Strange Days

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2004年5月14日(金曜日)

今年最初のM8を見た

星見 23:51:00 天気:いいようだ
 寝る前にベランダに出てみた。一見して、空全体がうっすらと光り、シーイングは良くなさそうだ。それでもCANON 18*50ISを取り出した。
 確かにシーイングは良くない。2/5、10段階でも4/10くらいだろうと思った。それでも見つめていると、空に掛かった霞の向こうから、星の光がやっと浮かび上がってきた。
 アンタレスは非常に良く見えた。サソリのしっぽを探し、M6を発見。やはりあまりよく見えない。が、目が暗順応してくると、構成する星々が浮かび上がってきた。M7らしき星の固まりも見えた。
 いて座も南中していたので、M8を探す。あった。意外に散光が感じられる。そのまま視線を上げて行くと、天の川のひときわ濃い領域に掛かる。良く見えるなあ。さすがに目が慣れてきたか。さらにいて座をうろついていたら、λの近くにおぼろな姿を発見。えっ、M22? 横浜のこの辺でこれが見えるということは、シーイングはいい方だということだ。そう思って空をうろついてみると、いつの間にか霞様のものは薄れていた。狐に摘まれたような気分だった。
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2004年5月10日(月曜日)

雨上がりの夜空

星見 23:45:00 天気:夜には良くなった
 EPIC号でサイクリングロード終端まで南下して、藤沢市街の外れで空を見た。全周、雲も無く、きれいに晴れ上がっている。東天にひときわ明るい星を見つけたが、これは木星か。目を北にやると、北斗七星がきれいに見えている。春、これほど星がきれいに見えるのは、稀だ。
 サイクリングロードを少し北上し、周囲に明かりが少ない場所で、また空を見た。ロケーション的には抜群だが、流石に水蒸気が多いため、周囲の大光源によって、それがうっすら光っているように見えた。真夏、風の無い夜、この辺りから空を見ると、きっといい気分になれるだろう。おっと、虫対策は必須だな。
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2004年4月21日(水曜日)

今年初のM7を見た

星見 09:33:56 天気:好天
 昨晩寝る前、ふと思い立って星座早見盤で現在時刻の星座を確認したら、さそり座が既に全貌を現している時刻だと分かった。早速、CANON 18*50ISをアパートの前に持ち出し、南東の空に向けた。
 さそりの上半身の特徴的な星の配列を見つけ、アンタレスを眺める。まだ南中してないのと、隣の中学校のネットに掛かっているために、あまり明るくは見えない。
 さそりの尻尾へと移動し、記憶を頼りに探ってみると……、あった、M7発見。すぐ近くに照明があり、暗順応も十分ではない上、前述の通りバックネットに掛かっているという悪条件だったが、その明るい星の群れは一目で見分けることが出来た。これを見ると、やっと夏が近づいていることを実感できる。
 今年もたくさん拝めますように。
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2004年2月26日(木曜日)

そろそろ星見系の増強を考える

星見 12:09:09
 先日、C8EXを手放した。よく見えるブツではあったが、お手軽さ重視の我が星見スタイルには合わなくて、倉庫の肥やしと化していたものだ。残る望遠鏡は100EDと自作100mmニュートニアン、そして古代の80mmF10望遠鏡だ。100EDはもう少し鏡筒を伸ばし、今は使えなくなっているトミーのアイピースを使えるようにしたい。でもまあ、今でもビクセンやミードのアイピースは使えるから、問題は無いといえば無いのだが。
 100mmニュートニアンは、ファインダーがあまりにプアなので、もう少し見えるモノを付けたい。どうせなら90度の対空型のものを。直視型は地面に置いて使うこれにはつら過ぎるのだ。
 そう確かに、どうせ星を見るのならば、90度の対空型の方が便利だと思うことが多い。双眼鏡にしても、天頂近い天体を見るには、地面に寝転がらなければならなくなるし。特に手持ちではなくて、三脚に載せて使う状況では、対空方が欲しくなる。しかし、100mm超級で対空型の双眼鏡となると、宮内光学辺りの高価なものが主流になってしまうな。30万円コースだ。ちょっと手が出ない。
 今、一番欲しいのが、さきほどの90度対空型ファインダーと、トミーが出しているミニボーグ。特に45mmのEDレンズ搭載のものがそそる。これらなら手が出なくは無いな。ミニボーグなら死蔵中のボーグ純正簡易赤道儀を使えそうなので、モバイル星見に最適ではないだろうか。
 BikeEにそれらを載せて、暗いところまで走る。夏にはやってみたいことだ。
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2003年11月15日(土曜日)

