Strange Days

2001年02月27日(火曜日)

M46&M48に再挑戦にょ

23時55分 星見 天気:晴れ

 帰ったのは割に遅くて、眠くて意識が朦朧としていたのだが、空がきれいに晴れているのでC8EXをベランダに出した。
 まずはM42を入れてみた。トラペジウムは四つ明瞭に見える。風が無いのか、冬にしてはかなり像が安定している。試しにSW24.5からUW6.7に換えて見たが、トラペジウムの星たちはかなり収束した像を結んだ。この望遠鏡、かなりよく見えることに最近気づいた。瞳の位置にかなり敏感なようで、覗く姿勢が肝心なのだ。
 次にM41。こちらもかなりくっきり見える。
 さて、まずはM46、M47に挑戦だ。こいつらはシリウスとプロキオンとの間で、大体鋭角の直角三角形を形作っている。プロキオン側に鋭角が来る按配だ。慎重に探してゆくと、やがてこの間も見たM47が目に入ってきた。M47は明るめの星が散在しているので、簡単に導入できる対象だ。ではそのごく近傍のM46は......。これがなかなか見つからない。慎重に辺りを掃天するのだが、それらしい対象が見当たらない。今夜はかなり暗い星まで見えているのだが......。
 アストロアーツのメシエ天体ガイドと本を参考に、辺りをうろついた。やがて実際の星図を眺めて星の並びと見比べ、今の視界の数倍程度の所に間違いなく位置すると断定。その地点に望遠鏡を向けた。......あった。しばらく眺めて、やっと暗い星々の群れを見つけた。サッと過ぎれば見過ごしにしそうな星の群れだ。M47に明るい星が多かったので、ついそのような対象を探していたのだが。これでは空の状態が悪い時に見えないのは当然だ。じっと見つめていると、背景から暗い斑点のような星がポツ、ポツと浮かび上がってくる。そんな感じだ。
 M46とM47の眺めをしばし楽しんだ後、今度はM50を入れた。これは楽勝。M46より多少明るい星の群れだ。
 次に、これもこの間導入できなかったM48に再挑戦だ。M48は、M46&M47と同様にシリウス側に鋭角が来る直角三角形の一点に位置する。こちらも苦労した。ワイドビノでは暗い星までは見えないので、MIZAR10*42で星の位置を確認しながら探してゆくと、やがて暗めの散開星団が飛び込んできた。M46ほどには暗くなく、まあまあ分かりやすい星団だった。これで冬の南天にあるM天体は大体征服したな。あ、系外銀河の類は無理にょ。

2001年02月22日(木曜日)

星が見えんがな

23時55分 星見 天気:晴れ(でも黄砂が......)

 一気に多忙になってきた。ずれ込んできたいくつもの仕事が、一気になだれ込んできた感じだ。三月一杯はきつい目に遭いそうな予感がする。
 帰宅したのは23:00前だった。風呂を洗い、夜食を作りながら夜空を見上げると、それなりに晴れてはいるようだ。しかし、なんというかビロードを広げたように白い夜空だった。黄砂のおかげで、大気中の浮遊物が増えているようだ。天文観測にはつらい季節だ。
 それでも100EDを出して、西に傾いているシリウスの方に向けた。シリウスとプロキオンの線上にあるM50を狙った。
 C8EXでは楽勝だったので、超広視界のLVW42だったら超楽勝だと思っていたのだが......。み、見えん。空が真っ白だ!(爆) まだ40度前後の高度はあると思ったのだが、それでもM50は一向に見えない。UW18に換えて丹念に探しても分からない。結構小さな星も見えてはいるのだが。
 M50に敗れた我輩は、風呂に入った後でリターンマッチを試みた。その頃にはからす座が南中していたので、その周辺のM天体をば......。ダメだ。M68もM103も全然見えないでやんの。これはC8EXとの口径差の表れなのだろうか。
 明日の夜、もし晴れたらC8EXでのリターンマッチを誓う俺様であった。

