパニアが非常に重いのだ。次回は減量しておこう。
 無事に羽田に戻る。ああ、また東日本でのピリピリした生活に戻るのか。
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2011年3月21日(月曜日)

雨だったので今治タオル美術館に

, レジャー , 美術館 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 23:02:00 天気:雨時々止む
 しまなみ縦走を無事に終え、今日は松山に移動する予定。しかし、朝から相変わらずの雨模様だ。雨は弱いが、かと言って一日中走りまわるには辛い。そこで、基本的に自転車移動は抑え、他の交通機関を使って、楽しそうな場所を巡ろうという話になった。
 大潮荘の朝食は、料亭の誇りがあるのだろう、相当に高レベル。鍋が付いてくるし(下手すると観光ホテルの夕食レベル)。
 外は僅かに雨がぱらついていたが、今治まで自転車で強行突破した。ここで荷物を預け、今治タオル美術館に何らかの手段で出かけるつもりだった。手荷物について観光案内所に尋ねてみると、なんと改札で預かってもらえるとか。\500で一時預かりしてもらえる。改札横なので超便利だ。
 さて、その観光案内所にタクシーの手配を依頼し、やってきたタクシーに5人乗りして*1、今治タオル美術館に向かった。そこまでの道中は、ある程度旅慣れてきた僕などには、まあ大丈夫だろうと思える程度の傾斜だった。
 今治タオル美術館は、想像以上にでかくて立派なところだった。博物館じゃなくて、美術館なのが面白いところ。中は崖の傾斜を利用した多層構造で、最高層が屋外庭園+美術館その他の本命、その下層は概ね土産物スペースになっている。入ると、巨大な*2どうぶつが迎えてくれる。
 まず昼食。最上階にある中華レストランで。中華レストランというカテゴリーを低く見ていた拙者の性根をたたき直してくれそうな、気合の入ったレストランだった。鳥唐がやばいくらいうまい。
 美術館へと入る。中にはタオルの製造ラインが、恐らくは観光目的主体に設置されている。ちゃんと稼働中だ。広大なタオル地に絵図を織り込んでゆく行程に、思わず齧り付きで仔細に見入ってしまう。
 その奥がタオル美術館の本体。折よく、ムーミンの作者で知られるトーベ・ヤンソン展が催されていた。今の、というか、中期以降のムーミンが、血族会社で作製されるプロダクトになっていたのを初めて知った。優れた創作が、創作者だけじゃなくて血族まで巻き込み、延々と広げられてゆく事態が、ここでも起きている。創作は創作者を超えるてゆくものなのだと、手放しで喜んでいいのだろうか。
 などとたまに深刻そうなことを考えて見せながらも、概ねミーハーに原画などを眺めて回る拙者であった。
 美術館を出て、下層の土産物屋群を回る。ファンシーなグッズ売り場でしばらくうろついていたら、そのあまりものファンシーさにファンシーファンシーに酔ってしまい、ファンシー酔いになって椅子にへたり込む羽目になった。
 帰りも行きのタクシーに迎えをお願いしていたので、時間通りに外に出て、さっと今治駅まで戻った。
 ここから松山まで、予讃線の特急で移動した。車中、今まさに開催中のはずの道後温泉まつりのことをDefyで調べていたら、流行りの"自粛"により中止となった事を知った。ガッカリ感満喫。
 ともかく松山に出て、まず今夜の宿の全日空ホテルに自転車で移動する。俺たちの如き自転車旅行者が利用していいのだろうかと思うくらい、屹然と立つ中級ホテルだった。
 自転車を地下に置いてから、さて道後温泉にと向かうのだが、女性陣は疲労その他で出かける気を無くしたようだ。こば氏と二人で、今日は神の湯一階席((つまり一番チープなコース))に入ってきた。
 夜は町に繰り出したが、なかなかこれという店に行き当たらず、若いもん向けらしいお好み焼き屋に入った。美味かったが、後で体に響きそう。
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2010年9月25日(土曜日)

そうだ遠野に行こう2010/3日目

自転車 , , レジャー , 23:27:00 天気:くもり時々雨
 今日は高所、少なくとも早池峰神社まで登るぞと考えていた。しかし、残念なことに雨の確率が高そうだ。そこでレンタカーで盛岡に出かけることとなった。
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2010年9月23日(木曜日)

そうだ遠野に行こう2010/初日

自転車 ( 自転車旅行記 ) , , レジャー , 23:17:00 天気:くもり時々雨
 初日はそぼ降る雨の中、新花巻駅周辺の箱物を襲った。
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2010年3月20日(土曜日)

