Strange Days

2000年12月28日(木曜日)

今日も星を見ましょう

23時55分 星見

 日付が変わる頃、C8EXをアパートの前に出した。ありゃ、アパートの前の街灯は最近切れてて、星を見るには都合が良かったのだが、とうとう新しいのと取り替えられてしまっている。そのぎらぎらした光が目に入って、星見はちょいとつらい情勢だ。
 それでもMeadeのアイピース3種+LVW42で土星と木星を眺めてみた。土星はかろうじてカッシーニの間隙が見えるかなというところ。木星は縞は割とくっきり見えるが、細部はいまいち。
 目をオリオン大星雲に転じると、SW24.5でトラペジウムがくっきりと四つ分離できた。もう少し空が暗かったら、さらに暗い星まで見えそうな感じだ。
 さらにシリウスを視界に収め、そのまま南に引いて行くと、やがてM41が見えた。100EDでは本当に小ぢんまりと見えるのだが、C8EXでは思いがけず大きく見える。それぞれ自己主張が強くない星たちが、どういうわけか集合しているさまは、見ていて飽きないものだ。

2000年12月27日(水曜日)

SW24.5の印象

23時55分 星見

 夜、晴れるかなと思っていたら、だんだん雲が増えてくるではないか。まだ雲の切れ間からオリオンが見えているうちに、ベランダに100EDを出してSW24.5を載せた。
 結構太いアイピースで、見口もSW18よりかなり大きい。故に見る、というより覗き込むという感じになる。この辺は他の長焦点アイピースと同じだ。見え味は、SW18をそのまま拡張したような感じで、さほど倍率を感じさせない。しかしSW18より5割くらい広い空域を一覧できるのは良い。例えば小三ツ星が視界にすっぽり収まってしまう。大三ツ星は70%程度のカバレージというところだろうか。結構いい感じ。でもSW18があれば要らなかったかな。むしろC8EXで使った方が気持ちよかったかも。このクラスでもトラペジウムは四つに分離できた。なかなか良く見えます。

2000年12月26日(火曜日)

今夜もお気軽観望

23時55分 星見

 風呂に入った後、PCの前に置いたスーパー親爺椅子に沈み込んでいたら、数分単位で意識が途切れてしまう。これは爆睡注意報発令だ。なにせ今夜はあまりにも寒い(外気温は氷点下に下がっている)ので、うたた寝すると風邪を引く可能性が大だ。一昨年のように風邪で伏せって年越しというのは情けなさ過ぎるので、さっさと寝ることにした。その前に髪をドライヤーで乾かし、歯を磨くと、少し頭が冴えた。寝る前にちょっと空を見ておこう。
 今夜も双眼鏡、しかもMIZAR10*42でのお気軽観望だ。最初、目が闇に慣れてないので、星はほとんど見えなかったが、慣れるにつれだんだん星が浮かび上がってきた。オリオン座周辺からおおいぬ座、こいぬ座にかけては星の絨毯を敷き詰めたような眺めだった。明るい星座たちの背景に無数の微光星がさざめいている。たかが40mm超の双眼鏡でこれだけ見えるのか。今夜は特に空の透明度が高いようだ。M42は染みのようにしか見えず、またM41もあまりにもささやかな微光星の集団にしか見えないが、星座の形を愛でるにはこの手の広視界双眼鏡が向いているようだ。
 あまりにも寒いので早々に布団に入った。

2000年12月25日(月曜日)

ちょっと星見

23時55分 星見

 その雨のせいか、夜になって空を見ると透明度は高いように思えた。しかしもう眠かったので、MIZAR20*80双眼鏡でざっとオリオン座辺りを眺めた。
 100EDやC8EXで見事な星景を眺めてきたので、双眼鏡程度ではと期待してなかったのだが。いやいやどうして、なかなか見せてくれましたぜ。
 直視型なので45度辺りにあるオリオン座は厳しいが、それでもオリオンの足元から手の先までじっくり眺めてゆくと、うじゃうじゃ星が湧いてくる感じで見事な眺めだ。大きな収差のために像が収束しないのは悲しいが、それを補ってあまりある眺めだった。さすがにM42は細かくは見えなかったが、いくらでも星が湧いてきそうな感じは、まさに天の川という感じだった。またシリウスでピントを正確に出し、ずっと南に辿ってゆくと、M41が簡単に見つかった。これも小ぢんまりとしているが、なかなかたくさんの星が見えてよい。
 20*80を引っ込めた後、では10*42の方ではどうだろうと思った。開口面積で1/4になるが、それでもオリオン座の眺めは見事だった。しかし実視界6.5度というのは、100EDにLVW42を着けて得た5度超の視界とそう変わらない。気軽さは、もちろん双眼鏡の方がずっと上だが。
 この口径でも、M41は楽勝で発見できた。やはり今夜は空気の透明度が高いようである。

