Strange Days

久しぶりに星を見るつもりだった

2000年05月18日(木曜日) 23時07分 星見 天気:晴れ時々雨

 昼間に多少雨が降ったりしていたが、帰宅する頃にはすっかり止んで雲が切れていた。帰宅してベランダに出てみると、既に月が浩々と地上を照らし出していた。既に満月になっている。月が相手なら100EDだ。ベランダに持ち出した。
 満ちた月は陰影に欠けるので、ティコやケプラーから伸びる筋を愛でよというのがスカイ・ウォッチャー誌のお勧めだ。素直に従うことにする。
 それにしても、遠く離れた地球からもあんなにはっきり見えるほどの跡を残した隕石の衝突とは、大層な見ものだったことだろう。それが地球に起きる可能性は、今のところ世紀単位では少なそうだが、数百万年に一回程度は発生しているらしい。
 目を危機の海周辺にやった。満月期には月の周縁部の陰影が良く見えるので、スカイ・ウォッチャー誌を参考にしばらく眺めてみた。地上プリズム+天頂プリズムという変態的な組み合わせでの使用を強いられているせいか、160倍程度の大倍率では今ひとつ像がはっきりしない。要するにプリズムを4つも通過しているせいだろう。早く適当なアダプタを買わなければ。
 月を見るのにも飽きてきたので、次にMIZAR10*42双眼鏡を使って満月の真下にあるさそり座を眺めた。満月の猛威の前に、アンタレスなど主要な星以外ははっきり見えない。さそりの尻尾の辺りにあるはずのM7もまったく見えない。これはMIZAR20*80双眼鏡でも同じだった。月をワイドビノで見ると嵩がかかっているように見えたので、どうも薄雲が空を覆っているようだ。この季節はすぐにこうなるから辛い。
 今度は20*80で月を眺めてみた。まぶしいほど明るかったが、意外なことに100EDで30倍で眺めた時よりも辛くは無かった。光源(月)が小さいので、目への負担が少ないのかもしれない。またちゃんとした正立像で見えるので、100EDの裏像でのぞいたときよりも、月の地形図を参照しやすかった。
 薄雲が切れず月も明るすぎて、いて座はいまいちはっきり見えない。もうしばらく月を眺めて就眠した。


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