しまなみ縦走2010初日

自転車 ( 自転車旅行記 ) , , レジャー , 22:10:00 天気:概ね良好その後強風豪雨落雷
 さて、ついに許されざるおっさんたちによる許されざるしまなみ縦走の日がやってきた。だいたい、いつものコースを通るのだが、今日は寄り道をたっぷりしてゆく腹積もりだった。それが、あんな恐ろしい事態を招こうとは……。
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2009年10月31日(土曜日)

BHU公演&東京国立博物館

レジャー 21:17:00 天気:晴れ
 まあまあ快適な朝を迎えた。まだ頭が重いが、なんぼかマシだと自分を鼓舞しておく。
 昼前に家を出て、中野に向かった。久しぶりにぽんちえ氏ことおかみふみかつ氏のBHU公演を見に行きたいと思った。ナンセンスな笑いが欲しい気分だった。
 中野駅西の小劇場は、グーグルストリートビューで調べたところ、いささか心配になるような外観だった。余裕を持って家を出たのだが、湘南新宿ラインが恒例の人身事故で遅れ、公演直前に駆け込む体たらくだった。しかも、案内された席は、被りつき中の被りつきだった。
 今回の演目は『パレオパラドキシアの黎明』。内容は、それぞれ身勝手な主張と行動を持つ、善*1*22大勢力の対立を軸に*3、善良であるがゆえに流されやすいヒロインが、そういう筋だの背景だのどうでも良くなるような頓狂な妖精に翻弄されつつ、最終的に間違った方向に成長してしまうというもの。そもそもナンセンスな世界に、さらにナンセンスな妖精なんて代物がいきなり登場するので、ヒロインともども混乱させられる。が、それがBHUワールド。おかみ氏扮する妖精が、妙に処世的な善悪観をのたまわくのが笑える。唐突さを演出するためか、あるいは作り物感を醸し出すためか、舞台の奥はシースルーな控え室になっているのだが、妖精がその真ん中の見えない部分から唐突に登場するのがズルイったらズルイ。
 ちょっと作り物感が強すぎて、中に入り込む前に終わってしまった印象がある。クスクス笑いは多かったけど、大笑いは無かったように見受けられた(処世術)。一瞬、考えさせられるギャグが多かったからではないかと思った。考えさせるというのは、『笑いどころはわかるけど、本当にそうなの?』ということだ。例えば、芸術仮面*4が著名絵画*5の名を叫ぶと、悪の組織側が成す術も無くその通りのポーズを取ってしまう、というギャグがある。だけど『落穂拾い(のポーズ)そっくりだ!』と言われても、写真のように正確に憶えている人は少ないので、一瞬考えてしまうのだよね。その瞬間に、その絵画の画像がスーパーインポーズされるなんて演出があれば良かったかも。テレビ的過ぎますかそうですか。
 閉演後、おかみ氏に一声掛けてから、慌しく劇場を後にした。その後はすぐに行きたいところがあったので、折角の再会だったが中野駅に急いだ。
 その行きたいところと言うのが、上野の国立博物館だった。何故か、急に見たい欲が高まったのだ。何度か足を運んだが、実は平成館にも本館にも入ったことが無かった。ちょうど平成館で『皇室の名宝』という催し物があり、それは見ておきたいと思ったのだ。内容は、さすがに皇室の所有物だけあり、大振りなものに見応えあるものが多かった。しかし考えてみれば、明治に入って徳川家だの佐幕派の大名だのから略奪した品も多いわけだ。しかし、あまりにも参観者が多く、特に小物は低めの位置に陳列されていることもあり、まるで人を見に行ったようなものだった。
 本館にも足を運ぶ。年代順に見たくて、最初の縄文期の展示室を探し回ってしまった。果てしなく広いな、ここは。もう16:00過ぎていたので、焦っていたのだが、実は今日は17:00閉館でなくて、18:00閉館。1時間余裕が出来てしまい、気が抜けた。
 ともかく、縄文期から見始める。実は火焔式土器を見たかったのだ。実物を見て、凄い造形だと感じ入ったが、同時に壁面にはめ込むようにしての陳列にいささか疑問を持った。これの地名度からすれば、お立ち台に載せて四周から鑑賞できるようにしても良いのでは。
 ざっと見て回ったが、もっと時間が欲しかったな。閉館直前に出て、帰宅した。

2009年6月13日(土曜日)

