Strange Days

真夏のしまなみ海道を行く(3日目)

2005年08月13日(土曜日) 20時04分 天気:晴れ

今治~波方~北条~松山~呉


 しまなみ海道を行く、最終日はかなり番外編っぽい、松山への旅だ。
 朝は9:00にホテルを出た。松山まで、山を通ってゆくか、海を行くか。気分的に海を横目に走りたかったので、海コースを選択。前は波方方面は回らなかったので、これで松山方面の走路もかなり網羅できるかなとも思った。
 以前は波止浜からすぐ南下して、半島部を丸々エスケープしていたので、今回は波方港から海沿いに走る。なかなか風情のある家並みも残っていたりする。
 波方から来島海峡大橋を見る。
 波方からの道は、意外に自販機も多く、自転車で走るには良い感じだ。馬刀潟*1から先の半島部をカットする辺りで、ちょっとした坂道に出会った。その根元で、なんだか知らないが頑張っちゃってる家を発見。この道はバス路線で、このまま2車線の道を山越えに繋ぎたいのだが、件の家が頑張っちゃってるせいで、途中で1車線以下にくびれ、バスが通過するのが難しくなっている。その為か、左手へとわざわざ迂回路がつながっているのである。こういうのは、さすがに強制収用してもいいと思うな。邪魔してる建物も、ただのガレージだったし。
 この後は、ほぼ平坦な地を、ひたすら南下して行くだけだ。しかし南西の風を浴びるので、ひたすら疲労が蓄積してゆく感じだった。
 こうして、ちょっとつらい状況が延々と続くのはつらい。特に単独行では。多少の苦難はあるにせよ、山越えの方が爽快感では上だ。
 途中、旧北条市*2道の駅で一休み。なにかを腹に入れようとも思ったのだが、食欲が無い。しかし喉は渇くので、自販機を見つけては冷たいものをがぶ飲みするという、かなりダメな状況が続いている。
 経路案内板を見ながら走っていたら、いつの間にか内陸のやたら広くて立派な道に誘導されていた。道はやがて道後温泉本館前から伸びている道に繋がった。後数キロも無い。
 路面電車の線路を越えたところで、コンビニでパンを買い求める。焼きそばパンくらいと思いはしたが、全然入らないでやんの。これは熱中症になりかかってるな。早くエアコンが効いた場所に入らないと。
 道後温泉に到着した。いつもなら本館の方を使うのだが、今日は新しい椿の湯の方に入った。こっちの方なら、エアコンが効いているだろうと思ったのだ。思った通り、館内は綺麗で、エアコンも聞いている。300円なりを払い、入った。ロビーから入ってすぐ、100円ロッカーがあるので、手荷物を入れて、脱衣場に入った。しかし実は、脱衣場のロッカー自体が10円ロッカー*3になっているのだ。ちょっと損した気分。
 浴場は、やはり本館より綺麗だ。広さも変わらないのでは。かといって混雑しているわけではなくて、本館よりよほど空いている印象を受けた。無いのは風情だけか。
 風呂から上がり、脱衣場にある無料のお茶サーバーで、熱いお茶を飲む。ようやく体力が回復した気分だ。
 道後温泉を後にし、松山観光港まで走って行く。途中、珍しくロードの男性に抜かれたので、ちょっと着いてゆくつもりで走ったら、海までやたら早く抜けてしまった。後は海沿いを少し走れば、港に着いていた。切符を買い求め、乗船待ちの列に着ける。
 ほどなく、中高生くらいの、買い物自転車に乗った二人も、待ち行列に加わった。そういえば、この二人、波方から北条に走っている辺りで、抜いた連中だった。どうやら、僕と同じように四国を旅して、ここからフェリーに乗るつもりらしい。もしかしたら、しまなみ海道を走っていたのかもしれない。
 やがてフェリーが着岸し、自転車共々乗り込んだ。
 甲板で風に当たりながら、今回の旅を思い返した。今回は、やや義務感によって遂行したような観がある。しまなみ海道の未踏ルートを走るのだという。これと南西の風が続いたせいとで、かなりきつく感じる旅になった。といっても、最初のそれに較べれば、楽なものではあったのだが。
 MR-4F改も頑張ってくれたな。とはいえ、やはり横剛性の無さが、荷物を積む上で弱点として現れている観はあった。横浜に戻ったら、リンクも含めてばらし、整備してやらないと。
 船はやがて呉に着き、僕は自転車で実家へと戻った。明後日からは、もう仕事の日々が再開する。

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