Strange Days

今日も秋葉に

2000年06月25日(日曜日) 23時13分 星見 天気:雨のちくもり

 前日寝たのは4時頃だったのだが、いったいなにがどうなったのか8時過ぎにはすっきり目覚めてしまった。こんな時間に起きるのも癪なのでしばし布団の上でゴロゴロしていたが、なぜか眠気は消えうせていた。やむなく起き出してゴロゴロしていた。
 昼過ぎまでどこかに出かけようかと思いながら、外の天気をうかがっていた。そんなに雨ってないで(こんな表現ありか)、結構曇っている。路面は濡れてはいるが、一部乾き始めている。
 とりあえず投票に行って飯を食い、さて、どうしようかと考えた。湘南台に出ようかという気持ちはあったが、いくつか入手しなければならないものがあったので、それらを確実に入手できるだろう秋葉原に再度向かうことにした。欲しかったのはPalmのソフトウェア開発に関する本、そして長焦点のアイピースだ。
 いつものように14:00過ぎに出て、15:30頃には昭和通口を出ていた。そのままスターベースに向かうかと思いきや、連日顔を出すのもなんなのでそのまま通り過ぎ、高架のほうに歩いていった。スターベースの前の通りは、確か電気街口の終端(僕にとって)辺りに出るよなあと考えたのだ。その通り、高架をくぐると玄麺(元めんめん)の辺りに出た。ここからM専、OverTop、若松と巡回してみた。Palmの折りたたみキーボードは相変わらず品切れだ。その代わり、若松でボールペン内蔵スタイラスペンを買った。さらにコンピュータ関連書はほぼ揃うLaOXコン館で、Palmバイブルを買った。8000円弱もするが、読み応え充分だ。
 そのまま帰ろうかと思いつつ駅の方に歩いていったが、高架の辺りで思い出し、KYOEIに向かった。KYOEIではできるだけ安く、長焦点のアイピースを探した。できれば30mm超級のものが欲しかったのだが、このクラスのものだと大抵は2インチスリーブで、アメリカンサイズではまず見当たらない。また長焦点かつ広見かけ視野のタイプは手が出ないほど高い。代表格はナグラーで、ざっと4万円以上する。
 見かけ視野が少々狭くてもいいから、アメリカンサイズで長焦点のものはないかと探していたら、ふとビクセンのLVアイピースの新顔が目に入った。焦点距離40mm、アメリカンサイズのものだ。形態的にはLV4mmに良く似ている。LV30mmは2インチスリーブで、LVシリーズではかなり高視野という異色のモデルだったが、40mmはいかにもLVらしい細身のアイピースだ。スペックは見かけ視野43度とやや狭くなっているものの、アイリリーフが32mmと逆にかなり長くなっている。市販のアイピースでは、ほぼ最大クラスではないだろうか。レンズ構成もLV短焦点モデルとはまったく変わっている。
 14000円とLVとしてはやや値が張るが、これ以外の長焦点アイピースだと倍はするのでこれを買って帰った。
 帰宅して、さっそく中学校の校舎をターゲットに試してみた。LV40mmとC8EXでは50倍になる。この倍率なら中クラスの散開星団が見事な眺めだろう。LV4mmだと500倍か。通常、望遠鏡で実用になるのは口径ミリ数の倍まで、つまりC8EXだと400倍程度までといわれているので、これは限界に近い、あるいは越える倍率だ。この倍率だと100m離れた教室の窓に打たれたビスまで見えるが、視野は暗くてボケている。目が負けそうな感じがする。一方、LV40mmだと教室の窓全体が見え、その下の教室の窓も視野に入ってくる。視野は非常に明るく、また隅々までくっきりしている。
 今度は100EDに載せ変えてみた。100EDとLV4mmの組み合わせでは160倍で、200倍まではいけそうな100EDからすれば余裕の倍率だ。この倍率では教室の窓の上端から2/3程度まで視野に入る。ここでC8EXとの見え方の違いに気づいた。100EDのほうがコントラストがくっきりしているのだ。例えば教室の窓には飛散防止用に金網が鋳込まれているのだが、それに気づいたのは100EDで見たときだった。反射光で白っぽくなっている窓に、もう少し白く光る金網がくっきりと浮かび上がっている。しかしC8EXで見たときは、見えることは見えるのだが、最初は見逃したように今ひとつはっきりとは見えないのだ。良く屈折式のほうがコントラストで有利といわれるのだが、こういうことだったのかと納得した。
 こうした望遠鏡の傾向を考えると、C8EXは光害で明るい夜空に対してはかえって不利かもしれないと思った。ここはフードなどを改良してStray Lightを防ぐか、豊富な光量(100EDのざっと4倍)を生かして、フィルタを使って必要ない光を排除するかだ。まあ梅雨空はまだまだ続くようなので、ゆっくり考えることにしよう。


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