熊谷蛍ホルモンツアー

自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ , レジャー 23:08:00 天気:くもり
 今日は熊谷で蛍を愛でてホルモン焼きを貪ろうというツーリング企画がある。戸塚8:03の湘南新宿ラインに乗り込んだ。
 熊谷に降り立ったのは10:00を少し過ぎた時間。あれ、10:00に余裕で間に合うはずの便だったのに。それはもう一本早い籠原行きの方だったのか。ともあれ、集合したのはKaz氏、Roy氏、長岡氏、そして拙者の4人。自転車もRoy氏がTikitの内装8段モデル、他3名はBromptonだったので、16WO内装揃いのツーリングになった。
 熊谷を走り出してすぐ、線路脇で親子連れが何か待っているので、もしやと思って近づく。やはり、汽車ぽっぽだった。秩父鉄道がJRから譲り受けたもの。去年、近くの車両基地で拝んだな
 市内の団子屋に立ち寄る。数種類の団子だけでやってきている老舗だとのこと。こういう店は侮れない。
 今日は、概ね西南に走ってプチ峠を越え、それからKaz氏の住居近くで蛍を愛でるのが主目的だ。そこでD90に18-55mmVRを着けてきた他、明るい35mm短焦点も持ってきていた。さらには三脚。これだけ入れて、一泊分の荷物と自転車装備、さらにはLOOX Uまで入れてもまだ余裕なのが、ツーリングパニアのいいところ。その代わり、フロントがかなり重い。
 さて、ちょっと緑の多い場所に向かい、周回コースをかすめる。コースの取り方しだいだが、1周4km程度、適度なアップダウンのあるコースだ。緑が多い上、車がぜんぜんいない。釣り客の集うため池をかすめた所で、前方の道路脇に猫団子を発見。何かと思って近づくと、お母さん猫と子猫6匹程度の集団だった。これは猫団子がほどけて、母猫と猫2匹が少し離れたところ。しかし近くには子猫たちが取り残されている。
 この母猫、まだほっそりして若猫に見えたので、兄弟猫かなと思った。が、授乳しているところから母猫と知れる。ここは人気無く、車も少ないが、その代わりに鼬なども出るだろう。子猫たちが生き延びるには厳しい環境だ。年の暮れまで、何匹生き残れるか。
 行き当たった養豚場で豚の群れと遭遇。当たり前だけどな。なにかに驚いたのか豚走中だった。
 農林公園で小休止。少し日差しも出てきて、じりじりと暑い。ここのアイスは濃厚系の口当たり。
 昼食は寄居にあるさいめんという店でジンギスカンだった。埼玉緬羊なんちゃらの略らしいぞ。肉と野菜をたらふく食えて、一人1000円超で済んだ。安いぞ!
 昼間から羊の油で顔をテカらせながら、近くのプチ峠に挑む。3段っきりのBromptonには、プチとはいえ峠はつらい。
 峠の天辺手前にある民宿で、入浴。客が他にまったく居ないのが素晴らしい。人間、休みともなるとついつい足を伸ばしてしまうものだ。そして跨ぎ超えた場所にこそ素晴らしい場所があると気づかない。
 風呂上り、民宿の休憩所で一休み。卓球台を5面くらい置けそうな広さだ。ここで団子屋で買ったおやつをぱく付く。炭酸饅頭。団子じゃないんかい。しかし、どこか懐かしい甘みが、心を癒してくれる。
 ヒイコラいいつつ峠を越え、山間部の風景を愛でつつ市街地に取って返す。この辺はローディたちのメッカのようだ。
 市街地に戻り、かのマイクロブロワリーにて早目の酒宴。トールグラスで2杯+おつまみ。しかし頓に酒に弱くなっているところに結構な量を入れたので、いささか体調不良になる。店の前には4色の自転車が仲良く並んでいる。
 なんとか持ちこたえさせつつ、近くの小川ホルモンで串焼きを立ち食い。今日の食事はほとんど順不同の乗りであった。
 夕食は、これも徒歩圏内のわらしべ。量は控えめで、ちょっと体調降下中の僕にはちょうどよかった。ここは自転車乗りがよく訪れるらしく、店主の作った来客記録集を見ていたら知った顔がちらほらと。
 ここからはバス輪行で江南町に戻る。少し歩いた蛍ポイント*1に向かうと、なんだろうこの人出の多さ。なんでも蛍祭りなるものが開かれているようだ。
 進入箇所からしばらくは人が多く、とても写真を撮れる状況ではない。一応は三脚にD90を載せてうろつき、これぞというポイントでシャッターを切る。しかし携帯電話はピカピカ、フラッシュを炊くやつは当然居るし、さらに遠くでは無遠慮な街灯と車のライトが飛び込んでくる。この辺で必死に撮っていたおじさんが『明かりは止めてください』といって回っていたが、この状況では焼け石に水だった。
 しかし、ずっと外れに歩いてゆくと、車道を超えた辺りであれよあれよという間に人影がまばらになり、端の端では我々以外に誰も居ない状況になった。そして、そういうところでこそ蛍の乱舞が見られるのである。なんだか心霊写真っぽいものになったがな。
 今日の宿にお邪魔し、シャワーを使わせてもらった辺りから頭痛が募り始める。さっそく布団に潜り込んでいたら、どうやら人事不祥に陥った模様だ。
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2009年3月08日(日曜日)