2000年12月24日(日曜日)

またしても星を見た

23時55分 星見

 今夜も経緯台を路上に出した。今夜載せたのはC8EXの方だ。今夜は惑星をじっくり見たいと思った。
 早速LV40で土星を視界に収め、UW6.7で見た。ううむ、どうもはっきり見えない。100EDに較べて明るいことは明るいのだが、やはり本体がはっきり見えないのだ。C8EXだけなら筒内気流とか光軸のずれとかいったことが考えられる。しかし100EDともどもとなると、やっぱり高空の気流かなあと思える。
 木星も似たような状況で、どんなに慎重にピントを出しても、縞3本が関の山だ。
 オリオン大星雲を見た。こちらもピントを合わせにくいが、散光はかなりはっきり感じられ、またトラペジウムも四つの星を分離できた。もっと暗い星まで見てみたいもんだ。
 今夜はむしろワイドビノでの眺めの方が良かった。プレアデス星団はワイドビノでは小さな集団にしか見えないが、ヒアデス星団の方はその全景がくっきり見えて、素晴らしい眺めになる。またオリオン座の整った配列もワイドビノで見るのが一番良く分かる。
 部屋に撤収して、それから久しぶりに高橋の50mmフィールドスコープを出してみた。どうも向き不向きのある望遠鏡だが、オリオン座のように雄大な天体を見るのには比較的適しているようだ。問題はコンパクト三脚の安定性だろう。もう少し立派な三脚をつけてやりたくなった。

2000年12月23日(土曜日)

今夜も星を見た

23時55分 星見

 夜、日付が変わる頃に、アパートの前に望遠鏡を出した。経緯台に100EDを載せて、今夜も西に傾きかけた木星たちを見た。この時刻、天頂から南の付近には、ヒアデス、プレアデスの両星団に、木星と土星が合流し、さらにそれをオリオン座とおおいぬ座が追うという豪華な眺めになっている。100EDでプレアデスを眺め、姉妹たちが舞う様を充分に堪能した(オマエは自然科学雑誌のライターか)。木星も土星もいまいちよく見えない。木星は薄い縞が2本くらい、土星は輪と本体が分離できないくらいだった。当然、カッシーニの間隙は見えない。初秋に眺めていた頃はこれくらい分離できたのに。高空の気流が激しいせいだろうか。そういう意味で、シーイングは5/10程度だと思った。良く、夏の透明度は低くても気流の安定した日の方がシーイングは良いといわれるが、そのことを実感できる夜だ。
 次に100EDをオリオン座に向けていた時だった。アパートの前は少し広くはあるが、すぐ近くで道が狭まることもあり、往来はそう多くは無い。しかしこういうところにでも暴走族は出現するのだ。駅の方がうるさいなあと思っていたら、道の狭い方から7台くらいの原チャリが飛び込んできた。音だけは大きいが、ちんたら走る連中だ。うるせーなーと思いながら見送った。この連中、いつも決まった時刻に、だいたい同じ道を走っているのだが、なぜか警察はそれを阻止できないのだ。なんらかの理由で警察が手出ししないのではないか。あるいは、下手に手を出してこけられると、後でなにかとうるさいのかもしれない。しかしそんな理由で一般市民の安全が侵害されるのはたまったものではない。暴走族が自爆して人権派弁護士たちが騒いでも(彼らの活動は必要だと思うが、その全てを容認する必要も無いだろう)、僕は必ず味方するぞ。ってどう味方するのだ。
 神奈川県警の場合は、それ以前にほとんどやる気が感じられないというのが問題だ。相次ぐ不祥事に士気が下がっているのかもしれない。そういう面での建て直しと、暴走族を封じ込めるための戦術の開発が必要だろう。などと星見とはほぼ無関係な話になってしまったりして。

2000年12月19日(火曜日)

