Strange Days

第7回東京・南会津サイクルトレイン二日目

2005年09月11日(日曜日) 22時18分 自転車 天気:雨

 完全ターマックのはずの二日目。なんと雨の中でのランとなった。まずは駒止峠を越え、前沢の曲り家集落で、美味しいそばの昼食を取った。
 それから中山峠を登り返す予定だったのだが……。


 朝からかなりの雨に見舞われていた。朝食の時には雨も上がり、出立準備中はみんな軽装で済ませていた。このまま、雨を免れて行ければ。
 そんな願いを他所に、駒止湿原へのアプローチに差し掛かるまでに、本降りとなってきた。慌てて雨具を着込む一同*1だった。今日は雨の中の走行になりそうだ。
 駒止湿原への登りは、やはり重いブロックタイヤに疲労が募る、嫌な感じの登りとなった。雨といい、重い走りといい、いつものように『ま、こういうこともある』という開き直りにまで至らない。どうも精神状態がダウン系に入っていたようだ。ともあれ、雪で半壊した茶屋まで登りきる。
 下って、きらら温泉に向かい、雨宿りする。靴下を絞ると水が垂れ落ちる状態で、いささか笑いがこみ上げてきた。ここまで、桧枝岐川に沿って遡ってきたのだが、僅かな上りが足に堪え、20km/hすら出せないくらいだった。この時点で、最後の旧中山峠への上りはパスしてしまおうと決意していた。何度も昇ったし、路面の荒れたあそこは、こんな雨の日には楽しく無さそうに思えたのだ。たまにはサポートカーを利用しないと(爆)。
 再スタートして、昼食場所の前沢集落に向かう。実は、この辺りが、この日で一番楽しい走りだった。いや、走ること自体はつらくて、やはり集団からは遅れ気味だ。しかし、トップ集団からは遅れるものの、最後尾集団に追いつかれるほど遅くも無いので、一人で走る区間が長かった。風情のある沿道の風景を愛でつつ、一人雨の中を走る時間は、静かで心落ち着くものだった。うん、雨も悪くないじゃないの。
 前沢集落では、今まで何度も入りたかったそば屋さんで、待望の昼食となった。熱々で美味しいそばん*2を片付けると、予想に反して熱い汁蕎麦が登場した。しかし、この日は気温が20度を切り、肌寒く感じるくらいの状況だったので、熱い汁蕎麦は大助かりだった。
 昼食後、さらに中山峠の入り口まで走った。というところで、躊躇無くリタイヤした。もっとひどい状態で峠を越えた経験はあるけれど、今日はモチベーションを維持できなかった。自転車ごと、車で会津高原駅まで移動し、後続を待つ。意外に、あっという間に先頭集団がやって来た。早すぎ。
 ここで、JAの方々から、地元の汁物、こづゆの振る舞いを受けた。なにぶん、寒い日だったので、具沢山のこづゆは大助かりだ。ご馳走になりました。
 最後は近くの温泉で汗を流す。雨が上がりかけの山肌に、雲の切れ端が掛かっている。美しい光景だ。やがて、再び車中の人となった。
 車中、雑談しながら時間を過ごしたが、やはり気分がダウン気味で、何事も持続しない。かなりの時間を寝て過ごした。思うに、オフロードはしばらく走りたくない。おなか一杯の気分だ。
 列車は浅草に着き、再び輪行で帰宅した。
 今回は色んなものに祟られてしまった気分だ。性格的に、自分の不得意な部分を他人に見せるのが嫌なので、オフロードはこそ練して底上げしない限り、もう走りたくない気分だ。
 しかし、雨の中、桧枝岐川沿いを一人走るのは、心惹かれる時間だった。一人で走るのもいいなと思う、今日この頃だった。

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