富士宮~沼津徒歩ツーリング

レジャー , デジタルカメラ , , 23:55:00 天気:くもり時々晴れ
 18切符で富士宮と沼津に行ってこようという企画に乗った。なにせ切り離して使えない18切符でという趣旨なので、誰が切符を買って、誰を拾うか、細かく決めてあった。
 朝8:00頃に戸塚駅地下でロイ氏に拾っていただき、ホームでその他の後続組と合流。2回乗り継いで、西富士宮に降り立った。はるか以前に仕事で来て以来だと思う。駅前からほのぼのした商店街*1が延びている。ここから浅間神社の本宮にかけて富士宮焼きそばの店が点在しているので、何件か襲撃しようという目論見があった。
 商店街の一角で、なにやら青空市らしき催しが。八日市の類らしい。だんごやらおでんやら、さらには焼きそばにも遭遇して気を惹かれる一行であったが、ここではなんとか誘惑を振り切る。
 最初に襲った店は、そこから少し進んだところにあったじねん坊。『お座敷お好み焼き』なる文字が見えるが全席お座敷で、靴を脱いであがるという意表をついたインタフェースだった。
 焼きそばには何種類かあった。僕の座ったテーブルではミックス*2、野菜、そしてカレーを注文した。富士宮の焼きそばは麺に特徴がある。妙に腰のある麺で、食べ応えを感じる食感だった。また魚粉もたっぷり使っているようだ。好印象だった。
 お好み焼きのメニューとして『あられ』と『しぐれ』があるのを、hai氏が目ざとく発見。メニューにいわく、『あられ』はご飯を、『しぐれ』は麺を載せるものだとか。隣のテーブルが『あられ』を注文したので、ご相伴に預かる。焼きおにぎりの食感も楽しめるものだった。
 店を後にし、次に襲ったのは乾物屋。さっきの店で襲えてもらったそうな。魚粉や削り節を下ろしている店らしい。小売もやっていて、本当は日曜定休なのだが、なんでも店主がたまたま居合わせたので開けてもらったそうな。狭い店内に踏み込むと、新鮮な削り節のいい香りが漂ってくる。周辺の猫たちが迷い込みそうだ。
 駅前から延々と進んでくると、やがて本宮の鳥居が見えてくる。ここは駐車場への入り口だが。ちょうど富士が頭を出していたので、ちょっとした撮影タイムになった。絵になるねえ。
 この鳥居のまん前にあるつたやという店で、富士宮焼きそば2食目をゲット。店主が富士宮観光協会の会長ということで、いろいろ親切にしていただく。大盛り焼きそばを人数の半分だけ頼んだのだが、味噌汁とサラダもサービスしていただいた。この店の焼きそばは、バリエーションこそ無かったものの、先の店よりも好評であったようだ。僕は差を感じなかったが。
 店の前の鳥居辺りに駐車場があり、そこから本宮方面へと散策路が整備されている。
 年月を経て風格を湛えた民家の裏から、お宮通りに入った。短い通りだが、食い物の店が立ち並んでいて、客で充満している。なぜか駄洒落に満ちた空間で、マスバーガーだのなんだのといった下らん駄洒落に満ちた空間に立っていると、人生のなんたるかを追求中(予定)の高尚にして高潔な拙者の大脳も、次第にその駄洒落空間に侵されていく感じがした。いわゆる脳みそウニという状況だ。1時間いたら知能指数が半減するものと思われる。ビールやおでん、塩焼きそばをつまんで、そそくさと参拝に向かう。
 本宮は規模的に鶴が丘八幡宮に負けている気もしたが、富士山頂部が奥の宮だと考えるとスケールが違う。季節的にがちらほらと見られ、また何故か鶏が放し飼いされていたこともあって、賑々しい雰囲気ではあった。先ほどの観光協会長氏の話では、つい2年前に修繕されたらしい。そのおかげだろう、社殿は真新しく、清々しいものだった。
 参道のわき道を下って戻り、富士宮駅へと向かう。さすがに、こちらの方が商店街も大きいようだ。が、一本外れた通りではシャッター街化が進行しているのは同じ。
 富士宮駅から沼津へと移動し、ここで沼津港に向けての渡し舟に乗った。歩いていってもいいくらいの距離ではあったが、せっかくなので乗ってみた。風が出てきていて、川舟では少し心配だったが、意外に波も立たず、快適だった。
 市場に立ち寄ったときに、帰宅しての食事として鯖寿司を買い求め、少し歩くと最後の目的地、ベアードに到着。各種ビールを自前で醸造している店で、渋谷にも出店があるとか。このところ、何度も酒を過ごして苦しめられている僕は、今日はかなり抑えるつもりだった。最初にダークベリーなんたらというイチゴのビール*3を頼む。しかしこれ、アルコール度数が8.5%という強めのものだった。3.5%と空目していた僕はびっくり。この後は軽いの1杯だけで自制する。料理もなかなか。特に豚とろと、鯵と揚げ芋の皿が人気だった。
 ここで気になっていたかとー氏のカメラを拝見する。ペンタックスのk-mだが、白のカラーモデルだった。ストームトルーパーが持っていてもおかしくない配色だ。k-m自体の存在は知っていたのだが、実はAA4本で駆動できるのだそうな。おー、それはそそられる。
 20:00くらいまで店でクダを巻いて、沼津駅まで歩き、そこからJRで三々五々別れていった。ここでも18切符の性質から何人か同士を巻き込み、僕はかとー&わかば組に戸塚駅の改札までついてきたもらい、そこで分かれた。
 いやあ、楽しかった。焼きそばは、うまいけどわざわざ食いに行くほどじゃないな。でもベアードのエールはもう一度飲みに行きたいものだ。
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2008年9月25日(木曜日)