くもりで星はよく見えません

23時55分 星見

 夜、NIFでちょいとチャットに参加した後、ベランダに出てみた。うーん、帰宅する時もそうだったのだけれど、雲がまだ多くて空は白い。切れ目から明るい星が見えることはあるのだが。
 MIZARの10*42双眼鏡を西の空に向けると、明るい木星は見えるものの、すばるは雲に見え隠れしている。しかしヒアデス星団の辺りは、偶然にもかなり大きな切れ目に掛かっていたので、しばらくその雄大な配列を楽しめた。こういう手軽さは望遠鏡では追求し難い。
 手持ちの双眼鏡は、ワイドビノ2.5*40?と、MIZAR10*42、MIZAR20*80。50mmクラスのが欲しいところだ。このクラスには名機がひしめいているが、一番そそるのがキヤノンの50mm防振双眼鏡だ。これは液体を封じたアコーディオンのような構造の可変プリズムを使用して、手ブレの視野変動を打ち消そうというものだ。価格はこの手の機械としては安価で17万円弱。でも絶対的には高い。しかしながら、モバイル観望(笑)にはうってつけの機械だ。来年のボーナスで買おうかな。

2000年12月16日(土曜日)

星を見ましょう

23時55分 星見

 さて、そのチャットに出る前に、アパートの前に経緯台を出して星を見た。アパートの前は街灯が目に入りやすくて、実はそんなに好きじゃないのだが、北から天頂にかけても視界が開けるのがいいところでもある。
 まずは100EDですばるを視界に収めた。LVW42で見るとすばるの全景が視界に入り、本当に見事な眺めだ。強いて欠点をいえば、あまりにすっぽり収まっているので、かえって広がりを感じにくい点だろうか。しかし慎重にピントを出すと、後から後から星が湧いてくる感じで、横浜の空でもここまで見えるかという感動がある。ヒアデス星団はさすがに視界に収まりきらないが、一番星が濃い領域を視界に納めると、こちらもきらきら美しい。その上下に輝く土星、木星に向けた。SW6.7で見てもあまりはっきり見えない。土星はカッシーニの輪も見えず、木星は縞が濃く3本くらい見えるが、大赤斑は見えそうにない見え方だ。
 さらにオリオン座に向けた。オリオンの目が向いてる方向に望遠鏡を向けて行くと、ごく細かな微光星が視界をすーっとかすめて行く。なかなか楽しい眺めだ。またオリオン星雲も今夜は見事で、トラペジウムがくっきり四つ見えた。OR6+2.2倍バローで強拡大しても、けっこうくっきり見える。
 M41を探し、UW6.7で見ると、これはささやかな星団という感じでなんとなくほっとする眺めである。~
 もう少し惑星を見たかったので、C8EXに載せ換えて土星、木星を見た。やっぱりいまいちはっきりしない眺めである。光量は豊かなので像は明るいのだが。さらにオリオン星雲も、こちらは散光がくっきり浮かび上がり、まさに星雲という眺めである。もう少し暗い空が欲しいところだ。

2000年12月12日(火曜日)

星を見る

23時06分 星見

 今夜もベランダにTG-LAを出し、100EDを載せて星を眺めた。本当はアパートの前の道路に出そうかと思ったのだが、あまりに寒いのでヤメ。一昨日は風が無くて穏やかな夜だったのだが。
 さて、いつものようにオリオン座と挨拶する。いつもより慎重にピントを出すと、いつもよりシャープな星像が得られた。いかにいつもいい加減にピントを出しているか分かるというものだ。今夜の寒さとあいまって、オリオン座の姿は冷たく冴え冴えと浮かんで見えた。うむ、グレート。

2000年12月09日(土曜日)

経緯台を使ってみた

23時55分 星見

 TG-L経緯台を組み立ててみた。三脚は頑丈そうで、その上に乗る経緯台自身も高橋鉄工所謹製という感じで頼もしい。ベランダに出して、C8EXを載せてみた。重いC8EXもがっしり支えてくれる。また三脚は開ききらないでもかなり安定しているので、狭いベランダでのハンドリングも楽だ。GPを設置することを考えれば、遙かに使いやすい。
 この状態での追随性には疑問があったが、しかしC8EXのかなり高倍率でも案外に天体を楽に追尾できた。操作感がスムーズで、思った方向に楽に向けられるのが大きかった。
 ちょっと時間をおいて、南中したオリオン座にC8EXを向けてみた。LV40で眺めると、高度があることもあって背景がさほど白くならず、星がかなり鋭い輝点になってくれる。さらにSW18に換えると、M42近辺の細かい構造までよく見える。光量の差のせいか、100EDで見るよりやはりよく見える。しかし、明るい星は点になりにくい。
 またちょっと時間をおいて、今度は100EDと見比べてみた。SW18で見るM42は、トラペジウムの星が4つ、きれいに分離できる。またM41は100EDにくらべてたくさんの星が見えているようだ。いいなあ、この経緯台。ベランダ観望には、手軽な経緯台が向いているように思った。