雨の後の澄んだ夜空を一瞥

星見 00:00:00 天気:不安定ナリ
 しかし、寝る前の1:00頃、外を見てみると、おや明るい。月が出て、地面を照らしていたのだった。風が強く、千切れかけの雲がどんどん流されてゆく。
 寝る前に、CANON 18*50ISをオリオン座辺りに向けた。M42は非常に細かく、くっきりと見える。月が近くて、その明かりが目に入るのが残念だったが。微光星も非常にたくさん見えていたようだ。
 天頂を少し過ぎた辺りに掛かっていた、昴にも向けてみた。大小様々な星がワッと群れていて、これも見事な眺め。青く、冷たい光が印象的だ。
 M41。昴の大きな眺めからすると、小さな、ささやかな眺め。だが冬の観望期では、かなり好きな天体に入る。明るすぎるくらい明るいシリウスとのコントラストがいい。
 最後に、邪魔になっていた月。昼夜境界線上の山脈の陰影が美しい。ティコの輝点が、ひときわ目立っていた。
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2003年11月11日(火曜日)

インフルエンザ、なんとか治る

星見 00:00:00 天気:雨
 今日は昨日より更に気温が下がり、ついに暖房を入れる破目となった。体調が万全なら、そこまでする必要はないのだが、外気に当たるとくしゃみが止まらなくなる状況では......。
 今日も帰宅して、すぐに寝込んでしまった。が、これがかなり効いたようで、ようやくくしゃみと発熱から開放される兆しが見えてきた。はぁ、治りが遅いなあ。
 BORG100EDの光路長短縮の検討をしようと思ったが、今ついている部品を調べるのに挫折。ええっと、どこを漁ればメモが出てくるのやら。BORGのシステムは細かくて便利そうだが、同時に煩雑でもある。まあ、鏡筒からスリーブに至る部品のどれかを、より短いものに変えれば済むのだろうが。稼働率の極端に低いGP赤道儀も売るか、スカイセンサー2000PC化するか、考えどころだ。お気軽観望志向の僕にすれば、経緯台一本で済みそうではあるけれど。
 CANON 18*50ISの清掃を検討して、腕立てと腹筋をこなし、就眠。
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2003年11月09日(日曜日)

さらば、C8EX

星見 00:00:00 天気:曇り時々雨
 今日は、朝から肌寒い天気で、夕方からは雨となった。朝のうちに、どこかに自転車で出かけても良かったのだが、昼前まで寝過ごしてしまった。気分的に、いまいち盛り上がらない。
 昼過ぎに、荷物を片手に、秋葉原へと出かけた。荷物というのは、3年前に買ったC8EXだった。これを、ついに売却してしまおうと考えたのだ。
 この鏡筒、8インチのシュミカセで、集光力はBORG100EDよりも上だ。暗い天体の眼視には向いている。実際、球状星団の観望の場合には、C8EXの方が分解能が高く、また見える微光星の数も多い。ところが、大きくて熱容量の大きい、しかも密閉式のシュミット・カセグレン鏡筒は、その扱いに神経質にならざるを得ない。冬の寒い日など、順応させるのにたっぷり時間を取ってしまう。実際、ジフラクションリングを拝めるほどの状況に持っていけたのは、買ってから数回のことに過ぎなかったと思う。しかも、長焦点距離という正確ゆえ、高倍率の観望にならざるを得ない。安い集合住宅のベランダでは、ちょっとした振動で視界もお供をしてしまう。明るい横浜の夜空には、この集光能力は、かえって足枷になる。
 さらに、CANON18*50の購入が、この状況に止めを刺した。あえて瞳径の小さな18倍の方を購入したのは正解だったようで、横浜の空に向けても、背景の明るさがそれほど邪魔にならない。望遠鏡と違い、気軽に取り出せて、気軽に扱える。いろんな意味で、究極のモバイル星見道具となった。割を食ったのが望遠鏡群で、稼働率は極端に下がり、出ても100ED、C8EXは年数回の稼動、という状況にまで陥った。年数回でも稼動するのなら持っている価値はあるのだが、場所をそれなりに食うのも困り者。この先、これの性能を行かせる状況は、もう来そうに無いので、ついに手放すことにしたのだ。
 JRを乗り継ぎ、秋葉原の協栄産業に向かった。つい最近、背中合わせの位置にある新店舗に移ったという。新店舗は旧店舗より広く、明るく、いい感じだ。
 早速査定してもらう。もともと中古で買ったものなので、備品の類は全く付属していない。また全体に多少に使用感があるので、いいとこ3万円くらいかと思っていたら、査定もその3万円。それなら文句は無いので、その場で書類にサインして、3万円を受け取った。
 前から買い逃していた、KYOEIのLVズーム接眼鏡を買おうかと思ったら、どうも品切れらしい。まあ、100EDもBORGの接眼鏡の焦点をちゃんと出したいと思っているので、近々再訪するだろう。
 懐があったまったので、なにか買い物をと思っていたら、雨が降り始めた。本降りになりそうな気がしたので、慌てて帰宅した。
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2003年10月18日(土曜日)