秋だ、基地祭だ!

レジャー 23:10:00 天気:晴れ
 さて、秋なので基地祭の時期なのだ。というわけで、直近の行事を拾ってみると。

9/28 少年工科学校基地祭(横須賀市武山) 地味だろうなあ
10/4 下総航空基地航空祭(千葉県柏市) 海自なのでやや地味
10/5 エアーフェスタ浜松(静岡県浜松市) B.Iが飛ぶ
〃 木更津航空祭(千葉県木更津市) ヘリを大量に拝みたいならここ
〃 松戸駐屯地創立記念祭(千葉県松戸市) 需品科と高射隊
10/11,12 ヘリコプターフェスティバル in 館山(千葉県館山市) 海自機他にも外来あり?
10/23 立川防災基地祭(東京都立川市) 陸自、消防、米軍のヘリコプター中心
11/3 入間基地航空祭(埼玉県入間市) B.Iも飛びそう

 後、10/1~5にパシフィコ横浜で開催される国際航空宇宙展でも、デモフライトが実施されるようだ*1。初日にはB.Iも飛ぶが、平日なので見るのは無理ぽ。かぐや*2に関するトークショーや、航空宇宙関係の催しもある。防衛省のブースでは心神の展示もあるみたいだ。これは行かねばだわ。

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2008年6月13日(金曜日)

横浜で蛍を見る

暮らし , 思考 , レジャー 22:49:00 天気:くもり
 さてさて、今日は気温高め、湿度もまあまあと、蛍が飛んでくれそうな日だ。今日こそは天王森公園の蛍を狩り立ててくれようぞ。
 時間調整のために藤沢から遠回りして、天王森公園には19:15頃に入るようにした。まだ少し火が残る時刻に到着すると、なにやら騒がしい。どうやら、今夜は蛍を見る会が催されている模様。おかげで、公園内に入ることが出来た。
 入って五分くらい待っただろうか。暗がりの闇が広がり始めた頃、視界を光るものがチラリと過ぎった。じっと目を凝らしていると、やがてあちらの木陰、こちらの梢に、フワリ、フワリと光るものが舞い始めた。いやあ、いたね、蛍。別に疑っていたわけじゃないが。
 考えてみると、蛍を見るのは初めてかもしれない。郷里の山の方では出るという話があったように思うが、果たしてわざわざ見に行っただろうか。
 蛍の光は、熱を感じさせない冷たい、白いもので、まるで白色LEDだ。熱をほとんど伴わない化学発光なので、よけいにそう感じるのかもしれない。
 ボランティアの人の話だと、ピークは20:00ということだった。確かに、その頃には蛍の光も随分増えて、『30頭、いや、それよりずっといる』ということだった。先週金曜日にピークがあって、その時には50頭ほども出たそうだ。
 20:00過ぎる頃には人も随分増え、騒がしくなってきたので、退散した。とりあえず、ずっとやろうと思いつつも果たせなかったことが出来たので、もう死んでもいい気分だ。いやいやいやいや、やっぱりイヤン。
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2008年3月08日(土曜日)