経緯台を買う

17時55分 星見 天気:快晴が続きます

 一晩なにも考えずに寝たが、起きると既にTG-L経緯台を買うことに決めていた。C8EXクラスを支えるには、やはりあのクラスが必要だ。かなりの大きさではあるが、持って帰れないことはないだろう。そんなわけで、14:00過ぎには秋葉に向かって出発した。
 まず、昭和通り口からスターベースに向かった。スターベ-スは、どうしたことかかなりの賑わいで、ひっきりなしに客が訪れている。ボーナスシーズンだからだろうか。これが世間で天文趣味が復活している予兆ならばいいのだが。
 スターベースでは店員さんにTG-LにC8取り付け可能であることを確認し、大きさを確認して持ち帰ることにした。そして梱包してもらった経緯台をバックパックに、三脚を手に提げて店を出た。
 次にDVD-ROMドライブを求めて秋葉の電気街に向かった。今、4号機に着けているCD-ROMドライブは、時々応答しなくなるという不安があり、また4号機で多発している様々な現象は、もしかしてこのドライブのせいかも知れないと思うようにもなったのだ。DVD-ROMの価格もそれほど差があるわけではなくなったので、適当な複合ドライブを買うつもりだった。
 一通りTwoTopなどを見て歩いたが、気に入ったものが見つからなかった。WinDVD付きの機械が欲しかったのだが、あいにくほとんど売り切れだった。ちょっと疲れたので、例の富貴で腹ごしらえすることにした。
 豚カツ屋さんは店じまい寸前だったようで、僕が入るとすぐに暖簾をしまっていた。豚カツ定食980円でこれは、貧乏人には本当に助かるなあ。汁物が丸五のような赤出汁ではなく、合わせ味噌の豚汁であるのも嬉しいところだ。
 満腹して、いい気分でカクタソフマップの裏口をのぞくと、パイオニアのWinDVD付きドライブが目に入った。これで手を打ち、そのまま帰宅した。

2000年12月08日(金曜日)

星を見ました

23時55分 星見

 ボーナスも出たこと出し、星でも見るか。
 日付が変わる頃、まずタモリ倶楽部を見て大笑いして、それからベランダに出た。オリオン座、おおいぬ座が相次いで南中しようという時刻である。100EDにUW6.7を着けて、まずは明るい月を眺めた。今夜は、いったいどうしたことか、ピントがくっきりと合わない。何となく細部がぼやけたような感じになる。仕方ないので、大まかな形を愛でることにした。
 じっくり月を堪能した後は、オリオン座に望遠鏡を向けた。接眼鏡は、最近はオリオン専門になりつつあるLVW42。オリオンのように雄大な星座は、この超広視界のアイピースの独壇場だ。
 しばらくオリオン座の全景を眺めた後、就寝。

経緯台を買おう

22時00分 星見

 ボーナスが出たらその使い道を考えるのが筋だろう。しかしながら、我が輩の場合、日頃の無駄遣いがたたって自由になる金がほとんどない。そのわずかな金をなにに使うかが問題である。
 このところ、コンピュータ関連にさんざん金を使ってきたので、次は天文関係ということになるだろう。しかしこれも、それほど高いものは買えない。
 買うとしたらアイピースは除外だろう。もう各クラス揃っているから、これというものがない。まあ20後半クラスのが一つあればいいかもしれないと思うけれど。すると、次は架台の方に目が向く。買うとすれば経緯台、それも頑丈なそれがほしい。大型経緯台の選択肢は結構限られていて、高橋のTG-Lかミザール、ケンコーの目に付いた奴ということになりそうだ。テレビューのF2も良さそうだが、両持ちタイプのものは搭載できる望遠鏡の径が制限されそうだ。するとTG-Lなのだが、これは7万円するしなあ。悩ましい限りである。

2000年12月05日(火曜日)

星を見ました

23時56分 星見

澄んだ夜空だった。小三ツ星辺りでささやかな輝きを放つ星たちを見た。空にこんなものがあるということを、犯罪を犯す少年たちは実感できないのではないだろうか。LVW42での星空散歩は本当に楽しい。これでナグラー5があれば......(価格が3倍するからなあ)。
 ベランダがあまりにも寒いので、そそくさと撤退した。