2001年02月20日(火曜日)

M47&50

23時55分 星見

 夜、もうすぐ観測シーズンが終わるオリオン座に、C8EXを向けた。今夜は全体的に霞がかかっているのか、どんよりした空気がのっぺりと全天を覆っている。
 こんな状況だが、C8EXで見るM42は、100EDでのそれより明るく見える。トラペジウムも四つ、くっきり分離できる。散光は、背景が明るすぎてあまりよく見えない。もっぱら、M42&43、小三ツ星周辺の小さな星を眺めて回った。最近、C8EXにはMEADEのSW24.5が刺さりっぱなしだ。アメリカンサイズでは一番長焦点で、比較的広視界なので、シュミカセでは扱いやすいアイピースだ。
 M41を見て、それからアストロアーツのウェブページで、M天体ガイドを参照しながら、この近辺のM天体の導入を図った。
 まずはM48だ。うみへび座の頭、というかいっかくじゅう座の真南にある散開星団だ。5.5等星相当というデータから楽勝だと思ったのだが......。み、見つからない。大体、今夜の空ではワイドビノを使ってもいっかくじゅう座の位置すらわからない。ほとんど暗い星が見えないのだ。10分ほど奮闘して、とうとう諦めた。無念。
 しょっぱなからこれかよ。嫌な予感を抱きつつ、次にM46&47に挑んだ。こちらはとも座というさらにマイナーな星座に属す散開星団だ。ともよだったらよかったのにな(謎)。
 こいつの場合、シリウスの東、プロキオンの南といういい加減な探し方でもOKらしい。しかし、ワイドビノでもこの空ではまるで見えない。SW24.5の広視界(といっても1度以下)を恃んで、プロキオンからの線とシリウスからのそれが直行する辺りを、慎重に掃天していった。
 ......あった。突然、星の集団が目に飛び込んできた。かなり目立つ星があるので、一瞬迷ったが、多くの星が集まっているところを見ると、散開星団に間違いない。天体写真を較べてみると、どうやらM47の方だ。結構、明るい星がポツ、ポツと集まっている。その背景にさらに小さな微光星が散りばめられている。見えているのは、全体で20個程度だろうか。かなり崩れた感じの散開星団だ。M7とかM41とかいった端正な散開星団とは別の魅力がある。しかし、散開星団とはこういう見え方だ、というのが分かってないと、あるいは見過ごしにしていたかもしれない。
 ではM46は? その近辺をサーチしたが、確かに微光星が少々集まっているところはあるものの、それがM46かどうかはいまいちはっきりしない。今夜は背景が明るすぎて、6等星相当というM46の方は埋もれてしまうのかもしれない。
 ともかく、M47の位置は大体分かった。これに気を良くして、次にM50を探してみた。これはシリウスとプロキオンを結ぶ線上の、シリウス側の1/3くらいのところにある。そのとおりに探すと、その通りに散開星団が飛び込んできた。これはM41的な見え方の、比較的整った散開星団だった。
 思えば、去年、今ごろの時期、やっぱりこれらのM天体を見ようとして、結局良く分からなかったんだっけ。それは全天における星座の実際の大きさ、M天体の実際の見え方というものが良く分かってなかったからだろう。多少、進歩したようだな。
 とにかく、M天体が二つも見つかって、今夜は気分が良い。明日は、100EDで同じように探してみよう。

2001年02月18日(日曜日)

眠れないので星を見る

23時56分 星見

 明け方4:00くらい、急に目が覚めて眠れなくなってしまった。しばらく寝床でのたうっていたが、ダメだ。こういうときは気分転換に星でも見よう。
 MIZAR10*42を手にベランダに出ると、さそり座が南中間近の位置にいた。さすがにこの口径ではM6、7は見えなかったが、アンタレスの赤い輝き、サソリの目とはさみがきれいに見えた。