久しぶりの澄んだ夜空に

星見 00:00:00 天気:雨
 昼の間降り続いた雨も、夕方には上がった。夜、空をふと見上げると、最近に無く暗い夜空が広がっていた。雨が大気中の塵を洗い落とし、その雨雲も風が吹き払ってしまったようだ。ベランダに出て、CANON 18*50ISをオリオン座に向けてみた。
 小三ツ星近辺を散歩する。流石にM42はくっきりと見え、その散光もはっきりしている。微光星の群れが散りばめられている。ここ半年では、もっとも状態の良い見え方だった。シーイングは8/10というところか。
 次に100EDを出した。久しぶりにLVW-42を取り付けた。視界は馬鹿みたいに広く、大三ツ星がすっぽり入ってしまうくらいなのだが、横浜の空に対しては明るすぎる。背景が明るすぎて、どうも星を見ているという感じがしないのだ。このアイピース、見かけも見かけ視野も凄いのだが、なかなか生かせるようなシチュエーションが見つからない。これが生きるような暗い空、たとえば南会津のそれで試してみたいものだ。
 小三つ星を眺めるには、MeadeのSW24.5が最適だろう。これでも背景が明るくなってしまうが、我慢できるくらいではある。SW18だと、M42を眺めるのに最適、くらいのサイズになる。
 UW6.7に換えて、トラペジウムの星を数えてみた。4、もしかしたら5見えているかも、というところ。多分、適当なフィルタをかければ、もっと見えてかもしれない。あ、ミザールのフィルタがあるのをすっかり忘れてた。
 M41を見る。ド派手なオリオン座と、シリウスのおかげで、地味な印象の散開星団だが、この眺めは好きだ。目を暗順応させ、そらし目を使いながら眺めていると、微光星がぽつぽつと数を増してゆく。なんとなく、星空と対話している感じがして、僕はこの地味(っつっても全天では明るいほうだが)な天体が好きなのだ。
 春、夏とろくに観望させてもらえなかった今年の夜空だが、秋、冬はどうだろう。
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2003年9月09日(火曜日)

もう昴が上ってます

星見 00:00:00 天気:晴れ
 夜、寝る前の2:00頃。アパートの廊下に出て空を見た。意外に雲が少なく、空の色は暗い。こんなに暗い夜空は久しぶりだ。目を天頂近くに投げ上げてみると、東の空高くに朧な星の集団らしきものが見えた。もしやと思い、部屋にとって返し、CANON 18*50ISを持ち出した。
 やはり、それは昴だった。こんなに星団がきれいに見えるのは久しぶりだ。今夜の夜空は、6月初旬以来の透明度の高さだった。昴の姉妹たちも、久しい晴れ舞台を喜んでいるようだ。
 視線を少し下げると、ヒアデス星団の雄大な姿が目に入る。こんなに対照的な、しかもよく見える星団が並んでいるなんて、出来すぎだ。しかもこの後にオリオン座が上ってくるに至っては......。
 明日晴れたら、ベランダから見てやろうと思いつつ就眠。
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2003年8月25日(月曜日)