鎌倉へ

レジャー 19:11:00 天気:晴れ
 少し前、職場で万歩計を配られて、『もっと歩きましょう』などとアナウンスがあった。メタボ対策だのなんだのを意図しておるのだろう。じゃあ、今日は歩いてみるか。
 昼食後、地下鉄、JR経由で鎌倉に出た。目的は近代美術館鎌倉館。例によって期日間近い企画展があったので、覗いてみることにしたのだ。
 今回の展示は『中上清展/絵画から湧く光』。感想は別の記事に起こそう。衝撃的だった。しかし、ちょうど最初の絵に釘付けになっていたとき、次に入ってきた初老の男女3人連れがやたら高い声で話すので、せっかくのご馳走を前にどうにも没入できなくなってしまった。お一人は足の悪い女性で車椅子だったためか、館員もあまりたしなめない。がっくり来たので、とりあえず出てしまった。また来週来よう。
 別館にも足を運んだ。こちらは『高橋力雄展』。実験的な版画を数多く製作した作家だ。抽象画が多かったので、じっくり見ていった。作品のタイトルとの関連がピンと来ないが、しばらく見ているとなんとなく分かった気になれるのが抽象画のいいところ。しかし、いくつかの作品は、横向きにした方がふさわしかった気もする。署名の向きに従うと、ああせざるを得なかったのだろう。
 鶴岡八幡宮に立ち寄り、帰宅した。
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2008年2月17日(日曜日)

くりはま花の国

レジャー , 自転車 ( 自転車散歩 ) 22:07:00 天気:概ね晴れ
 今日は梅見に行くか、それともがっつり三浦半島を走るか。なんてことを考えていたが、ちょいと朝寝してしまって起きたのは結局9:00過ぎ。朝飯を食って、ちょっと考えていたが、来週に迫った房総半島ツーリングのために、ちょいと下調べしなければならないことを思い出した。じゃあ、三浦半島、久里浜に行くか。
 自転車は、ちょっと迷ってBromptonにした。本当は来週の事を考えてSatRDayがいいのだが、ついつい楽なBromptonに手が出てしまう。いかんな、俺の自転車人生がこれに決められてしまいそうだ。
 戸塚まで自走して、横須賀線で久里浜に向かった。車中、シグマリオン3に挿したW05Kで通信していた。三浦半島の山中、逗子から田浦の間で、ちょっと応答が長引く傾向があった。この辺でハンドオーバーでも発生しているのか。しかしPHSだとにっちもさっちも行かない辺りなので、やはりWillcomよりはエリアの点で勝っているようだ。
 久里浜で降り、京急久里浜駅を通過して、久里浜港方面に向かった。その途中にくりはま花の国がある。
 丘陵の方に向かうと、ゲートがある。が、開いている。車とバイクは駐車場に入れるようなのだが、自転車はどうすればいいのだろう。そのまま中に入ると、少し奥にある陸橋の手前に自転車を止めていいようだ。ってか、勝手に止めているのかもしれないが。
 Bromptonにワイヤロックで心細げなガードをかけると、すぐ近くにあった和風レストラン魚国で昼食を取った。鉄火丼。トロとそうじゃないのとあったので、トロじゃないのを頼んだ。\1050と少し高いなと思っていたら、出てきたのは結構立派なマグロ切り身がごろりと載った鉄火丼に、汁物、小鉢が三つほど、フルーツ付と、かなりいい感じだった。ただ、店員がてんてこ舞いのようで、別の客の呼び出しにもなかなか応答が無いようだった。ちょうど昼時というのもあったがな。
 公園内に進んでゆく。丘陵地帯にあるので、公園の奥へはひたすら登りだ。乳母車を押した親子連れが、少々しんどそうに上がっていったりする。こんな時期に誰もいないだろうと思っていたのに、案外に散歩する人、遊技場で遊ぶ人が多かった。しかし、お目当ての花はほとんど無い。水仙もちょうど終わってしまった様子だ。
 歩きながら、道沿いに咲く花たちを撮る。被写体がこれくらいしかないので参っちゃう。
 頂上は様々な遊具が点在する遊園地で、親子連れで一杯だった。これはゴジラ滑り台
 その先、下ってゆくと、ハーブ園があるはず。途中で見かけた白い花。弱々しい日の光を精一杯に受けている。
 ハーブ園には花が皆無だった。3月にはいればなんぞ咲くのだろうが、つい先日雪が積もったというくらいの冬真っ盛りだ。今は何も無くて当然だろうな。
 そのハーブ園には、ハーブを使った足湯があったりする。靴を脱ぐのが面倒なので入らなかった。
 引き返し、帰りは少し違うコースを取った。展望台に寄り、それからさっきのレストランの裏手に出るルートがあるのだ。展望台からは久里浜港方面が良く見えた。
 くりはま花の国を出て、フェリー乗り場に向かった。自転車でフェリーに乗る手順を確認したかったのだ。来週の朝は余裕が無さそうなのでな。
 切符を買って*1、二輪車用の列に並べばいいみたいだ。後は係員の誘導に従えばいいだろう。
 この後、三崎口まで走り、近くの長井海の手公園ソレイユにも寄りたかったのだが、なんだか暗い雲が空を覆い始めていた。嫌な予感がした僕は、結局久里浜駅まで引き返し、輪行で戸塚に戻ることにした。しかし、車中で空に晴れ間が再び広がるのを見た僕は、戸塚から藤沢方面へと柏尾川を下り、境川を遡上して帰宅することにした。
 途中、昨日の撮影地点と近い辺りで、やはり日が沈んで雲が燃えているのに気付いた。ああ、今日も一日が無事に過ぎようとしている。
 振り返ると、随分明るい月も出ている。試しに手持ちで撮ってみたら、クレーターもばっちり映ってくれた。恐るべし、VR。
 久しぶりに立場食堂に寄って、帰宅した。