星を見る

23時55分 星見

 夜、ベランダに100EDを出し、UW6.7を着けて金星に向けた。金星は、100EDでもかなり明るく見えるが、やはり像が揺らぐのは仕方ないのか。しかし像が安定する瞬間は、C8EXよりよほど長かった気がする。相変わらず鋭い三日月型の姿を見せてくれた。
 LVW42に付け替えてオリオン座を見た。少しかすみがかかっているが、まあまあきれいな像が目に入ってきた。SW18で小三ツ星近辺を彷徨う。M42の南北にある小さな星がシャープに見えた。しかしこの間分離できた南側の重星は分離できないようだ。更にUW6.7でM42を見たが、トラペジウムを四つにやっと分離できるというところだった。M41はしばらく眺めているとようやく細かい星がぽつぽつと浮かび上がってきた。

2001年02月17日(土曜日)

星見ます?

23時55分 星見

 今日も今日とて、ベランダに早々とC8EXを出した。時刻は18:00過ぎ。西の空に明るく輝く金星に向けてみた。金星の明るさは木星をしのぐ。良くUFOとして騒がれるくらいだ。視界に入れると、明るく輝く金星が、燃えるように揺らぎながら強烈な光を放っている。うう、筒内気流が......。
 金星は若い月のように細く欠けていた。なんとなく、「2001年宇宙の旅」での土星の眺めのような感じだ。
 次に高い高度にある土星に向けてみた。木星は屋根が邪魔で見えない。また土星も半分位屋根に掛かっている。そのせいか、土星の顔はとても暗いものだった。それでも、かなり高い高度にあった故か、カッシーニの間隙がなんとかチョコ、チョコと見えた。
 一度引っ込み、0:00頃に出てみると、あれもう雲が覆っている。今夜はあきらめて撤収した。

2001年02月16日(金曜日)

もう夏の星座が

23時55分 星見 天気:晴れ

 夜、帰宅したのは22:00過ぎだった。帰りの道すがら、夜空が暗くて晴れ上がっているのが気になっていた。
 帰宅して、ベランダにMIZAR20*80を出した。その頃にはオリオン座は西にかなり傾いている。そちらに向けてみた。今夜は大気の透明度が高く、オリオン大星雲の散光がくっきり見えた。トラペジウムも像の揺らぎの小ささから見て、かなりくっきり見えたはずだ。もっと大口径の望遠鏡を出せばよかったかと後悔した。でもあまりに寒いのでそれは止め。
 M41をしばし眺め、一度引っ込んだ。
 チャットをはさんで2:00頃にまたベランダに出た。この時刻にはかに座がかなり西に傾き、やや東向きにオフセットされたベランダからは見やすくなる。MIZAR20*80では天頂まで向けられないので、ワイドビノとMIZAR10*42の二丁双眼鏡でかに座を探した。あった。プレセペ星団だ。とても大きな、明るい星団で、42mmの双眼鏡でも良く見える。本当は20*80で見たいものだが、位置的に難しい。外に出ないと。
 またまたチャットに耽溺して、それがようやく終わった5:00頃にまたベランダに出ると、東の方になんとなく見慣れた星の並びがある。双眼鏡を向けると、やっぱりさそり座だった。アンタレスのオレンジ色が、そろそろはっきり見えそうだ。アンタレスの近辺に20*80を向け、目が慣れるのを待っていると、薄ぼんやりとしたM4が見えてきた。目の錯覚かと思うような見え方だ。まだ東の明るい辺りにあるので、光害に邪魔されてしまうのだが、明るいアンタレスを見るとなんとなく夏の気分になれる。ここは零下3度の真冬なんだけど。
 アンタレスからさらにサソリのしっぽの方に移動して行くと、あった、M7だ。高度が全然低いのだが、既にそれなりに星の集団として見える。更に近くにはM6も見える。こちらはまだまだ細やかな星の寄り合いにしか見えない。

2001年02月11日(日曜日)

