Strange Days

2007年10月30日(火曜日)

くもりで観望できず

22時21分 星見 天気:くもりのち雨

 せっかく、世紀の大イベント*1が頭上で発生しているというのに、今夜は曇りだ。この間に大減光してしまったらどうしよう。そうなりかねないのが、突発的な天体現象の面白さだ。
 100EDくらいの軽くて見える望遠鏡は、気軽に出せるのが良い。前に持っていた8インチのシュミカセは、引っ張り出してセットするのに一苦労だったからなあ。
 でも、これを自転車で運ぶとなると、いささか躊躇する。100mm級の屈折式望遠鏡としては軽いとはいえ、取り回しに苦労するだろう。それでも、BikeEなら運べそうだがな。
 前からカメラ三脚や、いわゆる軽量赤道儀*2で使える、軽い小口径望遠鏡が欲しかった。横浜の空では、もともと暗い天体の観望なんて難しいし、系外星雲だの連星だのといった微妙な天体よりは、散光星雲だの球状星団だのといった大型の天体の方が見て面白い。倍率を上げられないのでな。なら、小口径の望遠鏡でいいやんけということになる。
 どうせならポタ赤とセットで買いたいな。なら高橋のFC60Cか。これとスカイパトロールを組み合わせると、100EDをベースにするよりもかなり軽量化できそうだ。スカイパトロールはポタ赤としても使えるし。双眼鏡+ポタ赤&カメラでやりたいことは出来そうな気もする。
 ともあれ、明日も機会があれば100EDを空に向けようと思う。肉眼で見える彗星なんて滅多に来ないのだし、突如出現だなんてなおさらのことだ。見逃せないぞ。

2007年10月29日(月曜日)

ホームズ彗星

23時55分 星見 天気:透明な夜空

 夜、ワイドビノを手に、住処の通路に出た。噂のホームズ彗星を見てやろうと思った。
 ホームズ彗星は、近日点を過ぎて去りつつある彗星で、今の予想等級は17等星クラスという暗い彗星だ。地球軌道よりもかなり遠宇宙に去っているので、既に尾も無い。ところが、数日前に突然大増光したのだ。2等星級への増光という、実に40万倍もの歴史的大増光だった。ハレー彗星が地球に接近した時でも0等星級だ。いきなり肉眼彗星が出現したものだから、ちょっとした騒ぎになっている。南会津でも、送迎に車を出してくれた風隣舎のおやじさんはもちろん知っていて、かなり興奮気味に話してくれたものだ。
 南会津では拝めなかったが、まだ2等星級のままと言うことなので、見えるはずだ。横浜の空、しかも満月の存在に懸念しつつ、しばらく探した。
 うーん、ペルセウス座自体を見慣れてないので、どの辺かわからないな。でもこの辺ではないかと思える当たりをつけ、今度はCANON 18*50ISを向けてみた。うーん、どの星も当たり前の恒星に見える。この辺りじゃないのか。そう思って、ちょっと近傍を探し始めた途端だった。
 突然、視界に奇妙な天体が移った。ちょうどM22のような球状星団のように、ボヤッとした光の塊が浮かんでいたのだ。視直径は球状星団の比では無い。巨大なものだ。これか、これだな。
 興奮気味に眺めていた。夜の1:00、ほぼ頭上真上、やや北東辺りだ。探すまでも無いくらい、はっきりと見えている。
 双眼鏡では疲れるので、経緯台とBORG100EDを出した。まずはMeadeの24.5mmをつけて探す。探すまでも無い、あっさりと見つかる。センターに入れてから、同じくMeadeの6.7mmUWに換えた。100倍弱の高倍率で見るホームズ彗星は、宇宙の人魂という感じか。なんとも幽玄な天体だった。なんでここまで増光したのだろうね。コアが分裂したのではないかと言われてはいるが。

2007年10月19日(金曜日)

ミニ望遠鏡が欲しい

22時01分 星見 天気:晴れのち豪雨

 以前から、ミニ望遠鏡が欲しかったのだ。ミニといっても、楽天の輸入雑貨屋なんかで見かける『50mmで512倍までOK!』なんてふざけたものじゃなくて、ちゃんと見える望遠鏡の方だ。高橋のFC60とかBORGのミニボーグとか。60mmくらいの望遠鏡で、じっくり冬の星を見たいのだ。24mmくらいのアイピースと組み合わせると、10~20倍くらいの倍率が得られるだろう。冬といわず、実は深夜に冬の大物星座が南中する、今時の方が星見には向いているのだが。
 考えてみたら、BikeE辺りなら100EDでも運べそうだけどな。でも携行向きという奴に引かれるのが男の子の性なのである。