2008年1月14日(月曜日)

瀬谷八福神巡り(5/8まで編)

レジャー 20:09:00 天気:寒いくもり
 この3連休、ほとんど外出しなかった。さすがにこのまま終わるのは悲しいので、前からやりたかったことをやってしまおう。
 わが横浜市泉区の北にある瀬谷区。ここで八福神巡りとやらが出来るらしい。瀬谷近隣の寺院が揃って、さらに相鉄も協力して、年始にはそれなりに賑わうとか。もう年始の時期は外してしまったが、いずれ暖かい時期に改めて企画したい。今日はその偵察だ。
 歩きもありそうな気がしたので、便利なTCR-2での出動だ。事前に地図でルートを考察し、瀬谷駅近くの長天寺から、時計回りに裏道を走るルートを考えた。出来るだけ幹線は避けたい。
 瀬谷駅までは、自宅から30分もあれば行ける。その割には、この界隈に来るのは初めてだ。瀬谷駅北口は広場になっていて、集合場所には不足ない。
 ここでPSPを取り出し、GPS+みんなの地図でルートを確認する。今日は細い裏道ばかり走るので、これは欠かせない。駅から北西の学校に向けて走ると、その東隣が長天寺らしい。ここの目当ては達磨さん。ふつうの七福神構成には入ってない、八福神ならではのものだ。本堂から外れたお堂に安置されていて、『太鼓ぶったたいてみろ』なんて張り紙がある。愉快だ。お堂の前にスタンプが置いてある。そういえば色紙を入手してない。駅で買えるのか。たぶん、寺務所でも買えるのだろうが、今日は偵察なのでお参りだけにする。
 次に一番南にある全通院勢至堂に向かう。まさに住宅街の中という細い道を走り、時に迷ってPSPでルートを確認しながら、南台団地の外れにある全通院に到着した。ここは横浜市道環状4号沿いにあって、いつも走り抜けている辺りだ。ここの福神は寿老人。この日は開帳期間を過ぎている割に、歩きで回っているらしい人々とよく会った。ここでも数人、それらしき人々が拝観していた。
 全通院から環4に下り、歩道橋で対面に渡る。自転車なら車道を突破だ、と思っても、ここの合流点は信号が無いので、かなり死ねそうに思う。
 裏道をのんびり走り、中原街道まで出て、対面に渡る。そこに宗川寺があった。ここの福神は福禄寿だ。ここもお堂に独立している。
 さらに裏道を北上する。次に訪れたのは西福寺。隣に左馬神社があって、かつては合祀されていたのだろう。西福寺の福神は布袋尊だ。
 最後に厚木街道を渡り、法厳寺を訪れた。厚木街道沿いにある、なんとなく見晴らしのいい寺だ。寺社につきものの大木が無いからか。
 ここは妙に艶かしい弁財天を拝観できる。
 残りは相鉄線を越えた北側にあるのだが、意外に時間を食って、既に16:00を過ぎている。真っ暗になりそう。今日の偵察はここまで。
 残りはかまくらみち沿いに行けばいいのだが、狭い上に交通量が多いので、考えどころだ。一本外した通りを行くか。鎌倉古道というらしいぞ。
 今日のルートとあわせて再考しよう。この界隈、かつては水と係わり合いが深い製糸業が盛んで、そのためか菓子屋が結構多いみたいだ。それと絡めてルートをまとめたい。
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2007年11月11日(日曜日)