星見ましょ

23時55分 星見

 夜も更けた頃、ベランダにMIZAR20*80を出した。この双眼鏡で見ると、オリオン座の三ツ星がすっぽり収まるので爽快だ。今夜も少し霞みがかかっている。春が近いせいだろうか。
 M41に向けると、20個くらいの微光星がポツポツ見える程度。シーイングは良くない。
 さらに夜が更けた頃、こんどは月を見にベランダに出た。月はほぼ南中している。20*80で見ると、大体視界の1/4程度に収まる。これくらいでも、ティコの光条はくっきり見えた。
 ちょっと思い出して、テレスコマイクロを取り出してきた。8*20なので小さく、暗いが、月が相手ならかなりいける。
 そんなことをしているうちに、いつの間にか雲が空の半分を覆い始めた。MIZAR20*80でかに座を眺めようと努力して、挫折。やっぱり屋根が邪魔。

2001年02月10日(土曜日)

星見ます?

23時55分 星見

 金の掛からないもうひとつの娯楽といえば、ずばり星を見ることだ。真夜中、ベランダにC8EXを出した。
 この時刻に見えるものといえば、ほぼ南中している月くらいのものだ。月をSW24.5の視界に納めた。が、どうもはっきり見えない。この高度ならそうシーイングが悪くないはずだが。しかし良く空を見回すと、雲がかなり雲が出ているではないか。月の辺りは晴れているように見えたが、実際にはかなり雲がかかっているようだ。四六時中霞んでしまう。UW6.7で細部を眺めようとしたが、ますますはっきり見えない。しかし視界がクリアになる一瞬には、ティコの山脈がくっきり見えた。
 SW24.5でしし座辺りを気ままに歩いてみた。霞む中にも明る星がぽつぽつと見え、春の接近が感じられた。

2001年02月03日(土曜日)

星を見るにょ

23時55分 星見

 今夜も晴れっぽいので星を見た。今夜はMIZAR20*80で空のお散歩なのだ。オリオン座からおおいぬ座にかけてをざっと眺め、高高度にあるかに座に双眼鏡を向けようと思ったが、む、向かない。ひさしに掛かるのと、三脚の構造上の問題でどうしても向けることが出来ないのだ。考えるに、もっと大型の三脚と、MIZARの小型経緯台の組み合わせが、空を眺めるには向いているかもしれない。確か国際光器が扱っていたな。
 今夜も夜空はまったりと薄雲が掛かっているのだが、双眼鏡の視界は明るいのでそれなりに見える。この双眼鏡、29800円だったのだが、値段の割に良く働いてくれる。結構お薦めな品物かもしれない。

2001年02月02日(金曜日)

星を見ましょう

23時55分 星見 天気:晴れているのか

 年も明けて2月ともなると、そろそろオリオン座の南中時刻が早くなる。もうすぐ明るいうちに南中してしまうので、今が見頃だ。
 年が明けて初めて、C8EXをベランダに出した。まずはオリオン座を散歩。
 空の透明度は低く、まったりした薄雲がくまなく覆っている。感覚的には5月の空に似た状況だ。空は肉眼で見ると白く光って見える。光害とあいまって見え味は悪化するわけだ。
 小三ツ星の散光もいまいちだが、さすがに8インチの口径は100EDで快晴の空を見た時より明るく感じる。小三ツ星のM42直下辺りにある星の並びを見ているとき、その一つが重星であることに気づいた。結構離れているので重星とはいわないかもしれない。この望遠鏡、明るさはいいのだがいまいち星像が収束しないのだ。調整してみたいのだが、なかなか良い空に逢えない。
 視界にシリウスを入れ、その燃えるような輝きを珈琲を飲みながら楽しんだ。太陽がこれくらいだったら、色んな意味で太陽系の状況も変わっていたのだろう。
 最後にM41を入れ、見えている星の数をカウントしてみたが、やはり以前に較べて半減しているようだ。透明度が高いといわれる冬空も、こういうときがあるものだ。