Strange Days

SW休刊

2000年07月05日(水曜日) 17時46分 星見 天気:くもりのち晴れ

 スカイウォッチャー誌が休刊となった。6月にBORGの中川さんがいささかの憤懣を込めてその旨書いていたが、今月発行のSW8月号で次号をもって休刊する旨、正式に公表されていた。こういうのを見ると斯界の不振ぶりがうかがえる。SW誌の広告収入が少なかったからだという説もあったが、広告収入で雑誌を支えるという構造はどうだろう。コンピュータ業界を見れば分かるが、業界全体が伸びているときはいいが、衰退し始めると一気に苦しくなるのが広告便りの雑誌なのだ。また広告主におもねって公正な評価を出来なくなるという悪循環もある。天文ガイド誌の勝ち誇ったような編集後記を見るにつけ、業界全体の行く末を見失っているのではないかという中川さんの指摘も、あながち間違いではないような気がする。僕の印象では、業界全体がハイエンド指向に偏りすぎて、ローエンドの、新しい入門者を勧誘する力を失っているのではないかと感じている。実際、星でも見ようかと思いついた人は、まずは価格に目が行くと思う。しかし10万円以下の価格帯に魅力的な商品が少しはあるのに、雑誌媒体が取り上げるのは一生お目にかかれないような50万円を軽く越える価格帯の商品だったりするわけだ。車じゃないんだから。コンピュータ業界の現状からいえば、一般の人が20万円を越える価格の商品に手を出すのは、よほどの利便性か実益がある場合に限られるのではないか。星を見るという機能以外になにもない望遠鏡に20万円の金を出すのは、これは一部のコアなマニアのみといっていいように思う。実際、浪費で知られる(誰にだ)僕だって、10万円を超える出費は100EDセット一式のみだ。
 BORGはもう雑誌広告を出さないでインターネット一本に絞るらしいが、笠井はどうするんだろうねえ。やっぱりここは一気にインターネットビジネスを立ち上げるしかないと思うんだけど。幸い、インターネットでの決済手段もかなり整ってきたし、高額商品については通販のうまみが満喫できるのではないかな。
 来月からは地味であんまり見かけない月間天文誌も買うようにしよう。


Add Comments


____