イリア・カバコフ『世界図鑑』絵本と原画

レジャー 20:51:00 天気:くもりのち晴れ
 雨は午前中にもぱらついていた。が、これなら出掛けられなくはないという程度だ。どうするかな。
 ふと、神奈川県近代美術館のウェブサイトを見ると、葉山館の企画が今日までになっている。しかし葉山か。まだ雨が降るかもしれないのに、ちょっと遠いな。昼の予報でも、午後の降水確率が60%だったので、なおさらだ。まだ鎌倉館の方が良い。
 しかし、この葉山館の企画は、来年に世田谷美術館でも全く同じものをやるらしい。同じ企画を別の美術館で比較するのも面白そうだ。迷ったが、葉山館に行くことにした。ただし、雨を懸念して、輪行込みで出掛けることにした。自転車はBromptonだ。
 戸塚から逗子まで電車で出てから、葉山館まで走った。逗子で降りた時には、既に日差しさえあったくらいだった。雨は大丈夫だろう。
 Bromptonを駐輪場に停め、葉山館に入場した。企画展は「イリア・カバコフ『世界図鑑』絵本と原画」。カバコフはインスタレーションで高名な芸術家らしい。知らんかったけどな。
 大体において大掛かりになるインスタレーションを製作する一方で、絵本製作とはいかに。それは、いわば芸術家の手遊びで、共産主義体制のロシアにおいては、国家が認めないような表現手段を取る芸術家*1の多くが、児童文学など別の方面で生活費を稼いだ。カバコフもそうだった。
 ソ連邦では、国民を国家が望ましい方向に育てるという意味から、児童向けの絵本製作が大きな市場になっていた。絵本製作は分業制で、プロデューサーの下、テキストを書くものと絵を描くもの、装てんする者が分担する形になっていた。カバコフは絵と装てんを担当してきたという。時代によって、またプロデューサーの要請によって、様々な絵柄が試されている。科学方面の題材を扱ったものに較べ、昔話などの場合には伝統的な絵柄にこだわることが多かった。ある作家は『魔法物語的』と評した。なんとなく、いやかなりあからさまに、日本のファンタジー系作家の絵柄を連想させる。源流の1つが実はカバコフだったのか、単に源流を共有しているのか。
 まだ明るいうちに美術館を出て、もう雨の心配が無さそうだったので、自走で帰る事にした。逗子、鎌倉と抜け、境川に入ってから一息。暗くなり始めた中、Bromptonを撮ってから、帰宅した。
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2006年11月10日(金曜日)

湯河原で紅葉狩りはどうだ

レジャー 23:55:00 天気:悪化中
 狩りといっても自動小銃も霞網も無い方向で。
 今年は秋に奥湯河原まで上るツーリングを企画しようと思っているのだが。しかし、いつもいつも紅葉亭では何だよな。食事は湯河原駅周辺で済ませてしまい、後は温泉を渡り歩くというのはどうか。そう思い、日帰り入浴できる場所を求めて、地図*1を舐めるように見ていたと思いねえ。
 万葉公園の北西、やや山上に位置する辺りに、どう見ても住宅地としか思えない区画があるのだが、そこにレストランの記号と"せきね"という名称だけがあるのを発見した。なによ、これ? 繁華街からはえらい離れていて、こんなところに店舗を構える酔狂な人や企業がいるとは思えない。
 調べてみると、実際にここせきねはそば、和食を中心とした料理店で、ここに居を構えたオーナーが、自宅を改装して店にしてしまったものらしい。
 レポートを読むと、蕎麦屋なのだが、多国籍料理店の観があり、特に水餃子は美味極まり無しだとか。ほんまに蕎麦屋ですか、ここは?
 しかし、俄然興味を持った。紅葉亭で天ざる蕎麦を頼むと、それだけで1900円だが、せきねは昼のコース2500円でそば、水餃子、各種小皿にデザートまでつく。なんだか、すげえリーズナブルに思えないか? 場所的に万葉公園の奥の方なので、登りはきつくないはずだ。これなら奥湯河原の激坂に尻込みしていた層も、呼び込めるかもしれない。
 ここからさっさと帰るのはつまらないし、どこかの日帰り温泉に寄って帰りたいよな。万葉公園近所にはここめの湯という入浴施設があるのだが、あえて外し、ゆとろ嵯峨沢の湯に寄ってゆく。それから走り足りない人は小田原に、そうでなければ湯河原駅から帰る、と。
 せきねのキャパシティがどれほどか分からないので、日曜日にでも偵察に行ってこようと思う。
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