Strange Days

2009年08月29日(土曜日)

望遠鏡総ざらえ

23時54分 星見 天気:晴れ夜

 夜、100EDを久しぶりにベランダに出す。キヤノン18*50ISがあまりに便利すぎて、望遠鏡の稼働率は低いままだ。
 しかし、双眼鏡では如何ともしがたい対象もある。今夜、南空に異様なくらい明るく輝いている、木星などの惑星だ。木星の縞を見ようと思ったら、最低でも30倍は必要だし、大赤斑を見分けようと思ったら80倍は必要になる。
 久しぶりなので、手許のアイピースのどれで焦点が出るのか分からない。今、100EDはミードの2インチ天頂ミラーを着けているのだが、すると対物レンズからの距離がやや伸び、純正品では焦点が出せなくなったのだ。確か、ボーグ純正品の他、ツァイスサイズの物は全滅だった気がするが。
 試してみる。まず2インチ。ビクセンのLVW42。これだと15倍程度で、18*50ISよりもさらに小さく見える。でも星座を収めるにはこれだな。木星のガリレオ衛星たちが一直線に並んでいるのが見える。
 同じ2インチ径の、ボーグ50mmH。これはもっと光路長が短くないと焦点が出そうにない。メガネを掛けてやっとと言うとことか。
 アメリカンサイズ。ミードのSW、UW径は全て焦点が出る。UW6.7で見る木星は、もう少し大気が安定していれば大赤斑も見えそうだ。
 ビクセンのLV系。40も5も4もすっきり見える。LV4は、改めて見直すとよく見える接眼鏡だ。見かけ視野は狭いが。
 もう一つ、Or.6mmも。これも見かけ視野が狭いが、豆粒のようなレンズなのに像は鋭い。
 ボーグ純正が全滅なのは前述の通り。
 最後にツィアスサイズ。これらは古い80mm屈折に着いていたものだ。結果としては全滅だった。
 まあ、LVW42とミード、ビクセンのアメリカンサイズで十分だ。
 ふと思い出して、KT-10でも木星を見た。手作りの反射式100mm鏡だ。見口がアメリカンサイズなので期待したのだが、結果的にはビクセン、ミード以外は全滅だった。アダプタを咬ませてツァイスサイズも試したが、全滅。もっとも、KT-10はドブソニアン風の架台なので、短焦点の接眼鏡を着けても意味ないのだが。これには、元から着いている12mmのケルナー*1が合っている気がする。
 さらに思い立って、高橋の50mmフィールドスコープを出す。完全防水なので便利な奴だ。20倍なので木星は系として愛でるような形になる。これ、もっと活用できないかな。
 最後にミザールの20*80双眼鏡。これも結構よく見えるのだが、ゴミを拭き取ろうとしてびっくり。対物レンズの内側にカビが発生しているではないか。これ、分解できるだろうか。暇を見て対物だけ取り外そう。プリズム部までとなると組み付けが絶望的になるのでな。