Strange Days

久しぶりに快晴の夜空

2000年05月04日(木曜日) 23時55分 星見

 帰宅したのは21:00前。全身に眠気が漲っていたが、あえて無視してベランダに出た。思ったとおり、春先には珍しい澄み切った夜空が広がっていた。ワイドビノでざっと掃天してみた。そろそろおとめ座が上ってくる時刻だ。おとめ座、からす座近辺の小さな星々も良く見える。
 そこで眠気がピークに達したので、ちょっと布団にもぐりこんだ。
 夜半に起き出し、既に南中しつつあるさそり座にMIZAR20*80を向けた。M4はやっぱり見えないか。でもなんとなく暗い星がぽつぽつと見えるような気がする。あまりに見たいと思っていると、そのうちに幻覚を見てしまうのかもしれない。
 M6、M7の眺めは今夜も最高だった。M7はその大きさから双眼鏡で見るのが一番ではないだろうか。夏至の頃にどんな眺めになるか楽しみだ。
 M8もかすかな光を感じ取れるくらいに明るく映えた。いや、M8の圧巻は、やはり渦巻くように見える微光星たちだろう。これを空が暗い山上の盆地で眺めてみたいものだ。
 いて座のM22も相変わらず朧な星雲に見えた。これを分離するにはやはり8インチ級の鏡筒が必要になるのだろう。
 M24を探してみた。M24はメシエ天体として登録されて入るが、実体は銀河系のもっとも濃く濃密に見える部分に過ぎない。いや、メシエ天体の当初の目的としてはこれでふさわしいのだが。メシエ天体は、もともとメシエが彗星探査にあたって紛らわしい「彗星状」の天体を集めることから始まったのだから。
 この近辺にはメシエ天体が密集している。視界中にいくつも散開星団らしきものが浮かび上がる。横浜の空は恐らく世界で一番明るい空なのだろうが、それでもこれだけ楽しむことも出来るのだ。
 闇に慣れた目には夜明けは敏感にわかる。4時過ぎにはもう空が青くなってくる。そして星たちも一夜の夢のように消えていく。それを見届けて、ついに就眠した。


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