Strange Days

第7回東京・南会津サイクルトレイン初日

2005年09月10日(土曜日) 23時56分 自転車 天気:次第に崩れる

 皆勤賞のこの企画。今回はオフロード込みのDコースを選択した。
 まずは中山峠を越え、針生に抜ける林道を走る。完全未舗装のダートは、完全武装のMTBなら楽勝だと思っていたのだが……。


 前日、早々と就眠し、3:00には起床した。というか、2:00過ぎに目覚めてから、もう眠れなかったのだが。身支度をして、EPICで戸塚へと向かった。
 戸塚で輪行準備する。フルサイズMTBは、ブロックタイヤの厚みのおかげで、上手く拘束すると自立するようになる。しかし重いのだよな。肩に食い込む重みをかみ締めつつ、東海道線に乗った。
 新橋で東京メトロ銀座線に乗り継ぎ、墨田公園に。地下鉄改札から地上に出ると、早速輪行解除する。直後に岩崎氏が登場し、やはり輪行解除を始めた。先に岩崎氏が行ったので、僕も後片付けをしてから、墨田公園に向かった。
 集合場所に着く。今回、にち氏らいつものメンバーが誰もいなかったのだが、代わりに戸田の谷口氏とkimrin女史、なぎの女史、そしてねず吉氏がいた。全員がダートありのDコースなのだが、なぜか谷口氏はBikeE、kimrin女史はカーボンロードでの登場だった。ダートはレンタルバイクで乗り切るんだとか。その手があったか。
 他コース参加の岡山氏、いつもの放射性カラーの徹哉氏らと挨拶しているうちに、出発時間となった。整列して、駅に向かう。ホームに上がって整列して待つうちに、いつもとは逆のホームに『たびじ』号が入ってきた。大車輪で出発準備をして、席に着いた。さらに北千住で残りの参加者を拾い、列車は一路南会津を目指してひた走っていった。
 同じボックスになった方は、偶然にも同じ2003年型EPICのオーナーだった。輪行をガンガンされているとか。墨田公園までで、もう重くてイヤンとなっていた僕にすれば、ちょっと驚異の世界? Dコースには東京バイカーズで何度か顔を合わせたkai氏、密かに料理長と呼んでいる岩下氏、そしてtussy氏らも参加しているので、なんだかんだで半分くらいは顔見知りか。雑談しつつ空模様を観察しているのだが、いいのか悪いのかはっきりしない天気だった。予報では崩れるということだったのだが。
 会津高原駅で下車駅前で準備を整え、まずは中山峠の登りに挑む。Dコースは旧峠入り口までだ。いつもより重いブロックタイヤの走り、ワイドすぎるギア比により、いつもより疲労しながら、なんとか登りきった。ここまではCコースと同道しているので、ちょっとした混雑となった。
 中山峠から舗装路を下りきると、いよいよ林道の登りに掛かる。細かくアップダウンしながらの登りだ。林道と名がついているのだから、それなりに締まった路面だろうと思っていた。なにがなにが。激しいガレ場あり、ふかふかの砂利場ありで、変化に富んだ路面が待ち受けていたのだった。ガレ場はともかく、砂利場は2インチ幅のブロックタイヤですら足を取られるので、疲労が募る。久しぶりにオフロードに挑戦したのだが、やはり性に合わないな。
 途中、美味しい湧き水で喉を潤す。体温が上がっていたので、ここで頭を冷やすと快適だった。なかなかいい景色だったのだが、楽しむ余裕も無く、なんとか全体の進行に着いてゆくだけ。途中、挙動がバンピーだったので、タイヤの圧を下げてみた。
 今回、ビンディングペダルを着けて行ったことを後悔した。不安定な路面では、コケる時にバイクと一蓮托生になりそうで恐いのだ。丹羽氏も仰るように、僕のような素人はデカペダルで望むべきだった。これなら、危ない時に自転車を棄てやすい。EPICにはXpedeのビンディングを着けているのだが、着脱のフィーリングが悲惨で、特に湿度が高いとペダルを慕う感じで、一発で外せなくなるのだ。また幅が狭いせいか、キャッチが非常にやりにくい。M959の出来の良さが体感できるペダルだ。少々重くても、信頼できるペダルでなくては、意味が無い。
 何とかヘロヘロになりつつも、林道の頂上へと到着した。とても記念撮影する気になれない。なんだか自分のダメさに鬱に入るワタクシでした。
 ここからは下りになる。下りのダートだ。こぐ必要が無いのは楽なのだが、衝撃に手首が痛めつけられて、段々と辛くなっていった。EPICは、ポジションに問題があるような気がしてきた。
 なんとか林道の終端を抜けて、すぐに御褒美が待っていた。冷たい水で冷やしたトマト。初めて駒止峠に上った時、売店で売り切れだったんだよな、などと思い出しつつ、むしゃぶりついた。
 後続を待ち、揃ったところで、1kmほどの道行きで今夜の宿、ツムットに到着した。ご主人が良くスイスに行かれるそうで、構えはアルプスの山小屋風、部屋の名前も彼の地にちなんだものが付けられていた。そういえば、今回の参加者には、日系スイス人(?)の女性も参加されていた。
 これからきらら温泉に行くということだったが、疲れていたので僕は内湯で済ませ、食事の時間まで仮眠していた。
 食事は野菜主体で、今日の疲労を癒してくれる素晴らしいものだった。さらに懇親会に雪崩れ込む。が、僕は水割りの焼酎を一杯やったところで離脱。これ以上やると、疲労と酔いで明日は死ぬ羽目に遭うだろう。
 夜中、何度か目覚めたが、かすかな寝息が隣室から聞こえるくらいの静けさだった。が、明け方、パラパラという雨の音に気づき、なにか不安を覚えたのを憶えている。

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