Strange Days

2001年09月23日(日曜日)

深夜の観望

02時00分 星見 天気:晴れ

 書き忘れたが、前日の夜は秋晴れの良い天気だった。そこで19:00頃、ベランダに100EDを出して、観望シーズンがまもなく終わる夏の星座たちを見た。
 晴れ空とはいえ、さそり座に月がかかり始めているので、あまりコンディションは良くない。しかしM7の眺めは美しい。なんでも、普通の人には惑星や散開星団の受けがいいそうだ。わかりやすい美しさだ。一方、M8は散開星団としても面白いが、散光星雲としても楽しみたい。しかし、月のある明るい空では難しい。外し見をして、やっとかすかに感じられる程度だ。M4は月の間近なので全く見えないが、代わりにM22がはっきり見えた。
 就寝前、東の空に上りつつある昴に18*50ISを向けた。頭上高くにある昴はまことに美しい。秋晴れの夜は、夏までのどんより曇りがちだった夜空とは、一線を画している。季節が変わった、そう実感する。
 もう少し見たいので、今夜は100mmドブソニアンをアパートの通路に出した。通路に直接置くと、位置が低すぎてファインダーを覗けなくなる。そこでみかん箱を置いて、その上に置いた(なんちゅう貧乏くさい)。いや貧乏だからいいのか。これでかろうじてファインダーが実用になる。90度直角型の方が扱いやすいかもしれない。
 まず木星。手持ちのツァイスサイズのうちでは最広角のK26を着けて導入し、Or7でのぞき込んだ。架台の動きが渋いので、このまま追従するのはチト辛い。しかし、この安物のシステムでも木星の縞2,3本、ガリレオ衛星は充分見えるのだ。一方、土星はというと、こちらは輪こそくっきり写るものの、本体に縞は見られない。またカッシーニの間隙も、そういえばこれがそうかもしれ無いなあというのがおぼろに見える程度だ。

2001年09月18日(火曜日)

久しぶりに100EDで星を見た

23時55分 星見 晴れ

 昨夜は8時間きっちり寝たせいか、昼間も眠気に悩まされる。睡眠時間が短いと調子悪いが、長くてもあかんようだ。難儀なことだ。
 帰宅して、日付が変わる頃に外に出てみると、案外に空が暗い。雲が少ないようだ。18*50ISを東の空に向け、昴を視界に入れた。目が慣れるにつれ、昴のきらきらした輝きが増してゆく。ヒアデス星団をなぞり、その中に浮かぶ明るい星に向ける。土星だった。楕円形の輪と、その真中の本体が、かろうじて見分けられた。さらに東の空低くにあったさらに明るい星を視界に入れる。こちらは木星だった。前のシーズンに比べると、徐々に距離が開いているのが分かる。息を詰め、ISの効果でゆれが収まるのを待つと、やがて木星の周囲に衛星の小さな輝点が見えた。
 これくらいで引き上げようかと思ったが、こんなに状態の良いそれは、もしかしたら当面出会えないかもしれないと思い直し、とうとう望遠鏡を出すことにした。
 部屋の前に経緯台と100EDを出し、LVW42を着けて昴を入れた。さすがに経緯台の安定性は手持ちより上で、100mmの集光力とあいまって眺めは見事なもの。LVW42では視界が広すぎるので、Meade SW24.5に換えるとちょうど良い眺めになる。ピントを慎重に出しなおし、昴のシャープな恒星群の背後に、針の先くらいのささやかな微光星が現れる。シエラカップにグリーンティを作り、昴を愛でながら楽しんだ。
 昴の次は土星。SW24.5で視界に収め、UW6.7とOr7+2.2倍バローで拡大すると、カッシーニの輪と、本体の縞がかろうじて見分けられた。カッシーニの輪は全周には見えない。
 さらに木星。こちらはガリレオ衛星全てと、本体の縞2~3本が見えた。揺らぎは少ない。
 どうやら今夜の大気はシンチレーションも少なかったようだ。