火星をさらに眺める

星見 00:00:00 天気:いい天気
 今日も空がそこそこに晴れていたので、ベランダに経緯台を出してC8EXを載せてみた。さすがに倍率を稼ぐのは簡単だ(100EDよりも焦点距離が長いので)。しばらくUW6.7で火星を睨む。火星の北部、中部、南部にそれぞれ違った影のようなものが見えた。火星は誕生以来海を持ったことはないという研究結果が発表されたりしたが、この眺めはあたかも海があるかのようだ。
 100EDに載せ換えて眺める。C8EXに比べると、解像度で劣る感じだ。手元にVIXENのOr.7mmがあったので見てみると、なんだがLV系よりよく見える。さらに2.2倍エクステンダーをかませると、強倍率の割には星像の揺らぎも少なく、よく見えた。惑星観望では、見かけ視野が広いことよりも歪みが無いことの方が必要性が高いようだ。
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2003年8月21日(木曜日)

火星をやっと見た

星見 23:55:00 天気:晴れたな
 家に走りながら、東の空低くに月が見えているのに気づいていた。頭上を見ると、薄雲が覆っているようだが、うっすらと星が見える。その中でもずば抜けて明るいそれが、南の空に架かっていた。まもなく最接近する火星だった。7月、8月と観望する機会が無かったので、今夜は無理やりにでも見ようと思った。
 ベランダに出て、CANON 18*50ISを向ける。星団観望には無敵といえる威力を発揮するこれも、惑星観望には全然向いてない。やはり惑星観望では、高倍率が命だ。それでも、火星が去年に比べてずっと大きく、この倍率では円盤状に見えるのが分かった。
 経緯台を出し、100EDを載せて、火星に向けた。Meadの6.7UWで見てみると、火星の表面に模様らしきものがあるのが見えた。もっと高倍率にしないと。手許でもっとも高倍率に出来るのは、VixenのUV4mm。これをつけると、なんとなく3角形に見えなくも無い模様が、火星の表面に広がっているのが見えた。をを、これって、19世紀末に盛んにスケッチされた"運河のある火星"を連想させる。さらに2.2倍エクステンダーを噛ませて、350倍強の強倍率をかけてみた。シーイングはかなり悪く、薄雲がずっとかかっている状況なので、これではどうしてもぼやけすぎになってしまう。すっきり晴れた夜空にこれで見たいものだ。明日も晴れてくれれば、久しぶりに8インチシュミカセを出してやろう。
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2003年5月28日(水曜日)

M6、M7、M8、M22

星見 23:55:00 天気:晴れ
 2:00頃、空の暗さに誘われて、さそり座からいて座にかけて、双眼鏡を向けた。
 CANON 18*50ISを空に向けながら、しばし目を慣らした。さそり座のいそうな辺りに向けてさまよっていると、特徴のある星の並びが目に入った。M8だった。そこから視線を下方に落とすと、ようやくさそりの尻尾を捕らえた。そして少し東にずらすと、そこにM6がいるはずだ。......じっと息を詰めて目を暗順応させて行くと、ようやくぽつぽつとした星が見え始め、やがて視界一杯に広がって行く。M6だった。相変わらず見事な眺めだが、大気中の湿度が高いので、本当にこまごました星までは見えなかった。
 少し北西にずらすと、そこにはM7が待っている。こちらも、ようやく散開星団と分かる程度の眺めだ。真正面に隣家の明かりがあり、観測条件は良く無い。
 M8をたどると、さっきよりも星の数が増え、さらに散光も微弱ながら感じられるようになった。
 さて、M8をたどっているとき、一瞬だけ気になるものが見えた。いて座のメインストリートに目を移し、じっと眺めていると、ほらやっぱり見えた。M22だ。目の錯覚かと思うような朧な光が、じっと暗闇にうずくまっている。この球状星団が見えるということは、今夜のシーイングは案外に良かったのかもしれない。
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2003年1月29日(水曜日)

ちょっと観望

星見 23:55:00 天気:快晴
 あんまり夜空が澄んでいたので、ベランダからオリオン座周辺を狙った。CANON 18*50ISを抱えてベランダに立つと、冷気が肌を刺す。気温が昨日よりもさらに下がってる感じ。放射冷却という奴か。
 M42は散光バリバリですぜという感じで、明るいオリオン座周辺でも異彩を放っていた。高倍率で狙うと、トラペジウムも五つくらいまで分離できそうな見え方だった。
 M41も、これはひっそりと、だが微光星たちが暗いながらも自己主張をしているような、そんな見え方だった。この地味なM天体、なぜか気に入っている。
 と、視界の星たちが小刻みに揺れ出した。おや、もう電池切れ? いえいえ、自分が寒さに震えているのでした(爆)。体脂肪が減ったせいか、以前より寒さがこたえる。そうそうに引きこもった。
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2002年11月27日(水曜日)

ちょっとだけ、ベランダで

星見 23:55:00 天気:快晴
 久しぶりの澄んだ夜空に、CANON 18*50ISをベランダに持ち出した。
 暗闇に慣れるために、コーヒーを飲みながら夜空を見ていた。澄んだ大気の中、静かに光る星たちが妙に嬉しい。いやもう、典型的ささやかな喜びって奴だ。つましい暮らしをしてるな(しかし自転車では浪費しまくっているが)。
 少し目が慣れたので、M42、M41と眺めた。M47も見えたかな。昴は天頂にあって、直視型のこの双眼鏡では首がおかしくなりそうだ。しかし、美しい。地上から超然としている。
 そうだ、木星が昇っているはずだ、と思い、ベランダの軒先の向こうを必死にのぞいて見たが、全然届かないでやんの。しかしアパートの正面に回るのも面倒なので、今日はここまでだ。
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2002年11月13日(水曜日)

深夜の観望

星見 23:55:00 天気:くもりやら晴れやら
 明日はフレックスで遅く出社する予定なので、夜は少し余裕がある。23:00頃、ベランダに経緯台とBORG100EDを出しておき、0:00くらいから冬の大三角形周辺をうろつき始めた。
 まずは、あんまり出番の無いLV40を取り付け、M42を......。あ、忘れてたけど、こいつの場合、裸眼だとピントが出ないんだ。めがねを掛けて、ようやく見える。あまり使いでの無い接眼鏡になっちまったな。というのも、もっと広視界で、かつ長焦点の、LVW-42が手許にあるからだ。アメリカンサイズのスリーブ用コンバータを外し、2インチ天頂ミラーに取り付けた。視界は、広いぞ。なにせ、100EDに取り付けると15倍、4.7度の実視野が得られるのだ。しかも、眼鏡を掛けたままでも問題なく全視野を見渡せる。
 問題は、背景が明るくなりすぎることだ。結構高高度に上っていたのだが、それでも光害は避けられない。M42は蝶が羽を広げたような形がくっきりと見える。しかし、背景が明るいので、散光が背景に溶け込んでくる辺りが曖昧だ。
 大三ツ星に向ける。視界一杯に大三ツ星がすっぽり収まってしまう。この辺、まさに宇宙に開いた窓だ。CANON18*50に比べ、背景の微光星がさらに見える。経緯台による高安定性の故か。
 しかし背景の明るさはいかんともしがたい。そこで、前に買ったミザールの光害防止フィルタを思い出した。これは2インチ径のLVW-42には着かないので、MEADEのSW24.5に取り付けることにする。その前に、裸のSW24.5でM42を眺める。やはり光害があるが、LVW-42ほどには気にならない。M42は、トラペジウムが重星であることがようやく分かる程度。M41は20個以上は見えている。
 フィルタをつける。背景が一気に暗くなる。M42は散光星雲の広がりがよりくっきりと見え、明るい散光の中心に向けて貫入する暗黒星雲の形までも見える。散光を愛でるなら、この組み合わせがベストだと思った。大三ツ星周辺に向けると、この周辺でも散光が感じられるのには驚いた。筒内で反射してるのか?
 接眼鏡をUW6.7に換えてみた。M42はトラペジウムが分離でき、少なくとも四つの星が確認できた。今夜は、大気の状態がいいようだ。試しにフィルタを着けてみると、星が暗くなりすぎて、トラペジウムの星たちを分離できなくなった。こいつには向いてないようだ。やはり大量の光を処理する広角、低倍率の接眼鏡との相性がいいようだ。
 フィルタを外し、M41に向ける。ちょっと導入に苦労したので(高橋の30mmファインダーは異様に良く見えるが、M41がはっきり分かるほどではない)SW24.5の助けを借りたが、ほどなく導入。比較的明るい星(それでもCANON18*50ISくらいだと微光星にしか見えない)の背後に、もっと暗い星がじっとうずくまっているのが見える。ちょうど、視界一杯に広がって、なかなか愉快な眺めだ。
 今、つかえないアイピースが多い(2インチ天頂ミラーを通すと焦点距離が長すぎる)ので、100EDに着くより短いスリーブを入手して、なんとかしてやろうかと思ってはいるのだが。
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